08/02/27 22:19:47 2cAThqGg
目を瞑ると遠い未来が見えると誰かが言った
気のせいかもしれないけど
硬い土の音はとても怖い
一歩、上履きで外に踏み出せば
僕らは簡単に滅びてしまいそうだ
家庭科の時間のカレーのように
水っぽく不安定なままで
簡単な言葉も忘れている
一人ぼっちの地平
そこにいますか
誰かいますか
固いままのじゃがいも
煮立つまで
震えていて
二回旋廻
もう詩さえ創れない
哀しいロンド
101:神さま!仏さま!ぎょんでさま! 1/2
08/02/27 23:07:08 EwzCITcw
凍みついた窓から聞こえるしずかな雪の寝息を背に四時の鐘、
昨夜空けた日本酒の一升瓶が部屋中をつんと満たしてゆく
おれは車で四十分かかるところに最近できたユニクロの開店セールで
おふくろが買ってきた上下合わせて五百円の寝巻きの上に
学校指定のまっきっきならぬおっおっおのオレンジのジャージを重ね着し
数ある中じいさんから選んでもらった自慢の丈の短い長クツを履き
おやじと一緒に軽トラックに乗り込んだ
元旦にはいつもぎょんでさまに会いにゆく
除雪されてない山道をえっさこらえっさこらと
十一月の中旬から虎視眈々とおれの股間を狙い澄ましていたかのように
計算しつくされた積雪に常に股間を刺激されながらばかみたいに雪中を漕いでゆく
なんでだろう
いままでなにひとつ願いを叶えてもらった覚えはないし
「神さま!仏さま!」なんていう類の神頼みは
猛烈に腹を下してインドカリーみたいな下痢が治まってくれるまでの
一時の気休めに過ぎなかったし
おれは誰かが下痢の話しをしたからって
食おうとしていたインドカリーを食えなくなったなんていうそんなやわな男ではないし
どうせそんなもんだろと
はるか後方でおれの深さ三十センチの足跡をひたすらなぞる
息の切れたおやじの頭を垂れる姿と同時にまた薄くなっていた頭髪が風になびいて
やっぱり今年で最後だなと
おれは供え物のみかんの最後のひと口をたいらげた
102:神さま!仏さま!ぎょんでさま! 2/2
08/02/27 23:08:43 EwzCITcw
今年こそは三キロ先の「おもしろオトナの秘宝館」なる
冬でもないのに囲いが施されたジュースの自販機が
おれの家の近所にも設置されますように……
今日おれは制作費二千円の映画のエキストラとして出演するはずだった
五時十五分発の東西線に乗って一時間半かけて七時半には目的地に着くはずだった
設定が冬頃の大学のキャンパスを楽しげに闊歩する大学生の役だったらしいので
おれはちょっとでも人目を引こうと
この六月下旬の梅雨明けでまだはっきりしないクソみたいな暑さのなか
新幹線で三時間半かかるところに四年前にできたユニクロの開店セールで
おふくろが買ってきた上下合わせて五百円の寝巻きの上に
母校である中学校のまっきっきならぬおっおっおのオレンジのジャージを重ね着し
今は亡きじいさんの形見として持ってきた遺品の丈の短い長クツを履き
田舎から上京したての学生を勝手に演じてやるもりだった
染みついたシーツから聞こえるしずかな男女の寝息を背に七時のおれの腹時計
昨夜空けたのはほとんどが裏側になったミチコロンドン一箱だったけど
でも四時に起きたのは嘘じゃない
なぁ、ぎょんでさま
あんたが叶えてくれたのは
ぶっちゃけおれのアパートのまん前にある
年中囲いが施されたアダルビデオの自販機だけさ
でもありがとよ
おれがなりたかったのは立派な役者じゃなくて
大根でもいいから詩人だったってこと
なぁ、ぎょんでさま
今日おれは便秘で悩んでいる彼女と下痢の話しをしながら
いっしょに一年賞味期限が切れたレトルトのインドカリーを
腹いっぱい食おうと思う
103:コンバトラーくん ◆6UgyWWm.Ow
08/02/29 14:40:32 0Wu7D0Ac
おっともう審査期間だったね。
しかも今日いっぱいかよ!!
>>94
>足は麺になっている、は秀逸。すごいよ!マサルさん!
人類というマクロな視点を置きながら歌われているものはしょーもなく足元レベルで、
それがおもしろいかというと単にちぐはぐさを感じるだけで終わっている。
一応蕎麦やうどんと比較することなどで題材がラーメンであることの必然性をもたせているように見えるが、
うん。まぁラーメンほど「店探し」「味探し」の似合う食いもんもないし、そうだな。ラーメンだよな。
ちなみに俺も一昨日中華料理店で薄い醤油味のラーメン食べて昨今の濃ゆすぎるラーメンから脳味噌を開放されカタルシスを味わったよ。
うんそうだよなぁ、で終わってしまい、しかもオチで寒くなるのがこの詩の欠点。
あとひとつツッコませてもらうと俺の彼女はラーメンが嫌いゆえラーメンをすすらないんだがそうすると奴は人類ではないのかと。
ん。長いな。もうちょい短く行こう。
>>95
ツカミはオッケー。たまに食うタンメンうめぇの締めもニクイ。なんだかよくわからない最後もわからなくていい。
しかしライム。ライムか。ありきたりな感じしちゃうんだよな、ここまで普通にライムだと。
ラーメンも結局雰囲気作りの道具にしかなってない。
104:コンバトラーくん ◆6UgyWWm.Ow
08/02/29 15:06:03 0Wu7D0Ac
>>96
冷たいカレーパンのあのどうしようもなく孤独な食感と自分を重ねて歌っている。
丁寧に描けていると思う。常識的なオノマトペ等、「表現する」という意識は希薄だが、それだけに万人受けはするだろう。
いい詩だと思う。ありふれた日常を日常的に描いているので共感する人は多いだろう。
しかし俺はその日常的な表面を突き破った向こう側が見たい。
>>97
不思議な言葉の世界だ。
歌詞なのか、同じ言葉が頻出する。そのわりに退屈はしないで読ませるのは世界があるから。
バカっぽいのがかえって切ない。
>>98
タイトルと一行目を読んだ瞬間、こいつ、チャンプか?と思った。
しかし後半グダグダだ。無理してラーメンも出す必要はない。
少女が後半消えてしまうならそれを納得させるだけの力が欲しい。
後半はカレーの本来的自己について273ページ分くらい語って、その後少女とカレーの場面に時間をずらして戻る
とかしたほうが作品としてよっぽどまとまったかと思う。
105:コンバトラーくん ◆6UgyWWm.Ow
08/02/29 15:34:24 0Wu7D0Ac
>>99
理由あってちょっとドキッとしたが、違ったらしい(謎)。
飛躍があっておもしろいけど、読者の目を意識していないような不親切さがあって、どうにも独り言な印象。
死ぬのは女なの?「そこ」って、どこだ?
100
99をさらに上回って独り言な印象。
お題の使い方も作品全体に及んでおらず、作品の中で埋もれてしまっている。
マイナス点をつける気にもならないほど興味をひかれなかったとしか。スマヌ。
101-102
力作。ある種の推理小説のように少なくとも二度は読み返す必要があるが、短いので苦労が要らない。
下痢というよりもおそらくは吐瀉物を拭いた雑巾のようになっているであろうインドカリーが作品全体に臭いを与えている。
青春の臭さってこんな感じだ。
106:コンバトラーくん ◆6UgyWWm.Ow
08/02/29 15:48:03 0Wu7D0Ac
採点。>>101-102に1点のみ。
【感想】
このお題だとバカ舌メニューを好む日本人批判っぽい視点の作品来るかなと思ってたけど無しっぽかった。
やっぱみんなカレーとラーメン好きなのね。
好きじゃなくてもなんらかの思い出とかあるんだろうね。
ちなみに俺はどっちも大好物です。
ただしこのふたつほど店や品によって「うまい」「どーでもいい」があるものもないけどね。
投稿が少なめなうえ個人的に2点以上あげられる作品はなかったけど、
それぞれ独自の切り口を展開してくれて、楽しかったです。
また会いましょう(^O^)/~~~
107:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/02/29 20:55:39 QGzOrxki
>97
>98
>99
1点
>99
マイナス1点
108:名前はいらない
08/02/29 23:11:02 0Wu7D0Ac
審査期間は今日いっぱいとなっております。
それとももしかして延期とかなるん?
>>107
99はプラマイ0点ということでよろしいですか?
109:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/03/01 00:24:14 YFbh4qtJ
>>108
いえ、マイナスはカウントしないので1点でおねがいします。
くどいやり方ですが。
110:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/03/01 00:38:41 YFbh4qtJ
>>94
のどごしが粉っぽい。つなぎが練れてない。
111:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/03/01 10:08:44 YFbh4qtJ
>>96
直角に固められたコンクリートのプラットホームを冬の雨が濡らしており、ひとり、傘をさして立っており、カレーパンは温めもらい損なってしなびているが、袋から出してかじるとしぶといような食感がある。
前半の情景描写は浸れる。後半、個人の風景ではなくなった「ありきたりの孤独感」はたしかに切り捨てた方がよかった。
112:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/03/01 13:12:23 YFbh4qtJ
>>97
ぐるぐる。いとおしい切なさを感じました。
113:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/03/01 17:21:31 YFbh4qtJ
>>98
最後の「」の中身、意味分かんないけど、置かれ方に突き抜けた感があっていいです。
114:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/03/02 09:26:30 n4xAPIg/
>>99
会えるよ、絶対、号泣。
115:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/03/02 19:33:18 n4xAPIg/
>>100
最後2行の破壊力が凄い。
途中、上履き~滅んでしまいそうだのいい感じの流れがあったことさえ吹っ飛ばしてます。
取り返しのつかない台無し感につい笑わされてしまいました。
捨て身ですね。
116: ◆notePDkbPQ
08/03/02 23:22:09 sPpM/Tln
>>94 ラーメンの存在感を空気のように馴染みのある物として逆説的に表現したのですね。1点
>>95 勢いとリズム感は買うけど、カレーとあんまり関係ない内容ですねえ。
>>96 消えないカレーパンの後味、でぎりぎりOKです。カレーパンはくどいですから。
これがなけりゃあアンパンでもいいじゃん!になります。
>>97 さり気無く情景を重ねていくのは上手い。でも、カレーラーメンの必然性は?
>>98 カレーと脱糞少女のミスマッチはセンスあります。そして、あざといですね。
少女が効きすぎですかね。
>>99 さっぱりしていて読みやすい。女性の気質も表現できています。カレーで無く、味噌汁でもいいでしょう?
>>100 耐えられない存在の不確かさですかね。抽象的なものをイメージに落し込めています。ポトフーでもいいですね。
>>101‐102 読み応え十分。ほろにがユーモア。>>98と同じシモねたですが料理のしかたがちがいましたね。
カレーだけに辛口で。
皆さん上手でした。再読に耐える筆力は十分。
しかし、個人的には捻り過ぎスカシ過ぎなんじゃないかと思いました。
カレー板にて、「カレーある限りハヤシライスは裏街道を歩く」というフレーズを発見しまして、
私はとても感動しました。
詩板でも、カレーやラーメンへの愛の言葉に震えたかったのでした。
117:日雇いくん ◆DAYJoBxkXc
08/03/02 23:31:52 G2ez+e5q
トリ変わった。
気が向いたので評価。
>>101-102
3点。
一番紋切型から遠い感じがした。文章自体もうまさを感じた。
118:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/03/03 17:16:17 /QlWTZ8X
>>101-102
言葉のトーンをループさせながら上げていく手法がいいさじ加減で心地よいです。
前半と後半で上りと下りの二重らせん構造になってます。
最後の尾籠だけどいい話って終わらせ方がきっちりしすぎてるのかな。小説の最後だったら気にならない。
119:名前はいらない
08/03/03 22:18:37 lrPrF6WH
チャンプは
>>101-102
4点
準チャンプは
>>94
>>97
>>98
>>99
1点
です!おめでとう!!
