*前の人がお題を書き込むスレ その10* at POEM
*前の人がお題を書き込むスレ その10* - 暇つぶし2ch221:名前はいらない
07/01/14 18:20:09 J1VwINrE
「馬鹿でいいよ」

寒い風が身にしみる
隣には、誰も居ない
掃除用具入れの、鍵が開かない
手がかじかんで鍵が開けられない
じゃんけんで負けて 教室のゴミだし
掃除って嫌いだ
埃まうし めんどくさいし

「馬鹿だな」
君の 声が聞こえた
振り向けば 君

君は、簡単に開けてくれた
「すげー」
「馬鹿じゃん」
そう言って 君は笑った
私の頭に手を乗せて

君の声が聞けるなら、馬鹿でいいとか思ってしまった。
たまには 掃除も悪くないとか思った。

――
次は「感染」でお願いします。

222:感染
07/01/14 20:49:26 /3N8iO1u
チャットで知り合った女の子と待ち合わせた
緑色のコートを着て走ってきたのが彼女だ
かわいい子だなんて予想してなかった
しかも話が全然合わない
生まれて初めてスターバックスへ行き
日ごろ絶対飲まないコーヒーを何杯も飲んだ
私はびびっていた
彼女は酒を飲まず
それが私の怯えに拍車をかけた

223:222
07/01/14 20:51:38 /3N8iO1u
次は「バーゲン」で頼む。

224:名前はいらない
07/01/14 23:49:15 V55aTWN4
『バーゲン』
あれもこれも欲しい
だって安くなってるし
今買わなきゃ勿体無い?
勿体無いかな?
もうすぐ季節が終わる
いや まだまだ寒いさ
真冬のジャケット
あたしを呼んでる
声を張って
アピールしてる店員
これ あたしに合う?
試着してもいい?
流行に流されて
去年のコートが
家で泣いてた
財布とコートにごめんね

次は『紺』でお願いします。

225:cレール ◆n/ANJuS0Pg
07/01/15 02:14:38 TkX9LEdU
「紺」

制服に 染みる色彩おし包む胸
クロッカスが雑草の中で揺れる
ああ あの頃は何もかも
素直なままではいられなかったね

好きが普通で大好きが嫌い
見られてる気も知らない振りも
静かなあの色にさえうまく
隠す事はできなかった

川べりであの後笑ったね
どうしてわたしたちこんな所で?

リミットに急かされて死ぬよりも
一枚脱いで楽になれれば

ちっとも優しくない若かった日
ただそれぞれのかまびすしさに
今も今も思いだし笑いする
クスクスと クロッカスと


☆久々で…自分では現存詩板最後の投稿になるのかなあ…
お次は「雪解け」で。

226:名前はいらない
07/01/16 12:48:29 tR0IO0Nq
流るる水は果てなく冷たく
溜まるる水は果てなく澱み
憂いも哀しみもおびて
辛く厳しい冬でした
寒さに耐え土の中に潜る日々でした
つもりつもった根雪が更に土を硬くします

去らない冬は無いと知りつつ
とけない雪はないと願いつつ
雪解け日々を待ってます


次は【願い】でお願いします

227:名前はいらない
07/01/16 21:29:28 X38dR0gA
【願い】

ねえ、貴方は今どんな夢見てるの?
とっても穏やかな寝顔。
もしかして私の夢見てくれてるのかな?



…ねえ、神様
今度彼と話せるのはいつ?
明日?明後日?もっと先?

私滅多にわがまま言わない方だけど、やっぱり彼と話がしたいな。

彼の澄んだ瞳を見ながら彼の少し低くて落ち着いたトーンの声を聞いて

そっと肩を寄せあって内緒話ししてるみたいに話すの。

素朴だけど穏やかでとても幸せな時間、素敵でしょ?

だから神様…

ほんの少しの時間だけでいいから私の願い叶えてくれませんか?



次は【片想い】でお願いします。

228:名前はいらない
07/01/18 19:54:07 +NoNiSOy
「異種間に於ける…」

お前は何時も違う所にいる

暖かそうな 日差しを浴びて

自由気ままに爪を研ぐ

餌をくれれば誰のペットにもなる

なんて、吾が儘

なんて、自由

なんて、なんて、愛おしい


産まれた時から、一人の主人に尽くし

消える時まで、その場で生きる

忠犬の僕は、野良猫の君に

伝える気もない思いを寄せる。




次は「その手で」でお願いします。

229:名前はいらない
07/01/20 23:10:24 9p72xVEq
「その手」
犯罪者が羨ましい
他人を犠牲にする価値を自分に与えてる
血が生んだわずかな金に笑いが止まらない
羨ましすぎる犯罪者
心に肥えたエゴを飼い
わずかな金を手にいれる
その手は今日も濡れている
その手は永遠に渇かない


「写真集」でお願いします

230:写真集
07/01/21 00:32:42 6CV0cWzW
わたしのココロの写真集には
あのヒトのすべてが写っているの
迷惑そうなカオなんか作っちゃって うふふ
また今日もシゴトが終わったら行かなくちゃ
ストーキングに
写真集のページは毎日増えるの
それって犯罪?なんだとガタガタいわすぞドルァ
ううん平気よ恋するオトメはいつだって最前線
コレクションの充実目指して
今日もはじけろマイハート
バレンタイン(キャッvv)には
コエぐらいかけられますように

231:230
07/01/21 00:34:32 6CV0cWzW
次は「皮」で頼む。

232:快楽童子 ◆plhXCa4.HY
07/01/22 00:53:45 FkB2Nfs7
「かわやぶり」

これで最後
何枚の皮を剥いたろう
戒めと知ってそれをやぶる
背徳

ああ、ゾクゾクする

いちまい
にまい

あのこがちいさく
なってるのだろうか
ぼくがちいさく
なっているのだろうか

ふるえる手でまた一枚
興奮を紫煙で抑える
同じ箇所だけ腐敗する

眠りにも似た心地よさにつつまれて
神経過敏の僕がいる

次→「猫」

233: ◆L4LyBSss3w
07/01/26 21:01:17 gpYFvVVS
【猫】

波打つ古びたアスファルトに貼りついた
昨日まで猫であった筈のオブジェがひとつ
温かみの消えた薄っぺらい肉と毛皮に
きらきらと霜をまぶして。


咽喉を鳴らす事を終えた猫は猫なのだろうか?


波打つ古びたアスファルトに貼りついた
昨日まで猫であった筈のオブジェがひとつ
白い息を吐きながら
痺れる指先を擦り合わせながら
等しく訪れる結末に見入ってしまう。




次は【閉口】でお願いします。

234:ブルーダイヤ
07/01/28 01:55:48 Rq2HXD4h
ひとしきり言った日の夜
互いのすれ違いに気付いたけど
何も言えなかったから

さみし涙ひとしずく
そっとくみ上げて
あなたの心のすきま
のぞいてみたよ

あなたは果てしない旅路を駆ける勇敢な戦士
あなたは私の心の破片を拾い集める

あなたはわたしの跡を追いかける
でもいつまでも追いつけない・・・

そう、わたしはあなたの平行宇宙
思い出つまった大事な路
わたしもそっと跡を辿ってみる・・・
(約3年前に当板既出の詩を改)

【閉口(平行)】

   次「曼荼羅とたんぱく質と宇宙」

  

   



235:ブルーダイヤ
07/02/01 21:42:47 7ivoh5Lb
どこかしらから響く
宇宙の響き
それは光の渦に誘い込み
この恐怖に満ちた暗闇の肉体を
浄化し溶かす
大いなる愛の源は
宇宙の曼荼羅へと呼び込み
そのすべてを元へと返す

宇宙歴史年代史が
137億年の人々のコドンを
活性化させる

それはそう
たんぱく質曼荼羅だ。
人間は進化し始める。。

最後の砦とは
自らの上に積み重なった
カルマを自分で解けるか
である

 曼荼羅とたんぱく質と宇宙

   次は「どうしようか迷う」で 

236:名前はいらない
07/02/03 01:01:01 +axtYvTL

昨日と今日のはざまに櫂を漕ぎ
たゆたう
今日と明日のはざまに流れ行く
島々に
思いのかけらは打ち寄せられて

その息吹 拾っていこうか 捨てていこうか

昨日と明日のはざまをさまよう
今日もまた
舟は星を捜している



次は「暖冬」で。

237:暖冬
07/02/04 16:36:21 wlntUqm4
赤道直下は常夏
じゃあ地球が半径分太陽に近づいたら
北極南極が常夏だ
すごい偶然の産物に綱渡りして
おれたち生きてるぅ!って感じしないか?
しない?
そうか…

238:237
07/02/04 16:37:31 wlntUqm4
次は「妄想」で頼む。

239: ◆L4LyBSss3w
07/02/04 21:10:46 JUMp8Hbi
【妄想】

託児施設のスケッチブックに喰い付く女の子
白い画用紙一杯に伸びる無垢なクレヨンの描線は
常識をあっさりと乗り越えて猫もお父さんも空を飛ぶ
将来はアンパンマンかケーキ屋さんになるんだって

スカーフをマント代わりにくるっと首に巻き付けても
空はやっぱり飛べないんだよ
諦めに似たことばを口に出しかけて止めて

少し曇りがちな空を見上げる
飛べるかも知れない、と思えた日々を思い返すように




次は【R・I・P】でお願いします。

240: ◆hon/GWhNf6
07/02/04 23:05:58 hJDTq45l
「R.I.P」

そもそも信号無視をしなければ
それよりもあの電話に出なければ
汗ばんだ樹脂を脱ぎ捨てながら
R.I.Pが全て悪いのだと言い切れる
赤ハトマレ赤ハトマレ赤ハトマレ
幼児だって知ってることを
呪文のように繰り返し口にしていた
混乱で筆跡が震えていた
窓からR.I.Pを投げ捨てる
R.I.Pが何だというのだ
リキュールでも少し飲んで
柔らかい眠りに落ちればいい
だけど頭上からピンク色の照明が
―まぶしすぎる!


