08/12/06 12:43:32 kMy25C6Y
>>249「塔と歩道橋」/
なんだろ、詩って感じがしない。
日常を書いた作品だけど、事象だけ綴って日記みたいに思える。
歩道橋も人も想像できるけど、塔に関しては滑稽さもこちらにはわからないし、作品全体にビジュアル的な作者の印象が伝わってきません。
最後の一行もそれまでとうまく混ざらずにういている。D
251:やさしいあくま ◆L5pYivMbF2
08/12/06 12:48:08 kMy25C6Y
あーごめん、>>250補足
事象だけでなく、心象風景が伝わる描写を入れると少し違った印象が入ると思う。
252:やさしいあくま ◆L5pYivMbF2
08/12/06 13:05:31 kMy25C6Y
>>229「やめた!」/
一発ネタの短詩。勢いで押し進めて、読みやすい。
最後の「人間やめた!ムシになる」が潔くて面白かった。
評価に困るなぁ。D+
ごはんごはーん。
253:名前はいらない
08/12/06 13:52:49 L9bcwLlq
>>246 やさしいあくまさんへ
>>234の「怨念の水」は時事ネタの詩ですよ。ニュー速+で話題です。
イオン系列のショッピングセンターの貯水槽に男の腐乱死体。一ヶ月も気付かずに放置されっぱなし!
自分は「怨念の水」、怖くて気持ち悪くて鳥肌立ちました。読まなきゃよかった…。
254:216
08/12/06 14:12:50 VgcVlhoY
>>245 ありがとうございます 実験でもありました
実は「街」というタイトルでした
255:名前が欲しい
08/12/06 14:42:26 H7F5Y/1u
やさしい悪魔
悪い天使のようなものか?
もうぼくは生まれたい
あの世のこの夜に・・・
256:ど素人評価人
08/12/06 15:00:16 7k35FclT
>>203
誰かにあてたメッセージなのかな。
作者の辛い半生が早送りで甦ります。
見ていて辛くなる。
しかし、これは詩ではない。
評価:D-
257:ど素人評価人
08/12/06 15:07:26 7k35FclT
>>220
幸せの定義という説明はいらなかったのではと思う。
作者が親切に詩の解説をしてしまったがために、凡庸な詩になってしまった。
わかりやすく良いテーマな為おしい詩だと思う
評価:D+
258:ど素人評価人
08/12/06 15:16:11 7k35FclT
>>211
あきらめきれない気持ちが伝わる。
星は作者の夢なのか、それとも恋する相手なのか
最後の、「後ろをむいて手をのばせ」が今ひとつよくわからない。
評価:D+
259:ど素人評価人
08/12/06 15:31:00 7k35FclT
>>197
こどもの頃の仲間はずれを彷彿させる詩。
作者とこどもたちの世界が曖昧に置かれた為、気持ち悪くなる。
評価:E
260:ど素人評価人
08/12/06 15:42:38 7k35FclT
>>119
「じんせいおわたとかれすして」に哀愁を感じる。
すべてひらがなでも違和感を感じない詩だと思った。
失礼だが、この詩を読むと死にかけの蝉のような疲れきった喪男の姿が浮かぶ。
飾り気がなく、個人的には好きな詩。
あと少しがんばって欲しいと思う。
評価:D+
261:名前はいらない
08/12/06 15:48:44 qgjQsMmM
「この声は届かない」
徹夜気味の連日
気怠さを付箋で教科書に貼り付けた
二回目の世界大戦には
授業中に書いた未完の詩がある
大声が嫌いだ
私たちの声は
うそぶくだけ
濃霧の銀幕を
たった一つの
叫び声武器に
破り捨てよう
私の声を文字にしたそれは
テンションの高い深夜には十分すぎた
カーテンを開けると
無数の私たちが灯りの中にいる
窓を開けて木枯らしを貰う
眠気はすっかり抜き取られた
深夜を腹に溜めて
燦然の私たちを吹き飛ばすべく
声帯を震わせよう
それでも声は
たった一つの
外部の視線に
邪魔をされる
夜食を買った帰りの隣人と目があった
遅くまで大変そうですね
隣人は喋る
深夜にそれはよく響き
私は会釈して
冒険心は満たされずに終わる
あーあーあー
それでも落胆の声は
徹夜の自室でよく響いた
262:212
08/12/06 15:51:06 qgjQsMmM
>>247
ありがとうございます
長く書くことが最近の目論見です
かつスマートに、が大事なんですね
263:ど素人評価人
08/12/06 15:51:53 7k35FclT
>>118
死生観などひとそれぞれ、ということを伝えたいのだろうか。
どんな考えでも最終的には「哀しい」の一言で他人にかたずけられる。
結論などない為、虚しくなってしまうが、考えさせられる詩。
評価:D+
264:ど素人評価人
08/12/06 16:03:37 7k35FclT
>>215
静寂の中にわずかな安らぎを見つける。
短い詩ながらも作者の孤独や不安が凝縮されている。
「白い壁 深く沈む」が印象的。
評価:D+
265: ◆pkHvZT49GM
08/12/06 16:16:18 neqWZIyR
「 I LOVE YOU 」
" I "
その言葉は響きから 愛を思い浮かべさせる
" LOVE "
そう言いたいとき 愛してることを実感させられる
" YOU "
その姿は ぼくを愛でいっぱいにする
ずっしり重くて言えない気持ち
" I LOVE YOU "
266:ど素人評価人
08/12/06 16:22:14 7k35FclT
>>141
追い詰められた者の心情は伝わるのだが、いまひとつテーマがはっきりしない。
SEXに溺れているのだろうか、他の何かに依存しているのだろうか?
うまくまとまってない詩だと思った。
評価:D-
267:ど素人評価人
08/12/06 16:30:18 7k35FclT
>>265
何か書き込まずにはいられない性分なんですね。
影ながら応援してます。
評価:E-
268: ◆UnderDv67M
08/12/06 17:04:55 DTH0AfnT
>>227 童貞だけにw
>>230 いくらなんでも懐かし過ぎんだろ、、俺以外の奴にはわかんねーだろな
前スレでは◆notePDkbPQがいたな、また気が向いたときに遊びに着てね<`∀´>
>>236
お前ら! 貴重な古参になんて事をッッ!!(まぁ妥当
>>253
良い出汁が取れましたー
幾らなんでも残りすぎなんで
例のマルチ作品を一覧から外した。
新ルール適用第一号です
未評価(>225)
>114 >134 >139 >140 >146
>154 >156 >161 >164 >183
>185 >188 >190 >191 >192
>194 >195 >196 >206 >207
>208 >218 >255 >261
269:名前はいらない
08/12/06 17:21:49 7k35FclT
>>191
厭世的な作者の心情が伝わる。
「けど時々歌が小鳥の囀りように響くのはなぜだろう」という作者は
荒んだ現代の社会の中にもまだ一縷の望みがあるように言う。
厭世的な作者の心情が伝わるが、ある意味前向きな詩のようにも思える。
評価:C-
270:名前はいらない
08/12/06 17:59:51 JjVGYYAz
「空き缶」
誰か空っぽのあたしを蹴り上げて
空にいちばん近いところへ
あたしをつれてって
誰か空っぽのあたしを拾い上げて
生きていることが
怖くなる前に
271:デラシネ ◆HDMUcC9vFA
08/12/06 20:32:35 EgqGq+di
>>236 >>241
評価ありがとう。
>>268
レスありがとう。超お久しぶりぃ!
また遊びにきますね。
272:名前はいらない
08/12/06 21:31:58 SXmlDktw
>>255
なにかを伝えたいのか、それすらも危うい。
E+。
>>261
窓外の様子があると雰囲気がでるんじゃないかと思った。
>テンションの高い深夜には十分すぎた
この一文で突然かるくなったなあ。
近隣の迷惑にならない程度の声量にしましょう。
D。
>>270
ざっくりしていてなにがなんだか。
前半が空き缶の心情を模していて、後半が自分の気持ち?
そもそも空き缶は蹴られたいのだろうか?
空にいちばん近いところまで届く強さで?
D-。
273:名前はいらない
08/12/06 22:40:22 dY3ACMHv
器を離れた小さな魂が空を駆け抜け
あの星の裏側に隠れる頃
乾いた井戸と瓦礫にまみれた
僕の知らないどこかの村の片隅で
1人の若い母親が
汚れたエプロンに顔を埋め
声も出さずに泣いていた
年老いた老人に安らぎはなく
生まれた赤ん坊に未来はなく
母親だったその人は明日には
ただの女になる
希望は過去の中にしかない暮らしを
白い金持ちたちは想像すらできず
今日もピカピカの靴で偉そうに歩き回る
ただただかわいかった
黒い瞳はもう何も映さない
貧しさが悲しみが憎しみが無知が浅はかさが
いったい何がこの魂を遠くへやった?
贅沢も傲慢さもずるさも裏切りも
どれも手にしたことはないのに
いったいどうしてこんなことが起きる?
僕は何も知らずに地球の裏側で
今日ものうのうと生きていた
だけどもしも今日この村にいたとしても
きっと母親の肩すらだけない
きっと子供の亡骸すら触れない
無能以外呼び名のないバカな男とばれるだろう
星の裏に隠れた小さな魂は
母親のことも僕のことも気にも留めず
静かな寝息をたてるのだろうか
274:名前はいらない
08/12/06 22:45:27 SXmlDktw
>>273
>僕の知らないどこかの村の片隅で~声も出さずに泣いていた
「僕」が知らない場所なのに、なぜそこで赤ん坊の母親が泣いていると
さも事実のようにいえるのだろう。
こういった夢想のくせに事実ぶった文言には
期待をひどく手痛く裏切られたような気がする。
D。
275:名前はいらない
08/12/06 22:48:51 dY3ACMHv
>>274 評価ありがとうございます。
ニュースで名前すら知らないアフリカの村で
子供を失った母親が泣いている姿を見たので
そのまま詩にしてみました。
もう少し表現の仕方を勉強します。
ありがとう
276:名前はいらない
08/12/06 22:51:35 ByjPprAa
「言葉」
難しい言葉は苦手だ
難しいこともわかんない
だからうまく言葉にできない
だからうまく言葉にする方法を知らない
だから私はそのままそのまま
そのままそのまま
周りだけが過ぎてく時間をそのまま
そのまま
言葉は私の中にだけ
言葉は私の胸の中
それを外に出す方法を知らないから
私はいつも独りだ
277:名前はいらない
08/12/06 23:41:20 SXmlDktw
>>276
そもそもこのテーマなら、詩を書くという行為自体が無益だ。
ならばなぜこの詩を書いたのか?
それでも書きたかったのか、ただの稚拙であることへの言い訳か。
行間や文体の易しさ、語句の選び方に意図が感じられるため
後者だと勝手ながら判断いたしました。
D-。
278:名前はいらない
08/12/07 00:59:41 4js/z9O1
「太陽は死んだ」
別に何か あったわけじゃないけど
アスファルトの上で 歌っていたよ。
空を撃つように 海をさらうように
誰にも聞こえる声で 誰にも向かわず
愛はいらないと 優しく歌っていたよ。
笑った顔が とても素敵な 彼女の
甲高い笑い声が、響き渡ったそのとき
あまりに冷たすぎて 海はもちろん空まで
固く冷たく凍りついて 太陽は死んだ。
泣いた顔が とても可憐な 彼女の
静かな泣き声が 響き渡ったそのとき
あまりに暖かすぎて 空はもちろん海まで
宙へと浮び上がって 太陽は死んだ。
何もない空間の中で それでも俺は
愛はいらないと 歌を歌っていた。
彼女は優しく微笑んでみたり
ときどき悲しそうに泣いてみたり
だから俺は 手をそっと握って
髪を触ったり 手首を撫でたり
愛はいらないけど お前が欲しいと
笑いながら 歌って 見せたよ。
太陽の死骸の上 空っぽで自由な世界の果てで。
279:名前はいらない
08/12/07 01:04:14 4ECkWJqu
「男」
その男の名を誰も知らない
ただそこに君臨し皆のことを支配しようと
本気で思っていたようだ
何の興味も示さない通りすぎゆく人たちに
ただひたすらに辛辣な言葉を投げつける
悲しいことにそれが男のいきがいだった
虚しさと同じだけ苛立ちは募り
寂しさもあったが泣くなどもってのほか
独裁者は狂ったように
今日も誰かを裁こうと立ちはだかる
誰を責めても心は空っぽ
誰をののしっても認めてくれる人もいやしない
こんなに価値のある人間は滅多にいない
こんなに情けない人間も滅多にいない
詰め込んだ知識は血肉にはならず
吐き出した毒は己の身に降りかかる
いつまで続くか世界中にありふれたこの種の悲劇
男の心に降る雨は傘をさせば喜劇に変わる
何も知らない哀れさよ
さも感心したようにもったいぶって
何度も肯く偽善者たちと
怒り模様の仮面をつけて紳士ぶって踊るがいい
280:名前はいらない
08/12/07 01:10:47 1gvWcEha
>>278
あなたの歌はとりあえず私には届かなかったようです。
評価:D
>>279
>男の心に降る雨は傘をさせば喜劇に変わる
この部分は気に入った。
偽善者は男の言葉に頷くのか?
