08/12/03 04:03:20 UC0HRhq5
>>9「谷川俊太郎さんが来てくれました」 D+
とんちが利いている表現に独特のユーモアを感じました。その点は良かったです。
しかし、全体的に説明的過ぎて詩と言うよりは日記のような印象を受けました。
独自の発想があるのは認めますが、筋道を立てて伝えようと意識されすぎていて、
文体がくどく、詩としての魅力がいまひとつのような気がしました。
もっと少ない言葉数でポンと伝わるような書き方が出来るようになれば、より良い作品が作れるのではないでしょうか。
>>17「書ヶ霊」C+
用いられている文体や言葉が非常に硬いですが、それが非常に魅力的に感じました。
例えば、自らが書いた文字に対する偏愛だとか、自嘲的でニヒルな態度といった様な
詩の主人公の性格とマッチしていて世界観がひしひしと伝わってきました。
自らの純粋な部分を愛し、それが汚れてしまったことにすら快感を感じる屈折した感情。
そして、その中にかろうじて残っていたそれでも純粋でありたいという欲求。
これらが凄く分かりやすく伝わってきたのが良かったと思いました。