120:名前はいらない
08/03/05 00:36:27 a2Sm5BcI
お題をくれ
121:bottom in the depths ◆hmvCcJH4do
08/03/05 11:51:03 j2aNjVoD
>>101-102を書いた者です。
次のお題は「少女とけもの」でよろしくお願いします。
上の二つのフレーズがどちらも詩中に含まれることが条件です。
投稿〆切3月12日
審査〆切3月15日
楽しかったです。ありがとうございました。
122:恋
08/03/06 05:34:47 11/mpnYr
こんなに素敵な男性と出会えたのに、
わたしは少女を探しに
胸の奥を這いずり回っている。
きっといま、わたしの顔は
まるでけもの。
女の人生は迷宮で、
いつしか迷子になった女の子。
ぜったいあなたに悟られないよう、
明日はいつもと違うメイクをしよう。
123:二人はけもの
08/03/07 02:21:14 V7L/ydGh
遊ばない 声を掛けられ立ち尽くす惚けもの
1万でいいよ これは安いぜ儲けもの
振り向けば少女 心臓バクバクすでに化けもの
ポケットまさぐる サイフわすれたうつけもの
いく所ないの 泊めてよ これはなんたる儲けもの
汚い部屋ね 彼女はあちこち片付けもの
することもなく 僕はゴロゴロ怠けもの
掃除機片手にそこどいて どうやら早くも僕はのけもの
始まった二人の生活 朝ご飯にはキュウリの漬けもの
寒い夜は寄り添って すっぽり包む毛布の掛けもの
休日も一緒にお出かけ バーゲン赤札めっけもの
誕生日には花束買って 飾ってみよう花の活けもの
指輪のサイズが知りたくて 挙動不審な道化もの
君の笑顔が嬉しかった 精一杯の届けもの
彼女の夢は子沢山な家庭なんだってさ
こればっかりは神の・・・・・
124:旅する少女
08/03/07 02:37:43 vQx6g5L8
道なりに行った少女はつやつやの髪を揺らしてる
きっと綺麗な景色があるのだろう
道なりに少女は進み続ける
道の途中で小鳥に会ったよ
可愛い野うさぎも見たよ
星降る景色を見たよ
透き通った森を力いっぱいに駆け抜けたよ
そして少女はけものに会ったよ
少女は触れたよ
けものの生身に
道なりに行った少女はばさばさの髪を掻きむしっている
きっと綺麗な景色があるのだろう
125:もう知らない 1/2
08/03/08 00:23:37 8eORIvcz
もうすぐ春で すね
バス停で普段着のブラック&ホワイトのせいふく
ひきちぎって エム&エムズ溶けるほどのカロリーを摂取した後
至る所 穴だらけの親知らず 確か 悼むところ
チョコレイト 塗りたくっておりました
ぼと ぼと ぼととと 嗚呼 観てる 診られてる ととろとっとろとろっとろ
ほかほかなアナーキーな ファンシーな 黄金な 確か 化け物から
はみ出て濡れている テール
傘もささず 時刻表 見つめておりました 何気無い民に なにげない闇 といいますが
半数は私 反芻する私 そんな黄金比率な脳の 過半数は素数 過反芻は虚空
渦呼吸でも吸うミルク 或る昂 あるこう 呑んでも 飲んでも 割り切れない外皮
エンドレスくるみ割り人情 びーじーエムとともにダンスィン やみつきな ドール
カカオな 爆弾な ブリちゃんな ブリトーな あなたのためにつくったものが
搾乳されている我 ラスコーの壁画
おぼろげな記憶が フォルムを狩りこむが
午後は ○まるおもいっきり
でしたから わたくし
猪口抜刀 ぷしゅう ぷしゅう 手刀で角を叩き折る
血沸き肉踊って代走左遷 大宰府まで流れ冥府
あなたの飽くことなきチョコレート
ティンクルティンクル
かち 割れて
確か 溶けたイマジネーション
否 違う海に帰省したんです
カルシウム豊富な海でぷかぷかとラッコみたいに
すくすくと貝をわる
無差別にわりたかったのです
ミルク貝、ムール貝、もおいいかい
まだだお\(^o^)/
さざなみのような自問自答
さざえさざえさざえうわごとのようなさえずり
安息日の茶の間でサザエさんまでも
かちわったという
ゲバラッコ
みんな~ お元気~っ 割れんばかりの声で
割れた 居間
世界の牛車窓から
支離滅裂にくちゃくちゃくっちゃくっちゃ
そしらぬわらわの 牛舎ライフ
火をつけたいんです
みんな~ いくよ~ 割れんばかりの声が
われて春雨
126:もう知らない 2/2
08/03/08 00:24:42 8eORIvcz
だって だって いい塩梅塩漬けなんだもんでもんで
揉んで
ロングテールな感情
ぽろりぽろり 崖気味 薄情を増産
でも象さんが好きです
レイトショーで見た 可哀想な象さん
「象が死んだ像」
お空に向かって リフ レイン
ぽろり ぽろり ハート型のピカドン
戦時中はアンナにもギブミーチョコレート
ちゅうど~んちゅどん バスガスバス発 美味く癒えない
どんちゅう のうから はみ出して化け物
刺すかさも無く バス停にくらいついて
ちょこっとれいとにくる苦味
包みこむ銀紙のスカート
もー 捲らないでよ
もー
127:蛙、その後、渡米
08/03/08 12:05:35 KMrGIGZf
あまりに遠くて狭くて
寒くてなんにもなくて
唯一、犬と人が仲良し
それだけがとりえの国
そこでうまれた少女
犬は好きだけど
でも実はあたし、本当は
犬より猫の方が好き
だけれど国に
猫は一匹も
いないと知った
それはもう、しょうがない
少女は探した
猫を探した
絵本の中にしかいないのかな
少女は探した
猫はいなかった
世界が広いことをまだ知らない
128:ある日、森の中
08/03/09 00:31:27 x4Cg2CkR
浮かぶか少女、ぷかぷか浮かぶか
沈むか今日こそ、ふかぶか沈むか
森の湖、鏡の水面、真紅の底へ
結果変わらなばバアを殺すか
赤い頭巾でなりすまし
バスケットにナタ隠し
オオカミが食べた
オオカミが食べた
森の中、クマさんに出会った
わたくしったら赤ずきんを失格したわ
家つく前にクマに出会っちゃ、おばあさんも食べられ損ね
お似合いだけど
帰り道に迷わぬように
撒いたパンくず、どうせ、鳥の餌になる
帰り道なんてないのよ、世界中が敵のわたくしだもの
ふん、クマのやろう、この唇を性器を見るような目で見てやがる
大きな瞳はなんのため?
大きな口はなんのため?
つくり笑顔を綺麗に見せる
おれはゆっくりと銃身を胸の高さまで引き上げて言った
オオカミが命乞いすることは聞いていませんでしたが、まあ、
いいでしょう
猟師がけものを撃ち殺さないでは
学芸会の出し物でさえ終わりませんよ
今回はわたくしの一人二役ですが
おなじことです
装填、照準、銃声ドン
森には誰も残らない
森には死体が残らない
森では誰もが森になる
装填、照準、銃声ドン
森には誰も残らない
森には死体が残らない
森では誰もが森になる
129:他人のファンシー自分のファンシー
08/03/11 00:24:50 0OTJ9xJA
自分をのけものだと思っていた私は
孤高を薄っぺらく気取りながら実はひどく人恋しく
誘われるまま
多少女らしくなってきた体で男と寝た
目が覚めれば男は背をむけていて
私はくだらない後悔にひたった
もうユニコーンにさわれない
ディズニーランドでは
いつものように
頭の大きな人形が口だけ笑いながら踊っている
友人が小物を買う 私はそれを見ている
店の外では雨が降り出している
友人が缶入りの菓子を買って私に笑いかける
原作ではテディベアだった熊のキャラクターが
下卑た声で危機を訴えている
妻にはときめかないのだと男が言った
校長がもと教え子に嫌がらせのメールを送っていた
男と女の間のことだから何でもあるのだ
と男が言った
夜中に電話で呼び出された
いいかげんにしてくれと言ったら
嬉しいくせにと笑われた
私は雨の中を走っていく
運動不足の足はすぐに音をあげる
アスファルトはまだ冷たい
ユニコーンには追いつけない
130:名前はいらない
08/03/11 03:22:30 j5fVwYdy
無駄に頭がいいな
131:名前はいらない
08/03/11 03:37:32 j5fVwYdy
お前ボランティアだって言ったよな
132:「ねむるけもの」
08/03/12 01:14:07 +ub5FAvW
黒い髪 ストレート
その後ろ髪の向こうに
思い出の面影を
重ねてしまう日々が過ぎ
少女の時間もまた
同じ早さで過ぎて
化粧を覚えてピアスを空けて
髪を染めた
冬の寒さが残る朝の公園で
今日もまたメロンパンを頬張っている
ねむるけもののような心
ずっと目を覚まさないままで
やがて消えていく
消えてくれないと困る
長い夜 笑い声
それは二度と戻らないからこそ
閉じ込めた心模様
持って行き場のないまま
彷徨っている
彷徨い疲れてねむる
どうかこのまま
冬の寒さが残る朝の公園で
缶コーヒーの熱で手をあたためる
ねむるけもののような心を胸に飼いならして
今日も大人しく
大人でいたいと願う
少女の前でけものは
安らかなねむりについて
変わらないものはあると思っていた
けもののような心
ねむりについているとしても
どうか消えないで
消えてしまっては困る
133:のけもの少女
08/03/13 07:18:59 fyeMf8HW
野を走る
野を走るのは
クロイカラス
の目玉
空を飛び
じろり見下ろす
ピラミッドの女王
の目玉
1527色の砂利を集めて
見えない手でビーズの首飾りをつくる
5123日洗っていない髪には
殺した動物の目玉でつくった髪飾り
スペアが1261個
コウモリさえ
みみずさえ目を伏せて
月が無関心にカルシウムを照らしている
洞穴に
ひとりで遊ぶ
野けもの少女
134:名前はいらない
08/03/13 07:40:50 SZa4fbyu
↑下着泥棒
135:〆切アゲ
08/03/13 23:19:33 u2vLSSnF
>>122恋
>>123二人はけもの
>>124旅する少女
>>125-126もう知らない
>>127蛙、その後、渡米
>>128ある日、森の中
>>129他人のファンシー自分のファンシー
>>132「ねむるけもの」
参考作品
>>133のけもの少女
136:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/03/15 12:52:37 7wZbux6+
>>123 1点
飽かず繰り返す執拗さはまさにけもの。
成り行きまかせのラストはまさにけもの。
与えられたお題を忠実に受け入れるだけで主張しない話し手と昆虫の一生のように幸せになる筋立て。徹底した個性の排除により脇役に追いやられた不思議少女的自意識。悪辣な構造です。
137:ギムレット ◆ViGhQTE.YA
08/03/16 22:03:57 1PbENXnK
>>122
つじつまは合っている。
そして底浅い。
それだけ。
>>123
妖しげでミステリアスな出だしから
加速度的にありふれた展開に突き抜けていくある意味斬新な作品。
「けもの」の病的なまでの連呼は最後まで保持して欲しかった。
なんか色々狂っていておもしろくはある。
>>124
けものと出会ってそこで何があり少女をどう変えたのかの表現を、
髪が「つやつや」「揺らしてる」から「ばさばさ」「掻きむしっている」になっただけで語りきる事は無理がある。
薄味の作品で読み込むべきものがない。
>>125-126
言葉遊びとしては>>123よりは格上。
ただ僕はこの作品をあんまり好きじゃない。
言葉の響きが執拗なほど管理され、偶然的なおかしみが所々感じられるが、
正直な所「おもしろそうな雰囲気」だけで誤魔化そうとしていないか。
中心軸に据えたものが無く、池の浮石に飛び乗っていくような行き当たりばったりな軽快さがあるだけ。
言葉の可能性を探求したという感じもしないし、何をしたかったのかな。
>>127
タイトルがすごく気になった。
アナグラムかなと考えてみた。
けど結局わかんなかった。
作品については特に言う事は無いです。
>>128
面白いと思う。
童話の使い方が上手く、奇妙なリアリティがある。
ラストの無駄な寓意が森みたいに響く。
これも狙いか。
1点
>>129
ちょっと書ける感じがするけど所々が残念なくらい陳腐。
ラストの終わり方は分かっているフリをしていないか?