次は「キッチン」でお願いします。

241:名前はいらない
07/02/06 01:20:59 bFPiUI9U
「キッチン」

そこに入ってはいけないよ

そこは悪魔の巣窟さ


鋭い刃物が忍ぶ扉に
灼熱の炎が噴出す火口
骨の髄まで凍える密室


そこに入ってはいけないよ

そこは悪魔の巣窟さ


君が悪魔に捕まる前に
一番厄介な悪魔の名前を教えておこう
それは、「母」と「脂肪(死亡)」だよ…


そこに入ってはいけないよ

そこは悪魔の巣窟さ




次は「赤い河」でおねがいします(^^)

242:名前はいらない
07/02/06 05:09:34 ogT0Xure
凍える脈を溶かせばしとね
果敢な性器が笑い出す
赤い河
うずもれて
最果ての
砂嵐



次は「笑い」でよろしくね

243: ◆hon/GWhNf6
07/02/09 00:48:58 5oZ7aiZc
「無題」

抜け落ちたブレーキは遠からずこのまま
ぶつけて事故るほかはない地面と
挑発的な入射角の問題をなして
ほんとうの花束は剥きだしの
滑らかな正二十面体に包まれる
トンネルを抜けると
そこにブラジャーの大群をみた
積みあがった言葉のブロックが個別に
原始の海へ滑り落ちていた
ラジオで君のニュースを聞いたとき
手さぐりでミルクを飲みながら
そこは笑うべき局面だと君はいった
まったく互いちがいに笑うべきだと
とにかくぼくはミルクは飲まないんだ


次は「ロボット」でお願いします。

244:鞭 ◆ILLsmD2C1w
07/02/09 02:11:39 BuNR9CN7
『ロボとme』

割り箸を眼孔に突っ込みぐぢゅり
記憶はメモリに置換
思考はチップに変換

痛みは追憶の彼方
側に君がいるから
僕は側にいるから

隙間を埋めるノイズに辟易して
真っ白を取り返そうとするけど
デジタルの海は深すぎて
対岸にいるのは君?
それとも僕?



次は『回転』でお願いします。

245:名前はいらない
07/02/10 01:33:46 coCve7JU
「願望」

嗚呼さまよってまわってわってはいってどんな鞍がお似合いだろうか
嗚呼見つけ出せずにいる
嗚呼ぐるぐるしたい
嗚呼軌道に乗りたい
嗚呼寝て食って行って取って日常は回転木馬
嗚呼ぐるぐるしたい
嗚呼考えたくない
嗚呼生きたい?嗚呼否?



次は「芯」をお願いします。

246:芯
07/02/10 23:03:22 S0frl2a3
何かしようと思い立ち
それができずに落ち込むが
そんな自分をすぐ許し
明日も同じ繰り返し
探せど芯など影もなく
胸の中にはけむばかり

247:246
07/02/10 23:06:05 S0frl2a3
次は「前向き」で頼む。

248:名前はいらない
07/02/10 23:18:38 0Gz78FMX
太陽の方へと歩く君
そこには何の迷いも無く
ただ真っ直ぐに歩を進める
たとえ途中で不安になり
足が止まってしまったとしても
その時は黙って後ろを振り返って
そこには自分の影や足跡があるから
大丈夫
歩いて行こう



次は「電撃」

249: ◆hon/GWhNf6
07/02/10 23:37:14 0Vdlofbv
「灯台と海」

灯台もと暗しというが
灯台なら光が遠くまで届けばいい
ヴェルヴェットのように凪いだ海も
夜の風は冷たいだろう
眠ったふりをして聞き耳をたてている
誠実さを装って取り入ろうとしている
黒いドレスを脱ぎ捨てて
白い素足を海面に浸す
灯台もと暗しというが
そもそも前向きに考えるべきだ
鏡のうらで百面相をしている
昨日うまれた無垢の子と
いつのまにか星座を暗譜しながら
優雅に眠りこんでいる


次は「へりくだる」でお願いします。

250: ◆hon/GWhNf6
07/02/10 23:39:11 0Vdlofbv
かぶってた、すいません・・・・・・次は「電撃」で。

251:名前はいらない
07/02/11 00:43:54 B9rzWd8Y
「電撃」        
ビビビ        
気が付くと       私は階段を上っていた。 アイツガヤッタンダ.              ビビビ
気が付けば       青い空見上げてた    アイツガヤッタノカ!              ビビビ…
気が付けば       私は独り        でも今はアイツガイル  何も恐れなくていいよね          
信じるままに      進もうと決めたよ。               次は「色鉛筆」で…

252:名前はいらない
07/02/11 23:13:38 yZqPtpCa
この間
尊い命の灯火が
消えたんだ
苦しんだ

253:名前はいらない
07/02/12 03:20:48 ohzy1wwL
いろめがね

254:名前はいらない
07/02/12 07:33:27 CmwB8IXH
愛故に孤独
「逢いたいわ。」
唇が動くのに
早々時間はかからないのに
同様に追い掛けていた
色めくような部屋の隅

隅々まで慈しんで
愛しいのを頂戴よ
白い肌に映える
赤い赤い痕が哀し

話口調と相応に
セピア色に濁る世界で
貴方の事を懐かしみ
鍵穴を恨んだりして


さようなら
フィルムの掛かった視界で
溺れる魚を捉え
情欲に任せた
ヒールを脱ぎ捨てた

「逢いたいわ。」
誘う瞳
笑いが乾いていく夜に



『ソーダ』

255:名前はいらない
07/02/12 09:21:11 u6IB3KyP
『ソーダ』

月明かりの夜 
湖の淵に寄り添い
後ろで交差させた指先で
覚めぬ想いを綴る‥
夜風に舞う枯れた葉が
羽音とともに湖面に円を描く‥
貴方を背中から抱きしめて囁く
貴方の国の言葉は
いつもより少しだけ切ない‥
何時までも続くと思っていた貴方との時間は
貴方がふと投げた石が湖面に円を描き
静寂を破るように終わってしまったのね
浮き上がってくる泡は
まるでソーダのよう‥

『月夜に輝く星の光(数千年まえに輝いてたった今届いた光)』

256:名前はいらない
07/02/13 00:09:04 4PvL3KeJ
『月夜に輝く星の光 
  (数千年まえに輝いてたった今届いた光)』

冬の星は明滅する
どの季節より輝き放ち
ちらちらと 揺れる様は
この身も揺らし
いと、おしい... いとおしい...... 

冬の月は仄白薄く
弱き光の邪魔はせぬと
おぼろおぼろに 天よぎる

  願わくは
  きれいだね、と白い息吐くとき
  その想いをさえぎらぬよう
    「あの光はね、、」
  とは説かずにおいて

遥かな時間がここに届ける
月夜の空の浪漫はやまぬ
幾星霜の物語
不思議のわけも そのままに

夜の更けるごと 深まるがごと
月夜の空の浪漫はやまぬ
朝がしらじら 明けるまで
白い朝が 迎えにくるまで


次。『アンテナ』、でお願いです。


257:名前はいらない
07/02/13 09:47:15 9y+aYBeB
『アンテナ』

会えば
視線を、仕草を、言葉の端を

帰れば
携帯を、パソコンを、家の電話を

いつもいつも
気にかけている

だって
それは君の心のあり方を
すばやく察知し、繫がる為の
大切な大切なアンテナだから


君の発する、心の電波を
僕はいつでも、どこでも
きっとキャッチする

その為に、張り巡らしたアンテナだから

だから、言葉に出来なくても
大丈夫だよ

僕はきっと気づいてみせる


次は「春の嵐」でお願いします(^^)

258:名前はいらない
07/02/14 04:48:59 WEPAuiNQ
「春の嵐」

春は人を狂わせた
桃色に染めて熱くなる
ベンチでは二人、桜を咲かせて
ランチでは二人、花びら添えて
道行く人々は甘い香り
風に乗って香りが運ばれてく
今日もどけかで春は吹き荒れているだろうか

では、次は「コート」

259:名前はいらない
07/02/14 09:34:33 WqVJM4Pq
『コート』

そっと目を閉じて 心のコート脱いでごらん
きっと見えるはず 貴方を包んでる愛が
どんな時でも 一人きりじゃないんだよ 
冷たい風も吹くけど 僕はいつもここにいるよ
忘れないで 心の奥に映っている I'll be there

次は『ちんすこう』でお願いします

260: ◆hon/GWhNf6
07/02/17 00:55:28 9eIf/ZGu
「***」

モーリタニアの花を売る少女
街頭演説、時計台、暖冬
割愛されるプロローグ
昨日、一昨日、前の前の前
歯車、プレハブ

 一. ちんすこう
 二. ちんすこう
 三. 断頭台
 四. 寝台列車

かじかんだ指先、乾いた唇、湯気
波止場、桟橋、ヨット

パンフレット、グリーン、言葉たち
[雑踏係A]
足音、足音、足音…………


次は「はさみ」でお願いします。

261:cレール ◆n/ANJuS0Pg
07/02/17 16:40:00 1SxD86o2
「はさみ」

遠景
切り抜こうとする窓の外は海
ミシンは日当たりにえらく弱い

君ね
いつまでも夜があると思うなと言い

あさばかしい青空の下ここは
邪魔の入らない真剣な国
私たち渡し断ち渡した血そして私立つ


ただ窓の外は雪
今しがたの春を裏切る事
何と言われるものでもないから
私が夜を裏切る事など
一億分の一にもならない
誠に些細な衣音でしょう


シャアアアアアアアアアア



☆お次は「確かめるのが怖いから」でお願いしまっす。

262:名前はいらない
07/02/17 23:39:44 8U7tKiMH
あのとき会って以来
あなたとの出会いはない
そう
私があなたとの出会いを拒否したから
でも
それでもあなたへの思いははちきれそう
確かめたい
でも
会いたくない
確かめるなんて
そんなこと

あなたが迎えに来てくれるなら
そんなの待っても無理よね
あなたって
そんなヒトだから。。

 確かめるのが怖いから

   次は「2人」でおね  

263:名前はいらない
07/02/18 00:11:43 TDp2yGR5
今日 星を見に行こうよ 二人で
君は 子どもみたいなはしゃぎようで 僕と手を繋ぐ
君は あの場所で星を見るのが好きだよな
とか 僕から誘ったくせに言ってみる
だってあの場所は

僕は 君とあの場所で 星を見ている
月明かりが映す影は
見えている星は
ひとつだけだけど



次は「帰り途」

264:名前はいらない
07/02/18 12:25:28 P6ES6Dz9
おうちへ帰ろう カレーを作ろう
煙突からもれてる カレー臭が
僕の胃袋を刺激する

次は「夜の湖に映る月」

265:名前はいらない
07/02/18 14:00:54 MOH/n3vU
「ゆめみぐさ」

渇いた森でうたうたう
白茶けた 骨のゆめ
干上がる泉は底深く
思い出す あかつきを
愉快な朽ち木がおののいて
騒ぎ立てる 芽吹かぬと
夜の湖に 映る月の影
もう思い出すものもなし


次は「暁天」でよろしく。

266:名前はいらない
07/02/18 18:37:23 gmxCAnrO
貴方は、今

この空を見ているだろうか?


