■■◇     天才   !!!  ◇■■at POEM
■■◇     天才   !!!  ◇■■ - 暇つぶし2ch1: ◆CeJ6D/I4qE
08/08/06 01:11:27 KolhbOsa
詩板になんとあの天才がやってきた!!!!

◆CeJ6D/I4qE 様のプロフィール(ミルフィーユじゃないよっ!)

1990年 ご誕生なさる

2008年 現在に至る

B :ヒ・ミ・ツ☆

W :96cm

H :ヒ・ミ・チュ☆     ∑(’0’)完璧メタボですやん!

座右の銘 石の上にもアップリケ

特技 煽動

見た目 めんこい

2:1/3 ◆CeJ6D/I4qE
08/08/06 01:36:41 KolhbOsa
テクスチュア


{裏返った
包まれていたのは僕……識別の必要はない}

太陽を背にした山々が黒い壁となり黙りこくっていた。
麓には巨大な豆腐のような県立の教育センターがあった。
しかし豆腐の純粋さは持ち合わせていないように思う。
現実の風にさらされ薄汚れてしまったやはり現実の手触りである。
想像上のまっしろな豆腐などお呼びじゃないのである。
それはそうと、僕がこのセンターに来たのには理由がある。
理由と書いてワケと読むのは周知のことであるので置いておくとして、
ほかでもない国際うわべ協会(ISS)の会議に出席するために来たのだ。
僕は某市役所勤務の歯牙ない公務員であるのだが、今日は市長代理ということらしいのだ。
らしい、というのも僕にだって詳細がわからないのだ。
それどころか概観すらつかめずに、いささか緊張気味に中央階段をのぼっている途中である。
階段を昇りきると木製のこじんまりとした扉があった。
木のオバケのような模様がばあちゃん家のタンスを彷彿とさせる。
子供のころには水道水みたいにまじりっ気なしの恐怖を感じたものだが、
今では地方財政の苦しさに同情するばかり。
会議室は発砲スチロールをぽっかりくり抜いたようで、遠近感が倒錯していた。
出席者は議長と進行係を含めて6人。"国際"の名に恥じぬ少数精鋭である。

3:2/3 ◆CeJ6D/I4qE
08/08/06 01:37:27 KolhbOsa
進行係 : ではこれより「国際うわべ協会ミーティング~空き缶に未来はあるか?~」を進めていこうと思います。

議長 : 副題もあるのかね。

進行係 : 副題もあります。

議長 : 例えばオレンジジュースの缶があるとして、一般に中身のジュースが本質とされる場合が多いように思う。
    しかし中身を全て飲み干してしまえば、あとに残るのは缶ころだけだ。
    本質を失ってもなお存在するなんてことは有り得ないのではないだろうか。
    よって我輩は缶の方を本質と考えるが、皆さんの意見を聞かせてほしい。

白樺さん : 本質を失ってもなお存在しているものを私は知っています。
      人間です。彼らには心というものがない。……いや木にもありませんけど。

議長 : ふむ、しかし"心がない"ということが彼らの本質であると仮定したら、我輩の考えに矛盾はしないだろう。

鮫肌くん : 何か胡散臭いな。大体、会議の副題はまるっきり議長の意見をベースにしているじゃないか。
      そう考えると冒頭のやり取りもどのみちヤラセなんだろう。

進行係 : 会議の論旨から逸れる発言は控えてください。

僕 : コミュニケイションというのはほとんどが表面的なものであって、自分の精神を共有しあえるような深い繋がりをつくるのは非常に難しい。
   難しい、そしてまたその必要もないように思います。他人から見えるのはやっぱり外観だけなんですよ。
   どうしたって本当の僕になんか興味をもってくれないんだ。

議長 : それは君が空き缶だからだよ。

進行係 : たしかに

鮫肌くん : そういや俺の知人に鮫肌の人が二人いて、それが面白いことに見た目も性格も瓜二つなんだな。

コンクリート塀 氏 : 質感というやつは内面にまで干渉しちまうんだ。
          本質がどうのこうのと議論する気はさらさらないが、
          諸君につきまとう空虚感はただ空腹のせいだけではない、とだけ言っておこう。