ユニコーンはおそらくダブルミーニング。
なのに今ひとつ活かせていない。
各連の予定調和的な余韻がむかつく。
>>132
言葉が多くて中身は少ない。
心を打つ箇所が見当たらない。
表層はきれいだが、内容はほとんど愚痴に近い。
停滞するだけの言葉は見苦しくすらある。
138:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/03/16 23:48:09 bbYpX3sX
>>127
タイトルよいですね、よすぎでしたね。
これなら意味分かんないままのほうがよかった。親切な1行が味気ない種明かしで、これが拡がりを犠牲にするほどのものだったのか、と。
そこに実在するもの(犬)よりも想像に棲むもの(猫)を好きだと思い込む少女性を前半で指摘。話はそこを素通りして少女の青い鳥探しを俯瞰。
で、広い世界に出れば実物の猫に会えるよ、と。
井戸の底見下ろす視線に終止したのが揺さぶりの足りない原因になったか。
139: ◆notePDkbPQ
08/03/18 20:07:21 oSsv7H7B
>>122 けものは、女性の内面ですね。「けもの」で表現が留まっていて、隠したいもの
が強く伝わって来ないです。
>>123 つボイノリオみたい。「けもの」で文を締めていて、しかもリズミカルでよいですね。
話もユーモアがあって楽しい。不幸にならないのがよいです。 2点
>>124 「けもの」=男性。少女とけものとくれば、これは有ると思っていました。
さて、「けものに会ってからは生々しさを避けるためか描写は省かれています。
ここは省かないで書いて欲しかった。核心ですから。
>>125‐126 言葉遊びの密度と語彙に圧倒されました。読んでいると主題は掴みにくかったです。
1点
>>127 題が謎。内容も深い意味がありそうで、よくわかりません。蛙って少女のこと?
>>128 技巧を凝らしてますね。リズムを持ちながら言葉遊び。
異性を拒絶する女の詩でしょうか。 1点
>>129 ユニコーンは清らかな心を持つ処女の前にだけその姿を現し、その心を許す、
そうです。私のこれからが気になります。そこをビシッと書いていただきたい。
>>132 少女の様子はとても良く書けています。「けもの」がなんであるのか曖昧です。
「けもの」があるため、分かりにくくなっています。 1点
>>133 除け者と野けものの洒落で落として残念。そのまでの表現は面白かったです。
140: ◆notePDkbPQ
08/03/18 20:12:29 oSsv7H7B
チャンプは、
>>123二人はけもの 3点
準チャンプは、
>>128ある日、森の中 2点
です。おめでとう!
&皆様お疲れさまです。
141:名前はいらない
08/03/18 21:22:37 bAa0An0O
大分書き込んだな
そのトリ、ググると相当ヒットするんじゃないかW
142:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/03/18 23:06:31 lUFxwzBe
>>122
最後に資生堂って入ってればCM起用。惜しい。
143:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/03/18 23:26:19 lUFxwzBe
>>124
痛い目に遭って大人になるということで。
人ってそうばかじゃないですよ。
144:名前はいらない
08/03/18 23:29:18 OXgg9cXa
皆即興?
145:フーテンの摩羅
08/03/18 23:30:53 dQFhUHbl
123書きました。
どうもありがとうございます。
次のお題は「魔法使い」でお願いします。
投稿〆切 3月25日
審査〆切 3月28日
でいいのかな?
間違っていたら訂正お願いします。
146:おまえ魔法使い
08/03/22 01:15:48 yJSsZthc
いつからか夜は必ず泣ける色に
開き直り泣こうか
どうしようもなくおまえ恋しいから
おまえ魔法使い
安住の地探して
多分辿り着けたと思う
膝に座り溶けるように甘えて
こんな所あったの
わたしにもあったの
毎日歌みたいなお話
魔法はとてもとても使えないけれど
とてもとても背の高い男の人が笑う
わたし見て柔らかに頷く
多分辿り着けた
わたしの居場所
でも魔法使い
わたし心細い
おまえお腹すかせて
震えてないかとか
くだらない夢かぞえて
途方にくれてないかとか
さっさと魔法使えばいいのに
いじっぱり魔法使いふくれっつら
『なにひとつままならないさ』
つぶやき泣き寝入るけれど
おまえすごいんだよ
寝言の呪文
開く夜の窓
揺れるカーテン
やみのにおい
おまえのねいき
かみが夜風にゆれている
わたしなぜか泣けたから
やさしく泣けたから
147:害虫 1/2
08/03/23 17:28:40 DfgHPjXm
あるところに いっぴきの おすいぬが いました
あるところに ひとりの めすにんげんが いました
ひとりと いっぴきは しゅじゅうかんけいに ありました
ひとりと いっぴきが こうえんで さんぽを していると
ふいに まほうつかいが こえを かけました
「おじょうさん おじょうさん
にんげんも どうぶつさ いぬと かわりはしないさ
だから たづなを ひくのは もうおやめ
くびを しめるのは もうおやめ」
あやしげな まほうつかいに こえを かけられた めすにんげんは
なるべく へんな ひとには かかわりたくないと
まほうつかいの ことばを むしして また あるきはじめました
それに まほうつかいは いかりました
「どういうことだ おじょうさん
わたしを むしするなんて じゅうねん いや ひゃくねん はやい」
そういうと まほうつかいは
てにもった まるで しょうがくせいの めすにんげんが このむような
みじかい すてっきを めすにんげんに むけて ひとふりしました
あるところに ひとりの おすいぬが いました
あるところに いっぴきの めすにんげんが いました
ひとりと いっぴきには しゅじゅうかんけいが ありました
おすいぬの かたちを していますが
あたまの なかみは めすにんげんの ものでした
めすにんげんの かたちを していますが
あたまの なかみは おすいぬの ものでした
つまり なかみが いれかわってしまったのでした
148:害虫 2/2
08/03/23 17:29:12 DfgHPjXm
あわてた ひとりと いっぴきが そとに とびだすと
そこには まほうつかいが いました
「おじょうさん いぬに なった きもちは どうかね
どうぶつに なった きもちは どうかね
くびを しめられる きもちは どうかね」
おすいぬの かたちをした めすにんげんは
「とても みじめ」
と いいたかったのですが どんなに がんばっても
「わん わん くうん」
としか いうことが できませんでした
それが もっと みじめに させました
そんな いちにちが ありました
それを てんたかく くものうえから かみさまが みていました
かみさまは それを みて ひとこと つぶやきました
「ああ おすいぬよ かわいそうに
がいちゅうに かえられてしまうなんて」
149:名前はいらない
08/03/24 17:13:08 bU5jw7g4
『世界の終わりの魔法使い~Hommage a DAISUKE NISHIJIMA~』
ひろいひろい白い空はほんとに何もなくて
ぼくは
ただひとり魔法がつかえない
干上がった海のむこうから散歩でもするように
ピースサインで
ほうきに乗って浮かんでた君は 女の子
サン・フェアリー・アン
史上最強最悪の魔法使い
ぼくは魔法をつかえないから
見晴しのいい
お気に入りの岬を
お気に入りのシッポ猫と歩いたり
寝ころんだり 空を飛ぼうとした
サン・フェアリー・アン ちいさな女の子
殺傷力抜群の魔法使い
君があらわれて
ぼくの生活は少しだけ変わった
見た目には なにも変わらなくても
君がぼくの世界をほろぼしてしまったから
ぼくは一冊の本を読んで
一篇の詩を書いて
シッポ猫と遊んで 君とキスをした
結局は続いてる世界はそんなもので出来てるんだろう
ぼくと世界をつなぐよすが
サン・フェアリー・アン
君とぼくの影が1000年ののちに再会したとして
ぼくが君のこと憶えてなかったとしても
君の筋書きどおりに王子さまの格好をさせられて
眠れる君を起こしに行くんだろうね
とっくに終わってるんだけど
世界はこんなに世界で充ちているから
魔法なんて信じたくないのに
サン・フェアリー・アン
ぼくは君と空を飛ぼうとする
君の作り直した世界のまんまんなかで
ぼくとシッポ猫 絶えず動きまわって
呼吸も忘れずにちゃんとやってるよ
150:マンドラゴラズパレード
08/03/25 23:27:19 vDOcJeBh
ヒラケ、マゴ!
ウニ色の春に侵食される日々
陽気がナナナと降り注ぐ
寝そべっていたい
デスクと床の間に
チェアーのキャスターが一日中回るのを見ていたい
白い冷蔵庫の横でいっしょに体育座りしていたい
ときどきブーンと口で言ったり
おなか、はやくすかないかなと思ったり
するとそろそろ
宵のにおいに酔う頃合
電信柱のてっぺんと明星
すみれ色に染まれ夕暮れ
解説しよう
集団催眠にかかった世界では
カネとモノは交換可能
我思うゆえに我は脳なり
弱肉強食は競争原理に基づいている
以上を前提だと思い込むのだ!
春の夜のカラス
151:名前はいらない
08/03/26 23:15:44 PuOPhhFF
投稿、とっくに〆切すぎてます。
審査〆切 3月28日
【投稿作品】
>>146 おまえ魔法使い
>>147-148 害虫
>>149 世界の終わりの魔法使い~Hommage a DAISUKE NISHIJIMA~
>>150 マンドラゴラズパレード
以上4作品。
>>149は何かの漫画の引用かな・・・?
詳細はわからないが、詳しい人おせえて。
152: ◆q3QGE5pU4w
08/03/27 09:38:48 TR1VNXdC
>>146に1点
「安住」が少し話しことばとしてはそぐわないような気がしましたが
流れが柔らかで、しかも引きこまれるような独特のリズムを持ったひとだと思います
やみのにおい~からのひらがな使いは意図がよく理解できないままですが
153: ◆rgpUVneLT2
08/03/27 09:40:14 TR1VNXdC
テスト
154: ◆rgpUVneLT2
08/03/27 09:43:01 TR1VNXdC
↑トリップが出せなくなったので審査は無効でおねがいしますorzなぜだろう
155:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/03/27 23:46:20 UYF/mYQb
1点 >>147-148 害虫
>>151 河出書房新社 西島大介「せかまほ」シリーズ だそうです。
156:穢土 ◆5GENy7aSTY
08/03/30 23:45:10 Dy/bkKeD
>>146 おまえ魔法使い
全体の印象として、伝えたいものは理解できますが、
それを具体的にイメージすることが難しいです。
というのはその対象を魔法使いと今回のお題に強引に繫げ合わせたように感じるのです。
表現しようとしているテーマ自体は凄くいいモノだと思うのですが
>>147-148 害虫 :絵本を読んでいる気分であります。私はストーリー的な作品は苦手です。sorry
>>149 世界の終わりの魔法使い~Hommage a DAISUKE NISHIJIMA~
感じられるものが、残念ながら私には感受性というものが足りないのかも知れません。
というか、やはり、物語のようなものは苦手なんですね。これは何故か理由はあるのかも知れない。
となると詩とは何か???ということになりますので、灰これまで♪
>>150 マンドラゴラズパレード
お題にかろうじて沿っているのでしょう。今回の四作品の中で一番好きです。
『ナナナ』なんて表現に惚れてしまう。断片に散らばった言葉を繋げて
そのイメージを繋がせようとするその手腕、、、結果、成功しているかどうか
チープな気もしますが、充分、私にはお勉強というか、そのやり口が羨ましいと思う。
まあ、面白いということです。題名が意味不明だし、これで無理やりお題を意識させようとしているのでしょうが
作品内の伝えようとすることと、表現の仕方の差異が離れているような
もちろん、読者の後付の理屈でしかないのですが、メッセージより表現そのものの方が良かったです。
ただ、その差異によりチープに感じますが、、、楽しめました。
de マンドラゴラズパレード に 1点
157:穢土 ◆5GENy7aSTY
08/04/01 00:47:06 R18fGeqS
春がきて
人に優しくなれる気分になります
折角の春なのに残念なことが多発するのは
私の心が枯れようとしているからでしょうか
私の心は散るべきで、花に嵐、さよならだけが人生だ
久々に復活させてもらいました。その春に咲く梁山泊
枯れ木に花を咲かせましょう♪梁山泊♪よいっ♪
あと一名審査すればいいだけのお話 挙げます
158: ◆notePDkbPQ
08/04/01 19:28:59 QEmieu/R
>>146
言葉つかいに違和感。工夫としてやっているのでしょう。
しかし、私はよみづらさを感じました。
恋の詩ですね。
>>147-148
しっかり物語りは出来上がっています。
どんでんがえしの一言に力が入りすぎて、なぜ人間が害虫かの
手がかりがありませんでした。
>>150
比喩をやりすぎて読みづらい。表現のための表現。テーマの押し出しを感じません。
>>147-148 に一点!
