10/03/18 21:27:39 41oWK0sa
数年前にユーミンが言ってたんだが
歌の言葉ってのは、詞だけではなくてメロディとの兼ね合いも大事なんだってさ
歌詞カードを読んだだけではパッとしなくても、
耳で聞いたときに「あー、そういうことか」と気づくということが、歌にはあると。
(ハナレグミの『真冬物語』がそうらしい)
で、その理屈で『風の引力』をあらためて聞きなおしてみた。
すると、「今は確かに惚れてる」は、なんとなくつぶやくように控えめに歌ってる。
自信なさげで、どうも「女が俺に惚れてる」の方向には聞こえないんだ、俺は。
それで、ふと思ったんだが、ひょっとしてこの
「最後に残ったものが僕じゃなくても 今は確かに惚れてる」は、
「君が想うよりも 僕は君が好き」(『LOVE SONG』)的な意味合いのフレーズなのではないかと思った。
つまり、惚れてるのは男ということになる。
まあ、歌詞カードだけを論理的に読めば「今は確かに惚れてる」のは女かもしれんが、
メロディとして、つまり「うた」として聴くと、ニュアンスが変わることがあって、
つまりそれが歌の面白さや深さかなと思う。