08/11/25 19:52:07 rf6YAMsW
むかしむかし、かちは絶対。
たとえばかみさま、たとえばせいぎ、たとえばお金、たとえば愛。
これらはみんな知恵でした。世界がみんなで働くための。そんな決まりごとだったのです。
しかし時がたつにつれ、みんな勝手なことを言い出しました。
「もののかちは、需要と供給によってきまるのだよ」＝イギリス出身、アダムさん
「正義というのも、需要と供給によって決まるのだよ」＝ドイツ出身、フリードリッヒさん
「通貨のかちだって、需要と供給によって決まるのだよ」＝アメリカ出身、ミルトンさん。
「金で買えないものはないのだよ」＝福岡出身、堀江さん。
そして20世紀末に人類は、いろんなもことがぐずぐずになってなんでもアリになってから、
需要と供給に基づく自由なお金の流れが資源を最適配分し、
世界を合理化してくれるという信仰に支配されました。
その宗教の総本山をI僕らはＩnternational Monetary Fund、略してIMFと呼んでいます。
彼らは僕らを、人生を主体的に生きる存在者としてではなく、
僕らは自然状態（＝市場）で欲望にまみれたエコノミックアニマルで、
需要と供給の波にたゆたう、交換可能な一枚の枯葉のようなｍｏｄｅｌと定義付けました。
それが世界を進化させると。
ところが。
世界は今リヴァイアサンに襲われています。
うたかたの夢のごとく、富は消し飛んでいきました。アメリカではたくさんの人が家も仕事も失ったそうです。
みんな、投資銀行のエリートリーマンを詰り、俺たちはmodelじゃないんだ、人間なんだ、とかなんとか言っています。
ネオコンが悪いだの小室ざまぁだの小泉構造改革のせいだとかなんとかかんとか言っています。
しかし、景気はこれからますます悪化していきそうです。時価会計で株価は決算期ごとに最悪のデフレスパイラル。アメリカでクレジットが破綻すれば労働の意味が失われ、66兆の米国債が応札しなければドルは暴落し通貨も信用も失われてしまいます。
戦争が起きて世界が終わってしまうかもしれません。
お先真っ暗です。
でも、僕は一つだけ、簡単なことを言うことができるのです。
僕はお金が大好きです。
それはともかく、お金がいっぱい欲しいのです。
みんなは、お金が嫌いなのですか？