チャンプは
>>147-148 害虫
準チャンプは
>>150 マンドラゴラズパレード
です。おめでとう!
皆様お疲れさまでした。
159:穢土 ◆5GENy7aSTY
08/04/01 21:52:33 R18fGeqS
有難う 愛している
貴女を では次
160:脚立 ◆KPk/k8PoYc
08/04/02 16:44:57 astqPuj1
「害虫」書いたよ。
次のお題は「絵」。
投稿〆 4月9日
審査〆 4月12日
よろしく。
161:what?
08/04/02 23:52:16 29bq/LKl
宝石箱にすっぽり収まるくらいの微熱を
両手ですくう
冷凍コロナのヘクトパスカル
蟻
夜空の劇場
注連縄で首をつった泥棒
G-O-O-D F-E-E-L-I-N-G
ずっと F-E-E-L-I-N-G
偶然の灯火が映し出す赤ん坊のモヒカン
耳の取れた餃子に話しかけるのは
少女であれば少女であるほど良い
電気ごたつ
奇妙な人間が坂を転がる
泥沼に腕を突っ込み引っ張り抜く栓
あばよ
聞き返す間もなく
点になる
汚点になる
162:西風
08/04/05 12:14:58 Yegsag6X
きみは彼女に焼いてもらうホットケーキが好きだ
彼女の焼くホットケーキがふわふわに焼きあがる理由は
彼女が市販の粉を使うからだということをきみは
知っているが、彼女の焼くホットケーキが
完璧に円いことにきみは、満足する
コーヒーはきみが淹れる
きみはあまりに細かく豆を挽くので
もともとコーヒーの苦手な彼女は
きみの淹れたコーヒーを飲むことができない
きみは
リプトンのティーパックを黄色の紙箱から一袋だけ抜き出した
糸の先にぶら下げられたティーパックは振り子のように揺れた
きみはそこで待った
それからティーパックは彼女のカップの中心に無事に収まる
彼女の焼き上げたホットケーキは皿に移される
きみの皿には二枚重ねられる
彼女の皿には一枚だけ乗せられる
切断されたバターの欠片は
完璧に円いホットケーキの表面には置かれない
なぜなら、ホットケーキの表面にはきみが絵を描くからだ
メープルシロップの筋を小さな器から細く細く垂らして、きみは
ホットケーキの表面にぼくの絵を描く
きみにはぼくが蓮の花に見えるはずだが
きみの描くぼくはまるでゲルニカの牛に似てくる
きみはうまくいかない
彼女も食卓の向こうでうまくいかないねと言う
きみはなぜだろうと思いながらシロップを垂らし続ける
理由が分からないというそのことがきみのやめない理由だ
そのうちに皿にあふれたシロップはホットケーキに重く吸い込まれる
豆を細かく挽きすぎたコーヒーの焦げた匂いが好きだ、と、きみは言っている
しかし、じつを言えば三杯目は飲みたくない
カフェインの大量摂取はきみに胃酸を過剰に分泌させる
胃壁から剥がれた細胞がおだやかな渦を巻き、小腸に流れ込んでいる
163:\^-^/
08/04/07 04:30:15 zPO1YaH7
わたくしもうすぐ死にますので
本来ならば
事ここに至った経過
事決するに至った心情などを
拙いながらも
一筆あなたさまに書き残しておくべきとは思うのですが
この青空と咲きほこる桜を眺めていると
そんなことはどうでもいいような気がして
どんなに言葉をつくして
あなたさまにわたくしの心情を綴ってみたところで
すべては過ぎた心の積み重ね
枝を離れた花びらは土に落ち
崩壊と拡散
幾億年のたゆたいに
美しくも美しくなくもなくなり
有ったことも有ったのではなかったこともなくなり
この青空と咲きほこる桜を眺めていると
なぜかしら笑みが浮かんでくるのが
今のわたくしのすべてであり
あなたさまに何も明らかにせず
死んでいこうとしているわたくしですが
最後にあなたさまに触れたく
もう言葉はいらなくなりましたので
メールを書いたといっても
あなたさまの聞きたい言葉を書いたわけではないのですが
宇宙の銀河の地球の陸地の二足歩行の生き物のわたくしの
最後の言葉の代わりです
伝わってくれればいいと思います
この青空と咲きほこる桜を眺めながら
もうすぐわたくしはなだらかになるのでしょう
すべてが宇宙になだらかになるのでしょう
164:【桜の木の下で】
08/04/08 01:35:20 Fqp7n3Bj
寒い季節が過ぎて、自然の春が来た
暖かい月に見守られながら
老夫婦が肩を寄り添わせる
夜桜が極彩色の桃色を放射し
照り付けられる路上の余闇は圧迫される
老夫婦の後姿を見送りながら
とぼとぼと徒歩を決める、その後姿を見送りながら
僕は敬意を表する
人は枯れ、桜は散る
僕らはとても大きな勘違いをしている
そして、日本という国はいずれ消滅するのだろう
僕は大きく息を吸い込んで、最後まで日本人でありたいと思う
165:写生
08/04/08 01:36:37 vOCRcSdA
空をハチミツ色に塗ってもいいんだよ
山をサクランボ色に塗ってもいいんだよ
絵なんてそんなもの
間違えてはいけないことはもっと他にあるから
あのお婆さんをカレー色のするめに描いても
あのお婆さんはするめではないのだから
近くにきたら
こんにちはって笑顔で挨拶をして
美しいものと
美しくないものと
美しくないけど美しいものを
ありのままに見て
ありのままを瞳に焼きつけてから
お父さんをソーダ色のガチャピンに描いておくれ
166:【桜の木の下で】
08/04/08 01:36:47 Fqp7n3Bj
訂正↑
最後の行 ありたいと思う ⇒ ありたいと思った
で読んでください
167:聖マタイの受難 1/2
08/04/08 12:18:08 GUh7pp2d
悲哀の染みこんだ重苦しい風が川辺のススキを劇的に揺らし、
わめき散らすはおそらく退廃の直訴状、
赤くただれた空は永遠の夕刻、
まさに死の時が眼前に立ちはだかるようだった。
私という人間に含まれる可能性において、
残された物語は一つしかないように思われた。
死である。
むろん肉体の死ではない。
薄々気づいていた真理を直視したゆえの精神の硬直である。
無限に枝分かれする大樹の芽を、
私たちは精神の中枢に植えつけた。
しかしその大樹の枝が伸びる先は大空ではなく、
欲望に養分を吸い尽くされ枯れ果てた地中にほかならない。
そして取り繕う気力も失せた人類は、
まずは隣人を疑い 大地につばを吐き 宙をにらみ、
ついに疑うべきものもなくなって開き直りの一手。
私たちは救いを外部にではなく自らの内に見出した。
神である。
168:聖マタイの受難 2/2
08/04/08 12:18:47 GUh7pp2d
地球上で唯一人間は神を想像しえた。
神はほとんど自分であり、枕に垂らす涎でもある。
救いは神に属し、神は脳に属す。
明日に想いを馳せる君なんぞは目も当てられぬほどの怠惰でしかない。
そして私は一つの真理を得る。
硬直した精神は重度の懐古主義に陥り、
美しくコーティングされた過去をまるで未来を想うがごとくに見つめる。
肉体にのみ残された悲しい物語をお教えしよう。
生である。
169:「昔描いた絵」
08/04/08 12:47:20 tEIMibBj
日々死んでいく脳細胞を思えば
自分は決して自分を越えられないし
過去は美化しなくても美しいのだと気付く
今日は電車が遅れて
少し早めに家を出なければならないらしい
日々の振幅は収束して
ある場所に落ち着く
死への漸近
両手から零れ落ちる時間
形にならない苛立ち
最後に塗りつぶした向日葵の花
もうあんな絵は二度と描けない
170:「航空写真」
08/04/08 21:47:26 /2odSIpO
ボクッ
機体が鈍い音をたて
衝撃のあと、スローモーションで離陸
スライドショーでいろいろな写真を見せてくれる
景色は見慣れている
気色は見慣れている
卓袱台がひっくり返って、内臓がひっくり返って、
折り紙の紙飛行機をとばすと
ふわっと 着地点を見失なって
シンガポールではマーライオンが
コロッケとか、味噌汁とか、漬物とか吹流す
鯉幟のように 揺れながら 虚空を漂う
バイオリズムは三寒四温
蕾がほころび始め
空から落ちてくる
空に落ちていく
ボクッ
ボクッ ボクッ ボクッ
乱気流の中で落下傘を広げようと どもりながら
ボクっ
お父さんはパイロット、世界のいろんなすばらしい絵
デジタルではなくアナログで切りとられた気色
ボクっ は
水彩の中で滲みながら
ぽたぽたと したたり ミルクのクラウンのように
飛び 散り 塗料をぶちまけた跡のような
絵を
ボクっ
見せてくれます
ボクっ
まだ世界の
ボクっ
俯瞰図を
見慣れていない
171:締切ヨーーー!
08/04/10 00:20:04 fAeUiRAN
>>161:what?
>>162:西風
>>163:\^-^/
>>164>>166:【桜の木の下で】
>>165:写生
>>167-168:聖マタイの受難
>>69:「昔描いた絵」
>>170:「航空写真」
今回の投稿は、八作品ヨ
審査よろしくネウフ
172: ◆ILLsmD2C1w
08/04/12 00:06:37 VURPi71Z
>161 what?
え?
ごめんなさい、意味不明です
>162 西風
淡々とした描写がくすぐったい
静物の目が描く動物はプラスチックみたいに静物です
>163 \^-^/
オッチャワーン
落書きするときに線をいっぽんかいてくねらせてくねらせて
くねらせてたら意味の分からん形できますよね
一筆書きですね
>164 桜の木の下で
電化製品のCMみたいなツルツル感がありますね
匂いがないのが残念
>165 写生
終始どことなく退け腰なのが気になった
最後もばらまいてないよう
173:心霊 ◆vUo//O.X1M
08/04/12 01:29:28 MMlMk3TM
ひとまず審査だい。
>>163\^-^/
さみしくって好きなんです。
最後らへんがなだらかにっていうか
ダラダラ言葉のなだれっていうか
テキトーさが過度になってきて残念。
なので、1点です。
174:名前はいらない
08/04/12 06:03:48 RS0sLIUC
URLリンク(promotion.yahoo.co.jp)
田代さやか
175:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/04/13 21:37:55 EWMQWS+H
~春はあけぼの、満開バトルロイヤルの巻~
抒情詩? 現代詩? いいえ、みなごろ詩です
詩で詩を洗うコロ詩喰ム
時代のきよらかなる屠殺場
詩して屍ひろうものなし
世界の終わりの日、ぼくの住む町は不燃ゴミの日だった
詩で遊ぼう! 投稿なんとなく!
実況のゼッケンです。解説のゼッケンさん、まずは今回の趣旨をお話ください。
「ええ、審査というと、作品ごとの感想と作品を比べた上での点数がつきます。
感想は私個人の内部基準による絶対的なもので、点数は集まった作品のなかでの相対的な順位ですね。
絶対から相対に移るとき、人間独特の知性である飛躍いわゆる直感が働きますが、今回はそこの隙間を埋めてみようという試みですね」
なるほど。ごたくナラべてんじゃねぇ。それでは、選手入場。(紹介Vつき)
>>161:what? てんぽよい連打が武器だが、重い一撃はない。ポイントを稼いで逃げ切れるか?
>>163:\^-^/ 驚異の軟体寝技師。関節のない体で相手に巻きつき、耳元に延々とひとりごとを吹き込む。
>>164>>166:【桜の木の下で】 中学生ファイター。もしかしたら小学生かもしれないと思わせる容赦ない決め付けは脅威、というより恐怖の的。
>>165:写生 苦労人ファイター。どんなときでも周囲への気配りを忘れない。やさしさという着ぐるみでしっかり防御しているので打たれづよい。
>>167-168:聖マタイの受難 スタンドもグランドもテクニックをもっているが、関節が固い。ガラスのひざが弱点。
>>169:「昔描いた絵」 剣の道を究めんと孤独に歩む。しかし、なぜか、素手。銃刀法を遵守して刀は持たない主義か。
>>170:「航空写真」 ストリートファイト系。おしゃれの裏地はルサンチマンの縁取り。スタミナに難あり。
ここで、いったんCMです。
176:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/04/13 21:38:57 EWMQWS+H
さあ、選手たちがルール無用の詩書くいリングの上にそろいました。ゴングが鳴るのを待っています。
ここで簡単に説明しますと、バトルロイヤルというのはプロレスの試合形式のひとつで多人数が同時に戦い、
最後までリング上に残ったものが勝者ということになり、あ、っと、ゴング前に164がコーナーに登ってアピールだ。
メール欄、わざわざage入力です!