彼に興味も示さない通りすぎゆく人たちには
誰一人として偽善者はいないということか。
評価:D+
281:名前はいらない
08/12/07 02:24:27 bEqbBY/3
「照らす」
忙しく移動する対向車の車内は幸せを運んでいた。
すれ違いざまに僕はウインクした。
猫が目を光らせてこっちを見てる。
ボーっとしてると危ないぞ!
太陽が沈むとタイムカードを押す。
僕には太陽の様な大きな仕事は回ってこない無い。
でも太陽とは違う世界を演出する事ができる。
君の照らす世界は色気があるねなんて言われたら少しは上を向けそうだ。
どうせ笑われるだろうけど星たちに自慢気に話してやろう。
そうボクはヘッドライト。
282:名前はいらない
08/12/07 02:35:26 bEqbBY/3
281
回ってこない。でした
283:名前はいらない
08/12/07 03:13:22 DHxfSMrt
>>65
遅レスすみません、47です。
評価ありがとうございました。
人間の勝手さを読み取ってもらえて嬉しいです。
キャラを作ってるというのは言われてはじめて意識しました。
確かに表現方法が分からず逃げていたところもあるので
もっとセンスを磨きたいです。
面白いとか、そういっていただけるとすごくしあわせです。
本当にありがとうございました。
284:名前はいらない
08/12/07 03:44:52 Ii5MPYSP
未評価(>268)
>114 >134 >139 >140 >146
>154 >156 >161 >164 >183
>185 >188 >190 >192
>194 >195 >196 >206 >207
>208 >218 >281-282
285:名前はいらない
08/12/07 03:59:21 Ii5MPYSP
>>190
これは>>189に対してのコメントだと思っていたんだがのう。
威風堂々と生きたら良いですじゃ。皆さん。
評価E
>>192
ありかなしで言えば、ありだと思いますじゃ。
アタリだけの組み方をすれば、総じてハズレになると思うがのう。
何がハズレなのかアタリなのかは、各々で判断すればよいさね。
評価D-
>>196 「性病」
弟に謝れ。
評価E
>>207 「金」
脳内メーカーみたいだのう。シンプル。
コピペ感が否めない。捻りが欲しいところですじゃ。
私も最後は、いや、最後までバカを演じて欲しかった。
評価D+
286:名前はいらない
08/12/07 04:22:44 Ii5MPYSP
>>208
フォーカスしたいのは、「君との思い出」なのか
「君との思い出を浮かべた今」なのか。曖昧すぎる。
口をぽかーんと開けながら、空を見上げる主人公は
目と耳の感覚のみがやけにビンビンですのう。
その気持ちは分かりますじゃ。
もっと主人公と「君」との関係を知りたかったですじゃ。
評価D-
>>146
「ふたりごと」+「バグッバイ」といった所ですかのう。
直球でなんとも興味深い。
原色過ぎず、されどセピアではない世界観。
イメージでは、無常=灰色、ほんの少しの優しさ=ピンク。
最後の締めも良い。タイトル付けなされ。ちと、世界は言いすぎか。
評価C-
287:名前はいらない
08/12/07 04:33:49 Ii5MPYSP
未評価(>284)
>114 >134 >139 >140 >154
>156 >161 >164 >183 >185
>188 >194 >195 >206
>218 >281-282
他は難しそうなのでスルーしましたですじゃ。
シンプルなのプリーズプリーズ。
288:名前はいらない
08/12/07 05:25:50 nQB4K9Nq
すみません、勝手に評を書きます。
>>114
女の人の書く詩にはかないませんね。身体感覚からして違うと思う。ただ
>依存し合い
>拒絶しながら
ここの部分の表現が硬いというか拡がりに欠けて惜しい気がしました。
D+
>>134
「はやぶさ」の石って何だろう。イメージ的には何かの半導体?
宇宙の出来事の中に日本的な美学を感じました。
D+
>>139
構成をよく考えて作っているのだと思います。最後のところも映画のようで。
でもたぶん想像で作られているのかも知れませんが、感じたままを言うなら、
何だろすごくすかすかで薄い気がします。
そういう意味で話者にリアリティが与えられているのかも知れません。
D
>>140
きれいな詩だと思います。ヘッドライト=太陽=たんぽぽが、実際のクルマあるいは
現実社会を指していて、少年がその犠牲になってしまったんだと読みました。
けれど少し伝わりにくい気がしました。たとえばたんぽぽってどちらかというと
素朴なイメージがする点とか、結局話者は少年に対してどのように捉えているのかなとか。
D+
>>146
すごく心が暖かくなるようないい詩ですね。
最後の一行はないほうがいいと思います。
D+
289:名前はいらない
08/12/07 06:24:53 nQB4K9Nq
>>154
「箱」って表現はベタすぎる気もしますが、いいですね。
乾いたこの感じにセンスを感じます。
C
>>156
すごくうまいんだけど、こういうグロいのはなんでいまさらって気もします。
実際のところこの表現に見合うだけの伝えたいものがほんと作者にあるのかなあ。
C+
>>161
荒唐無稽のようでいてすごく新鮮ですね。
結局何のことなのかさっぱり分からないのですがパッションがある。
C-
>>164
きれいな詩であると思います。
D
>>183
感想になってしまいますが、お葬式に来てくれるだけでもほんとありがたいと思いますよ。
D-
290:名前はいらない
08/12/07 07:42:40 ELH5SmVq
『さすらい』
刺すような視線を尻目に
ただ東へ東へ
止まらず歩く事なんてできやしないけど
さぁ行け
俺はここにいるぞ
真っ直ぐ前を向いて生きたいんだ
さぁ行け
向かい風が吹いてきた
すっとばされない人生さ
心折れそうな夜は大好きな曲を聴けばいい
そのまま泣いて寝てしまえばもう次の日さ
さぁ行け
心さえ無事なら
同じ日の繰り返しでも構いやしない
さぁ行け
向かい風が吹いてきた
すっとばされない人生さ
291:名前はいらない
08/12/07 08:43:54 BDalicw3
「所帯じみる」
料理が出来た
さあ、食べようお前たち。
私が稼いだ銭を用いて獲得してきた肉米野菜
気が済むまでに、たらふく食うぞお前たち。
逆流してでも流し込め。高価な肝臓になるまで流し込め。
気が狂うても、死ぬまで喰うぞお前たち。
私が稼いだ銭すべて、お前ら喰らう物に変えよう。
白目をひん剥いて喰い続けるおまえらみてて、
常に思い続けること一つ
私は貝になりたい
292:名前はいらない
08/12/07 08:46:40 4Z/hU5gS
【大人になること】
大人になること。
一人で何でもできるようになること。
大人になること。
つまり、孤独になっていく、ということ。
大人になること。
人に依存せず自立していくこと。
大人になること。
つまり、人に自分の弱さ、脆さを必死に隠し通していく、ということ。
大人になること。
人の悪口、陰口を言わないということ。
大人になること。
つまり、正論意外は何も口にせず生きる、ということ。
大人になること。
人の幸せを第一に考えること。
大人になること。
つまり、ひたすら自分の望みを押し殺す、ということ。
大人になること。
人前で絶対泣かないということ。
大人になること。
つまり、一人部屋の片隅で涙を流す、ということ。
大人になること。
生まれてからそれだけの時間が経過したということ。
大人になること。
つまり、死へと確実に近づいている、ということ。
子供の頃は、大人になんかなりたくなかった。
今は、大人になりたいと願う。
きっとそれだけの時間が僕を大人にしたのだろう。
293:名前はいらない
08/12/07 14:54:51 4ECkWJqu
子供でいるということ
子供でいるということ
1人で何でもできるようになりたいと願うこと
子供でいるということ
つまりは誰かの庇護が必要ということ
子供でいるということ
誰かのぬくもりなしでは生きられないということ
子供でいるということ
つまりは望まなくとも未完成さを暴かれ続ける
子供でいるということ
思ったまま感じたままを口にするということ
子供でいるということ
つまりは不平や不満を口にしても大概はねじ伏せられる
子供でいるということ
人の痛みを理解する心を育てること
子供でいるということ
つまりは理不尽な出来事にも耐えるということ
子供でいるということ
隠れて1人で泣くなということ
子供でいるということ
つまりは死へと確実に近づいているということ
大人になって子供の頃を懐かしむ
今の僕は大人らしく見えるだろうか
子供の僕が今の僕を見たならば
どんな風に見えるだろうか
(勝手ながら292さんの対比作品を作ってしまいました。
気を悪くなされたらごめんなさい)
294:名前はいらない
08/12/07 18:02:52 ef6yMZVX
「この言葉は届かない」
なにか言葉を求められても
お前のその陰に
針の穴ほどの光すら
俺はやることができない
俺はただ
ほかと多数の俺やら私やらと同じように
歩くだけだ
俺の肩が切るのは
風ではなく
お前の視線
振り払うのではなく振り切って
下を見て歩く
走るように歩く
お前にはもう走っているように見えるだろう
そんなこと知っている
ただそんな数多の走者の中にも
お前に手を差し伸べるやつがいる
俺たちはその二人に恐れを感じている
見せつけられた違いは
ひどく薄い紙となり
指を切る
その小さな傷で
俺たちは満足だ
向かい合っていた矢印が
交わることなく進み
背ければもう振り返れない
俺に吹き付ける風は
お前には追い風となる
なにか言葉を求められても
俺の言葉は
近づくのと同じ速さで遠くなるこの距離を
泳ぎはできないだろう
だから届かないと知って
俺はひそやかに
後ろめたく
ごめんとつぶやく
295:261
08/12/07 18:04:37 ef6yMZVX
>>272
ありがとうございます
「テンション」は確かにはじけすぎました
296:名前はいらない
08/12/07 18:07:03 bEqbBY/3
「人間であること」
人間であること
息をする事
人間であること
食べるという事
人間であること
笑う事
人間であること
嘘をつく事
人間であること
セックスをする事
人間であること
考える事
人間であること
備える事
人間であること
自由に飛びたいと思う事
人間であること
喜びを知る事
人間であること
裏切る事
人間であること
欲求に素直な事
人間であること
枠を創ろうとする事
人間であること
無限である事
人間であること
愚かである事
人間であること
人間で在りたいと思うこと
297:名前はいらない
08/12/07 20:47:10 pQDyI+lK
「兎」
逃げたのはうさぎ
追いかけたのは白いしっぽが欲しかったから
ふわふわと描く逃げ道があまりに自由で羨ましかったんだ
うさぎは怯えもせずそこにいた
まるで待ち構えていたかのように
「欲しいならくれてやる」
そんな声が聞こえた気がした
奪ったしっぽを手にまるで幸せを掴んだよう
ふわふわと柔らかい
さぁ今から俺はうさぎだ
まずは走ってみよう
きっと気まぐれな道ができる
先を見ればどこへ向かえばいいのか不安だらけ
白いふわふわのしっぽを手に入れた
俺はもううさぎのはずだ
なのに自由になどなれなかったのはなぜだろう
298:しん
08/12/07 20:47:45 oqNfjdeZ
>>296
題くらい書けよE
299:名前はいらない
08/12/07 21:05:47 4ECkWJqu
>>297 hideさんのピンクスパイダーみたいな詩ですね。
300:しん
08/12/07 21:08:56 oqNfjdeZ
>>297
パクリ良くないE
301:名前はいらない
08/12/07 21:24:26 YhD65VOb
それはシュールなのか?
