君のセンス五段階+αで評価するよ[vol.77] at POEM
君のセンス五段階+αで評価するよ[vol.77] - 暇つぶし2ch346:名前は いらない
08/12/10 00:27:28 Lb89kQT4
愛している―
そういうときに彼はいつも、私の瞳をじっと見る。
心の奥を射抜かれるようで、倒れそうな酩酊感。
わかってはいる。
狂おしいほど。
破顔するのは嬉しいから、切ないくらい幼気だから。
ねえ、もっと顔をこっちへ寄せて。唇をもっとここへ寄せて。
わたしが優しく抱きしめてあげる。だから私を抱きしめて。
首に腕を絡ませて、少しく強く引き寄せる。
わかってはいた。
抗いたいほど。
あなたの眼差しは、私を射抜く。
射抜いて私を通りすぎたまま、反射し、あなたはあなたを見つめる。
瞳を閉じて、現実を消す。心の虚像のあなたを想う。
ねえ、もういいの瞳を閉じて。私の上を通り過ぎないで。
夢を描いて、キスをする。あなたの瞳にキスをする。
静かに瞼を閉じるように。


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