4:3/3 ◆CeJ6D/I4qE
08/08/06 01:39:20 KolhbOsa
中央階段が来る時よりも急に感じられた。
窓ガラスに映った自分の顔は薄汚かった。
現実の風にさらされ、現実の手触りをもって……。
本質というものがもしあるとしたら、生物にとってのそれは"ただ生きること"以外にないのだろう。

{裏返った
テクスチュアの奴、中身をほっぽって裏返りやがった
包まれていたのは僕、君のような僕……大して意味はない}

"ただ生きること" なんかバナナパフェみたいだよな。綺麗すぎるし甘すぎる。
あのコの肌には触れてみたいけど、どじょうを素手で捕まえるのはやっぱりごめんだ。
君を見つめる僕のひとみはレントゲンとは違うし、皮一枚透かして見ることはできない。
すると物質が生物に取って代わる日もそう遠くはないのかもしれない。
取って代わる、というより生物の方が物質化していくのだろうか。
銅で鋳造した人形だって、生身の人間と違っているのは外見くらいのものだろう。

いや、考えすぎるのはよそう。
しょせん質感など上っ面にすぎないのだから……。

5:しん
08/08/06 15:29:16 F75u6e8y
カスがまた湧いて出てきやがって巣に戻れ

6: ◆CeJ6D/I4qE
08/08/06 20:26:13 KolhbOsa
そういうことはageて言うもんだろ?

7:しん
08/08/06 20:39:08 F75u6e8y
クソスレ上げるなよカスが

8: ◆CeJ6D/I4qE
08/08/09 16:50:08 d+PFcJeO
梁山泊初投稿作品。もう一年半くらい前か


煙の夢

まさに今の時代のメインストリームといった感じのラヴソングが聞こえている。
電光掲示板に流れる活字をつまみにして物思いに耽るには最良のBGMだ。
過剰な程甘くて心を直に掴んでくるようなメロディーの波状攻撃。
音楽の質なんて今はどうでもいい、ドラマか何かの主人公にでもなった気分で、
悲しげな目線を空中に泳がせる。

週末にでも旅行代理店に行こう
カラフルな広告たちを眺めて、世界へのパスをもらうんだ
長方形のセロファンをいじりながらそんなことを考えた
上空にうっすらと見えるカモメみたいな飛行機はどこに向かうのだろうとか
異国の夜に浮かぶ空港の光だとか
緑のバッグを肩に下げた女だとか

次から次へと名乗り出る自殺志願者のようなイメージを
路地裏の湿ったコンクリートを灰皿にして押し消した
夢には結局、出口はなくて
脱獄の計画を練れば練るほど鉄格子は強度を増し
甘ったるい夢の中で終身刑が下される

しばらくセロファンをいじった後(少しの未練もなく)それを捨てた 。
週末はもちろん(どうだろうか?)やってくるのだから。
縦一直線に並んだ街灯の無機質な光が、
飛行機の滑走路のように見えなくもない。

9: ◆CeJ6D/I4qE
08/08/09 16:54:16 d+PFcJeO
こっちは今書いた

〔影〕


一面を覆う草木が光を切り取り、
鋭い影を落としていた。
影は対象の分身ではなく、
それ自体が一つの確かな存在であった。
例に漏れず濃密な質量をもった私の影ではあるが、
"影の薄い"という形容がよく似合う私にとってこれは矛盾のように思えた。
しかし影にさえ劣る存在感という点では、
まさに私の事実であり道理にかなうものだった。
影の濃淡は光源の光度によってきまる。
つまりは太陽の明るさによって決まるわけであり、
けっして存在感とやらで決まるわけではない。
感情などいらない。
私はいま強固な論理を欲しているのだ。
太陽がその光度を高めていく。
影は、やはり影であった。