302:名前はいらない
08/12/07 21:53:29 uoR6DTIz
「夢」
傷つく夢
自分が消えたい
はかなく、あっけなく
望みはあまりに高く
でもあきらめきれない
あせる
繰り返し夢に見て
何度もつぶやいて
狂人かわたしは
明日への扉を
たたき続けてるのに
夢が操作する
暗黒の夜は沈黙の闇
悲観と楽観の間で揺れ
夢に答えをかいま見て
心は胸の奥にしまってある
303:名前はいらない
08/12/07 21:54:10 kXU6U6/X
冬の肉じゃが
湯気にそめられ白く果てなく
いいにおい いいおと
304:名前はいらない
08/12/07 22:12:08 4C/RToV0
>>291
タイトルが錯誤してないですかね。
まるで詩の後半でインパクトを与えたいがために
落ちこぼれの編集者が気まぐれで書いたようですな。
んで、逆流って言葉に違和感ありますな。
では、貝になって食べられて、嘔吐されてください。
D。
>>302
陳腐。D-。
305:名前はいらない
08/12/07 22:27:23 kXU6U6/X
醤油がながれる長い木のテーブル
醤油がこぼれる長い木のテーブル
うろこあたまちあい
骨ごと食べる 猫と3匹
306:名前はいらない
08/12/07 22:35:57 pQDyI+lK
>>299>>300
パクったつもりはありませんでした。すみません
307:名前はいらない
08/12/08 00:05:38 QshBd0Pv
「君の手を」
いつもの毎日過ごす日々に
ある日突然 それはやってきた
僕しかいない 孤独な日々に
あたたは突然 やってきた
感じたことのない この鼓動
おかしくなりそうな この気持ち
ただ手をつなぐことさえ できたなら
太陽見上げて 眩しくて
そんな日々だけ 知っていた
ずっと 変わらぬ毎日に
心の安定 求めてた
だけど あなたが変えた日々は
僕を目まぐるしく 惑わせる
ただ手をつなぐことさえ できたなら
ただ手をつなぐだけで 君を感じたい
308:名前はいらない
08/12/08 00:33:41 Xyx+J7vz
「天使たち」
翼を失ったあの白い渡り鳥達は
決して不幸なんかじゃなかった。
空を舞うことも 次の島へ行くことも
出来なくなって 胸をなでおろして
寄り添って 歌うだけで幸福だった。
通り過ぎる何台もの車のライトで
僕の影は虚しく点滅している。
遠くに見える建物の光の群れで
僕の命はわずかに輝いている。
寂れた国道の夜 月は凍死中。
人間は 世界中の生き物の中
唯一進化を忘れたのかも知れない。
僕達は一体どこへ向かうのか?
“明日”なんて 時計がなければ
誰がわかるというのだろうか。
夜から朝にかける ほんの一時間。
翼を捨てた 天使たちは生き返る。
暖かさなんて少しもない 光の中へ
また 飛び込んでいくのだろうね。
黒から青に変わる ほんの一時間。
翼を忘れた 天使たちは生き返る。
確かさなんてひとつもない 朝の中へ
また 飛び込んでいくのだろうね。
309:名前はいらない
08/12/08 01:50:58 /sX6TSJj
>>241
評価有り難う
310:名前はいらない
08/12/08 02:53:53 UCTs8ocH
風
いまからゆくよ
手にある無数の世界
若さって時に絡みつく時間だから
もうゆくよ
星の数ほど未来はあるんだろう?
老いること恐れるよりなにより
雲の下は道だらけ
誰もなにかしら求める存在らしい
今日からゆくよ
道標は風まかせとか
寒さに震えてるくせに
じゃあもうゆくよ
絶対ゆくよ
風が止むその前に
すべてがカラカラになる前に
僕らなにかしら求める存在らしいし
311:雨森 ◆yjVBsR9W2A
08/12/08 07:05:22 0idP8E6s
息抜きに評価置いてきます。気に入らなかったら再評価申請して下さい。
それと前スレの554さん、ありがとうございました。
基本書きの人間なんで、出した読みに対して別解釈を入れていただけたのは
読みの浅い自分としては大いに助かりました。
>>185「世界は君のために」
主張が大事な部分でブレてしまっていてよく分からない。
「弁当箱」「彼等のまやかし」「二なりの未来」「悪」「もっていなくても通れる」
これらの語句の連結がうまく機能していないからだろう。
そもそも主張なんてないという読み方もあるがそうなると
描写が表面的過ぎて書き手がそういう気分なんだとしか判断できない。
何を描いたのかはっきりしたイメージが浮かばないんだ。D-
>>188
色を付けてないので様々なシチュエーションを想起できる。
しかし同時に色を付けていないので平板で無味乾燥とした印象もぬぐえない。
描きたい主張があるのは大事だけどそれだけ書くだけでは詩は寒々しい
恋愛色や友情色に染まってもやっぱり人間の背景が透けて見える詩が良いな。
D-
>>194
ちょっとした小説の序文といった趣きがあるけど詩としては短すぎ舌足らずだと思う。
何か重大な予感を感じさせて予感だけで終わってしまった感があるよ。
書いている事は分かるんだけど中盤までの人を愛さない自己欺瞞の表現を
最後の二行に託すにはあまりに短くパワー不足。もっといっぱい書けると思うよ。
読みやすいんでDという事で。
>>195「浄化」
こういうの好きなんですよ。正に詩は世界に偏在しているよなあ。
ただウォシュレットでうんこしただけなのに荘厳に描けるのはすばらしい。オチも良い。
贅沢を言わせて貰えばここからもう一歩先に進められるはずだと思うんですけどね。
穢れを切り離し浄化されるという語句はもう既に大上段からの大真面目な詩世界が覗いている。
でもまあこのユーモア路線も充分有りだと思う。面白かったし。C-
312:名前はいらない
08/12/08 11:59:58 lDIycjhi
今日は布団を干した掛け布団と敷布団と あと座布団2枚
それから納豆とまつたけのお吸い物
ほんとうはしいたけが入ってるって噂
インスタントだけどおいしいの猫には ちょっと特別水色の缶詰何味だったかな
何年も買ってるのにいつも忘れる 水色の缶詰おまけ付き
313:名前はいらない
08/12/08 12:36:13 3zaJ7MTO
未評価(>287)
>206 >218 >281-282 >290 >292
>293 >294 >303 >305 >307
>308 >310 >312
314:名前はいらない
08/12/08 12:44:01 3zaJ7MTO
>>270 これは、良いと思います。感覚的なものをそのまま書いています。
その感覚を捕まえるのは難しいのです。空き缶のからっぽな感覚を写真のように
詩に残すといった感じでしょうか。
後半の拾いあげて~は理屈っぽくなっていて、良くない。 C-
315:うんこびちびちぶりぶり子
08/12/08 13:01:11 GzIkUbsK
「カタルシス」
ケータイが着信して歌手の素晴らしい声で歌いだしてんだけど心が痛い!
痛い! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い!
わたしが好だった曲は いまや 乱暴な木槌
その木槌で心のドアをドカドカ叩いてくるんだからうざい!
開けろ開けろドア開けろってウッさいんじゃぼけー! 涙出てくるし!
着うたの楽しげな歌詞は今やわたしをおびえさせる脅威
その歌手の明るい歌声は万引き犯を責め立てる店員の説教のような辛辣でわたしの心を引き裂く
デンワデロ! デンワデロ! デンワデロ! デンワデロ! デンワデロ! デンワデロ!デンワデロ! デンワデロ! デンワデロ! デンワデロ! デンワデロ! デンワデロ!
ナヤミナラキクカラナヤミナラキクカラナヤミナラキクカラナヤミナラナヤミナラキクカラナラナヤミナラキクカラナヤミナラキクカラナヤミナラキクカラナヤミラナヤミナラキクカラキクカ
片仮名うざい! 読みにくい! あんたの心も読みにくい!
悩みなんてあんたらに話したくない!
うぎゃあああああああああああああああああああああああああッ!
いやああああああああああああああああああああああああああッ!
死にたいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッ!
ああああああああああああああああああああああああああああッ!
うわあああああああああああああああああああああああッ!………
……と わたしはそのとき叫ばずにはいられなかった
わたしは後に知らない曲をダウンロードする
陰鬱な曲
その曲は 灰色の美しい調べで
わたしを悲劇の主人公に仕立ててくれる
316:名前はいらない
08/12/08 14:32:17 eZ6VYsQ9
「ラジオ」
おい貴様と偉そうに、たけぇところからこんばんは
今宵もきましたあなたとの時間。一生懸命話します
何見つからないとな?わたしのことが?
女性を扱うように捻りなさい。水が溢れないように持ちなさい。
じゃんじゃか音楽ならしてお出まし、お喋りするぞ、この野郎
右に出たるは放送作家。左に居並ぶタイムテーブル
お茶をぐぐいと飲み干して、いざ参ろうかおしゃべりタイム
チミチミなんだいこの世の中は大人は全く信用ならない
おにいさんがおにいさんが君たち全員抱きしめたげる
悩みがあったならその白四角に思いの丈を綴りなさい。
楽しいことがあったなら黒くなるまで書きなぐれ。
知らないだろう、こんなこと、初めてだろう、こんな音、
明日みんなに喋りなさい。明日一人でわらいなさい。
目を瞑ったらみえるだろう?わたしの姿や作家の笑顔
みんなのすぐ隣にいるんだよ。電波にのっているんだよ
君がスイッチをいれれば、いつもひとりじゃないんです。
さあもうすぐです、この野郎。私とおしゃべりいたしましょう。
317:名前はいらない
08/12/08 15:20:00 2Q0Fs8SA
「空を知らぬ鳥」
僕は籠の中にいた
止まり木が居場所
外の世界へ憧れたこともあった
だけど僕は、憧れより強く恐怖を抱き
いつしか空を手にすることはあきらめていた
扉の鍵はかけられているのか分からない
確かめることはしなかった
もし鍵が外れてしまった時に、
籠を飛び出す勇気があるのか
上手く空を飛ぶことができるのか 怖かった
だから今も僕はこの止まり木の上
誰も救いなどはしない
鍵などはじめから存在しないのだから
318:名前はいらない
08/12/08 17:49:06 ZPrD27FG
>>317
ガラパゴス諸島の鳥を思い出した。
(自分は評価人ではないので、あしからず)
319:名前はいらない
08/12/08 17:50:39 ZPrD27FG
あと、バンプのグロリアスレボリューションも懐かしい。
320:名前はいらない
08/12/08 19:54:31 +dIsFy8r
大好き 近付きたい 話したい 触れたい
大好き 近づけない
話せない 触れられない
忘れてしまえば楽かな?
忘れない、忘れたくない
この想いは何処へ
321:連投すみません
08/12/08 20:04:41 +dIsFy8r
水の上の砂漠
犠牲の上の享楽
鼻血に見た悲哀
無言に似せた優越
全てを知る主
茶髪の私
黒髪の君
黒髪の君
茶髪の私
汝全てを知る事叶わず
322:名前はいらない
08/12/08 20:28:56 jhmADQaM
「シューティングヘッド」
定年を迎えた男が言う
人並みの人生を送ってきたがそれが何だったのか
そう言う
俺にはコンプレックスが有りそれが異常にむず痒い
同道巡りの原因は何だったのか
例えばこめかみに手を充てて
フッォと発砲してみれば
見ていたお前は馬鹿だと言う
323:名前はいらない
08/12/08 20:56:13 j5WbAsir
>>206 何の暗示かは、あえて言いませんが、
このような内容を書くことに意味を感じません。
反社会的な事をテーマにするときは、書くに値する内容を
よく考えて書かないと、読んでいて不快な文が出来上がるだけです。
「喜劇」とかの意外性も意外なだけで、説得力がない。
文章が凝っているだけに余計に。お気をつけて。 E
324:名前はいらない
08/12/08 21:16:41 Yv+akr00
>>316
リズミカルなのはいいが、ところどころつまずくな。
>何見つからないとな?わたしのことが?
とか。
あとパーソナリティは
>明日みんなに喋りなさい。
と思いながら話してんのか?
中学生相手に粋がってるだけじゃないの?
D+。
>>315
これはもう詩のなかに答えがありますな。
釣りでしょうか。あえて釣られましょう。
「読みにくい」
E-。
>>310
締まりが悪いな。狙ってるのかもしれないが。
いわば「句読点のない文章」とでもいおうか。
実際に句読点がないわけだが、それ以上に
文章を終わらせるリズム、タイミング、意味合いがない。
思うに倒置のせいだろう。
D+。
325:降らんしすこっぽら
08/12/08 23:40:48 5bD1vXSL
母親という職業
母親という職業は、まず
詩を書いている息子をぶんなぐって
労働に従事させることからはじめる必要があります。
ドアを絶えず空けて、とにかく
息子がうすぎたない格好で
うすぎたない文章をでっちあげるのを
阻止する必要があります。
これは大変な仕事です。
息子は誰もよんでない
糞ったれた文章を
しこしこ書いて、インターネットにほうりだし、
ブログをごちゃごちゃさせることによろこびを感じ、
働く、という概念を露ほども持ち合わせて
いないからです。
母親は絶えず洗濯物が乾いたので
持ってきたふりをして、
息子の部屋のドアをあけます。
洗濯物は一気に乾いているのに、
母親は、わざと小出しに持っていきます。
息子は確実にそれに気付いており、
だからこそものすごく卑屈になります。
息子は、部屋の中でナメクジのように寝ころんで、頭をからっぽにしています。
開いたドアの隙間からささる昼間の光にてらされています。
「おい! おい! おい!