貴方の、血を分けた半身

貴方と貴方のかつての最愛の人の遺伝子の塊は

今、この暁天を見つめている


貴方が、「それ」を見つめていると願って


この、暁輝く空のみが

貴方と私を繋ぎ得る



唯一の手段とあらば…



次は「夕方と涙」でおねがいします(^^)


267:ホライゾナ
07/02/18 18:49:58 hLYv+Q+/
あの夕日はさよならも言わず
また地平線に沈んでゆく
あの日サヨナラさえ言わず
去って行った貴女のように

夕闇に包まれる度に思うのです
もしかしたらもう月は
僕を照らしてはくれないかもと
溢れる光を一瞬で
暗闇に変えた貴女のように

だからせめて夕日だけは
夕日だけは夕凪だけは
僕からいなくならないで
これ以上何も
失いたくはないのです



お題は「窓から射す朝日」でお願いします

268:名前はいらない
07/02/18 19:23:22 TDp2yGR5
ふと 僕は気がつく
また 朝がやってきた
重い体を動かして
窓から射す朝日を遮るカーテンを開ける
朝日は徐々に部屋の中を描き出す
さっきまで なにもかもを飲み込みそうだった暗闇から
扉が出てきた

そうか 生きてみよう



次は「越してきた隣人」でどうぞ

269:名前はいらない
07/02/19 21:26:45 Ovjkvd7l
「越してきた隣人」

貴方はいつの間にか私の隣に居た
私の世界に入ってた
「おはよう」なんて久しぶりに言われたから
朝が来た事に始めて気が付いたよ
ねえ?私の名前知ってますか?




次は「右手」でお願いします。

270:名前はいらない
07/02/19 23:01:33 JDT9W/XB
もし僕がこの右手をさしのべたら
あなたは笑って握り返してくれる?

君が泣いてる時も笑ってる時も
ずっとそっと見守ってるだけ
だからせめて別れの時だけは
君を救ってあげられたらと

精一杯の僕の気持ち






次のお題は[宛名のない手紙]

271:名前はいらない
07/02/20 22:21:16 eQXzVgwk
目の前の箱に
あふれそうなほどの封筒がつまっている
勇気をもてなかった自分
たったこの小さな封筒を渡すだけ
なのにできなかった
この封筒のぶんだけ、
わたしはどれほど
悔やんだだろう
手紙をかいて封をしめた
なのに、
宛名が書けない・・・・
私はこの封筒のぶんだけ
それ以上かな?
どれほど涙をながしたんだろう・・・・

次のお題は「届かない想い」で

272:名前はいらない
07/02/21 05:47:22 XcgSPdb4
「届かない想い」

沈む檻籠
光のない場所へ
閉じ込めた
海の蛍
とりわけ明るい夜
黙って少し
泣いた



次は「ばら」でお願いします。

273:名前はいらない
07/02/21 23:42:28 D1opS2lb
「ばら」

私は奇麗な花ではない
自分を守る為に誰かを傷つける

そっとそっと抱きしめて
あなたを傷つけたくはないから


次は「引き戸」でお願いします。



274:鬼津月 ◆tBqj2O1lqQ
07/02/22 03:34:14 kdNlZWjk
  引き戸

夜を震える
冷めた幽女の音に、耳を塞ぐ
叩かれる、引き戸を見つめ
心張り棒にすがる
引き戸が鳴く
向こうに居る、呼んでいる
跳ねて、逃げて、床に縮んだ
あと一夜、あと一時
今を、今を過ぎれば、呪いも終る
日が昇れば、全てが終る
経に守られたこの家に
入れはせぬのだ
決して、決して・・・
眠りなく、時を噛んだ
ふと、ほのか、明かりの、差した窓
障子に、映る光、朝か
終ったのだ、喜べ、起き上がれ
飛ぶように、転がるようにして
開けた、引き戸の外には
月明りに、笑う女が居た

―――――――

お次は「シャンプー」で。

275: ◆L4LyBSss3w
07/02/22 22:43:56 P9AI7pLa
【シャンプー】

掻き回すやわらかな泡ときしむ髪
きつく閉じたままの眼
掌と指のあいだで捻れる穢れ

ほんの少し、儀式にも似た行い

噎せ返る甘い香り
禊を迫るように叩き付けるシャワー
唇から沁み込んだ湯を、ふ、と吐いて

願うのは




次は【殺菌】でお願いします。

276:名前はいらない
07/02/24 01:49:52 LOG/xSeF
「殺菌」

ゴシゴシゴシゴシ
まだ落ちない
ゴシゴシゴシゴシ
まだ足りない
ゴシゴシゴシゴシ
まだ消えない

汚れたから洗わないと

まだ痛いよ
股から血が滲出る

ゴシゴシゴシゴシ
まだ落ちない


次は「空」でお願いします

277:名前はいらない
07/02/24 02:34:30 WhQILply
今日は風がつよい
嵐すぎた後の澄んだ空
気温は暖か 
手袋もマフラーもいらない日
ああ、こんなに澄んだ空は久しぶりだ
学校帰り、川原にいこう
自転車はあるけれど押して歩いていこう
こんな澄んでる風を自転車じゃ受け止められないから
そうだ
今日は嵐過ぎたこの洗われたあぜ道の真ん中を
胸を張って歩いていこう
一歩一歩歩くたびに逆風が足をもちあげるだろう
雲が動いていく・・・・



次は「ラブレター」でお願いします

278:名前はいらない
07/02/26 00:20:42 0a11sis4
あなたとむかっていえないことを
なかなかなれないのにむりをして
ただただかみのうえにうつしてく
がんばってがんばってがんばって
すすめていたゆびをふっととめる
きづけばまっくろになったてがみ
できるだけやってはみたけれども
すんなりおさまるわけがなかった



次は「タンス」

279:名前はいらない
07/02/26 05:24:49 49JCyepL
「煙」

僕のタンス
燃え尽きてゆらゆら
僕のタンス
焼け落ちて白く濁る
僕のタンス
ここにあるよう
今でも思い出す
なくなったものについて



次は「耳」で頼みます。

280:名前はいらない
07/02/27 16:16:59 kqxiJKgR

<< 耳 >>

それは頭の両脇についている
それは音を感知する機能を持っている

そこから自然の音を聞き
音階に置換すると音楽が生まれる

それが遠い人には音痴か大声の人が多い


次は「ナチュラル」で


281:名前はいらない
07/02/27 16:33:37 kqxiJKgR

<< ナチュラル >>

終わり二語をレに変えると
ヨーグルトの名前になる

-------------------------------------
無気力すぎて、やる気なく、
しまいにゃ駄洒落になっちまったのさ。

次は「退屈な嘘」でお送りください。

282:指し指 ◆6wmx.B3qBE
07/02/28 02:07:44 i+8+OwSy
↑うざいお題だな・・・。

↓「退屈な嘘」で送りください

283:BUIIIIIIII!!!(~~o~~♪???HOTO!!!!
07/02/28 21:30:41 VxmHUFYI
昨日の夜中2時に眩しい光を感じた一瞬にUFOの中のばかでかいロビーの前にある大きい窓から下の大陸(地球?)が見えた!
> 今も鼓膜を通さず脳に直接メッセージを叩きつけられる感じで話しかけてくるんです。
>
> 「富士山の麓に近づくな!」
> って感じです

   って、UFOにさらわれたの!?