「いいですよ、この積極性。こわいものを知ってるこわいもの知らずが主体性ですからね。期待できます」
カン。ここでゴングが鳴った、っと同時に164がコーナー上から足を滑らせて場外に落下。これはしかたがない!
「ええ、これはしかたがないですね」
残り選手たち、互いに様子を伺っている。なかなか動けない。
「スタイルは違っても似た者どうしですからね、死を連想させるものばかりです。今回のテーマは絵ということで、みんな平面性を意識したんでしょうね。直立する我々にとって永遠の平面とは死なのでしょうか」
ここで161、163、170が連携して動いた、161の速さ、163の流れ、170の抜け目なさに
動きの鈍い167-168はついていけない、死と生と神、言葉と内容が3選手に比べるとあまりに脆い、関節の脆さが際立ってしまった、リングアウト!
169は後ろを向いている間にキックアウト、165は
しかし、動じない、動じない。三人がかりで叩いても、いいんだよ、いいんだよ、と頷いているぅー。ガチャピンつえー。着ぐるみが衝撃吸収剤でできているのかぁー!
「この中では唯一、タナトスをあてにしてませんからね。明るい春の陽射しです。父目線によって子供の姿を読者に想像させるやり口が老獪ですし、それに国民的スターのガチャピンさんをキャラ採用してますから、難攻不落でしょう」
177:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/04/13 21:39:45 EWMQWS+H
しかし、165にしても攻めの手がありませんね。
「ええ。相対評価のリング上ではいい人は仇ですね。いや、けっして作者自身はいい人ではないのですが、作品ではそこを着ぐるみの中にすっぽりかぶせてます。覗かせないという点ではもっともコワイわけですが」
業を煮やしたか、161がマスクを脱いでしまった! 汚点になる、この一行。これは凡庸な素顔だ、アピール失敗か?
「ここまでの流れは最高でしたよ、ただ、ここで作者の恥が出てしまいましたね、身体性に依存して生きるのは恥ずかしいこととする日本人の先端性です。詩はここを昇華したい。肯定でもなく否定でもなく、いわんや克服などではなく、昇華」
そうすると163の人間失格ライクなモノローグは、恥の昇華に近いのでしょうか?
「いや、これは放棄ですね。自然への回帰、合一を目指しているように見えますが、それは単に生からの脱出願望の口実ですね。恥はそのまま捨て置こうという魂胆です」
すると、170の即物的な死の情景はかなり高得点なのでは?
「ええ、笑える。ただし、メタですけど。悲惨な状況をあえてこんなふうに書くという不謹慎さに、つい、笑います。悪い夢を見たとき、これは現実じゃない、というときの笑いです。悪夢を見ているという現実は実際、そこにあるにしても、人間の防御本能です」
さあ、170と165の一騎打ちになりましたが、放送時間がなくなってしまいました。あ、解説のゼッケンさんがリングに上がります。
「元気ですかー!(声:アントニオ猪木)。元気があればなんでもできる、行けば分かるさ、いくぞー!
1(点)>>163
2(点)>>165、>>170
3(点)なし
ダー!
ありがとうございました」
それでは時間です、ご機嫌よう、サヨナラ
178:穢土 ◆5GENy7aSTY
08/04/13 23:28:47 lepWZehb
バトルロワイヤルの実況中継の最中ですが、此処で簡単にルールを説明します。
勝利の栄冠は誰に授与すべきか???
残念ながら私の独断で勝者を選定することは出来ません。
ただ、私はポイントを授ける、、、それだけです。
私は私の価値観の為に私が最も相応しいと思う作品に私の大事な時間を費やして
私に与えられたポイントを私が選んだ作品に授けます。
詩とは何か??? 詩とはカタルシスですね。ラムボー、ヴェルレーヌ、ミショー・・・・・
誰が申していたか度忘れしましたが、詩とは自己の内部に溜まったドス黒いエキスを吐き出す行為であると
述べ奉っていました。私もそう思います。時に癒しを与えてくれ、時ににんまりとさせてくれて
時に破顔させてくれて、時に賞賛させる詩に、、、、私は詩の持つ意味を探ります。
故にその背後にある作者自身をも見透かしたいと考えたりもします。
そんなの高尚だという人がいるかも知れませんが、私はお手軽にお遊びするのが好きだ。
だから、誰が何を言うても気にしません。案ずるなかれ、人は皆似た者同士だ。
貴女の中に私がいて、私の中に貴女がいる。これ真理なり
審判の時がやつてきた♪ どどん
179:穢土 ◆5GENy7aSTY
08/04/13 23:29:12 lepWZehb
de 161 :what?
貴女は貴女自身を誇示したいようだが、そんなのじゃ駄目だ
貴女は貴女自身が理解を得られないことに怒り顔面だろうが
貴女は貴女自身をまず省みる必要がある。
作品の中に出てくる数々の記号は、貴女に優しく他者に優しくない。
イメージはどんずまり、とどのつまりである。小さな宝石箱にあるのはガラクタでありましょう♪
まさしく what? が what? だ。私には全然分かりません♪
というか点と線が分かり難い。。。点と線が分かり難いというのはどんづまりです。
de 162 :西風
駄目ですよ、こうゆうのは???バレバレじゃないですか
まは、いいでしょう。次回からはちゃんと他作品と一緒にごちゃ混ぜない交ぜにして寸評することを
と思いますが、故意にそうしたのなら、梁山泊の何かが問題です。
これでいいのか、又は数ある別の意見を求める♪
de 163 :\^-^/
なんか癪に障ります。某コテに対する当て付けのように思えるからです。
故に癪に障ります。見も蓋もありません。けれど、作品自体は静かに流れていて、なだらかです。
けれど、作者は適当に書いたという気でありましょうから、それに良き評価を与えることが癪に障るのです。
あ~~何だかね、貴女が評価人やればいいじゃない、、、という気分であります。
本来、この作品はもっと短くていいものだと思うけど、長めでも問題なく読めるので、優秀であります。
どのくらい優秀であるか。結果をごろうじあれ
de >>164>>166:【桜の木の下で】
非常に優秀な作品であります。どのくらい優秀かと云うと点土地が引っくり返るくらい優秀な作品であります。
問題はその点にあるのではなく、別の点にある。残念だ♪
180:穢土 ◆5GENy7aSTY
08/04/13 23:29:43 lepWZehb
de 165 :写生
人間の感性とは様々ですね。ある作品を読んでいて、良いなと思うものと、何だこりゃ?というものがあります。
率直に申して、この作品は何じゃこりゃ?という類のものであります。
けれど、私の見方は絶対ではないけど、私の見方は絶対でありましょう。
だから、このような作品を見ますと、キョトンとするのです。・・・・・・
この作品、、、ゼッケンさんは2点上げています。此処で逆に私はゼッケンさんに問いたい。
この作品に2点上げた理由を。それによって、私は他者の別の視点、作品に対する見方を知ることができるから。
無理に批評文を書かなくてもいい。けど書いてみましょう。
作者の優しさが表現されていると思いますが、逆にこの作者の優しさというのは危険な感じがします。
有形無形何もかも区別なく差別なく優しさで接しようなどとは、感情に背く行為だと思う。
それは逆に貴女を苦しめることになるんじゃないかって、、、確かに作品内に書かれていることは
絶対事実だと思う箇所もある、、、けれど、流れゆく先に描かれた帰結があまりにもピンボケしているように思える。
それは貴女が無理しているから、、、その報いは後々やってくる。
無理をしないで感情に従い、そして、理性に訴えてください。貴女は罪人であると♪この優しさは危険だ
de 167-168:聖マタイの受難
この作品は重いね。説教みたいだ。以上屍
de 169 :「昔描いた絵」
分かり易いが故に、零れ落ちてしまう。
2連が速度を表し、最終連で急停止するのは、どうなんだろうか?
de 170 :「航空写真」
詩なのか?ゼッケンさん?これは詩なのか?死なのか?
急降下に面白いだけではないのか?
181:穢土 ◆5GENy7aSTY
08/04/13 23:36:48 lepWZehb
バトルロワイヤルDE詩マッチ 結果
最後まで生き残った作品de 163 :\^-^/
2 de 167-168:聖マタイの受難
3 de 169 :「昔描いた絵」
4 de 170 :「航空写真」
5 de 161 :what?
6 de 165 :写生
7 de 162 :西風
最初に落ちた作品 de 164>>166:【桜の木の下で】
ポイント授与
1点 163 :\^-^/
182: ◆ILLsmD2C1w
08/04/13 23:55:16 ujnAXLej
>167-168 聖マタイの受難
こういうのよく書けるなあと素直に感心します
堅苦しいけど最後がなんか可笑しかった
>169 昔描いた絵
最後一行いらないかな、自分なら省く
一連目で既に息切れしてる感あり
>170 航空写真
強烈なイメージを織り込みながら、奇妙なリズム
でも俯瞰してる冷たさが冷たいです
一点
>163
>170
183:名前はいらない
08/04/14 00:13:04 2QrRXTKe
集計
>>163 4点
>>165 2点
>>170 3点
チャンプ >>163
準チャンプ >>170
です
おめでとうございます
184:三十路吹雪 ◆OPBYKkBBNQ
08/04/14 00:43:35 uIltJWR8
審査もせずにごめんなさいネ
なぜか今頃カミングアウトヨオーホッホッホ!
それじゃ次回のお題いくわネ
『 良 心 』
投稿〆 4月20日
審査〆 4月23日
以上でお願いネ
185:良心
08/04/14 21:23:32 Ix2HXA8P
諸共に沈む藁ならこの目にも触れず流れよ瀬なき浮世に
186:渡り鳥の唄
08/04/15 19:56:48 SAnAZfAx
桜が咲くと思い出す
置き去りの夏
止んだ風
あの年散った若木にも
彩かな花は咲いたのか
春の風は花起こし
夏の風は青嵐
風に打たれてたくましく
梢は空をつかめたか
種蒔く鳥は春を追い
花から花へ飛び急ぐ
若木を抱く腕もなく
導くほどの知恵もなく
貪るだけの愛ならば
めでためでたと目で愛でて
触れず話さず過ぎ去ろう
それが私の良心と
大樹の陰に憩いつつ
言えば全てがウソになる
187:饐えきった大気の底
08/04/15 22:56:32 NEuj3Nj7
腐りかけの安いパンを
新鮮な高級のパンと偽って
売るひと/買うひと
既に嘘を見破っているひとも
結局は喰らうしかないのだ
腐っていると知りながら……
幻影にいつまでもむしゃぶりつく
ひとびと/ひとびと
あたりを見回すときにはもう
一億玉砕を叫ぶより他ない
今日というときに私は
どこに良心を見つけるだろう
桜田門を探そうか
永田町を探そうか
市ヶ谷を 霞ヶ関を ……
パンが腐っていることすら知らない
いや 新鮮なパンというものを知らない
子供たち/子供たち
彼らには 新鮮な魚の取り方を教えねばならぬ
数少ない良心がため息をついて
笑顔で 飛行機に乗る前に
188:名前はいらない
08/04/20 18:16:47 YiDdwBRM
。
189:かばん
08/04/20 19:11:57 WgrGRgzt
背面跳びで夕暮れの水平線を越えた
地球は天の川に浮かんでいた
ぼくは力を抜き、身体を伸ばして落ちた
濃紺の海面が目の前に広がって
ぼくは水気を含んだ朝焼けの風になって吹く
アスファルトの道路に
コンクリートの電柱のてっぺんに
白みがかった月の下にある町に
朝日の差す間近
そこには影がない
薄く明るい大気の底では
すべてのものは隠されることがない
ひとつのフライパンで卵とベーコンを同時に焼く
じゅうじゅうと音立てるそれを白い陶器の皿に移す
ラララとくちずさみながら
ぼくはなぜか得意げに厚切りのトーストにジャムを塗る
ミルクをついだグラス
ふと目を上げると
風がカーテンをふわりとゆらす
ぼくはコーヒーの入ったマグカップを右手に持ち、
ベランダに出る
タバコに火をつけて部屋の方に身体の向きを変える
どうも、おはようございます、みなさん
今日は日曜日です
何曜日だろうと生きていることに変わりはありませんが、
ぼく、今日は公園の池のほとりのベンチで本を読んで過ごすつもりだ
カモの親子がいるはずのあの池です
前行ったときにはいました
夜になったら今日の話を聞かせてください
では、それまでお元気で
いってきます、そして
いってらっしゃい
190: 四月雨
08/04/20 20:13:33 rYd5P23z
ひどく、何か
悪事をなしたわけでなし
とりたてて、誰に
責められる仕業でもない
というのに
ごめん、なさいね
なんとなく。
今日も雨
菜の花の
雨に打たれて、首垂れること
191:停電と火事
08/04/20 20:29:33 kCLDcj+b
よく食うパンダのせいで世界は停電だ
ずぶくろいそいつの瞳の底で
黒電話が鳴っている
手を伸ばせば受話器にさわれる
見えなくても知っている
早鐘を打ち続ける僕の心臓で
マッチを擦って
目覚まし時計によく似た
けたたましい音を鳴らし続ける
黒電話を燃やす
パンダの瞳にオレンジが差す
夕焼けみたいだ
炎は
電話線を伝って
あなたの町へ
あなたの家へ
あなたの耳へ
ブロッコリーみたいなあなたの耳は
よく燃えるだろう
僕とあなたのホットライン
あなたはきっと聞き漏らす
僕の犯行声明を
夕焼けを忘れたあなたに
教えてあげよう
アナクロな電話の
ダイヤルの仕方を
192:打ち上げ花火
08/04/20 23:58:39 /oa8WVOH
ぴこぴこひょろろんちんじゃらりん
1/305のぱちんこが当たらない
もう1200回まわしているのに当たらない
確率は平均値で可能性で
―いつかいつか―
今と思う今の先はなんにも定まっておらず
昨日わたしは幸せでしたか
明日わたしは幸せですか
地球がぐるりとまわって
4500回まわる前
死んでゆくと決まった人の
痰のからんだ寝息をそのままにして
真夜中の病室を出ました
死までの道行に思いをはしらす
その人の恐怖とわたしの恐怖を
まだなんにも定まらない
火薬庫のような空っぽにあずけて
ちらと射した影を見留めながら
真夜中の病室のドアを閉めました
定まらない明日でも
朝はくるはずでした
ぴこぴこひょろろんちんじゃらりん
1/305のぱちんこはまだ当たらない
1500回まわしているのにまだ当たらない
―いつかいつか―
明日わたしは幸せですか
みんなどこかで幸せですか
193:カフェラッテ
08/04/20 23:59:01 sX9e+rDN
西におぼろの国の人
死のない男に率いられ
杭打つココは地と身体
ライオンは眠っているか?