いいかげんにしろ!!!!!」
これは、母親の声ではありません。
息子自身の声なのです。
迫り来る大恐慌を目前に、
職を手にしようとする気力もない者が
どうして生きのびられるでしょうか。
326:降らんしすこっぽら2
08/12/08 23:42:00 5bD1vXSL
空から塩がふってくるナメクジのこころは
半透明のぶよぶよの体から、飛び出して、われわれにも
見えるようになっています。
母親は朝・昼・夜
エサを持っていきます。
息子がたべるエサです。
母親はドアを空けることで
全てを語っているのです。
しかし、母親という職業である以上
このバカの髪をひっぱって
職安につれていき、
てきとうな工場にでも押しこむ必要がある。
本当なら、
このバカが自分でやらなければいけないのですが、
このバカは自分でできないので、
母親がやらなければいけない!
おかあさーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!
ぼくを ひっぱたいてようーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
おかあさーーーーーーーーーーんん!!!
ぼくを なんとかしてよう!!!!!!
おかあさーーーーーーーーーーーんん!!!!!!!
おかあさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんん!!!!!!!
おかあ
さーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんんんん!!!!!!!!
!!!!!!
327:mini149
08/12/09 00:24:37 eaZ5Lsax
「亡命なき我が国」
πを亡くした国は
危機感もなく
湧き出る泉を夢にみる
そうだ 明日は山へ
刺激を求めよう
私は娼婦を笑うが
この臭った体じゃ
交換できる物はない
あるのは私だけが知る
素敵なストーリー
勿論、続きなんかないさ
すべて過去のものだもの
πをなくした国は
危機感もなく
湧き出る泉をさがしてる
328:名前はいらない
08/12/09 00:33:58 dHK+GJc+
「恐怖」
私は怖いのだ 大切なものとの違いを認めることが
少しの違いで生まれた溝が深くなっていくのが恐ろしい
私は怖いのだ 大切なものに対し仮面を被るのが
ふとしたことで仮面が壊れて弱みを晒すのが恐ろしい
私は怖いのだ 大切なものに過去を知られることが
私が仮面を着けて築き上げてきた私のイメージが壊れることが恐ろしい
私は怖いのだ 大切なものを信じることが
信じて期待した先で裏切られるのが恐ろしい
私は怖いのだ
大切なはずの貴女を信じきれずに、真実を晒せぬ自分自身が一番怖いのだ
329:名前はいらない
08/12/09 02:28:03 LhNZDnR1
おなじモノを
もたなくてもいい
しゃかいを意識しなくてもいい
ろくでもない大人と
きんじょから言われぬよう
これからは
とおまわりでもして
なくために
きょうを生きる
よく考えながら
できることに
もらるを捧ぐ
おとなになろうとはせず
もっと少年であろう
しろくあろう
ろれつを気にせずしゃべろう
くるしまなくてもいい
330:かさ
08/12/09 10:46:59 WDgQ3Sde
始まりの場所
ここから叫びが生まれて
ここから少し遠い場所で
音が生まれた
水面に落ちた水滴のよう
広がってゆく波紋が綺麗に無数に咲いている
嗚呼、また傷が生まれて
嗚呼、また痛みが生まれて
また涙が幾つも流れる
癒されること無く
拭った涙は止めど無く溢れる
始まりの場所
ここには消えて行った命と
消えて行った過去が
いつまでも谺する
命の花散った痕は今もまだ、此所に…
命は夢の中の花の如く咲いて
散った命はきっと今安らかに…
花束を抱え無数の道を歩く
想いを残した傷痕は消えず
また涙溢れて、零れてゆく
あなたはこの街に生まれて
歌うことを覚えて、叫ぶことを知って
あなたはあの街に生まれて
音で繋がり、心に響いた
音が胸に谺する
鳴りやまない音を
ずっと響かせる
嗚呼、また痛みが生まれて
嗚呼、また叫びが生まれて
感じるままに涙を流す
鳴りやまない音に鼓膜を震わせて
離れゆく季節の中に
心のままに音が響く
心のままに唄が響く
331:かさ
08/12/09 10:48:31 WDgQ3Sde
すいません。タイトル書き忘れました。
タイトルは「D」です
332:名前はいらない
08/12/09 11:36:03 9gQLLkuV
家から出て3歩歩いたところで大きな犬と出会った こんにちは
皿を洗って3枚ぬぐったところでモグラに会った ここはさむい
魚屋につくと足を無くしたタコとハマ貝の7つ目のひびが叫んだ 排水溝のネットが邪魔で帰れない
しょうがないからライトを買って果物屋に向かう困ったやつだ蜂なら特にクマ蜂なら小さな傘で足りたのに
家に着くとやはり犬が穴を掘っていた思った通りなかなか聡明で気が利く淑女のようだぜひ私の妻になってもらいたい
その将来を思えばモグラを家からたたき出すことなどなんだとても簡単なことのように思えてきたぞむしろ私はそのために生まれてきたのかもしれない週に一度なんてけちな事を言わずにテーブルにハニーメープルが並ぶたびに叩き出してもいい!
ならばやはりクマ蜂こそが私に最も必要な人だったのだ今の髪形は気に入ってたのだが文句ばかり入ってられない
それに髪を切るということならこの問題はいとも簡単に解決するのだまさに藪から棒の心地である
全く粗末に切るなんて棒なんかじゃ勤まらない 藪が嘆く
ありがとう 確かにそうだ残ったフォークを3組用意
さようなら 家は君が使いなさいドアを開けるのはコレで2度目
333:名前はいらない
08/12/09 12:32:07 yWZMnJ6r
急ぎ足で駆けてゆく
ためらいの感情をよそに
いくつもの道をぬけて
あなたのいる場所に向かう
笑顔の上に重なる涙
私の心に焼きつくほど
感情を押し殺して
悲しみのトンネルをぬけて
334:名前はいらない
08/12/09 12:40:09 IIrGHmeb
「光る」
失くす事など恐れてなかった
失くすモノなど何もなかった
目の前の壁を付き破る術を探してた
リボルバー片手の少年は
降り出した雨に逆らうように走り回る
暗い空から抜け出して
争いばかりの日々に星を見つけた君は
何かにあせるように走り出した
そして思い出した
帰る場所は決まっているのさ
335:やさしいあくま ◆L5pYivMbF2
08/12/09 13:03:09 N1fpQC5V
>>313より 未評価(>287)(21)
>>206 >>218 >>281-282 >>290 >>292
>>293 >>294 >>303 >>305 >>307
>308 >310 >312 >325-326>327
>328>329>330-331>332>333
>334
336:円星 ◆NzRitgToB2
08/12/09 15:21:20 O8wrkC0w
お礼が遅れてすみません。
>>64
うれしいお言葉ありがとうございます。
投稿したあとに付け足す言葉が思い浮かびました。
「寝癖が直れば、光の輪が現れる」と。
まだ推敲ができました。もっと粘って書けばよかったです。
これからは、完成を急がず、しっかりと推敲をしたいと思います。
発想が好き、面白い、と言っていただけて大変うれしく思います。
この詩は全面、経験したことでした。
ありがとうございました。
337:円星 ◆NzRitgToB2
08/12/09 16:32:00 O8wrkC0w
ちょっと、書きたいのです。
vol.76
>>749 「+1」
詩の感想は、大半を共感しました。つぼをおさえた言葉で書かれているな、と思いました。
最後の「僕は…僕は…」は、つまり、僕はどっちだろう?ということですよね。?
人を救っているのか、人を不幸にしているのか。
きっと救ってるよ!なんて軽軽しく言えませんが、人を不幸にしてないことは確かです。
何故なら、他人を不幸にしている人は、無知で無智な人のことです。無知蒙昧な人のことです。
自分のやっていることが如何に卑劣で卑怯かを分かってない人のことです。
それが分からないから人の傷つく事を平気で出来るのです。人の気持ちを考えない無頓着な姿勢や行動が、
他人の人格を害させてしまうのです。そして、人格を害してしまった人もまた、そのイライラから他人に
暴力を振るう。こうして不幸の連鎖はつながってしまうのです。
人を不幸にする人は、礼儀を重んじない人のことです、目には見えないものの大切さを分かってない人のことです。
物を大事にしない人のことです。
自分の言った事や行った事に責任を持たない人のことです。
人の人格や能力を簡単に見下げる人のことです。
人の気持ちが分からない人のことです。
自分の事しか考えない人のことです。
まさに、それは、無知蒙昧な人のことです。
あなたは無知じゃない、あなたは自分の哲学を持っている。考えるちからを持っている。
この詩「+1」だって、百人が理解できるように書いている。責任を持って書いている。人の気持ちを考えて書いている。
僕が断言します。あなたは人を不幸になんかしていない!
