08/06/06 19:20:17 CmD1Bc86
どっかの国にいる 迷路のような道が石で葺かれていて中東のようだ 多分安
い団体旅行に参加しているんだが 添乗員が使えないヤローで おれたち国境
を越えられないで石畳に立っている 添乗員は露店で茶を飲んで談笑している
証明写真があれば出国できるらしい おれはうっかり持ってきていた携帯電話
を取り出す ラッキーなことにバッテリーは満タン これで撮影して観光客相手の
DPEでプリントすりゃいい おれは使命感に燃え上がり同行者たちにレンズを向
けるが ちっぽけなモニターに映るのは証明写真には適さない骸骨 しかし骨に
見えるのはおれだけかもしれぬ もはや国境を越えることが第一義目的となっ
ているがなぜそうなったかは思い出せない おれはチャリラン音を鳴らしながら
シャッターを切る 大勢がおれの前に並ぶ 子供も大人も数えきれない おれは
チャリラン音を鳴らしながらシャッターを切る なぜだろう ずっとずっと同じとこ
ろを歩き続けているような気がする