    ↓「退屈な嘘」

   次は「で?」でおねがい

284:さくらつばき ◆0rfYH6pLUw
07/02/28 21:58:46 +vQbUBg7
「で?」

その言葉みたいに冷えた
対応を取らないで
これと云う理由も表せないけど、
器用に気持ち伝えられないから
君が判るように受け止められないだけ
自分のこと好く想ってほしい気持ちで
脳内が溢れてる

↓「桜色」

285:名前はいらない
07/03/02 01:37:37 d3rhBIJv
桜色

今年もまた淡い紅色の季節が訪れる
今、私たちがこうしているのは、薄桃色の花のいたづら
あの夜の桜、美しくて、きっと忘れることなどできない
あなたの胸の暖かさも。
次の桜の時には、あなたは3人目の子供のパパになった
私は、心から嬉しかった
私たちは何も奪わないから、何も壊さないから、今年も、来年も穏やかに花を愛でる
互いを愛でる
桜色の柔らかな気持ちで…。


次の方「三日月」でどうぞ

286:鬼津月 ◆tBqj2O1lqQ
07/03/02 04:28:02 aY+n07VG
  三日月

日を追い疲れ、倦んで
夜の果てに隠された
円かな肢体の、覗くわずか
なめらぐ素足を愛でる
暗闇の片裾に、開ける切れ目から
零れ出した、眩い、流線の蔓
青白く、蠢く、光の粉
飲み干した、昨日の孤独を湛えて
宙を蹴る、銀の左足
その尖った爪先に
星の脱いだ黒絹を
ゆうらり、ぶら下げて
東の朝に、踵を下ろす

―――――――

お次は「新世界」で。

287:名前はいらない
07/03/05 00:46:02 +XTjNCjI
「新世界」

沈黙が耳に住み着いてる
虚無が手の中で転がり回ってる
目が見えなくなったのか
世界が白くなったのか
途方にくれることも出来ぬ
鼓動が鳴ってる この世界で
一人泣いてる この世界で
還してくれよ 音を色を
突然現れた 新世界
俺は一人泣いてる この世界で

次は「ワインと貴婦人」で

288:何もいらない
07/03/05 02:01:22 9n6AStj/
「ワインと貴婦人」

気が付くと、呼ばれちゃうんだよね。
ワインと貴婦人。

ワインは当然、ルージュ。

どちらもやりすぎると、体によろしくない。
だけど中毒になる。またやりたくなる。
ガンガンやりたくなる。

今夜もワインと貴婦人を想い、ドキドキしている。

次は「満月か?」で、よろしく

289:名前はいらない
07/03/05 13:33:58 m8qyzn9/
「満月か?」

あれは満月か はたまた何ぞや
血塗れて赤く 光って照らす
兎がロケットで 空に昇ってく
間に合うか? 間に合うか?
臼と餅抱えて 満月見据えてる
僕はここで 月見て笑う
あれは満月か はたまた何ぞや

次は「乾電池三本の晩飯」で

290:名前はいらない
07/03/05 14:25:41 Rg81Fqhi
『乾電池三本の晩飯』
朝起きて夜寝るまでを
プログラムされたロボットのように
今日の晩飯は何にしよう
乾電池三本くらいの
質素な食事
疲れてるのに
それすら忘れて
無感動なロボットだから
明日もまたロボットだから


次は『部屋に虹がいた』でお願いします

291:部屋に虹がいた
07/03/05 22:39:36 UqexWzpF
下の部屋の犬がやかましく吠えるので
アパートの窓を開けたら
ぬるりと何かが入りこんできた
慌てて振り向くと
虹が立っている
なんだか所在無さげに
天井を見たり畳を見たりしていたが
そのうちしゃがれた声で言った

帰ってきたよ


292:291
07/03/05 22:43:08 UqexWzpF
次は「袋のなか」で頼む。

293:名前はいらない
07/03/06 08:43:10 e35oXV/3
早く出たい 毎日増えるのに
行き先は スコッティー
母のおなかの中という袋の中に
入る日はこないのかな
ねぇおとうさん

次は「妖精」

294:名前はいらない
07/03/06 15:05:00 602zLLNM
『妖精』
今日も惑わすために表れる
幻になれば捕まえられるのか
おまえが笑うと
千の命が救われて
八千の命が彷徨った
自分の価値と罪を知っていながら
タロット占いに悪戯重ねる
おとなしくおまえの国へ帰りな
奪った心は置いていけ

295:名前はいらない
07/03/06 15:06:51 602zLLNM
次は『ペットボトル』

296:名前はいらない
07/03/07 08:30:37 ZWMpS4VC
あげ

297: ◆hon/GWhNf6
07/03/07 23:48:34 tvtnnUXz
ある種の逞しい甘露が
ペットボトルに詰められて
無人駅の片すみの
日の当たらない一角の
厳かな鉄骨のシンメトリーが
がまん強く折りたたまれた
不安と期待に揺れながら
ちょうど帰宅する女学生の
無関係にひらめくスカートの
顧みられることのなかった
ぼやけた封建時代からの
後ろ暗い黄昏のなかを
潤んでいる


次は「事故」でお願いします。

298:名前はいらない
07/03/09 00:48:44 M9PbpUT+
「恋」

あれも事故、これも事故
硝子の瓶をコルクでふさいで
本物の声を閉じ込めた
そうだみんな事故
回避されるべき偶然性の上の
たわいないぶれ。



次は「喉」でお願いします。

299:名前はいらない
07/03/10 10:34:36 bljxMs12
「喉」



私の歯がガチガチ鳴るんだ

これは、恐怖だろうか?

私の歯がガチガチ鳴るんだ

それは、お前のその真っ白な喉を、
喰い千切りたいからだろうか?

私の歯がガチガチ鳴るんだ

これは、きっとお前の喉を喰い千切るという、

歓喜に震える獣の音だ。


300:名前はいらない
07/03/10 10:35:22 bljxMs12
次は「ベクトル」でおねがいします(^^)

301:BUIIIIIIII!!!(~~o~~♪???ピコスタチ!!!!
07/03/11 19:03:36 kpnAMw1H
ベクトル?
ベクトル・・
そう、いつも一定のモノの見方に縛られている人、いません?
そんな人は、自分が固定観念の塊みたいになってしまって
いるのに、気付かない。
方向(ベクトル)かえろと。
そしたら、ほら、見えてきた(笑
あなたの「ほんとうの自分」。

        お次「あと6年」で
     

302:名前はいらない
07/03/12 02:44:35 lOooUEK7
「あと6年」

14のあたしが
あのとき思った未来は
こんなのじゃない
もっとキラキラの
大人になったあたし。

ごめんね
ごめんね
あと6年
まだがんばれるから
26のあたしが
今のあたしに胸張っていられますように



お次は「うろ覚え」

303:名前はいらない
07/03/12 21:39:56 PZIdNwD+
「うろ覚え」

あの娘の顔
あの娘の声
あの娘の名前
どうだっけ

なんだっけ
いつだっけ
俺の心あったのは

うろ覚え
うろ覚え
もうすぐみんな消えちまえ


お次は「トマト」

304:名前はいらない
07/03/13 08:38:00 gegvVTrZ
「トマト」

二人離れる時間がいつも苦しく
仕事だって手につかない
頭冷やしにコーヒー飲んでも
気分は全然変わらない
信じるって難しい
離れた分だけ不安も募る
行き場のないさみしさを互いのせいにしたり
些細な事で傷付け合った
それでも君しか考えられない

そんな僕らは緑のトマト

次の人は「猫」

305:名前はいらない
07/03/15 03:47:45 bfAtUhN5
「猫」
 
撫でようとすれば伸ばした手を弾き、遠ざかろうとすれば服の裾を摘む
我儘は言うが言わせてくれない
そんな君に捧ぐ

自由な環境に飼い馴らされてしまえば愛されずにはいられないでしょう
自給自足ではもう足りない
そんな君に捧ぐ

日溜まりのソファー、女王の座椅子
今日もうららかな終わらない春に眠る
この部屋の囲いから出ない代わりに夢の中で草原を駆けておいで

きっと目が覚めたら
甘い声で貢ぎ物をせがむ
その時はまた捧ぐよ
僕の愛を
 
 
次「幽霊」

306:名前はいらない
07/03/15 19:09:44 sE4gm4/K
「幽霊」



もう何も必要な物はない
物質と無縁になるというのは
こういうことだ

もう何も必要な物はない
肉体の制限がなくなるというのは
こういうことだ


唯一つ残されたことがあるのだが

君よ
最期の儀式をしてはくれまいか
寂しさの余り私と添い寝し続ける
君よ

私を綺麗な骨だけにして
土に返す儀式を早く

もうそれほど寒くもない
弔ってくれ

さもないと
さもないと

君よ



次「木の芽どき」

307:名前はいらない
07/03/16 22:56:38 mJtMQmFB
「木の芽どき」

冷える朝
若い枝に
そっと手をおく

じゃまだ
じゃまだ

木の芽がつつく



お次は「お気の毒」

308:名前はいらない
07/03/19 03:36:31 O86BC1Sp
「舟唄」

お気の毒様
楷はもう手を離れた
戻る岸は見当たらず
波間には私と君の青ざめた影
唄が好きならひとつ読もう
それでおしまい



次は「油」でお願いします

309:ごしか
07/03/19 12:43:55 /rJ/JAL6
「油」
罪を犯して汚れた心、私の心
罪を犯して、また汚れて
こんな油を何回被れば気ずくのだろう?
油のような汚れの中で・・・ 

次は「お日様」でおねがいします。


310:名前はいらない
07/03/19 23:12:05 nkWxbAuL
快晴の空の下今日この頃
あなたはいかがお過ごしですか?
この空を見てください
いつもと変わりないでしょう?
土に埋もれていた私にとって
今日
生まれて初めて外をみました
見て。
お日様がまぶしいでしょう?
こんなにあったかいもの
初めてだわこの光をずっと浴びていたいな
ねえ
あなたもそう思っていてほしいな
お日様がすばらしいことを
忘れないでいてね


311:名前はいらない
07/03/19 23:13:53 nkWxbAuL
次は「儚い恋心」でおねがいします

312:名前はいらない
07/03/22 05:08:38 XQWa4ewk
儚い恋心

アリさんとアリさんがぶつかったみたいな
赤くて小さいくだものみたいな
まんまるのお月さまみたいな
日が照って熱くなったプールサイドみたいな
滑走路に差し掛かった飛行機みたいな
きみがいろんな顔をくるくるとするから
それを見逃しちゃならないから
僕はきみから目が離せないんだけども
なんだか悪くないかも




お次『東上線』でおねがいします。

313:アカの他人Vol8
07/03/24 22:33:08 9uD1eXU4
ヨーグルトみたいな電車
食べたくなっちゃうくらい
ストライプな、体操着みたいな
小学生ウケするような
そんな電車
あれがことこと
ことことって、
狭い小道を抜けるように
ゆっくりと走る
そんな
毎日が小春日和みたいな
そんな電車

     「東上線」

    お次は「割れたまま」でよろしく


314:名前はいらない
07/03/24 22:47:40 Xfk7FS3p
あの窓は割れたまま。


かわいいあの子が微笑んでいた窓は割れたまま。

あの子の笑顔も割れた。



315:名前はいらない
07/03/25 00:06:37 WZf9Tpz0
↑てめぇーーーがわったんのかーーーー?
ってか好きな人を想うと
妙に冷静なんだーこれでいてwwwwww