このコメントを書こうと奮い立った時、僕は元気が出ました。
なので、ほんの少し、僕はあなたに救われたといえるのです。
338:名前はいらない
08/12/09 20:49:26 L6SWa5zJ
「終焉の日」
この世が終わる日
生命の大樹の下で
渡り鳥の囀りの残響を聴いた
愛したものすべて
失うものすべて
何処に消え行くの
それらを導く
琥珀色の太陽
生れなければ
失う怖さを知らずにいれた
339:名前はいらない
08/12/09 20:52:50 L6SWa5zJ
「電車通勤」
プラットフォームに流れ込んだ
急行快速の窓に見つけた人
声かけずにただ見送るわ
いつもと同じように
人ごみにまぎれてく
一瞬の後姿に心が痛かった
一つだけあなたには
永遠に届かない言葉がある
好きよ貴方が
340:名前はいらない
08/12/09 20:58:03 L6SWa5zJ
「口下手」
愛がうまく語れなくて
バイオリンを弾いたのさ
耳を傾け測っておくれ
愛の深さを
341:名前はいらない
08/12/09 22:24:18 jmggpI1+
「手」
幼い私の手を引く
その先を見れば
あなたがいた
温もりを湛えた
その手を
かよわい私は
いつも強く握っていた
大人になった私は
あなたの手を引く
深い皺を湛えた
その手を
けれど
私があなたの手をとるのはその皺のためではないのだ
342:意義もいらない
08/12/09 23:43:21 3b/Bx54N
>>334
ありがち。D-。
>>333
ざっくりとしてるなあ。感慨なし。D-。
>>332
まるで「意味を探してください」っていわれてるような。
ウォーリーかよ。E。
>>330
J-POPとかの安い感じがいいね。
意味がありそうで実際なさそうな半端な感じもいいね。
タイトルそのまま、D。
343:名前はいらない
08/12/09 23:47:59 +IMdJ3oh
充たされる事
失敗が無い
失態が無い
はずみが無い
歪みが無い
間違いない
私が望んだ世界
私に笑いは無い
344:名前はいらない
08/12/09 23:49:57 +IMdJ3oh
科学力
雲は地形を映して居る
暖められた風がその形を崩しても
意味は変わらない
君は知らない
345:名前はいらない
08/12/10 00:05:24 idsT/BZX
>>340
ピカソの「ファンタジー」じゃんw
346:名前は いらない
08/12/10 00:27:28 Lb89kQT4
愛している―
そういうときに彼はいつも、私の瞳をじっと見る。
心の奥を射抜かれるようで、倒れそうな酩酊感。
わかってはいる。
狂おしいほど。
破顔するのは嬉しいから、切ないくらい幼気だから。
ねえ、もっと顔をこっちへ寄せて。唇をもっとここへ寄せて。
わたしが優しく抱きしめてあげる。だから私を抱きしめて。
首に腕を絡ませて、少しく強く引き寄せる。
わかってはいた。
抗いたいほど。
あなたの眼差しは、私を射抜く。
射抜いて私を通りすぎたまま、反射し、あなたはあなたを見つめる。
瞳を閉じて、現実を消す。心の虚像のあなたを想う。
ねえ、もういいの瞳を閉じて。私の上を通り過ぎないで。
夢を描いて、キスをする。あなたの瞳にキスをする。
静かに瞼を閉じるように。
347:名前はいらない
08/12/10 00:40:54 miuydP3x
>>340 パブロ・ピカソが詩を書いたのかと思いました。
プロが下手に見える抜き出し方にセンスを感じます。 C
348:円星 ◆NzRitgToB2
08/12/10 02:28:54 AhDTyYPD
「心の子」
心コロコロ 心の子
心の子供は言葉たち
コロコロころがす―
すると次第にみえてくる
かたちのなかった言葉たち
かたちがはっきり見えてくる
心コロコロ 心の子
コロコロころがす―
あ、見えた☆
(僕はかたちのない言葉をころがす)
349:円星 ◆NzRitgToB2
08/12/10 02:33:38 AhDTyYPD
>>335
やさしいあくまさん、まとめ乙です。
350:名前はいらない
08/12/10 03:24:37 kB/wpHCV
君の吹くデタラメ口笛
懐かしいメロディー
だけど僕にとっちゃ唯一無二
ポップだってロックだって
ジャンルなんて関係ない君のメロディー
僕の五線譜に君をのせて
きっと何も意識しちゃいないだろうけど
白の服いつも着てるのだって
心地いいんだ
君のカラーに彩られていく
僕のキャンパス
351:雨森 ◆yjVBsR9W2A
08/12/10 05:49:36 467xl/Wv
>>206「渦」
一連一連が外周にしか触れていないので
いつまでも詩の核心に辿り着かないもどかしさを感じる。
何を書いたのか全く判断つかないと言う訳ではないけど
読後に確固としたイメージが残らない。D-
>>218「移動型空気洗浄機」
着想は良い。ただ未整理な部分が目に付いて、
本来あるべき効果を落としているように感じた。
三連で「移動型空気洗浄機」のイメージを完成させているが
そのイメージに一連二連が殆ど寄与していないように思う。
あと重要な空気と呼吸についての描写に踏み込みが足りない。
しかしこの着想と三連の描写は良いと思う。D+
>>281「照らす」
うん、こういう視点は好きです。
ただ思いっきり個人的な好みで言わせて貰えれば
このヘッドライト君はあまりにも画一的な優等生キャラで
悪く言えば作り物くさく或いはうそ臭く感じる。
たとえヘッドライトだってそこに人間性を描くのならば
やはり生きてなくては魅力を感じない。
好みの問題になってますが俺はDで
>>290
本文が改行の空白に負けてて微妙な空虚感がありますね。
「さすらい」というタイトルなんだけど
これはさすらいの旅情も過酷も感じない。
普通の学生や会社員の明日への意気込み
そういう範疇から脱出できてないですよ。D-
352:雨森 ◆yjVBsR9W2A
08/12/10 06:33:44 467xl/Wv
偶には投稿してみます。宜しくお願いします。
「本を売る日」
父親が亡くなって広かった一階の書庫は主を失った
少年は泣いたりしなかったが外出する事はめっきり減った
父親の死から半年が過ぎたころ
少年は父親の書庫から 少しずつ少しずつ
本を部屋に持ち帰るようになった
書庫から多くの本を迎えに行き
おびただしい数の物語を自室へと連れ帰っては
寂しく親交を深めた
少年の部屋はやがて物語で賑わった
異邦の少年たちや遠い過去の男女が
少年の前で仲良く談笑する
父親の書庫から全ての物語を連れ帰った日
とうとう少年の部屋は彼のものではなくなってしまった
おびただしい物語に埋もれ少年は部屋の隅で膝を抱え
やけに耳に遠い悲喜劇を聞いていた
ある時父に似たロシアの男が
少年に尋ねた
私達の話はもういいから
今度は君の物語を聞かせてくれ
今日
少年は部屋にあった全ての本を売り払った
父の本を 全ての物語の故郷を
いくばくかの金に代え
そして彼は一冊の分厚い地図帳を手に入れた
少年は地図帳を大きなバッグにしまい
長く閉じこもった部屋を後にした
彼の後を数多い物語たちが続いていった
地図帳に描かれた世界は果てしなく広かった
少年は かつて父が連れ帰った物語を
自らの物語とともに外の世界へと連れ出す
目の前にはただただ平凡な街の風景があった
異邦の草原も 幻想の城もない ただの街だった
しかし確かな一歩目の足跡が
少年の地図帳には記されていた
353:かさ
08/12/10 10:57:57 gTfaUUEb
「灰色の銀貨」
澱んだ水の中
灰色の銀貨は身を隠すように底に沈んでいる
乾いた風が木の葉を揺らす
木の袂には少女が一人
雨上がりの日
少女は灰色にくすんだ銀貨を水溜りに見つけた
手の中に抱き
ゆっくりと家路を行く
優しい声で唄を口ずさみながら
雨に濡れた少女は
教会の軒先で唄を唄う
微かに掠れた声で
白い顔をまた白く
雨は熱を奪う
小さなベッドの上
少女は微笑みながら
灰色の銀貨をその手に抱いて
掠れた声で唄を唄う
左手の手首には無数の傷痕
傷口には血が滲んでいる
涙を流し切り裂く左の手首
ただ微笑んで
少女は掠れた声で唄を唄う
痛みと意思の消える中
右手に抱いた灰色の銀貨を
川の中へ投げ込む
少女は微笑んだまま
白い花が咲く川のほとりに
痣だらけの体で
赤い花を咲かせた
少女と灰色の銀貨は夢の中であざなえる
澱んだ水の中
灰色の銀貨は身を隠すように底に沈んでいく
354:名前はいらない
08/12/10 12:48:05 Vn7o05ax
>>338-339は、作者がピカソというバンド?なので削除
>>335より 未評価
>>292 >>293 >>294 >>303 >>305
>>307 >>308 >>310 >>312 >>325-326
>327 >328 >329 >341 >343
>344 >346 >348 >350 >352
>353
355:名前はいらない
08/12/10 12:54:44 Vn7o05ax
>>353 少女が見つけた銀貨はくすみ、水の中にありました。
それを拾いあげたということは、銀貨に投影する自分の姿が有ったのであり、
少女の境遇は推して知るべし。
灰色の銀貨はやがて少女そのものになり、少女はやがて灰色の銀貨となり、
水底にて眠りにつくのでありました。
不幸を知る一輪の花のその花びらの舞を写し取った作品であります。 C-
356:名前はいらない
08/12/10 14:34:53 /XQWmGYm
>>351
評価ありがとう
357:名前はいらない
08/12/10 15:17:27 Vn7o05ax
>>292
大人というのは、身体の成長が完了した人間です。
社会的な意味では、複雑ですし、人によって捉え方が違ってきます。
一般的には、常識的な道徳観に基づいて行動する、
他者に対して気配りや思いやりを持って行動する、
常に理性的に行動する、といった事になると思います。
しかも、極端に走らずバランス良くこれらを身につけなければなりません。
周囲に無用な緊張を強いることのないように適度にくだける事や、
人間らしく感情をあらわにする事も「迷惑にならない範囲に於いて必要」なのです。
この作品を拝見しますと、まだまだ甘えが散見されます。
大人の行動は嫌々やるようなものではない。社会生活を営む上で欠くべからざる技と力です。
とまれ、己のあり方を見つめ直し大人たらんとする作者の態度は
若者らしい純粋さがあり、讃えられるものであると思います。
ひるがえって、インターネット上での成人と思しき人々の幼稚な書き込みを
見るにつけ嘆息せざるをえないこともしばしばあります。
さて、このような説教くさく拙い長広舌を披露した私自身は、
「大人」であったと言えるのでしょうか? D+
358:名前はいらない
08/12/10 17:07:14 RVf1el5J
駄菓子屋
おばあちゃんの微笑み
楽しい子供達の声
下校途中に寄ったら駄目だよ
先生に言われたのに
今となっては無駄な感傷
この手の駄菓子
359:名前はいらない
08/12/10 19:45:26 hws+zHIx
夏の余韻
頬を染め 身を捩らせる緑葉たち
私もざわついてるわ まるで生娘
夏の余韻に触れたくて そっと窓を感じてみる
体温は奥へと吸い込まれた
急いで手を離しても
乾いた指先は私を逃さない
救いだしたのは一匹の蝉
私の心にぶつかって もんぐりうって急降下
姫を救いし勇者様! 悼みをもって包みこむ
どこぞの猫さん止めたのだけど
いつの間にやら覗いてしまう
ミンミン鳴いてよ ミンミンと
お高い個室から見下ろす秋の始まりは
まるで書割のよう
夕暮れの奥には ああ 光った スーパーノヴァ
360:名前はいらない
08/12/10 19:52:18 hws+zHIx
スーパーノヴァ
偉大なる絶対虚空に唾を吐いてやった
まるで魂の形を模して 私から離れていく
いくつの泡が浮いたとて
とかくTop o' logicalは興味ももたない
私は手を延ばした したらばそれは瞬いて
それは結局 始まりでなくて
届いたときには手遅れで まるで蝉の鳴き声
堪えきれずに涙も出てくる
やっぱり過ぎた光 今にも崩れそう
それでも綺麗と感じるのは きっと神様のプログラムで
止めようと手を伸ばすのも それもきっと 神様のプログラム
彼はそんな私を笑った
彼と言った私は彼に気づく
そして彼は手を取った
誘ったのはたしかに私だけど
やっぱり恥ずかしい
沈んだ空間の中の 発光する感覚
弛まぬ夜と たゆたう昼の 間にあって
抱擁を感じて そして弾けた!
うたかたの散逸を彼方に
私の感覚はウロには溶けない
目覚めた先には夏の余韻
ティッシュに包んで放ったならば
腐葉土上へとポトリと落ちて
また今度ね、と囁いたらば
スーパーノヴァが瞬いた
361:名前はいらない
08/12/10 21:45:49 QxfDhzQh
にわかに曇った空
濁った雲に隠されて
太陽は消えた
ぼくときみを繋ぐのは
太陽と月と星
おはようと声をかけ
おやすみと囁く
ただそれだけでいい
だから雲よ
少しだけ
夜には場所を
空けておくれ
362: ◆UnderDv67M
08/12/10 22:01:03 s1r+VORU
>>352
「親交」の使い方なんだけど合ってるのコレ?
「広かった一階の書庫」とあるけれど
これではまるで子ども部屋一室と同等じゃないの……。
多々ある物語は其々独立していたのか
少年や男女はいいけど挿絵はなかったのか
ロシア語は翻訳されたものではなかったのか
詩人ってのは写真家じゃ駄目なんですよ
こんなもの素人の目撃談じゃないですか
賑わった談笑しただ客観的に見て温度が無いよ
今日と言われても展開が速すぎる
なんの計画性も目的も無くただ夢を見ている
重度の中二病患者にしか見えない
評価して良いの? これはDだな
363:かさ
08/12/10 22:11:02 gTfaUUEb
「絶望」
鎖に繋がれた両手を
何度も何度も壁に叩きつけ
生きていると叫んでいる
疲れ果て座り込み
溢れる涙を石造りの床に落とす
抗い続けても、やがて絶望し涙を枯らす
瞳は色を失い
声は掠れ
腕に血が滲み
それでも抗い続ける
閉ざされたままの扉が開く
白く霞む世界の中に
一つ灯る蝋燭の炎
羽の生えた
人の形をした者が幾人もいて
剣を翳し幾千の人を操る
それを見て気付く…
神と名乗る老人は微笑みながら
また絶望を味わえと言う
繋がれている鎖は解かれ
深い崖の上から投げ捨てられる
ふと気がつくとまた人に生まれていた
声をあげて呼吸をする
声を振り絞り叫ぶ
生まれて死するまでの絶望を嘆く
この絶望の世界に希望は生まれるだろうか?いつか一時だけ見えた希望は死に裂かれた
この生に嘆く日々はきっと長いだろう
それでもまた、優しい声を持つあの人に恋を
唯一の希望をまた…
364:名前はいらない
08/12/10 22:11:56 ZOVcEGk5
「冠」
水と薔薇
開かない窓の景色
涼しい壁
カビ臭い漆喰
腕を立てたポーズ
女の鬣
砂は鉛と猫の髭
蛇の目
さようなら
蛍光灯が闇を蹂躙する時間となった
不名誉にも朝日を浴び
碁を移した手で
茶をすする日々
365:名前はいらない
08/12/10 22:12:50 FGUo6Vea
>>357
357さん、評価ありがとうございました。
初めての書き込みで、D+の評価がいただけた事は本当に嬉しく思います。
ご指摘の通り、私は今年社会人となったばかりのものです。
自然と大人として振舞える357さんのように成長していきたいと思います。
>>293
293さん、対比作品ありがとうございました。
子供という視点から大人を考えて詩を作った事はありませんでした。
大人と子供、中途半端なままの自分には考えさせられる詩でした。
366: ◆UnderDv67M
08/12/10 22:14:52 s1r+VORU
>>353
これはこれで「澱む」の使い方合ってるのコレ?
