08/12/15 10:49:37 F00+MLzO
「大きな樹と小虫」
昔々あるところに…いやそんな昔でもないけれど
一本の樹があった
その樹は思慮深く、青葉が純真だった
ある時一匹のハチドリが迷い込んできた
このハチドリは落ちこぼれで少し頭がおかしかった
それでも樹は真面目に行く末を心配し
掴み難いとかふわふわ身勝手と述べつつも
ハチドリが欲しい言葉をたくさんくれた
言葉に確かに込められた愛情にバファリンが必要
なくらい甘く眩暈を起こしていた
けれどもさすがのハチドリでもこの樹には
他の美しい花や小鳥の方が幸せにできる事
くらい知っていた
最近ハチドリの返答が遅れると
だんだん拗ねはじめてくるようなので
困る
ハチドリ最近クソ忙しいんだ