08/09/09 22:44:32 oeQByJa/
けんけんしたまま遠くの町に来てしまって
泣いていた君に
僕はちゃんとした言葉をかけたかった
それでも
口の悪い僕のことだから
ずっと無言で自転車を押していた
ごめんね
ごめんね
謝る君の声が背中を刺す
遠い未来
とても遠い未来
たぶん君はこんな夕暮れも忘れて
一人で靴紐も結べるようになって
冷たいシーツに裸足で滑り込むことを怖がらなくなるのだろう
明日が昨日であるように
今日が明日であるように
日々が少しずつ刻み過ぎて
君の靴紐を結んであげた今日のことを
君はきっと忘れてしまうのだろう