08/04/20 19:11:57 WgrGRgzt
背面跳びで夕暮れの水平線を越えた
地球は天の川に浮かんでいた
ぼくは力を抜き、身体を伸ばして落ちた
濃紺の海面が目の前に広がって
ぼくは水気を含んだ朝焼けの風になって吹く
アスファルトの道路に
コンクリートの電柱のてっぺんに
白みがかった月の下にある町に
朝日の差す間近
そこには影がない
薄く明るい大気の底では
すべてのものは隠されることがない
ひとつのフライパンで卵とベーコンを同時に焼く
じゅうじゅうと音立てるそれを白い陶器の皿に移す
ラララとくちずさみながら
ぼくはなぜか得意げに厚切りのトーストにジャムを塗る
ミルクをついだグラス
ふと目を上げると
風がカーテンをふわりとゆらす
ぼくはコーヒーの入ったマグカップを右手に持ち、
ベランダに出る
タバコに火をつけて部屋の方に身体の向きを変える
どうも、おはようございます、みなさん
今日は日曜日です
何曜日だろうと生きていることに変わりはありませんが、
ぼく、今日は公園の池のほとりのベンチで本を読んで過ごすつもりだ
カモの親子がいるはずのあの池です
前行ったときにはいました
夜になったら今日の話を聞かせてください
では、それまでお元気で
いってきます、そして
いってらっしゃい