コインだろ?なにが沈殿してるって言うの?
風吹いてるんでしょ で、雨は止んでるんでしょ
「雨に濡れた少女」と作中にあるけど原因は
「ワザワザ濡れた木の下で待機していた」からですよねぇ?
川とか急過ぎではないか。笑顔で手首を切り裂いてるのは何処なのよ
ベット云々とかあるけどどの時間帯での出来事なのよ 世界観の表現が下手
「木→木の袂」「川→川のほとり」とあるのに反復法を利用する気立ても見られない
もっと言えば薬物中毒者による自傷行為をも美化しようものならただのキチガイだろ
>>355 バッキャロー! そりゃ500円玉が落ちてたら拾うだろぃ!
367: ◆UnderDv67M
08/12/10 22:21:30 s1r+VORU
>>354 一応「>>」は「>」にしといてね
>>335 滅茶苦茶だ 真面目にやれ 寝ぼけるな
*連投は2作まで容認(←独断です、テンプレ見てね)
未評価 (>354)
>293 >294 >303 >305 >307
>308 >310 >312 >325-326 >327
>328 >329 >341 >343 >344
>346 >348 >350 >358 >359
>360 >361 >363 >364
368:意義もいらない
08/12/10 22:37:44 w9prZ9D3
>>363
三点リーダが寒さを誘う。D。
>>361
太陽と月と星って、日夜では?
それだけ繋がっていて、まだ望むとは。D。
>>360
どっかのバンドやらを意識したような詩が多いけど
メロディもないのにぶった詩はひどく味気ない。
さらには最後の一文が素人の描いたクレヨンの絵みたいに安い。D。
>>358
「この手の駄菓子」とは「いま手にしている駄菓子」か、
それとも「この手合いの駄菓子」なのか。
幼少時代にこの手合いの駄菓子を食べ過ぎて以来、
床に伏すことになってしまった40の男性の回顧と見ました。D+。
>>350
韻のない体言止めばかりの詩。
メロディはあるけれど、それは詩だけではおそらくつくられていない。
なにか音楽があってこそのような雰囲気が見られる。
だからこそJ-popの後ろ盾が見えてくる気がして、うすら寒い。D。
369:358
08/12/10 22:52:33 RVf1el5J
>>368
23歳だボケ
370: ◆UnderDv67M
08/12/10 22:54:49 s1r+VORU
はい、>>366の感想の最初なんですが適当に読み過ぎでしたね
他のスレに書き込んでたから連投規制にかかって書き込めないだとッッ、、、俺乙
371:名前はいらない
08/12/10 22:59:36 RVf1el5J
>>368
ボケとか言って正直すまんかった
聞き流してくれ
372:名前はいらない
08/12/10 23:22:28 sOC1j4g/
ID:w9prZ9D3みたいな低俗なのは無理して評価しなくていいよ
373:名前はいらない
08/12/10 23:31:13 umIwptTH
「Feathery」
それは緑というより黒で
魔法をおびた深い森
眠りの間に妖精が触れた
躍りに誘い出される
はかない夢がゆっくりと
秘められた宝箱を開くみたいに
包み込んでくるのを
肌で感じでいた
指先が触れるたび
熱がせつなさをまとって
感情が音を立てた
飛ばされないようにいることが
こんなに難しいなんて
創りあげた世界が嘘でも
描いた夢が綺麗すぎても
夜のベールに隠された
物語に気付いてくれたら
374:意義もいらない
08/12/10 23:46:47 w9prZ9D3
>>364
人間失格のその後を描いたような雰囲気。
読み解く形の詩なので、人によって評価が上下するところか。
若干、抽象的な形式があるけれど(「水」「ポーズ」)、
どこか退廃的で色褪せて見える。C。
>>348
リズムと、「心」「コロコロ」の響きはかなり良い。
それだけに転調するような「コロコロころがす―」で
毎度、仕切り直しを強いられるようなつまずきがある。
☆は看過できるとしても、カッコ内は蛇足に思える。C。
>>341
「かよわい」とは自らを修飾する言葉だろうか。
私なら「ひ弱」などとしたいところだが、それも十人十色か。
親を映画や外出のために手を引いていくという和睦の一幕なのか
姥捨てのように老人ホームなどへ連れ出す場面なのか、悩むところ。C-。
375:名前はいらない
08/12/10 23:57:10 fJWrJaBK
「シャトル」
教えてくれ
光が弾ける瞬間って奴を
嫌いなものなんてのはどこにでもありすぎて
俺は心の使い方ってやつがわかんなくなっちまったよ
教えてくれ
中身のないシャトルの行き先を
あのまま星空に消えてどうするっていうんだ
大気圏から脱出しても何も見えなくなるだけなのに
軌道にのる雲には人間らしさなんてもんはどこにもなくて
湿っぽい空気は地面にひざまずくしかないんだ
重力に引かれて墜ちてった星屑は
居場所を無くしてうろつくだけ
対岸に浮かぶ船に憧れて
地平線を走る車を捜して
僕は足元の小さなアリを踏み潰した
教えてくれ
光が差し込む場所を
いったい何処を見ればいいんだ
376:名前はいらない
08/12/11 01:07:06 uBjpDSn6
「カレンダーサレンダー」
くりぬかれた25年間のカレンダー
ただ風が吹いて、ゆらゆらしてる
あこがれてた新しい朝は、昨日から傘の下
ひびわれた湯呑に洗われた冷たい指の先で
なぞっていた昨日までのカレンダーは、今日からは空の上
呼び止めた声だけが、ただ見えなくなる
くりぬかれた大切だったカレンダー
ただ風にふれて、ゆらゆらしてる
377:名前はいらない
08/12/11 01:13:23 DOXe0ae9
>>293 後だしジャンケンには勝たねばなりません。
見事、前の作品を進化させています。
間接照明がなんとなく上品でまろやかなように、この詩も
一度子供視点に移してから間接的に大人を描きます。
効果は大人に入り込みすぎず客観的に描けるといったことに
あると思われます。説得力が↑します。 C
378:名前はいらない
08/12/11 01:32:49 w5W/mKN4
いつからこんな
大人になったんだろう
いつからこんな
人間になったんだろう
子供のころに思ってた
こんな大人にはならないぞ
ってこんな大人になっちゃって
しょうがないじゃんて自分を甘やかす
いつからこんな
大人になったんだろう
いつらこんな
人間になったんだろう
これからもそうなのかな
この先も棺おけに入るまで
379:名前はいらない
08/12/11 01:54:47 IWWA6OX5
トントントン
ガッ
トントントン
ドッ
トントントン
グチョ
あーあ、だめだったね
残念だね。
380:雨森 ◆yjVBsR9W2A
08/12/11 05:14:43 vHeepTAf
>>362
人からこうして突っ込み貰うのは良いことだ。
物語が未消化つか
自分の中で納得が行ってなかった事に気づかんかった。
丁寧な評価サンクス。
381:名前はいらない
08/12/11 11:19:03 PIBLn06P
「かたち」
転んで 回るもの なあんだ
ころび まわる
こんろ ころろと
ころびしあそう
こんのめあます
382:名前はいらない
08/12/11 19:36:33 4CTr2TyO
「だし巻き卵の美味しい朝」
僕にはできることのないこと
春が来るのを止めること
いくら君が拒んだとしても
湧き上がるこの季節は
僕の呼吸だ
君が望んでいること
ただひたすら静かに海に浮かぶこと
僕の動きを制して波を起こさせず
たゆたうこの海原は
二人の壁だ
二人の理想が引き起こすこと
嵐の夜に黙ること
僕が勝手に傷ついて
君が一人で目を塞ぐ
引き裂く夜の幕引きは
君の作る朝食だ
だし巻き卵の美味しい朝だ
383:名前はいらない
08/12/11 19:53:01 Kb/TH10W
>>382 強要されたなら俺が捕まえてやろうか?
384:名前はいらない
08/12/11 21:39:05 4CTr2TyO
>>383
そういう捉え方もあるのか
ロベルト・ベニーニの「人生は、奇跡の詩」を見終わった時のインスピレーションで書いたものだし
まっすぐに捉えてほしいです
385:名前はいらない
08/12/11 22:15:27 PD3gj2EP
「だし巻き卵の美味しい朝」 (>>382)
なかなか良い、とぼくは思いました。なにが良いのか、
どのへんが良いのか具体的に指摘できなくて、ごめんさい。
ただ一行目の「僕にはできることのないこと」ってなんか変じゃ
ありませんか。たんに「僕には出来ないこと」ではなくて、
「できること」は「ない」という事柄について、
という意味ですよね。たぶん。そんな風に了解はしたのですが、
「僕にはできることのないこと」という文字列を
音読したときに生じる独特のたどたどしさ、というか
調子の悪さは、うー、イライラするぅぅぅぅ、と思いました。
でも、生理的なイライラ感が詩のつづきを読む原動力にも
なったので、あくまでぼくの場合ですが可笑しなものですね。
あと「だし巻き卵」を作れる彼女って、いいなあ、と思いました。
えーっと。C:光るモノを感じる。
詩のテーマも掴めないバカの戯言ですから、あまり気にしないで、w
386:名前はいらない
08/12/11 22:19:50 4CTr2TyO
>>385
「僕にはできることのないこと」のリズムが自分は好きで使ったんですが、リズムは人それぞれですね
やはりリズムより、伝わることを意識した方が良いのだろうか
どっちにしろ日本語は正しく使いましょう、ですね
評価ありがとうございます
387:元そら
08/12/11 22:24:13 SiuB4SpZ
流れる人の間で 忙しい街の仲で
いつのまにか心だけ 目に見えず荒んでいた
隣を歩く人さえ 気にかけることもなく
今を過ごすことだけを 無意識に続けていた
何を求め歩いてたかな いつのまにか忘れてたんだ
失くしたものに気付かず 道の先で肩を落とす
それでも戻ることなど できず歩いてくだけ
誰かと向き合うことを いつからか避けはじめ
殻の中にこもってた 傷つくことの無いように
何を求め歩いてくのか分からなくていい ドアを開けよう
僕が人であるために 今はどんなに辛くても
すべてを受け入れるんだ 重い足をあげよう
明日の僕を輝かせよう 灰色の街に染まらないように
俯く昨日の僕も いつか振り返ったときに
未来の僕を創った そう言えるように生きよう
明日すべてうまくいく そんなことはないけれど
いつかすべてうまくいく未来を信じて歩く
388:名前はいらない
08/12/12 00:00:53 62Plyu4s
「秋刀魚」
こちら、
尖っているのでお気をつけください
389:名前はいらない
08/12/12 00:34:46 5u9sthPt
「あの日のドッペルゲンガー」
君が見つめる 私の姿
でも それ 私じゃない
君が呼ぶ 私の名前
ああ それ 私じゃない
それは偽物なんだ
君はそれに 憧れてるけど
お願い 忘れて
君が話す 昔の思い出
もう それ 私じゃない
あの日のドッペルゲンガー
あなたが 本物だったの?
私が 偽物になったの?