カフェ喫茶でカフェラッテ
笑えるほど胸にくる甘さだ
肋骨をうちから叩きやがる
今日の会話は明日に繋がり
止め処もなく喋るキミの顔
みぎわは遠ざかり休日日和
カフェラッテとキスが言う
虹に透けてる国の人
詩を忘れた男にいたぶられ
食い荒らされる血と心
ライオンはまだ眠らない
混ざり合ってカフェラッテ
美術館の白壁は余程暢気で
桜と一緒に散ればいいのに
キミの小声と絵画にうずく
流し尽くせよカフェラッテ
俺には何もできないからな
俺を満たせよカフェラッテ
194:名前はいらない
08/04/21 00:09:51 qiPgKUIq
締め切り~
>>185 良心
>>186 渡り鳥の唄
>>187 饐えきった大気の底
>>189 かばん
>>190 四月雨
>>191 停電と火事
>>192 打ち上げ花火
>>193 カフェラッテ
審査締め切りは23日です
審査員のかたがた、お願いします
195: ◆ILLsmD2C1w
08/04/22 15:53:54 ek+3rKVb
取り急ぎ点だけ
>>186 2点
>>189 2点
196:名前はいらない
08/04/22 20:19:47 pT0ElGl4
___ ___
r⌒η::::;;;:::'/ ⌒三\⌒)
/\ \::/ ( ○)三(○)\
/::::::::: :.\ \ :::::⌒(__人__)::\ ヽ,
/:::::::::: ::::. |\ .\ |r┬-| | .i
ノ:::::::::::::;;:::::..\\ .\ `ー'´ / .ノ
/:::::::: ::::::: ;:::::::::... ̄\ ヽ /::|
__ /:::::::::::::::: ::::: ::::::: r⌒ヽ::::\ ・ . ・i :::::ノ
ヽ;;:::::::::::::::::::::::: ::::::::: :::::: | \ ) .| ::/
ノ::::: :::::::::::: ::::::::::: ::::::::: | .i \. __ i /
/::::;;:; ::::::::: ;::::::::::::: :::::::::: | .i ヽ. .| | _i
⌒ヽ,::;;;;:::::::; :::::::::::: ::::::::: | .ノ\ .ノ | .¦
 ̄ヽ,; ::::::::: ::::::::::..| ./..::::: ヽ、__ (::::)..::) ノ
\::::::::: ::;:::::: | /..::;;:::::: / /
⌒⌒\: / /..:::::;:::: / /
(_/..:::::::::: / / ロヘイン最高!  ̄ ̄./ /
/ ./
/./
/ /
|_/
//
、ハ/|,,、
197:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/04/23 22:19:02 1hM8hfQS
>>185 2点 完成された言葉の美しさに
>>191 1点 パンダのずぶくろさに
198:名前はいらない
08/04/25 12:48:53 cjT1hRVl
あとひとり
199:名前はいらない
08/04/25 23:48:26 n0Tg1l2X
>>189 ミルクかコーヒーかはっきりせい!
200:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/04/26 21:56:35 C1wDeM9X
>>186
言えば嘘。至言。言葉は真実を差すことはあっても、真実そのものではない。
良心という言葉が良心の構造を説明したとしても、いぜん良心の機能は良心にある。
しかし、言えば嘘になるとばらしてしまえば免罪されるのか。
それは良心の働きではなく、良心の説明にとどまっている。
内部告発者は悪を暴くが善は外部に委ねる。
善をみずから育てるこはしないのである。
201:みたらしさん ◆aglqL.ViKQ
08/04/26 23:00:54 heTOwg8q
>>857とかアホすぎる。
>>836で仕掛けずに>>840で盾とかヌルヌルだぜ。
後吊り宣言かっこわる。偽善者ぶってんじゃねえぞと。
そういう意味ですね。よく分かりました。
>>186に3点
202:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/04/26 23:27:54 C1wDeM9X
>>201
なんだかこわいよ、今日のみたらさん。
203:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/04/26 23:31:36 C1wDeM9X
>>187
で、善を育て忘れるとこうなる、と。
204:動け動け
08/04/26 23:48:24 7FoP4GdY
ウゴウゴ詩板
205:名前はいらない
08/04/27 19:53:27 XlabBerW
締め切り~
チャンプは
>>186 渡り鳥の唄
準チャンプは
>>185 良心
>>189 かばん
です。おめでとう。
お題お願いします、
206:名前はいらない
08/04/27 20:15:29 cWbjqSgx
ちょっと待て、早まるな
みたらしのそれは他スレで酉バレしてた偽物じゃないか?
本物なら最近は常時BP付けてるだろう?
207:シオン ◆poetsyov/2
08/04/27 21:25:18 aYfyvnSK
>>205
>>201が有効なら、その集計であっています。
でも、もし>>201が無効なら、
予定では審査締切り4/23で、3人集まらなかったから、
3日延長の4/26まで延長+もう3日延長の4/29締切になる。
と考えていいんだよね?
んで。もしも4/29まで延長するなら、
私も審査したいので、いちおう点数おいておきます。
>>201の扱いをどうするか分からないので、
私の点数の扱いは他のダレかにお任せします。無責任ゴメン。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
>>187 饐えきった大気の底
「良心」というお題を真正面に見据えた詩だと思う。
いささかアナクロ的ではあるけれど、逆に、
今のこのご時世、忘れてはいけない主張ではないだろうか。
>>189 かばん
良心と言うと、例えば>>187に描かれているように、
殊更に「正義感」と結びつけて考えがちだけれど、
ここに描かれているのは、
「良好なココロの状態」と言った感じのもので、
読んでいてほっとさせられた。
でもやっぱりちょっと、CM的でウソくささは否めないかも。
>>192 打ち上げ花火
4500回というと12年ちょっと前かな?
その時の様子を私は知るよしはないのだけれど、
延々とパチンコをしながら思い出している様子には、
妙なリアリティがある。
【各1点】
>>187 饐えきった大気の底
>>189 かばん
>>192 打ち上げ花火
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
……つか。なんか。混乱させるようなことしておいて、
コメント手抜きっぽくて、ごめん。
あと。かなり久しぶりなので、
私の審査員資格についてご不審の方は、
過去ログを参照してください。
208:三十路吹雪 ◆OPBYKkBBNQ
08/04/27 22:29:51 WCobQ+h/
更に混乱させてやるワオーホッホッホ!
>>189かばん:二点
最初読んだ時、物哀しい気分にさせられたワ
今読んだら、大いなる循環という言葉が浮かんだワ
自分でもわかんないワ
わかんないといえば、タイトルの意味がわかんないワ
シェルタリング・スカイみたいな意味カシラ?
地獄も天国もその人の心持ち次第ネ
アタシもこんな風に、かけがえのない一日を大切に過ごしたいもんだワシミジミ~
>>190四月雨
たどたどしい言葉遣い(読点も多過ぎ)だけど、気になっちゃったノ
でも加点はナシヨオーホッホッホ!
209:みたらしひかる ◆NPntL0c/ps
08/04/28 07:44:16 ULnRodzH BE:197304454-2BP(392)
>>206
そだよ
トリップ漏れてた
だからそいつは偽ですよっと
210:みたらしひかる ◆NPntL0c/ps
08/04/28 07:55:25 ULnRodzH BE:177574436-2BP(392)
・・・BEつけといてよかった
もうちょっと上手に騙ろうよ、やるならw
211:みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ
08/04/28 10:43:13 KL7ef4tu
>>210
この偽者が消えろ
212:名前はいらない
08/04/28 10:49:46 b0+KqE4J
お前が気付いてりゃきっとこんなことにはならなかった
213:みたらしひかる ◆NPntL0c/ps
08/04/28 21:11:03 ULnRodzH BE:552451878-2BP(392)
>>212
気がついたころには手遅れですいません
トリップ漏れって削除依頼出せなかったはずだし
迷惑掛けてすいません
214:名前はいらない
08/04/29 10:39:44 JaMAA+SU
てるあきが仕切る詩板て世も末だな
215:みたらしひかる ◆NPntL0c/ps
08/04/29 22:28:22 66g9Q5HS BE:355147766-2BP(392)
>>214
しきっとらんがな
偽物が仕切ろうとしただけ
216:みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ
08/04/30 14:39:56 24e7Eof/
>>215
なに仕切ってんだよ
偽者のくせに
217:名前はいらない
08/04/30 19:49:33 ssL0LFyS
皆様お疲れ様です。
再審査の結果、
チャンプは
>>189 かばん
準チャンプは
>>185 良心
>>186 渡り鳥の唄
です。おめでとう!!
お題お願いします。
218:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/04/30 21:42:19 cRXYzYV/
かばんを書きました。
ニセのみたらし、略してニたらしさんはこの際、審査員宣言しちゃいなよと思いました。
次のお題は「五月」でおねがいします。
作品締め切り5/7
審査締め切り5/10
よい黄金の一週間を。
219:名前はいらない
08/04/30 22:28:24 GJiRZre5
なんか、、、釈然としないねえ
220:五月病
08/05/05 13:53:21 Bwd++8Uu
真新しい構内と東京の空気はすぐには馴染めなさそうで
それでも何とかできた友だちと今日も遊んでいる
寝る間も惜しんで語り合うことのできる相手はまだいない
これからできるだろうか
夜を徹して遊んだ朝、新築の寮のベランダから郊外の稜線を臨む
昼過ぎには霞んでしまうのだろう
汚れた肺に澄んだ空気を染み込ませていると
始発電車の発車音が眼下の駅から聞こえてきた
ゲームの続きをしようと部屋にいる友だちに呼ばれ
眠い頭を掻きながら散らかった部屋に戻る
テレビのニュースでは朝の占いカウントダウン
今日の運勢がわかったから何だ(今日なんてもう僕にもわかっているんだ!)
