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母親という職業
母親という職業は、まず
詩を書いている息子をぶんなぐって
労働に従事させることからはじめる必要があります。
ドアを絶えず空けて、とにかく
息子がうすぎたない格好で
うすぎたない文章をでっちあげるのを
阻止する必要があります。
これは大変な仕事です。
息子は誰もよんでない
糞ったれた文章を
しこしこ書いて、インターネットにほうりだし、
ブログをごちゃごちゃさせることによろこびを感じ、
働く、という概念を露ほども持ち合わせて
いないからです。
母親は絶えず洗濯物が乾いたので
持ってきたふりをして、
息子の部屋のドアをあけます。
洗濯物は一気に乾いているのに、
母親は、わざと小出しに持っていきます。
息子は確実にそれに気付いており、
だからこそものすごく卑屈になります。
息子は、部屋の中でナメクジのように寝ころんで、頭をからっぽにしています。
開いたドアの隙間からささる昼間の光にてらされています。
「おい! おい! おい!
いいかげんにしろ!!!!!」
これは、母親の声ではありません。
息子自身の声なのです。
迫り来る大恐慌を目前に、
職を手にしようとする気力もない者が
どうして生きのびられるでしょうか。