316:名前はいらない
07/03/25 22:30:54 XuvpEBRY
どうでもいいが、お題を出せよ

317:名前はいらない
07/03/26 00:01:46 A+Cu/oxV
お題がないので勝手に作りました
 
「トタン屋根」
 
なんでも溶かす鋼鉄の板が
僕の気持ちを溶かしていく
君のためのアイスクリーム
僕のための冷めた気持ちも
 
憤怒の君も笑顔の君も
あっという間に思い出になっていった
 
なんでも溶かす鋼鉄の板が
君の気持ちも溶かしていく
自分の冷めた気持ちさえも
僕のための最後の笑顔でも
 
 
 
お次は「チンピラ」でお願いします

318:名前はいらない
07/03/26 00:11:59 b9onPbj8
「チンピラ」

「やさしいチンピラ 親切にします」

横断歩道の横にチンピラがたっています
みんな遠巻きにチラチラ

目の見えない人がチンピラに近づきました
そこにいるのがチンピラと気ずかずに

チンピラは彼の手をとって
ゆっくり横断歩道をわたります

「どなたか存じませんが ありがとう」

嬉しそうな目の見えない人
でもチンピラはもっと嬉しそうに
最高の笑顔で黙って見送っていました



お次は「蛍光灯」でお願いします。


319:名前はいらない
07/03/26 11:06:46 Cd2+zJKA
「蛍光灯よりも美しく」

空は晴天
闇は完全
庭先には外灯
夏の夜

そんな日にゃ
電気をおとして
テレビきって
クーラーとめて
呼吸も止めて

窓を開け放ってみませんか?

冷涼というほどでもない夜風
満天ともいえない星空
かすかな鈴虫の音色
帳に溶ける風鈴の音

全てが夏の名残を告げています

縁側に腰を下ろせば
伸びた影が嬉しそうに踊ります
垣根から出てきた猫と睨めっこ
オマエハダレダ?
酒を一献 空を見上げて視線を戻せばもういません
涼しい板張り
ここは彼の寝床です

あの月が部屋を満たす蛍光灯より美しいのは
離れていても何かが届くと信じてみたくなるからです

 蛍は人の夢
 月は人の希望
 不死の蜻蛉


夏の名残ももう終わります
月が今夜も綺麗です

320:名前はいらない
07/03/26 11:08:53 Cd2+zJKA
次の御代は「日曜日」です。

321:名前はいらない
07/03/26 18:27:22 /PAZIUNM
「晴れのある日」

日曜日に千代連れ海行った
千代日没見てようないた
良いウヰスキにおれと千代
よう千代美人と囃したら
千代ちよちよと鳴いた
愛い文鳥の千代



次は「肖像」でお願いします

322:318
07/03/26 18:27:43 O+OnGq23
>>320 ども、ありがとうございます。

323:名前はいらない
07/03/27 02:08:26 5fPAoQ0g
>>318の詩、
いいなあ

324:名前はいらない
07/03/27 18:49:58 0oClZ/DE
>>323 重ねて、ありがとうございます。

325:名前はいらない
07/03/27 21:30:40 voaq/+3T
「肖像」

灰皿の上に私の写真
気づかぬうちに撮られ渡された

私の肖像が燃えている
黄色い光の中で
捩れて転ぶ

何年もそうしてきた
友人との旅行でも
自分の写真はない
怖いのだ
その時が楽しかったなら
失ったものを思い出す

水を撒き残り火を消して
黒い燃えカスを
捨てる

今をただ見据える事でしか
私は生きられない



お次は「時計」で



326:名前はいらない
07/03/28 22:51:57 Jp2IXqgp
「時計」

時は止まらない
戻らない
なのに
時よ戻れと願ってしまう
あなたにもう一度会えるから
あなたの隣にいられるから
あなたのそのぬくもりに
もう一度ふれていたいから


次は「隣にいた」でお願いします

327:soft ◆soft/e/9Do
07/03/29 04:39:44 fpIJAbgD
『隣にいたモノとは』
例えば拳銃を手に入れた時
君は銀行に走っていくだろうな
あの穴の開いたコンバースのスニーカーで行くだろうな
そして覆面を被ってこう言うんだ
金を出せ


頭が白紙になって
ポッポーと蒸気機関車みたいな
その熱でカップラーメンでも作れるんじゃないかみたいな
バカな銀行員がとっさに出したのが
ポケットマネーの数万円だったら
君は笑いながら拳銃をぶっ飛ばすんだ
君は誰に撃つ?
もちろんボクは自分の頭さ


例えば核爆弾を積んだ戦闘機が
何処でもいい
日本国の戦闘機ならロシアでも朝鮮でも中国でも
はたまたイギリスでもアメリカでもいい
そういった、核爆弾を積んだ戦闘機がだな
僕たちの目の前に墜落したら

きっと僕たちは
原爆ドームは形は残ったかもしれない
だけど、小学校の時の全校生徒を集めた夏休みが開けた直後の
集会か何かで見なかったか
そう、あの日教組のご都合ですよーーーーーーーーーん
丸出しの戦争映画さ
あの中でまるで影のようになってしまう広島県民を見ただろう
あれは恐ろしいよな
ああいうMajiで人間が溶けちゃう5秒前に君はどうするの?

ボクは君の手を握るよ
だってアツサ何千度の炎に焼けて
影絵みたいになった僕たちは
手を握り合っていっているんだろう?
最高じゃないか?なぁそう思うだろう?
君がそう思うわないなら
今すぐ君を殺してやる

何を言いたかったっていうと
死(生命の活動の停止)は僕たちのすぐ横で
ガムを噛みながら、メンソール煙草を吸いヤニクラに多少苦しみながら
いつでも楽な姿勢で
そうさ、君がNHKのNEWSをソファに横たわりながら見るときのような
まったく楽な気持ちでそこにいる事さ

世界は素晴らしい 
生前の世界は素晴らしい
死後の世界はもっとスバラシイ

ボクには輝かしき未来を!
君には暗黒すぎてメクラになってしまうような末来を!
神様よ!運命とやらよ!
どうか首を吊って死んでしまえ

次は『顔』でお願いします

328:名前はいらない
07/03/29 14:14:19 l6u0ZYhe
世の中バカばっか
正気の無い顔で四六時中携帯とにらめっこ
分かりやすい嘘を平然と並べて居直っている
自分と違う考えは速攻デリート
目の前どころかすぐ隣の人にさえ何の関心も抱かない
何も変える気が無いクセに文句だけは一人前
ホント世の中バカばっか



最近気付いたんだけど
そういう奴らの顔
全部鏡なんだよね





次は「普段着」

329:名前はいらない
07/03/29 21:00:33 mNBSa/jM
「普段着がよれよれ」

引き伸ばされたしわくちゃの
T-shirt

メン

100%!!


しわくちゃの髪の毛
天然

パーマ

100%!!

曲がってしまった
背筋

おたく

100%!!

ゲット!

330:名前はいらない
07/03/29 21:15:18 mNBSa/jM
お題ワスレテタ。

NEXT POEM'S THEME → 【文庫本】

331:アカの他人Vol8
07/03/30 01:18:42 CmZpiUYI
世の中バカばっか
正気の無い顔で文庫本とにらめっこ
つまんない嘘で平然と塗り固められた活字の列を凝視
自分と違う考えは速攻デリート
目の前どころかすぐ隣の人にさえ何の関心も抱かない
何も変える気が無いクセに文句だけは一人前
ホント世の中バカばっか

ちなみに

最近気付いたんだけど
そういう奴らの顔
みんな精気ないんだよね


          文庫本

     お次は「時計地獄」でおねがい


332:鞭 ◆ILLsmD2C1w
07/03/30 02:17:41 +jYg7GAG
『チクタクトキシック』

ちくたくちくたくちくたく

ねえあなた どちらさま
時間が無いのよ時間が無い
かまってられないの さようなら

風のように去る彼女カーテン揺らす

まわる
秒針みたいに素早く
分針みたいに正確に
毒が
まわる

ねえあなた なにさまなのよ
時間が無い 時間が無いのよ
構わないで しつれいするわ

ちくたくちくたくちくたく

白い壁を埋め尽くす時計は全て
同じリズムで時間を刻む
胸に手をあてて
肉一枚隔てた向こうの時計さえも
刻む
刻む
刻む
時間が無いのよ

ちくたくちくたくちくたく

ロマンチックタックの時計はどうやら電池が切れたらしい

ちくたくちくたくちくたくどかん



次は『レシート』でお願いします

333:名前はいらない
07/03/30 07:29:35 Dp1zuomQ
「レシート」


いやいや
あいつは手ごわいよ

薄っぺらで、存在感がなくて
そのくせ、ちゃっかり財布やポケットに入り込んでやがる

ほっとけば財布ん中がゴチャるし
気づけば一緒に洗濯して、ポケットん中がカスだらけ


いやいや
あいつは本気で手ごわいよ


あいつのせいで
彼女にエロ本買ったのばれちゃったもん・・・・

334:名前はいらない
07/03/30 07:30:46 Dp1zuomQ
次は「桜花爛漫」でお願いします(^^)

335:名前はいらない
07/03/31 17:40:27 1/gFgreO
「桜花爛漫」

君の瞳の中に
きらきら舞う粉雪は

いつの間にか
桜の花びらに
色を変えていました

もう並んで帰り道を
歩くことはないけれど

桜の下で口づけを
交わすことはないけれど

私の想いは桜花とともに
咲き溢れています。



…ゥワ、意味不でスマソ。

次は「ひつじ雲」でお願いします(・ω・)ノ

336:名前はいらない
07/03/31 17:45:30 4TNNeiXO
草原の上で

羊を数える僕。

つのを出してるあの雲は、

バイキンマンに違いない

隣の綿あめは

シロです

うーん お腹が空いたぞ。

眠たいぞ。



次は アンパンマン

337:名前はいらない
07/03/31 18:02:18 Wg05C8hF
ちぃっちゃな頃から悪ガキでー

頂点めざしてきたとこ歌舞伎町

小学生の頃から半分以上のやつが夢はホストだったんだ

ラリることは大人への階段

原付パクって走り出せアンパンマン

↓小学生の頃の夢

338:名前はいらない
07/03/31 19:33:25 /g5FBR4s
小学生の頃の夢



基本的には忍者で足とかめっちゃ見えなくなるぐらい早くて(足がね
なんか電柱の天辺を飛び石を飛ぶようにぴょンぴょンと飛び跳ねて
車だけにとどまらず飛行機とか車とかフェリーとかで走りまくって
時にはどっかからキカイが飛んできてジャンプすれば合体してキカイ人間的なものに変身したり
武器はてっぽうを胸に忍ばせてきょろきょろあたりをうかがったり
でも基本は忘れず服装は動きやすいTシャツで黒い色
それでいつも敵を見張っているナイスガイなのさ!