それは 本物だった
キラキラした 私だったけど
お願い 聞いて
今も 本物なんだ
輝きを 失くしてしまったけど
お願い 私を見て
写真に写る 昔の私
そう これ 私だった
もう ここに いない
あの日のドッペルゲンガー
390:名前はいらない
08/12/12 02:47:51 4CFyReTj
爆弾魔
君の目に黒い丸がもう一つずつ含有し始めたのは昨日スイカの種を飲み込んでからだ。
だからゴールデンウイークの初日だというのに朝10時から近隣の医者を訪ねた。
「こんな患者は初めてじゃ。
片目をつぶったまま両手の人差し指をつけれるかい?」
そう言われると君はあっさりとつけることができた。
その日の夕食でさくらんぼが出て,デザートとして家族皆それを食してから就寝をした。
翌日の朝,カーテンの隙間から庭の双枝葉類を伝い零れた日差しは目に,君の甲高い叫び声は耳に届いてきた。
急いで駆け付けると,君の瞼にさくらんぼが一つずつ逆さまに埋まっていて,昨日の黒い丸とシンクロしているのを確認できた。
そして,華奢な君が肩を震わせながら怯えている様を見ると,その場で僕は堪らず顔射してしまっていて,排出後の虚無感が波になって脳髄に響いた。
僕は泣き出した君を楽にしてあげたいと台所へと急ぐ。
母は「どうしたの?」と聞いてきたが,構わずその手から包丁を奪い,再び先程の場所へ行った。
まだ精液のついている君の顔を見ると,
「申し訳ない,申し訳ない」と深く頭を下げ,君の頭のてっぺんから刃を入れた。
サクっという音と共に君は二つになり,ボンバーマンになって走り出した。
391:名前はいらない
08/12/12 15:15:40 2ZrP81m3
ホントに久しぶり、に書いてみたんです。リハビリ一投目として、どんなんでしょうか。
「雨」
雨が降っている
雲は灰色 濁り空
アスファルトに雫が踊って
流れ流れて水溜まり
傘を差す僕
傘を差す人々
それは予期された行動で
当たり前の行動で
疑念を挟むスキマさえなく
蝙蝠傘を抱きしめている
水を蹴り
傘を見上げて
僕は液体に挟まれる
同じ場所を目指して歩く
色とりどりの 傘に囲まれ
羽根が軋みを上げている
向かう先に何があるのか
今の僕には 分からない
傘を差すには 遅すぎた
せめて雨よ 止んでくれ
392:名前はいらない
08/12/12 16:03:25 urg6fEHs
「夕暮れの神様」
通り過ぎる いつかの公園
混沌とする街の輪郭 何も変わらぬ喧騒の朝
誰もが無言で 誰もが無力で
無意味の不安へ運ばれてゆく
聞きなれたアナウンス
埼京線の四角い窓から見上げる空は
逃げ出したくなる僕を映した
言い訳を並べるうちに 後悔を繰り返す度に
心はただれて 当たり前の生活に汚れ
叶わない夢だけがどこかに 永遠に 残るんだ
このままぼんやりと待っていれば 命も終わる
流れてゆく景色を置きざりに どこか遠くへ行きたくて
逃げ出したけれど まだ少し怖かった
思い出す いつかの夕暮れ
終わる太陽の裏側に立つ僕ら
何かを見つけようと 赤い遠い空に手を伸ばした
うつむいた人が見たものは 諦めた人が見たものは
きっと誰かの叫び声で
それを押し潰すため一人 ここへ来たよ
チクチクする思い出は 手の中に大切にしまって
愚かな夢は胸の中に
少しだけ輝いて見えた あの日の未来は戻らないけど
今こうして眺める景色には 君が見えるから 笑って
街は無感情のまま
青く黒く空を染める
心を焦がす太陽
それを見つめるあなたの視線
雲の裏側に潜む僕ら
窓に映る空の隙間に神様を見た
393:シュールなる絵画 ◆B8gTyopWTs
08/12/12 21:11:12 kNt239dA
「怠惰」
池のような桃色の弾力のある果実
それは夕霧に消え
果実は腐り 茶色いどぶ沼 胴体を呑み込む
腐乱臭と脂臭さ 混じる 輪郭をうやむやにする
骨 溶けた
重低音の呻き声 ずぶずぶ沈む
394:名前はいらない
08/12/13 02:37:47 i2yvTd0h
「雲の根」
雲に根っこはないらしい
誰も見た事がないから
本当の事はわからないけれど
だからふわふわ身勝手に浮かんでいて
それを何度も掴もうとして手を延ばすのかな
樹には根っこが生えている
風が吹いても動かずに
同じ場所で育っている
それは俯いた時に誰でも確かめられる
それに今まで呆れるほど納得させられてきた
僕は雲よりも樹の近くにいるから
樹より雲がぼやけて見える
雲にも根っこがあればいいと思うから
顔を上げて探してみる事にした
雲にピントを合わせれば
雲の根っこも見えそうだ
395:ヤタロク
08/12/13 08:58:25 W2y8kJFO
「オキシゲン」
黄色いクレーン車が過ぎていく
遠い富士山を追いかける
オレンジ色の電車の行方
どこへ どこへ行く 何が何でも
夕焼け空と赤いマフラー
色が重なって目を細めた
茶色を纏った僕からじゃ君は
いつか沈んでしまうものだよ
手を伸ばしたら息を吸おうよ
酸素不足で泣いてしまいそうだ
ああ いつも変わらないものは
忘れられてしまうんだろうな
口にあるけど消えてしまうもの
甘さだけでなく酸っぱいもの
夢が覚めるように冷たくなった
どこへ どこへ行く 何もなくても
行方を無くしてしまった
思い出してしまった 感覚
大好きだったはずなのに
繋いでいたはずの 左手
繋いでいたはずの 右手
片方のマフラー 暖かいけれど
手を伸ばしたら息を吸おうよ
酸素不足で泣いてしまいそうだ
ああ いつも変わらないものは
忘れられてしまうんだろうな
ため息を付いたら空を見上げて
からからに乾いた喉が歌うよ
ああ 僕が欲しがっていた
自由を手にしたというのに
396:名前はいらない
08/12/13 10:20:21 UAmSX7z4
だーけど持続はからっきしーだよ。
毎日10時過ぎの帰宅。いい加減奥さんの負担も気になる今日この頃、私はいつものように真っ先にお風呂に入る。
湯船でわずかながらの気力、、体力を取り戻すべく目を閉じ、お湯のぬくもりを心に送り込む。
ふと、目を開くと目の前に自分の陰毛が一本。私の体から新たなる世界に旅立つ其の”陰毛”
今までは私の体にぶら下がっていればそれだけで良かったのになぜ、”其れ”は旅立ったのだろう?いつまでもぷかぷかと”其れ”は浮いていた。
ふと、浴槽の内壁に張り付く陰毛。お湯の波に助けられてか、少しずつではあるが上へ、上へと上っていく。まるでこの上を越えた先に新世界があるのを知っているかのように。
そこへ無常の波。其れはまた其れにとっては大海原。だがしかし”其れ”は壁を上る事を止めない。いつまでも、いつまでも。
助けなんてどこにも無い。運や奇跡なんてものはこの眼前に広がる壁に比べたら微塵も無いことを知っているかのようだ。
そんなに私の体が嫌だったのか?否、”其れ”は自分の旅立つ時期を知らなかったのである。ぶら下がっているだけで幸せだったのである。なのに突然の別れ。もちろん困惑しただろう。あの暗く、少し匂う暖かいあの場所へ帰りたいと思っただろう。
だが”其れ”私の元へ帰ることを拒み、不可能ともいえる壁越えを延々と繰り返すのだ。過去を振り返ることもせずに。
しばらく眺めていると少し疲れているようだ。さっきまで張りのあったちぢれが心なしか少し緩んでいるように見える。
それでも諦めることの無い”其れ”の強い意志に”神”が動く。
神「周りを見てごらん、君は一人ではないよ。」
”其れ”はわずかに動く頭を持ち上げ周りを見渡す。
そこには!何十本もの仲間が壁を登ろうと内壁に張り付いているではないか!まるで地球に落ちる岩を押し戻す男達のように皆が一心不乱に壁を登っているではないか!
そんな大勢の仲間を見て”其れ”は一言
「あったかい」
神は満足そうに一本残らずたらいに入れて大勢の”其れ”に一言。
「お逝きなさい」
”其れ”等の旅は始まったばかりだ。
行き先は誰も知らない。
397:おくむら
08/12/13 12:37:14 RrE4QcfP
>>294
印象としては、独り言。
いくつか他人に見せる、表現もみられるけど。。ほとんどは
他人を意識していないんじゃないかな。
あなたがその詩を読み返すとき、
その詩にとってあなたは他人になるという考え方があって
第一の読者であるあなたが、1週間後に感動できるものであればいいですね。
個々の比ゆの出自や意義が読み取れませんでした。D+
>>303
2,3行目にある意味でカタルシスを感じるけど、
詩の作品としてこれは成立するかなぁ。
むしろキャッチコピーに近い気がします。
>>305
技法的には和歌に近いですね。
303と同じ人っぽい。
上でああいってるけど、こうした断片をいくつも集めれば
面白くなるかもしれないです。
今のところは作品の方向性が見えないからなんともいえない。。
>>307
素直で好きですが、まあ、ありきたりな表現であるのも確かです。
そこを一歩踏み込むには、
やはり自分の中で「手をつなぐ」というのはどういうことなのかを
思い出す必要がある気がします。
結局は、いまの状態のままでも、「君」とどの程度までは接触したいんです?
手をつなぐっていうと、相手も握り返す必要があるんだけど、
どういうケースを考えています?
手に触れるってこと?
こうした言葉のニュアンスが実際、
大問題であることを意識して、作り直す必要がある気も。D+
>>308
結局、天使たちとは、何を比ゆしているんだろう?
この比ゆの使い方を整理すればぐっとよくなるんじゃないかなーと思いました。
→1連目の渡り鳥を絡ませないほうが、すっきりすると思うんだけど、どだろ?
あとは、この詩は起承転結であわせた方がいいと思ったからいうんですが、
しっかりそれぞれの部分の接続で、整合性がとれるようにしてはどうでしょう?
少なくとも僕には、うーんと頭をひねるところがありました。
あと3連目は何をいってるのかわからない(笑
人間全体に絡めないで、単純に、自分の明日がよくわからないって不安なんじゃない?
いいたいのは。それでそういう人は他にもいるだろってなら納得できるんだけど。。C
398:おくむら
08/12/13 12:40:44 RrE4QcfP
おひさしぶりです。
僕の言葉遣いでわからないとこがあったら、レスお願いします。
(当事者限定で。。)
発言には責任を持つつもりです。
そのレスが遅くなったらごめんなさい。
399:名前はいらない
08/12/13 12:42:59 LPsysZ/y
あなたの孤独は僕にはわからない
僕の孤独をあなたはわからない
わからないことを幾重にも重ねあってみたところで
僕たちはわずかたりともお互いにわかりあえないだろう
でも
あなたがそこにあること
僕がここにあること
その事実だけは 誰にも否定できない
だから
この永劫の絶望だけは
信じよう
400:名前はいらない
08/12/13 12:48:28 Hd03O0hE
>>393
鬼気迫る描写が印象的でした。
それだけに、
「怠惰」 というタイトルはこの詩にマッチしないんじゃないかと思います。
もう少しリズムも大切に…
ケチをつけるならこれぐらいです。
評価で言うとBとCの間ぐらいかな?簡素ながら味のある作品だと思います。
あいまいでとんちんかんな評価でサーセンw
401: ◆UnderDv67M
08/12/13 13:44:11 HTL1lqgI
ざっつよー ざっつよー
>>391 どうせなら押韻踏んどこうぜ?
>>400 このスレが始まった時はそんな評価ばっかりだったよw
投稿者には再評価権あるんで気にせずどんどんやってええよ
未評価 (>367)
>310 >312 >325-326 >327 >328
>329 >343 >344 >346 >359
>378 >375 >376 >378 >379
>381 >387 >388 >389 >390
>391 >392 >394 >395 >396
>399
402:名前はいらない
08/12/13 15:41:16 AspTBM5h
「鉄の町」
薄い白磁の陽がぼんやり
ぼんやり
ひょろ長い街路の影絵遊び
窓の水垢にさらさら映る
枯れた架線の譜面
灰一色の紅白
その煙突からは水色に負け
元気のない煙の玩具がだだ漏れ
さよなら銀のトラック
西日を浴びて東関道をうねる運転手
海面は倉庫の上
湾はクリーム色に昔の色
あとは不思議な深緑で
まだら
ゆりかもめ一羽
観覧車を横切った
駅に入ると悪臭の懐かしさ
開くドアの向こう
潮のカーテン
コンビニ袋の飛行機が飛ぶ
バス停までの
長い歩道橋
403:名前はいらない
08/12/13 15:50:21 FHt0+Y3l
評価お願いします。
「航海」
沈みかけた方舟
見えない海を目指している
うねる波を切る
ぼんやりした不安を湛えて
冷えた身体に淹れたてのコーヒーが滲みる
こんな夜、一緒に寝るのは久しぶりだね
星が落ちてきそうで私は目を塞いだまま
埋められない溝
見えない絆を求めている
火照る身体にあなたの青い目が滲みる
こんな夜、今日だけはもう一度、一度だけ
脆い部分をすべて壊したら楽になるかな
沈みかけた方舟
見えない海を目指している
埋められない溝
見えない絆を求めている
くもる視界を閉じる
消えかかる温もりを抱えて
404:名前はいらない
08/12/13 16:31:42 FBDulPrj
私をえぐる 貴方の煌き
背負っていた安い栄光を捨てる
貴方を近くには感じれない
二日も経てば顔を忘れ
澱んだ私を知らないでしょう
うわべしか知らないでしょう
貴方に確信できるものなど与えてない
私はいなくていいから
歯を見せて笑って
私の存在に捕らわれているのでしょう
嗚呼 どうかしている
どうせ狂っているのさ 八方塞がりの未来で
405:名前はいらない
08/12/13 19:51:46 YNYS9hhM
>>401
>>373も
406:名前はいらない
08/12/13 20:56:33 lczAoYhR
>>312
体言止めとか倒置とか使われ過ぎてて読みにくい。
どこにでもある日常を描こうしたのだろうけど、全然情景が浮かんでこない。
D
>>325-326
詩の焦点がどこに当たっているのかはっきりしない。母親なのか、息子なのか。
最後に文の表情が180度変わるのも、奇をてらっただけのようで受け付けにくい。
D-
>>327
πを何の比喩と見るかによって、詩の受け取り方が変わってくる。
ただ「娼婦」とか「湧き出る泉」とかを見るに、何となくエロティックなものを想像してしまうけど。
D
>>328
うまくまとまってるなという感じはする。
ただ語ってる内容は少しありきたりだと思う。
C-
>>329
もしかして縦読みするのかな?
