08/12/16 13:42:51 ENfrKf9t
時々さ 岩を感じることがあるよね
僕はそれが自然だと知っているから
待ち合わせ場所に行くために左を選んだのだ
たがえた 通り道で立ち止まることがあるよね
それは大体が鋭角の西日なものだから
日傘を持たない僕は 左腕を零さないようにおさえたのだ
二人が同じ手をあげては すれ違うほかになかったよね
感じた岩がとても とてつもなく大きいと気付いたよね
僕はそれを自然に知れなかったから
待ち合わせ場所に行くために左を選んだのだ
そういうときに限って
僕は不安を不安のままで BPMを変えなかった
二人が向き合っているままでは その目の前は障害でしかないんだよ
東に延びた影の中に誰もいなければ
岩を登ればよかったのだろう
西に沈む光の中に誰もいなければ
岩なんて削ってしまっても良かっただろう
僕は結局今になってなお
大事な物事に対する動き方を知らなかったよね
二人がすれ違ったら あとは容赦なく離れるだけだったんだね