現在の自分といえ








ストーカー

339:名前はいらない
07/03/31 19:34:38 /g5FBR4s
ネクストテーマ → 振り出し

340:アカの他人Vol8
07/04/01 00:51:17 d6S/Xx1i
今まで積み上げてきたものが
ガラガラと音を立てて崩れる。
今、それがそこらじゅうで起き、
終わりを迎えている。
人間は何も知らないでいるようだが、
実は必死で耐えているのだ。
だが、もうそうしてはいられない。
なぜなら、それ自体致命的だからだ。
人は一からこの世を立て直さなくてはいけない。
そのために、みんなで協力しなくてはならないのだ。
だから、耐えてないで、声をあげよう。
世の中を一から作りなおすのだ。
振り出しに戻して、みんなが喜びあえる時代にする
ためだ。
それが、できないとなれば、残るは全滅だけだろう。。
新時代の幕開けの前の夜もすがら。

          振り出し

        お次は「ザッツ・バットタイミング!」で

341:名前はいらない
07/04/01 00:58:13 +678UfmU

 ダッツ バッド タイミング

 
 今まで言葉にもできなかった
 差別を続けられたうえに
 残虐非道な嫌がらせばかりをうけたことを
 思い起こせと
 嵐の中を一人笑われながら
 走ったことを思い出せ
 誰かが助けてくれたのか?
 誰も助けはしなかった
 気がおかしくなったとき
 誰も助けはしなかった

 誰も信じてはいけない
 信じたざまがこれだ
 よく思いおこすがいい

 雷がとどろく

 差別を豪語できないものの怒りを
 あたしは死んでも忘れない


 次は天使でお願いします

 

342:名前はいらない
07/04/01 02:30:22 aLN8BNJm
生む光線の軟さに
薄く先が見える
輪の立派に含んだ
負うよ低空の位
負うよ低層の位

なめる目で吐き
矢が増えて
よって微光が溶け
見える点の金粉
見える点の銀粉

ららら を覚えて


次は「笹」でお願いします

343: ◆fdoxaV4ywY
07/04/01 09:38:59 zVNEy+S3
「笹」
子パンダころころやってきて
笹の葉もそもそ食べ出した

笹の繊維が食べにくい

憎いくらいに好きな笹

子パンダたまらず泣き出した
母パンダのそのそやってきて
子パンダそっと抱き締めた

ゆっくり慌てずたべるのよ

子パンダきゅっと抱きついた
二人で仲良く笹食べた

344: ◆fdoxaV4ywY
07/04/01 09:40:15 zVNEy+S3
次は「ちぎれ雲」でお願いします!

345:鞭 ◆ILLsmD2C1w
07/04/02 19:16:08 W4qCkrd0
『ちぎれ雲もぐもぐ』

ちぎれ雲が風に乗って
流れてくるから口開けて待つ

飛行機は難しい文字を描きながら
僕のみらいを掠めとろうとする

はぐれた子羊は黒い
黒いから見つかった

ちぎれ雲が風に乗って
流れてくるから口開けて待つ

あんまり味はしない



次は『キューブリック』でお願いします

346:鬼津月 ◆tBqj2O1lqQ
07/04/18 00:31:32 FkhZe4RO
  キューブリック

そう、フルメタルジャケットくらいしか
見てないわけだが
強烈だった
ファックだった
軍曹はいかしてる
戦争はいかれてる
ガンホー、ガンホー
動きの鈍い女子供は
ヘリで掃討だ
逃げる奴、逃げない奴
その定義は
革命的ですらある
サーイエッサー
現代アートの醜さにシット
熱くそびえたつ糞にゴッド
軍曹はいかしてる
最後の言葉も
軍曹にのみおくる
トムとニコルに
サーイエッサー

―――――――

お次は「王子の恋」で。

347: ◆L4LyBSss3w
07/04/29 21:58:55 fzJQcgku
【王子の恋】

ひとは本能が壊れたいきものだから
誰かに学ばないと愛の求め方さえ解らない
目前に差し出される御馳走ばかりを
銀のフォークで食べ続けた王子様には

それが恋だと気付く想像力が欠けていました。



次は【異邦の掟】でお願いします。

348:異邦の掟
07/05/06 15:38:03 Vy2FxAJ5
あんなにあった連休の日々が尽きてしまいます
連休になったら遊ぼうと数人に約束していましたが
誰とも会わず
明日からの日々からも顔をそむけています
私には引きこもる勇気さえありません
自傷もおそろしく自死はもってのほか
前に伸びる階段は
(誰もが登っていきます)
そんなに急なものではなく
私を害する人は今のところ皆無で
ならば
服を着て髪を縛り靴を履いて雨が降るなら傘をさして

なぜ喉の奥に雑巾がつまっているような心持ちがするのでしょう
せめてシェスタがある国なら良かったのですが

349:348
07/05/06 15:40:59 Vy2FxAJ5
次は「気に入らない」で頼む。

350:名前はいらない
07/05/06 18:11:15 QWc796QG
気に入らないなー
運転へったくそ
車ボコボコ
出世の理由は自身が尊大だったからか

資本主義には通用しないの
東大卒でも精神病ならゴミ箱にポイ

気に入らないな
お前のその態度
お前にはそっくりそのままセリフ返してやるよなんて言うなよ
俺は最小限まで自己を削っている
69しながら街を歩いてるやつが魅力的か?
客に圧力かけれる奴が汚れてるか?
ちゃんちゃらガキかよ

次はショック療法

351:名前はいらない
07/05/19 04:03:54 z95fTcBa
おまえショック
Loveで空がフォーリング

おまえショック
マイヘッドの上にフォーリング

YOU求めLOSTハートNOWホットバーニング

オール溶かしダークにCrashするはずさ

〇〇とのLoveをガードする為YOUはWorldウォーキング
LoveをノールックLostっちまった

「ラ王よ!空へGoするメイクタイムが来たのだ!」



じゃあ次のお題『タフ・ボーイ(14連キター)※タッポイでも良し』

352:タフ・ボーイ
07/05/20 16:38:23 PnWIekkE
日曜日の午後 缶チューハイ6缶持って海へ歩いた
3缶飲んだ女が
(35だと言っていたがたぶん40過ぎの)
(何度か俺と寝てくれた 悪くなかった)
あたしのうんこシーチキンの匂いがすんのよと言った
なんだーそれきしょいとげらげら笑って
歩いて帰り
ついでに女の部屋へ
シーチキンを開けてメシに乗せちょっと醤油とマヨネーズ
ゴマをかけて
お前のうんこいただきまーす
ははは あたしのうんこいただきまーす
いい女だ!
いい日曜日だ!

353:352
07/05/20 16:39:11 PnWIekkE
次は「カラス」で頼む。

354:カラス
07/05/20 16:53:22 aOsbfhFP
かもめのように
海が似合わない
白鳥のように
湖が似合わない
すずめのように
町人に愛されない
色黒だけどしっかり者
町人よりも旅人に愛されてる
姫君よりも魔女に愛される
流れ者の哀しさ、こっけいさ
みんな知ってるよ


次は「引き出し」でお願いします。


355:カラス ◆gwnULb/9mw
07/05/20 17:00:36 8B8gvCEL
頭の上でいつもカラスが飛んでいる
鳴き声を聞きながら、僕はもうすぐ死ぬんじゃないかと恐れを持った
カラスは死体を啄ばむと聞いたことがあるからだ
なかなか死なないので、恐々しながら生きていると
ビュンビュンと襲い掛かってきた
辺りは黒い靄に包まれた

↓「褐色の肌」

356:引き出し ◆gwnULb/9mw
07/05/20 17:09:32 8B8gvCEL
開けるとタイムマシーン
閉めると引き出し

↓「褐色の肌」

357:名前はいらない
07/05/20 17:13:38 FmtIY1gj
カラスは街にやってきた
都会の空気から逃げてきた

カラスは街にやってきた
そこには少しの子供と老人しか居なかった

カラスは街に巣を作った
自分にも家族を作れると思ったのだ

カラスは街に巣を作った
ハンガーなんかじゃなく山の木々の枝を集めて

カラスは卵を生んだ

カラスに家族が出来た

カラスは平和だった

平和だった

ある日人がやってきた。

人は木を切った

轟音を武器にして何のこともなく木を切った

カラスは家族を失った

カラスは都会の空から逃げられないことを知った

カラスは道路に降り立った


カラスは死んだ

自分は自分にしかなれないことを知ってしまったから

358:褐色の肌
07/05/26 22:36:56 09pv61UE
自分を嫌ってもろくなことはないのに
傷をつまみひらくような真似をする
理想も曖昧だから
ますます怠けつつ
あちこちの傷をいじりまわす
色素が薄い私のからだは
傷のところだけばかに色素が濃く
特に腋の下の傷からは
くたくたで自分と通じ合えない八方ふさがりの
饐えた寂しいにおいがしている
鼻がつんとするけど泣くのを我慢して傷を睨み返す
報われない
いいことなんてない
何もかもぜんぜん管理できない
それでも諦めるもんかと自分を叱咤して

359:358
07/05/26 22:41:22 09pv61UE
次は「常連」で頼む。

360: ◆gwnULb/9mw
07/05/26 23:20:49 3Uc5kCRx
・常連

俺を店員か何かと勘違いしてるみたいだ

↓「ジョーズ」

361:名前はいらない
07/05/27 00:21:15 4JBhWudW
ジョーズの
それはただ黙ってこっちを見ている目の
殺意?