連休が終わり、明日からまたはじまる慣れない毎日
「このままやめてしまおうか」と誰かが言い出したら僕はどうするだろう
“このまま”でいるのが一番楽なのは間違いないが
寝る間も惜しんで語り合うことのできる相手はまだいない
このままでできるだろうか
221:春のささやき
08/05/06 14:12:06 kc3lkEUx
春の夜
電信柱の灯り白く
見つめるはうつむく少女
ぽろりと折れた赤いヒール
全く似合わない赤いヒール
春の夜
電信柱の灯り白く
その後少女にねずみが問う
もとい拍手かっさい雨あられ
水がしたたる赤いヒール
春の雨
電信柱の灯り白く
その後ねずみに少女が問う
あの世この世どの世その世
ねずみ言葉なく去るは夜
春の夜
電信柱の灯り白く
ねずみ去りし尚も見つめる
とうに夜半も過ぎて
ただあるのは赤い靴
222:Memorial Day
08/05/07 21:05:13 TXIDPJtp
透明な
そこには彼が
極限まで希釈されて
漂う
いなくなる
いなくなる
いなくなる
今日の人々
いなくなる
いなくなる
いなくなる
今日の家々
もう
一週間が
経ってしまったのです
けれども
彼はあるいは
花
となって
華々しく散ったでありましょう
か
every sec.
every morning.
I open the window.
wait... ... ...
彼は今もこの大気に
微量に含まれる原子であるか
■
「彼らは*****」
223:蕁麻疹
08/05/07 21:53:53 MG493KCY
五月になりたりしころ
小指の股が痒く
連休中飲み過ぎて腹回り柔らか
オオテマリの花ふさふさ
おれの席だけ違和感あり
おれと入れ替わったあいつは今の席になじみ
曖昧でほがらかな空の下で
言葉に詰まるおれをみなが助け
浅い眠りの中を捻転し
からだに広がる痒みを粉がふくほどかきむしる
一年中でもっとも美しい
五月になりたりしころ
224:芽ぐる
08/05/07 23:43:47 2fLBZ/3B
リスの足音を聞いた気がしたので木戸を開けた
固い椎の木がからんとした空気の中に立って
首を二三度振る
振るかのように揺れる
誰も来なかったので
郵便受けにも牛乳受けにも葉っぱが積もったままで
かたかたと風見鶏が向きを変える
庭の掃除を諦めたまま二週間も経っているので
プラスチックの椅子の上で文庫本が古い竹箒のように膨れている
灯油缶を片付けないと
雨戸を外しておかないと
手紙を書き直さないと
こうしているうちに
眠ったまま夜を迎えてしまう
小さな向日葵柄のサンダルを靴箱に見つける
潮干狩りのバケツを納屋に見つける
ハンカチの入った黄色いポシェットを見つける
名前の入っていない夕方を見つける
言葉よりも早く空は紫色になる
湿った芝生の匂いがカーテンを巻き上げる
225:ずっと緑色
08/05/08 00:00:08 NkvEQN+B
繰り返し怖れぬ意志、力、営み
どうせ秋が来りゃ落葉
逢瀬、飽きが来て懊悩
そして別れのとき、oh no 否応ない
それは季節が巡る場所のお話
おかまいなしにほうっておけば芽吹くのだし
不必要な説明だから省くのだし
この世界はいつまでも完了しない復活の途中経過
226:名前はいらない
08/05/08 00:02:03 EfSWZ9jV
こいつ何でこんな奴なんだ??
227:名前はいらない
08/05/08 00:59:33 gtARGL4q
〆切りり
>>220 :五月病
>>221 :春のささやき
>>222 :Memorial Day
>>223 :蕁麻疹
>>224 :芽ぐる
>>225 :ずっと緑色
審査締め切り5/10 (>>218参照)
228:みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ
08/05/10 15:34:44 WHIXly/Z
>>220
俺好みで三点
他のは読むに耐えない
229:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/05/10 19:09:24 khkpuo5g
>>223 2点
>>224 1点
230:名前はいらない
08/05/12 09:07:30 IwAKcAdr
古いトリップで、漏れているので無効
#2780033
231:名前はいらない
08/05/12 09:07:54 IwAKcAdr
>>228
232: ◆fLAXahq00o
08/05/13 12:39:38 rNfhB3Zu
テスト
233: ◆aglqL.ViKQ
08/05/13 12:40:08 rNfhB3Zu
テスト2
234: ◆HIMAJIN.QE
08/05/13 16:27:26 h1lc+1XT
スピードスター賞として>>220に3点
235:名前はいらない
08/05/13 22:04:40 ykiap9pS
999 みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ 2008/05/13(火) 15:43:06 ID:h1lc+1XT
馬鹿ばっか
1000 みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ sage 2008/05/13(火) 15:44:03 ID:h1lc+1XT
墜ちろ
1001 1001 Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
236:名前はいらない
08/05/13 22:05:24 ykiap9pS
>>228
>>234
237:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/05/18 00:05:20 l2s9PEzl
あげておきます。
238:みたらしひかる ◆NPntL0c/ps
08/05/21 22:33:05 O7FCPGDE BE:394608858-2BP(400)
>>221
書き方のうまさと洗練された文章に3点
>>220
情景描写がいいです 1点
239: ◆notePDkbPQ
08/05/21 22:55:26 irdDqh90
>>220 感覚に訴えるものが欲しい。頭の中の「考え事」がおおいですね。
>>221 「電信柱の灯り白く」がスポットライトみたいで効いています。
少女はどうなったのでしょうか。 1点
>>222 言葉の書き方ではなく、言葉の力そのもので勝負していただきたい。
>>223 ストレスでしょうか。それも、苦しさよりも、親切にされて居心地わるいという、
複雑な心境で面白いです。 2点
>>224 物憂げな雰囲気の描写でしっかり読ませてくれます。最後の終止形三連発は
硬くてぎこちない感じ。 2点
>>225 つぶやきをもっと、外に開いたほうが読んでいて強く伝わるとおもいます。
240: ◆notePDkbPQ
08/05/21 22:59:08 irdDqh90
チャンプは、
>>221 :春のささやき
>>223 :蕁麻疹
準チャンプはm
>>224 :芽ぐる
です。オメデトウ!!
次のお題は、先着順で、>>221さん、お願いします。
241:みたらしひかる ◆NPntL0c/ps
08/05/21 23:37:44 O7FCPGDE BE:157843182-2BP(690)
皆さん審査お疲れ様です
242:真九郎 ◆SIN4100n5U
08/05/21 23:44:15 ers/nMVO
審査員やるよ。よろすく。
243:感応する石
08/05/22 00:37:10 yBfCzW6T
おなじく、審査員やります。
みなさんヨロシク。
244: ◆notePDkbPQ
08/05/22 19:55:15 cKW45Sah
>>243 感応する石さん、トリップつけといてくだされ。ニセモノが出ないともかぎりませんので。
245: ◆toilet/86g
08/05/22 20:00:15 dPGmAANy
審査員やってやるよ
246:脚立 ◆KPk/k8PoYc
08/05/23 20:02:52 bx/Czs4w
「春のささやき」を書きました、どうもカッコワルイ脚立です。
次のお題は「過去」。
投稿締め切り 5/29
審査締め切り 6/1
よろしくネ!!!
247:名前はいらない
08/05/23 21:43:51 YNtXX4dU
精神世界で癒される第38章
スレリンク(healing板)
このスレのスレ主さんである単、直さんが、リアルのほうが忙しいので顔をなかなか出せないと言う事で、スレ主さんを下りられるそうです。
そこは、無国籍男女混浴風呂。どなたも、癒やされますよ。ひとっぷろ、どうですか?
いやしに尽いて、ひとこと いただけませんか?
↓ ここでは、さとりの語り手をつのっています。<(_ _)>
坐禅と見性第57章ろうそくの炎を吹き消せ
スレリンク(psy板)
なにかしらその意のあるところを語ってください。
宗教とは、インドにおける原意では、いかに生きるかと言う事。
坐禅と見性 第56章 名詞を剥ぎ取る、なんと呼ぶか
物質には、名詞があります。その名詞を剥ぎ取った時、これをなんと呼ぶか、と言う公案です。
また、片手の人が叩く拍手の音を聞いてこい。
ほかに、30メートル先のろうそくの炎を坐のままで、吹き消せ!
と言う公案に参禅しています。
カキコ、のほどよろしくおねがいします、m(__)m
248:ぺぽんぬ
08/05/23 23:02:35 I/F432Uq
>>242
大丈夫ですか。
249:名前はいらない
08/05/23 23:24:06 fqa8p3z0
>>245 暇人乙
漏れてるトリばっかりつかいやがって
◆HIMAJIN.QE : #}TCMYz,秋
◆toilet/86g : #+bUセvO{K
250:未来と過去
08/05/29 02:47:32 R0goHUmu
僕はきっとこの場所が好きなんだろう
だから気がつくと僕は決まってこの場所にいる
そしてまだ見ぬ未来についてあれこれ思いを巡らすのだ
ところがある日ふとした理由で僕はこの場所が大嫌いになった
と同時に僕はこの場所にまだ見ぬ未来を置いたままにして
忘れてきてしまったのだった
あれから何年の月日がたったのだろう
僕はようやく忘れ物をとりにこの場所に戻ってきた
しかしそこにはあのころ思い描いてた未来という忘れものはなかった
かわりにそこにあったものは
あのころには汚れていたはずだと信じて疑わなかった僕の過去だった
どうしてかな
それからというもの
僕の過去はあのころ思い描いていた未来のように
僕の中でダイヤモンドのように輝き続けるものになっていた
251:いま、あなたを見つけました
08/05/29 22:39:40 MhREuMep
思い出しているいまという時間がある
過去はない
思い出しているいまという時間があるだけ
過去ではない
そこに過去という時間は流れていない
ぼくが星空に手を振ったら
別の銀河の誰かがいつか
そのときのいまにぼくを見つける
誰かのいまに
ぼくは手を振る
252:記憶の残像
08/05/29 23:13:10 QkR8ESXQ
寂れた街並みや点滅する街頭
過去の匂いがした
皺くちゃの布団とアルコールの瓶
煙草の残り香がした
昔の自分を思い出すなんて
考えただけでも汚らわしくて
吐き出してしまいそうだ
未来の自分を描くなんて
想像出来ないほどみすぼらしくて
戻してしまいそうだ
ふと蘇った記憶の中に
思い出が無いことを知って
過去が見当たらないことを知って
泣いた
253:ED(Endless Delay)
08/05/29 23:59:45 W9hf4g3F
仙人になってみてわかったのは
霞はそんなに美味しくないってことだけだった
あああさようなら
毎日座ってお喋りしてた岩
もう私を待たなくていいよ
光の粒が私の肌に吸い込まれていくのがよく見えて
置き去りにされた赤ん坊みたいな時間をあやす
あるいはもてあます
膨大な赤ん坊のハイハイ行軍は無沙汰なんだよね
結局
あああさようなら
生まれたばかりの雲
うらやましいけど仕方がないね
かわいげのある有限、憎たらしい無限
どこまでいってもついてまわる
ビルからほら、飛び降りて?
どっちが先に君を掬う
置いてけ堀に置いてきた
君の思い出水の中
あああさようなら
歌い続ける地球
君の歌は正直聞きあきたけど
聞けなくなったら寂しいのだろうな
涼しい
永遠が更に引き延ばされて
追い越せないのがわかるからちょっと微笑み
そしてこんにちは
これから私が抱く太陽
けれど少し自信がないな
最後にオナニーしたのはいつだっけ
254:250
08/05/30 00:00:55 ISenwVBk
[訂正]
すみません250ですが、タイトルを「きれいごと」に変更します
よろしくお願いします
255:みたらしひかる ◆NPntL0c/ps
08/05/30 08:02:18 sLfBVCXf BE:138112872-2BP(690)
締切です
>>250 過去と未来
>>251 今あなたを見つけました
>>252 記憶の残像
>>253 ED(Endless Delay)
以上4つ
審査員さんおながいします!