10:ローカルルール変更議論中@自治スレ
08/08/09 22:05:58 SiwPRBJ+
つまらなさにかけては天才的だと認めたい。

11:ローカルルール変更議論中@自治スレ
08/08/14 11:40:24 yKsNaQFg


12: ◆CeJ6D/I4qE
08/08/18 12:22:23 FaO1WZe5
国のポリシー



大洪水がいよいよ町を飲み込もうかというころ。
一人の男が立ちあがった。
私である。
部落の自治グループ"村オコス"と協力して大洪水を止めてやろうというのだ。
ここで"村オコス"メンバーの吉田善作さん(83)の話を紹介しておこう。
「おれたちゃあにゃあ、じゅうっと若いもんの力は借りずにやってきたんでよ、
                        でもにゃあ、今回ばかしはムリみたい。」
ここに共闘態勢が宣言された。
高齢化社会の典型的モデルケース、全体が老人ホームと化していたこの部落で、災いが光明への足がかりとなったのだ。
とはいえ若い男といえる者は一人だけだった。
私である。(もう四十路ではあるが)
そのころすでに町は洪水の底に沈んでしまっていた。
山の中腹に位置するこの部落だけが水没をまぬがれていた。
村オコスのジジイとババアが公民館前に全員集合した。
「みんな手をつなげぇ!!!」私はさけんだ。
隣の奴のウェッティな手が私の士気をすこし下げた。
まずは一列十五人の組を六つ作った。
一組目には足腰の丈夫な老人(階段を往復しても膝が悲鳴をあげない程度の)を集めて土台とし、
次の組が一組目に肩車をしてもらい、そしてまた次の組がその上に肩車をするといったあんばいで、いうなれば"人体による防波堤"を作ったのだ。
私はというと防波堤に加わるのはやめにして、全体の指揮をとることにした。
まさに嵐の前の静けさ、静寂が老人たちを浸していた。
よく見ると水にも浸されていた。
予想外にも洪水は足元からきたのだった。
私は勘違いしていたようだ。洪水ってのは津波とは違うんだね。
まず一組目が水没した。
つぎに二組目が水没した。
つぎに三組目が水没した。
私の頭は真っ白になった。
つぎに四組目が水没した。
思考が停止し、あるのは空白だけ。
つぎに五組目が水没した。
思えば私の人生ずっと空白だった気がする。
そして六組目は逃亡した。

《報告》
この一件は政府の政策の一つであった。
高齢者分布率の高さ、また適した地形のために某県のA町が選ばれたのだ。
この政策は過激すぎるとの反対の声もあったが、"やむを得なし"と賛成の票が反対を上回ったものだっ

13: ◆CeJ6D/I4qE
08/08/18 12:43:36 FaO1WZe5
た。

14:ローカルルール変更議論中@自治スレ
08/08/24 05:27:15 BCAEGvSK

撒けば生えてくんじゃね?

15: ◆CeJ6D/I4qE
08/08/24 20:04:21 BCAEGvSK

感情地図


夕暮れとは病院だ、傷は癒されていくが、気は滅入る。
大脳を濾過すればあとに残るのはいつだって、キャンディみたいな記憶、過剰な糖分が持病の頭痛をひどくさせる。
幸福そうな足音と形の良い影は、家路をいそぐ子供たちのものだ。
子供というやつは大人を3分の1にしたような生き物だ。
透き通って見えるのは、中身が薄っぺらいせいに違いない。
大人である僕は、諸君のおよそ3倍の密度をもった精神を所有しているはずで、
流れる涙の成分はきっと塩分だけじゃなくて、
愛の告白には常にエンゲイジな予感がつきまとって、
とにかく諸君とは違うのである。
僕の家ではないという確証のない家の前で立ちどまり、
トイレのタイルのように冷たくなった空の下で、
ふと触れてみたコンクリート塀は、たしかにコンクリートの手触りだった。
猫に笑われた。
夜のはじまりだ。

〔……個人的な附記〕

昼間とは戦場だ、練習ではなく可能性の"実践"をせまられ、言葉は鉄砲になる。
大脳のニューロンを刺激するのはいつだって、記号のような目 鼻 口、
空腹に似た液体状の感情が、胃の少し上あたりから染みてくるのを感じる。
青ペンキで乱暴にぬったトタン屋根が、青空と溶け合う、そんなふうに思うのは、きっと大人だけなんだろう。
帰納的に僕が大人であるということを証明した僕(明らかに諸君のことである)は、法律の範囲内で生きていくことを誓う。
道に迷った。
いや、道がないので迷いようもない。
手渡されたのは地図。
ひどく頼りない感情地図。

16:ローカルルール変更議論中@自治スレ
08/08/24 22:29:46 tnjJIVIt
幼稚すぎてうんざり


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