↓「ひなぎく」

362:名前はいらない
07/05/27 08:40:02 pV3GUPIj
「ひなぎく」
山の峠
雛菊が絨毯のように
咲いていた

このままひとりで
眠ろう
花たちのささやきを
聞きながら
そっと
眠ろう


↓同族嫌悪

363: ◆gwnULb/9mw
07/05/27 14:47:31 moHVgurR
・同属嫌悪

鏡見てろ

↓「OS」

364:名前はいらない
07/05/31 04:19:03 O0wbiiMl
「OS」

硬く わずかに青白く光っている
少し苦い 小刻みにずっと震えている
触れようとしても 空中でそれは手をすり抜けて

だがかなり熱い そしてただずっと震えている
溶けたプラスチックの匂い
音は聞こえない

↓「白夜」

365:名前はいらない
07/06/03 01:30:46 A3lnNLbk
眠らせてくれないのか?
俺に歩き続けろと言うのか?
目的も 始まりさえも無い この場所で

なぜ 俺を照らし続けるんだ?
わずかな温もりを与えてくれるんだ?
意味も 終りさえも どこかへ消えてしまった

それでも どこかへと連れていってくれるのか?
俺の手を 引いていてくれるのか?
ありがとう ありがとう



ありがとう って なんだ?
なんだ って なんなんだ?
なにも 考え?
考えられない?

ごめん
殺してくれないか?



お次は「最近始めた日記帳」で

366: ◆notePDkbPQ
07/06/08 23:33:36 QqSBC55L
「毒日記」

溜め込みました
他人自分生きている世界へ
怨み妬み絶望
壊したい潰したい奪いたい引き裂きたい
殺したい殺したい・・・
べっとりはりつき剥がせない


どくどく猛毒
焼きたい消してしまたいのだけれど
こっそり大切にしまってある
いつまでもいつまでも
私の
毒日記

見ないで
見ないでください



お次は「肩」で

367: ◆OPBYKkBBNQ
07/06/09 01:21:50 hvR67su8
「肩」

肩がないんだ、その男には
小さい頃から力仕事ばかりで
米を担いで
砂利を担いで
ほっそりと伸びた首は肉に巻かれ
二の腕との境は
流した汗と
荒い呼吸の中に消えていった

男の逞しい背中には
筋肉のスロープだけがあるんだ

368: ◆OPBYKkBBNQ
07/06/09 01:22:55 hvR67su8
次は「蚊」で。

369:名前はいらない
07/06/09 14:22:18 YgiDXvOW
『蚊』

君が突き刺した言葉は

僕の心を赤くして

焦れったい熱さを残した

返事を早くしたくて

でも後が怖くて

だけど君といたくて

君を生かした

(靴下)

370:名前はいらない
07/06/10 00:36:20 h8t8PujI
「靴下」

まるでおもちゃだね

見てるだけでも愛しく可愛い

笑顔は天使だけど泣かないで

俺の愛する人を困らせないで

それでも愛しく思うよ



「風」

371:名前はいらない
07/06/10 01:36:19 96ZJqbMz
風に持ってかれた君の帽子を僕はまだ探してる。
でもこの辺にはない。もっと遠くにあるかもしれない。
だからぼくは冒険家になるよ。

次「科学者」

372:名前はいらない
07/06/10 14:46:29 EsrGcy5b
お前の知性だけで世界は救えない
お前は天地万物の秘密を知っているかのよう
にも拘らず全てを悪化させた
それはお前を孤独にし お前はそれに呪われた

「ぬるぽ」

373:名前はいらない
07/06/13 09:09:47 fnkDKt/w
    _, ,_  ガッ
 爪・ω・)
  ⊂彡☆))Д´) >372

次は「夏草」で

374:cレール ◆n/ANJuS0Pg
07/06/18 23:11:41 yfJpCidt
「夏草」

死屍累々の
刈られたばかりの
君たちの匂い

夏の始めは
手を合わす季節

ふいに背後から
風に吹かれて
高く延びた空
僕は目を細め
散り散りに飛んだ
君たちの跡

僕は帰らない
二度と帰れない
躯ごと夏に投げ出されようと
知らずにいた笑顔には
戻れない


お次は「寒すぎる日には」で!

375: ◆75PSbtSdd2
07/06/19 00:54:17 gG6uA2kK
「寒すぎる日には」

寒すぎる
そんな日には

掻き集めてきた
言葉たちを
手に含ませてはあたためあたため

寒すぎる
そんな日には

まだその時の体温を
残したままの思い出たちに
頭のてっぺんから足の先まで
ぐるぐるぐるっとくるまって

そうして
朝陽が昇る
夢を見る

寒すぎる
そんな日は

ほかに
何も
いらないから



お次は、「ポケットの中に」で、お願いします~

376: ◆notePDkbPQ
07/06/19 01:04:20 iwgf8f/I
「メモ」

「このお店な」

あの娘が
書いてくれた
メモ

「ここのフィナンシェが旨いんや」

財布だと
何処かに
遣ってしまうから

「お母さんに買ったげるんやで」

ポケットの中に
握り締めて
そっと
握り締めて




お次は「コメツキムシ」で

377:不思議ちゃん ◆4i76S0X7TA
07/06/19 22:51:29 aAH1Y+JP
  「コメツキムシ」

   
   ブチッ
 
   米吐きながら

   ハレルヤ


   次回「てんとうむし」で

378:名前はいらない
07/06/21 04:08:23 6w53jBaP
「てんとうむし」

あの時見上げていた空ほど透き通って見えた
夕暮れ空の紅に墨を零したようで
確かその時の僕はてんとうむしを連想した
幼い眼には好きなものと綺麗なものしか映らなくて
排気ガスに染まった黒い雲すら僕には七星だった

いつしか僕はコウノトリが子供を運ばないことや
警察はヒーローではないこと、人生には限りがあることや
あの七星は汚いものであることを知った
だがあの黒い雲が白ければ、幼かった僕は
きっとてんとうむしを連想しなかったし
この思い出も生まれなかったのだなと考えると
僕は黒い雲が白くならずともいいような気がした
 
ふと右隣から羽音がした
僕の肩を見ると白い七星のてんとうむしがいた
僕はそれを手のひらで包み、自分すらあの雲のような汚いものになっていた事実に
声を殺して泣いた
 
 
次「憑依される」

379:赤の他人Vol1
07/06/25 22:18:18 7l2SwlqI
今地球で起きていること
それは何か
人々に課せられた本当の課題
しかし誰も気づこうとせず
今あらゆる人々がピンチに
そのお膳立てをする存在がいる
憑依して悪さばかりして人を困らせるやつ
同化した人は悪意を善人に平気で向けだす
憑依して見せ掛けで相手を翻し
不信感を持たせ互いを分裂させる力に気をつけろ
そいつらはそこらじゅうで待ち構えている

    「憑依される」

    次は「アセンション地球号!」で


     

380:名前はいらない
07/06/25 22:41:59 NC+i6akF
『アセンション地球号』


最近、「アセンション地球号」と書かれた看板が街のいたるところに張られている。
町内の掲示板や駅前の電信柱、ガードレールや街頭の電子掲示板にも流れているのだ。
そこは進化を放棄した旧人類から更なる未来を手に入れるための新人類になるための施設だそうだ。
旧人類とは地球環境のみに縛られてこの星から抜け出せない人々のことを言い、
新人類とは火星や月など地球外の環境に適応しテラフォーミングを可能にした人類を指す。

アセンション地球号に入所した人々は一ヶ月の訓練を経て月や火星への移住を開始する。
一つだけ言えるのはもう二度と地球に戻ってくることはなくその後の行方は誰にも分からない、ということだけ。
冷静に考えれば生きているという保障はない。それでも入居する人間は後をたたないのだ。

今日も空を覆うスモッグは日光を遮るほど厚い。
光に当たらず萎れていく植物のように人が歩く。
いつしか月は遠い幻のように思われた。


夢を喰うアセンション地球号。
それもひとつの希望の形なのだ。



381:名前はいらない
07/06/25 22:42:53 NC+i6akF
次は泥棒でよろしこ。

382: ◆notePDkbPQ
07/06/25 23:18:46 Q/17IZ1P
「泥棒」

ここいらは治安が良い
鍵が見つからなくて往生しても
そのまま出かけてしまう
泥棒に入られたこともないのだ
ピッキングなんてありゃしない
鍵が見つかれば流石に掛けて出かける
帰ってきたとき
鍵が見つからなくて往生しても
階下の住人に一言
「すみません、脚立貸してください」
ベランダからよっこらしょ

今の俺、まるで泥棒みてえだな



お次は、「サイダー」で


383:名前はいらない
07/06/26 01:00:10 NtjAoyUG
「さいだー」
どこまでも中途半端なやつ
だから誰も振り向かない
できるならやってるし
どこめでもうそつきなやつ
だって、泡がぬけたから
それはよかった