256: ◆ILLsmD2C1w
08/05/30 14:18:26 dD0dIP8u
>>251 今あなたを見つけました
懐石料理みたい
胃に優しい
1点
257:名前はいらない
08/05/31 20:50:10 VX9mvXZi
age
258:真九郎 ◆SIN4100n5U
08/05/31 22:45:13 c4ujYYdC
うーん。
>>251のいま、あなたを見つけましたに1点。
過去と言う的があったならど真ん中。ザ・過去。
ただ、食い足りない感あり。
259:感応する石 ◆samDVnVK8k
08/06/01 22:01:48 FEpHIUIL
>>250
題:未来と過去 ID:R0goHUmu
獲得点数:1点
段落分けされているにもかかわらず、
この場所が好き
この場所が大嫌い
となった理由を述べてるパートとその内容の時系列が、
各段落に混在してしまい読み手を混乱させ、
個人的に作品全体を薄い印象のものに感じてしまった。
ザンネン。構成をスッキリさせるとよいかも。
>>251
題:いま、あなたを見つけました ID:MhREuMep
獲得点数:2点
非常に興味深いテーマです。
時間の因果律による脳内の記憶の仕組みと、
相対性理論における時間の現象を題材にしていますが、
詩としての内容に、読み手の心を揺さぶる力が少し足りないと、
個人的に感じました。
260:感応する石 ◆samDVnVK8k
08/06/01 22:02:17 FEpHIUIL
>>252
題:記憶の残像 ID:QkR8ESXQ
獲得点数:1点
つらい『過去』をうたった詩。
その辛かった過去を通して、今現在に得た何かを、
表現してもらえればと、個人的に感じました。
>>253
題:ED(Endless Delay) ID:W9hf4g3F
獲得点数:1点
全体的にまとまりのない作品だと、個人的に感じました。
最後のオチから、題名をED=勃起不全としてとらえると、
内容を解釈できなくもないが、インパクトを下ネタに求める安直さと安っぽさ、
『過去』という題材との関係性に乏しいと、個人的に感じました。
261: ◆notePDkbPQ
08/06/01 22:26:46 5omJTHC0
>>250 谷川俊太郎のアレを思い出しますのう。説明的でキレがよくない。
接続詞を控えめに。
>>251 スケールがデカイ。意識が広く遠くへ広げられて良い感じです。 2点
>>252 内面を出さずに、ハードボイルドで行った方が、詩の雰囲気にあっていそうな気が
します。
>>253 解脱してみてどうなったか。煩悩をきりはなして、空しさを感じる、詩でしょうか。
最期の一言は余計ですね。これが無くても確りとどけられるように。
262: ◆notePDkbPQ
08/06/02 00:12:02 gJP3Qi4v
皆様お疲れ様でした。
チャンプは、
>>251 今あなたを見つけました
準チャンプは、
>>250 過去と未来
>>252 記憶の残像
>>253 ED(Endless Delay)
です。おめでとう。
お題お願いします。
263:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
08/06/02 20:29:13 b985WjRw
251を書きました。
次のお題は「さまよう」でお願いします。
作品締め切り6/9
審査締め切り6/12
264:海底の国より
08/06/04 00:05:23 XUklTXol
見上げると
ガーネット色の海面
頭上に、鏡の向こう側みたいな世界がある。
私たちは海の底へ沈むから、あなたも一緒に来て
陸の上に、誰かいるの
陸を歩き疲れてそのうち杖をつくようになる。
もうすぐこの身体が終わる。
私には死ぬところがある。
死ぬ体がある。
終わる夢もある。
互いの瞳孔がゆらぎ、
それきり離れ離れになってしまった。
生きていることは、楽しい?
もしそうじゃなかったら、沈んだ故郷へ戻ってきて
鏡の向こう側へ逃げた自分の影を追って
私が陸へ上がった時に
性別も姿も 考え方も 呼吸の仕方も変化してしまって
もう帰れない
しかし、
どこへも行くところがないと思っている自我が
自我のあるところに安らぐ。
風が吹くと、今でも声が聞こえる、また、
波に揺れる皮膚を思い出す。
265:名前はいらない
08/06/05 08:46:58 +OpHKJQn
期間中あげ
266:妄
08/06/06 19:20:17 CmD1Bc86
どっかの国にいる 迷路のような道が石で葺かれていて中東のようだ 多分安
い団体旅行に参加しているんだが 添乗員が使えないヤローで おれたち国境
を越えられないで石畳に立っている 添乗員は露店で茶を飲んで談笑している
証明写真があれば出国できるらしい おれはうっかり持ってきていた携帯電話
を取り出す ラッキーなことにバッテリーは満タン これで撮影して観光客相手の
DPEでプリントすりゃいい おれは使命感に燃え上がり同行者たちにレンズを向
けるが ちっぽけなモニターに映るのは証明写真には適さない骸骨 しかし骨に
見えるのはおれだけかもしれぬ もはや国境を越えることが第一義目的となっ
ているがなぜそうなったかは思い出せない おれはチャリラン音を鳴らしながら
シャッターを切る 大勢がおれの前に並ぶ 子供も大人も数えきれない おれは
チャリラン音を鳴らしながらシャッターを切る なぜだろう ずっとずっと同じとこ
ろを歩き続けているような気がする
267:題名:地団駄
08/06/08 04:38:49 rV+3NO5H
見よ見真似に振る舞い
落ち着く処のうたかた
泡の日々がトグロを巻く
外音は無思慮の骸
まんまに乞食暴徒と化す
終わりの果てか、始まりか
幼子が地面を蹴り上げ
空は朱に染まり
葵は水先案内人と化す
身体を揺さぶる内声に内省を無い混ぜにされ
泡やさぶいぼたつ
指先の利益は儚いと、三太夫
なら指先に凡てを集めよと、逸太郎
理に逆らい
義に冷視
情に鉄杭を打ち込み
激し弁解の言葉を並べ奉る
あれがよく、これよく
あれ否、これ否
そもそも、その重さに指先は耐えられない
腸の排泄物が重力に従う
ソモジがそうであるように
太陽は2000万光年彼方を目指す
私もそうなのだ
君も、貴女も、
みな 似たり寄ったりだ
が故に馬鹿らしくて空空しい
そして叫ぶのだろう
幸福であると
とりあえず生まれてみました
彷徨っています
お先真っ黒です
では、其処ん処踏まえて
よろしゅう願います
268:ぐるぐる
08/06/08 15:32:13 5I+PAUK8
ぐるぐる
同じ毎日
笑わない満員電車は
往復を繰り返す
カレンダーの数字は
毎日規則正しく進んでいる
それなのに
今日の日付が分からなくなる
どうして私は此処にいて
愛想笑いを浮かべているのだろう
ひたすら数を数えているのだろう
自分で選んできた筈なのに
何と比べているのだろう
TVのニュースを見れば
贅沢な悩みだって
それぐらい分かる
それぐらい分かる
ぐるぐる
焦ってもほぐれない
それぐらい分かる
ぐるぐる
何時まで続くのだろう
同じ毎日
269:名前はいらない
08/06/08 20:56:01 ghRqIcTI
僕らは正しい言葉を吐いて
ここまできたわけじゃないのだけど
それでもこの場所が正しいと
信じずに生きることはできない
信じずに立つことはできない
流砂のように過ぎ去っていく
言葉の端々を認めようとも
そこにある意味の一つ一つを
知ってここまできたわけでなく
ただ流されて
ただ流されて
ここにいる事実があるのだから
ただ言葉だけ
ただ言葉だけ
そこにあり僕を急き立てるのだから
サナトリウムの小窓閉じて夢を見よう
知らない事象に目を瞑ろう
そうして
ここから遊離するその真実に
手のひらよりも小さな貝殻の震えに
口をつむごう
キャンバスに絵の具を塗ろう
言い訳の末にお弁当を広げよう
そうして生きていくことに
僕らは意味を見出せるのだから
270:名前はいらない
08/06/08 20:56:31 ghRqIcTI
>>268
タイトル忘れました
「ヒトヒラ」
271:ing
08/06/08 21:45:21 DHesmhKv
ぴったりをみつけたいの
だからさがしてるの
あっちいったり
こっちいったり
てにとったり
すててみたり
いまもさがしているの
みつかるまでは
はたでみてると
さみしそうかもしれないけれど
さむそうかもしれないけれど
いがいとあったかいのよ
たのしんでるの
こたえをもうしってても
きがすむまで
もっとぴったりをみつけたいの
まだまださがしていたいの
272:地図にない男、話をさせたい女
08/06/09 23:55:22 Tf2//1uG
喉が渇いたんだ
もうずっと歩いてる
ヘンゼルとグレーテルよろしく
来た道に血を垂らしながら
井戸の絶望と城の口、輪っかになって火
くるぶしに停めた、車は過激派が粉々に
アイロニカルに笑う、なんとかかんとか
時の首に手をかけて、口の端で水を掬う
カーテンレールが見、夜の裾にくるまる
環境の半分の足捨、中身の陣真実を学び
腐りかけの林檎、犬のそばにころがして
君の存在は猛毒
無味無臭無色無明の水に擬態して
僕の喉へするりと滑り込もうとする
そうはいかない
そうはいかない
道道道道、、、分かれ道
あちら、、と、、こちら
歩き、、迷い、、疲れて
男、、埋まり、、ながら
女、喋っては、、、行く
、、次の、、、角までは
もと来た道を戻るのは嫌い
負けた気がするから
だから僕は
ブズーキの音がしたからって
振り向くべきではなかったんだ
君
蛇腹ののどがバンドネオンのように
ぶ・う・い・と鳴る
負けなんだ
君は僕を内部から組み替えた
姦計に嵌められた、僕は
池が湧いたような、、出るような
オアシス、、平常時の、、
綱渡りの、、、綱は、、、倉庫に
仕舞っておいたはずの、綱から
、、、、、、、、、、、、悲鳴
うがつ、、、、水のように、、
耳へ、、、、、、、聾、聾、、
、、、、、、、、、、と、、、
う、た、のよ、う、なひめ、い
、、こんなとこ、、、ろに、、
、、、、、川はな、、かった、
、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、
ああ、、、どこへ、、、、、、
273:酔っぱらいのようなもの
08/06/10 00:24:27 VrbPwBXJ
真上にあった太陽はいつのまに月になったのか
今のこれは何回目の太陽で何回目の月なのか
ところで地面はどこか
守ったはずのものはどこか
何を守ったのか
どうして何もかもが遠く見える
答えを探している
それは誰
274:ぽん
08/06/11 20:43:13 1dS9LLML
締切でっせ。
>>264 「海底の国より」
>>266 「妄」
>>267 「地団駄」
>>268 「ぐるぐる」
>>269 「ヒトヒラ」
>>271 「ing」
>>272 「地図にない男、話をさせたい女」
の7作品。
>>273 「酔っぱらいのようなもの」は
作品締め切り6/9 とあるので残念ながら失格でっせ。
審査員の皆さん 評価お願いしまっせ!
275:虫 ◆Yh5.nC8OlA
08/06/11 23:15:28 XAjKOHpK
ぽんさん、まとめあげお疲れさまです。
>>267 地団駄 2点
前半は自分にとっては強すぎましたが、力の抜けた最後の4連が好き。
>>271 「ing」 1点
スカスカに作って、軽く芯を入れたよう。
276:名前はいらない
08/06/14 00:03:05 7cewjoXs
age
277:名前はいらない
08/06/14 01:17:52 AxFggg5Y
赤い海で逢おう、
日の沈む海で
テトラらの上で逢おう、友と言えるやつらと・・・
278:感応する石 ◆samDVnVK8k
08/06/14 23:54:39 8T+6JYC4
>>264
題:海底の国より ID:XUklTXol
獲得点数:2点
ディープブルーな海の世界から見あげた、
ガーネット色に揺らぐ陸の世界との境界線。
その世界の狭間で揺らぐ『私』の彷徨う魂を、
見事に表現している。
しかし、モチーフとなる『海、人魚』といった題材から、
連想されうる言葉の数々を充分に生かしきれないまま、
作者の主張の骨となる部分が、各所にむきだしに露出してしまっている点が、
個人的にとても残念だ。
幻想的な魂の揺らぎを描いた作品であるだけに、
生々しい作者の主張を、言葉のベールで包んで欲しかった。
279:感応する石 ◆samDVnVK8k
08/06/14 23:55:04 8T+6JYC4
>>266
題:妄 ID:CmD1Bc86
獲得点数:1点
作者の夢日記のような作品。
Goodnight,goodnight。良い夢を。
>>267
題:地団駄 ID:rV+3NO5H
獲得点数:1点
表現的な題材が、支離滅裂に跳躍し迷子になってしまっている。
言葉の筋道を明確に、スッキリ読ませる作品を期待。