「おもしろきことなきよでもおもしろく」と縦読みできるけど、でもあんまりこの文に意味は感じられない。
D
>>343
ちょっと理解しづらい。
D-
407:名前はいらない
08/12/13 21:11:13 eHA3fFff
人間は馬鹿だ
人間は馬鹿だ だから言葉を使うんだ
言葉を一面に張り巡らすんだ
一晩待てば誰かが引っかかっている
そいつは哀しき瞳で見つめてくるかもしれない
我慢をするんだ これが済めばお前は楽になる
人間を利用するんだ 人間を糧に生きていくんだ
人生は心の殺し合いだ
殺された方が糧となる
人に寝顔を見せるな 人に涙を見せるな
お前が背中を見せれば 誰かがお前を切りつける
見逃すな 人間の目の奥の暗闇を見逃すな
騙されるくらいなら いっそ自分を殺してしまえ
408:名前はいらない
08/12/14 00:26:16 O+y2ce5F
「涙」
涙を流すと、小雨が降る中を
走った時に 雨粒に紛れ
確かに感じる汗のような
そんな少し生暖かい温度が
冷たい血液を逆流していく。
絶望も希望も安らぎも怒りも
過去も未来も嘘も本当も
涙と一緒に消えてしまった。
公園のごみ箱の茶色いさびが
なぜかとても暖かく見える。
道を行く少年が涙を流したとき
彼の背中から一匹の影が現れた。
それはそのまま上へ飛んでいき
空の中へと溶けて消えたけど
少しだけ青い空を黒く濁らせた。
何かを失って 何かを濁らせて
でも確かに何かを手に入れて
みんな純粋に生きている。
水溜りの中 真っ直ぐに走る
シャツに付く泥など気にせずに
みんな純粋に生きている。
409:名前はいらない
08/12/14 01:32:43 05WLVY8L
「氷上の孤独」
孤独、あなたはすぐにそう言うの・・・私に向かって
私達が乗っていたのは薄い氷だった
私達は多くの人を氷に乗せてた
やがて人の重さに耐えかねた氷がぐたけ、私達はまたバラバラになった
私は小さくなった氷の上であなたに手をさしのべた
溺れる前につかんでよ 細い腕だけど 力いっぱい引っ張るから
水しぶきは視界をさえぎるから 落ち着いて
さぁ手を伸ばして つかんで
一人じゃ寒い
410:名前はいらない
08/12/14 02:23:49 8NYaIhg5
>>343
韻を踏んでみました系の。音読するとちょっと楽しいな。せっかくだから六行目の脚韻もそろえようと。D
>>344
まあ連投だけどね。上よりは喚起力が強いように思ったな。二行目の脚韻をどうするべきかは、よくわからない。これはこれでいいのかもしれない。C-ぐらい?
>>346
Eだよ。小奇麗な言葉ばかりだ。もっとテンション上げようぜ。
>>359
冒頭は良かったなぁ。でも四連目から怪しいぞ?二連目から既に怪しいけど四連目で思い切り踏み間違えているぞ、と。D+くらいかなぁ。
>>360
というか上と繋がっているのだろうか?や、まあ、繋がっているんだろうなぁ。だからどうなんだろうか。スーパーノヴァ、の意図がいまいち読めなくて自分の読解能力が不安だ。でもまあ360の七行目ぐらいから意図が読めるのだろうな。
しかしそれほど書く必要はあるんだろうか?どうも価値判断をしようとすると妙に熱病的な単語を出す癖があるように思える。それがリズムを崩している気がする。とりあえず読み直して、推敲をしてみるべきだと思う。D
411:名前はいらない
08/12/14 02:40:59 8NYaIhg5
>>375
正直は良いことだとは思うが、気取りだすとだめだな。だめだ。「教えてくれ」は冒頭なのにそれほど力ない。倒置によって、妙な気取りが生まれているわけだ。D+
>>376
特に内容はないだろうよ。修飾の文句が冗長な気がして、あまり良くはない。D
>>378
E。ごめん。だから何?
>>379
音読すると、僅かに面白いかもしれないが、だめだったね。残念だね。D-
>>382
これは、まあ、教科書的に巧いな。うん。語調が整っていて読みやすかった。第三連三四行あたりが少し気になる。言い換えるべきだが、ちょっと思いつかない。C+
412:シュールなる絵画 ◆B8gTyopWTs
08/12/14 02:43:12 /MbP5xmk
1年半前にこのスレで「ワインの余韻」というコテやってました
ツマンない奴だったからいつもD+ばっかで、逃亡しました~
修業から戻ってきました㌧
>>400
あんがとごぜーます*^_^*)
これからもDだけは取らないよう頑張ります
>>401
今回は難解な表現もないですし、再評価は控えます
413:名前はいらない
08/12/14 04:19:51 5MoKOPb6
「星」
横たわって見上げた暗い空
隠されてた 雲間から 白い点
何億年も前から 光ってる
宇宙にいるんだね 僕達は
誰が見つけたのだろう この星を
やな事だって 忘れたいことだって
この星のこの宇宙の あの空の
あの小さい点より 小さいことなんだ
414:名前はいらない
08/12/14 04:55:13 gCgeghxh
部屋の蛍光灯を全部消した
代わりに豆電球ひとつつけてみた
妙に儚くて
自分と重なって
泣けてくる
このヒカリは、俺だ
真っ暗の四畳半
淋しいが当たり前になった
今在る仕合わせのほとんどが
俺にはてんで実感出来ないね
キミの笑顔は
俺の持ってるモノじゃないから
あぁ
ガラスを喰らってるみたいな気分だ
こんな部屋でパーティなど出来るかい?
俺は孤独なんだよ
大きな瞳に
長いまつげ
キミはほら
よくいう高嶺の花って奴
それでも笑ってくれるのは
なんの同情だい?
部屋の蛍光灯を全部消した
代わりに豆電球ひとつつけてみた
思いに耽る
血が流れてるなんて
そこに置いてあるcutterでもなきゃ
実感出来やしないんだ
こんな脳みそ
キミとは出来が違う
あぁ
黒板を引っ掻いたみたいな気分だ
何が悪いかなど
どっかの国のお偉さんが作った憲法でもなきゃ
誰も決める事が出来ないクセに
ありきたりな快楽を抱いて
その女に夢を抱いて
糞つまらないこの世界を
柔らかい幻想で隠して欲しい
大きな瞳に
長いまつげ
キミはほら
よくいう高嶺の花って奴
それでもこの手を握ってくれるとは
あぁ
信じる男を間違えたな
…正直嬉しいよ
415: ◆paKRA0rVd6
08/12/14 05:15:24 I5Z2Gj9f
寝れないのです
416:ヤタロク
08/12/14 06:53:24 6n7Bw/go
「ごみ箱の中のチラシの裏の抜粋」
くっちゃね くっちゃね
あたりめ あたりね
とろけきってね
すきなひととね
ごろごろねちゃねちゃ
くっちゃね くっちゃね
いつまで しぬまで
だらけきってね
あそびあってね
ごろごろねちゃねちゃ
無理 そいつは無理
無理 そいつは無理
駄目 そいつは駄目
駄目 そいつは駄目なやつ
過ぎ去って 縮こまって
狭まって 殻に包まれ
萎れきって 寂れまくった 夢を
信じきって 愛しまくって
なんになる 僕は今
なんになる
なんに なれる
すっかり歯車のふりが上手くなった
最高の歯車を目指していた
さよなら さよなら さよなら
信じていた 愛していた 夢
アストロノーツ
アストロノーツ
アストロノーツ
アストロノーツ
417:名前はいらない
08/12/14 12:08:30 +syi3R74
「一生懸命」
心の奥底のもどかしい気持ちで
遠い日の夢が霞んでる。
夢破れた廃ビルの屋上で大の字になり
溜息まじりに空を見上げて目を閉じる。
胸の奥底に埋もれてしまていた
故郷の夕暮れの景色。
家に駆け出してゆく小さな自分
薄暗く不安な帰り道を照らしてくれた星々の光。
都会の霞んだ暗い星の向こう側に
あの日のやくそくが眩しく映る。
容赦なく過ぎてゆく時間の中で
不安は大きくなるけど
自分で決めた事だから
多分ひとりでも平気さ。
周りに流されずまっすぐだった
あの頃の自分を信じて・・・
418:名前はいらない
08/12/14 13:25:18 7D64C9T3
2008年12月9日の朝日新聞夕刊1面
URLリンク(up.mugitya.com)
『素粒子』
♪どんぐりころころドンブリコ お池にはまって さあたいへん
どじょうが出て来てこんにちは 坊ちゃん一緒に 遊びましょう
♪あそう氏ころころドンブリコ 支持率さがって さあたいへん
おざわ氏が出て来てこんにちは は~やく解散 いたしましょう
♪はつげんころころドンブリコ 朝れい暮かいで さあたいへん
ゴルゴ13が出て来てこんばんは バーでいっぱい やりましょう
419:意義もいらない
08/12/14 16:19:41 CiS8pC+8
>>416
韻も踏んでいる、リズムもつくっている
過度の強調も効いている。
だが大事なところでなにかを零しているよう。
韻というには乏しい呼びかけの「ね」。
強調というには短絡的な同語反復。
リズムも徹底していなくて首を傾げる。
夢に愛をしてしまうと、壊れてしまいそうですね。
D+。
>>417
具体から普遍へとの移行。
廃ビルにて回想をする人物は、ありきたりの思いを抱いているようです。
本人からすればともかく、第三者としては残るものはありませんでした。
D。
>>414
なるほど。希望と絶望が錯綜していて、おもしろいです。
「なるほど」という理解もしていなのに理解しているふうな言葉が似合いそうです。
他人や別の作品に囚われない叙述を期待したいものです。
C+。
>>413
その遍在する感情を記述するには文が平易で
まるで水道水を飲むかのように味気ない。
D-。
420:意義もいらない
08/12/14 16:34:47 CiS8pC+8
>>409
タイタニックを直訳したような文章ですね。
D。
>>408
前半2節は日本語の悪い部分が見事に書き記されています。
後半2節は文章としてはすんなりと読めました。
ただ情景が浮かびません。ストーリー性に乏しいと私は感じました。
D。
>>407
メタ構造による評価人への皮肉でしょうか。
その辺りを理解した(と考えた)上で、哀しき瞳で見つめましょう。
自分を殺すなら、他人に迷惑をかけないようにお願いいたします。
D-。
某氏の評価を見て思ったことなのですが、
>>343の脚韻はすべてに渡っているのではないでしょうか。
1文め「無い」、2文め「無い」、3文め「無い」、
4文め「無い」、5文め「ない」、6文め「(世)界」、7文め「ない」
すべて母音で「あい(ai)」と統一されているように思います。
私の勘違いということもあるでしょうし、評価に対する評価ではありませんので
間違いがありましたら申し訳ありません。
421:409
08/12/14 17:33:59 05WLVY8L
>>420
ありがとうございます
タイタニックの直訳っぽいということは これは詩ではないということですか?
422:意義もいらない
08/12/14 17:50:10 CiS8pC+8
>>421
タイタニックというのは見てわかる通り、氷上であり
また水に沈む相手を自分が見ているという点です。
直訳のようだという点は、最初の「孤独」という部分が
「孤独よ」と孤独を擬人化して呼びかけしているのか
「あなたは孤独とすぐにそう言うの」と倒置しているのか
はっきりしないところにあります。
またこれは擬似的ではありますが、
>私達が乗っていたのは薄い氷だった
>私達は多くの人を氷に乗せてた
>やがて人の重さに耐えかねた氷がぐたけ、私達はまたバラバラになった
ここは「氷」に主体を置いているように見えます。
それが英語文体などの、主語を無生物に置く点に似ていたと感じました。
詩であるかどうか、については、少なくとも私の場合は、
評価をしている点で詩であると認識していると考えていただいてかまいません。