次は「ねこ」で

384: ◆75PSbtSdd2
07/07/01 02:19:11 TJS36OwY

『野良』

突然の雨 通り雨
改札抜けたアーケイドには
傘を買う人 迎えを待つ人
タクシー乗り場に並ぶ人

それを横目に
駐輪場へ真っ直ぐ向かう
鞄をひらりと肩にかけ
ハンカチほどのタオルを手に

天気予報がはずれるなんて
珍しくもない よくあること
サドルの下に詰め込んだ
一時凌ぎの合羽をかぶり
濡れた自転車で走り出す

何度か車が追い越していく
その度に 車のタイヤがハネをあげても
なんてことない よくあること


雫ですべったブレーキが
キュッと不意の音をたて
ようやく歩道に降り立つと
隣家の犬が吠えたてる

はい、はい、仕方ないな

外灯が照らす玄関脇には
白と茶色の斑(ぶち)のノラ
背中丸めて こっちを向く

今日は うちに雨宿り?
口元が緩み息を洩らすと
耳を掻いて ノラは鳴いた

ミュー…

濡れるなよ。

そう呟いて
玄関扉の鍵をまわす

私には 猫の気持ちはわからないけど



---次は、「最終回」 で ---

385:名前はいらない
07/07/01 05:17:08 q9LtGpU1
「最終回」

出来るなら訪れて欲しくはないよねえ
君が息を洩らしながら言った
まあ、うん、望まれていないけどさ
そうならなきゃ次の番組は始まらないし、仕方無いよ
僕は君の機嫌を損ねないよう、軽めの口調で言う
ふいと君がテレビの方を向いた
暖炉の明かりが少し反射して、ドラマの主人公の顔がオレンジ掛かっている

クライマックス、主人公は言った
「ずっと君の傍にいるよ」
よくもまあこんなこっ恥ずかしい台詞を、とかじゃなくて
こいつはうそつきだなあと思った
僕がテレビに夢中になる君に約束した嘘のように
はかない嘘だ
つかれた方も理解出来る嘘、受け入れられる嘘だ
終わりはかならず来るという法則を無視した約束だ
 
私たちの最終回はまだまだ遠ければいいのにな
ぽつりと君がつぶやいた
 


次「おばけ」

386:名前はいらない
07/07/11 04:09:02 K9aS1sfx
あああああああああああああああああああああああああああああああああ









ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ




ああああああああああああああああああああ


お化けは柳の下で踊り狂っている

ストリップショーの観客は罵声を浴びせる
おめぇ、まんこみせりりぃな、まんこおっびらげぇな
あああ。あああ。。あああ。
ああ。ああ。
私は1--めmm、あえ、、ま死んだも
死んだの
ねぇ理解して
私は誰任も理解しかされなかった

ああ、ああまりまりだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ
だだいzぅむだだいずmぅ
いだだだdじzmぅいzczcじぅむ

言葉にならない言葉を吐いて
東京は寂しいさ だって誰相手にしてくれないだんだもの
環八で車道に立ってみたわ
誰も私をひぉじゃしないもの
なんてみじ、えま
あああああああや^だまあだ
やーだんわやんだ^wだmm

アーーーーーだーーーあーーーd-あーーーあd-あーーー

さようなら

「次はウイィスキーで」

387:名前はいらない
07/07/15 10:44:17 G+XcjRjH
「次はウイィスキーで」
 
なんかズレてますよね
ウイィスキー
おいしいんですけどね
ウイィスキー
いやうん、すべからく
ウイィスキー
あなたもわたしもそう
ウイィスキー
 
甘く甘く毒されている汚い帳の内で股開く声
その向こう側に見えたのは液体を注いだグラス
茶色い酒の口当たりが惑わせる、いや
迷わせるのアナグラム?倒置方?
それより窓の外は暗くなってしまったね
やはりやはり酒は飲み過ぎるといけないね
からだにわるいです!

だからウイィスキーで あなたと乾杯
 

次「亡霊と祟りと僕」

388:名前はいらない
07/07/16 02:50:09 CuEkzIXX
そろそろまともな文章が読みたいぜ

389:名前はいらない
07/07/16 13:44:25 Z3H2atXC
書けよ

390:soft ◆1unIKApLkA
07/07/23 21:45:11 dREuLDjh
『蚊』
蚊が飛んできた
夏の日差しをシャットアウトしたつもりの
カーテンは情けなさそうに自身の色を
日光にて艶やかにしている、その後ろから
その後ろの窓から蚊は侵入してきた
私の血を吸いたいと、ワタシノチヲスイタイト
ぶんぶん ぶんぶん ぶんぶん ぶんぶん

私は彼を殺した

夏の雨に 私は気が滅入った
私の全身広がる発疹に 気が滅入った
キチガイ水は体中に染み渡り
真ん丸いはずの太陽が
今は何角形にも変形して見せる

夏の日差しは 自慢げに
部屋の内部に横たわる私を焼いてみせる
私は声をあげ 叫び声をあげ

雪が恋しい 雪が恋しい
私を冷やしておくれ 熱にうなされる私を この私を
発酵した私の肉から 血が申し訳なさそうに流れ出る私から
その水分と 栄養と 肉と 骨と 脳髄と
それらを養分にして 蚊のベイビーが
生まれ出る 生まれ出る

私は果たして幸福 降伏 幸福 降伏
地を捨てよ 血を求めよ
地を捨てよ 血を求めよ

次のお題は 「ひまわり」 でおながいします

391:名前はいらない
07/07/23 22:45:35 07gJA2s+
「希望の種」

昨日
ヒマワリの目印に置いて来た
この森を再び通り抜けるために
しかし置いて来たハズの種がない
私は森の中で道を見失った

 ねずみが私を見てにんまりと笑った

完全に日が落ちる前に
せめてどこか眠れる場所をさがそうと思って
何とか前へ進もうとするが
夕日は森の木々に遮られて暗い
残りの種が唯一の食料だ

 樹上からカラスが仲間を呼ぶように叫んでいる

暗闇の森を幾日も彷徨い
私の行く末に見切りがついた時
小さな川の近くで腰を下ろした

 最後に聞いたのは風がざわめく音だった



  どこか小さな村のはずれに帰らずの森と呼ばれる森がある
  かつてある一人の青年が病床の妹を救うべく果敢にも挑み
  そして帰らぬ人となったという


今も森のどこかにあの青年が
ヒマワリを抱えて眠っている
薬を届ける夢をみながら

392:名前はいらない
07/07/23 22:47:45 07gJA2s+
Next Poem's Theme!! → 過去からの手紙

393:赤
07/07/25 01:34:02 sQnczUMu
時代のはざまに立つ
大きなサイクルの中で今
ひとつのサイクルが終わろうとしている
解き明かされた秘密
それにより時間のサイクルが
研ぎ澄ました感覚の中に戻ってくる
母なる根源母体とつながる
Velatropa24
CSRサテライトから響くラング
シモシュの和音が鳴り響く
13次元の宇宙のリズムに乗り
地球はアセンションする!
これは過去からの手紙だ。
乗り遅れるな、人間。
それが今、開示される秘密
ETは地球に文明を築いた
その墓から掘り出された
未来の人々に向けて開示される
    
     「過去からの手紙」

     お次は「置いてけぼり」で

    

394:名前はいらない
07/07/26 22:32:14 lgWJG94b
置いてけぼり

気付けばいつも私はひとり
みんなと同時に歩いても いつも先に行かれてしまう
私は歩くのが遅いのかも
だけど
みんなに歩調を合わせるのも
かえって疲れてしまう
嫌だなこんなの


でもね
いつも前を見ると


皆が立ち止まって
笑って待っていてくれているの




次は「その目には」でお願いします


395:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 03:24:45 ZvQH8xl6
「その目には」

その目には
何か仕掛けが施されていて
とある事柄に躊躇いがなく
きっと傷を感じさせてくれる

僕は(おそらく)壮大なそれを
ビールと一緒に胃袋へ流し込み
何らかを引き受ける切符にしなければならない
だからなるべく早く、分かりやすくしてくれないか

↓「普及」

396:soft ◆1unIKApLkA
07/07/29 04:03:53 jHKW157t
『諦め』
諦めが普及している
いや、蔓延していると言っていい

大学生はみな、どこの会社に入るかを模索した
年頃の女性は みなまで言うまい

諦めが普及している
私の口にも入ってきた
餡子の腐った味がした

正確には私が生まれる前だが
井上陽水が 都会では自殺する若者が増えている
と歌った
傘がないのは諦めである
詞に対する理論固めの反論は聞きたくない
これは私の私に対する諦めである

諦めに塩を振ってみた
蛞蝓のようにしなびてしまった
これはまた諦めの諦めである

諦めが普及している
やがて死も蔓延るだろう
人々は何に飢えているだろうか?
その答えに希望と言うのはあまりに浅はかだ

何だって?私に模範解答を求められても困るよ、君
―これは生を放棄した最も悪しき諦めである

397:soft ◆1unIKApLkA
07/07/29 04:04:52 jHKW157t
次は
『金魚すくい』でおねげぇします

398:鬼津月 ◆tBqj2O1lqQ
07/07/31 02:07:16 ta0Gxccy
  金魚すくい

白地に花咲く、浴衣の子
下駄を鳴らせて、屋台の先
浅い水槽の前に、しゃがんで
のぞきこんだら
金魚の子になっていた
紅いひれをふるって
閉ざされた箱の中に泳ぎ回る
見知らぬ無数の中に心を失い
水面が揺れる
遠い花火の欠片に
光りを忘れた
薄っぺらな丸い月が
水を割って、さらいにくる
逃げても追ってくる
次々に
もう、泳ぎ疲れたなら
身を任せてもいい
濡れた月さえ破れれば
なにも、怖くはない

―――――――

お次は「花火」で。

399:名前はいらない
07/08/06 02:13:03 TgDw0cHD
「花火」
 
離れていく地面、見下ろす夜景
今日まで箱入りに育てられ、十分に肥えた僕
上がる音は皆様にどう聞こえたでしょう
つぼむ袋のなかで詰め物が擦れあう
 
きれいに咲けるでしょうか
しぼんでしまわないでしょうか
僕の咲いたカタチを考えてくれた人たちに
申し訳が立たなくなるのは嫌だ
 
一瞬

包む緊張を破るように開く
沢山の声が聞こえた
ああ、ああ良かった、どうやら僕は花になれたらしい
見てください夏空の花を
どうか覚えていてください、開く音を
短いいのちを燃やして尽くして

子供たちのやんやと騒ぐ声
先方の花たちが地に落ちる
僕も花弁を閉じるとゆっくり地へ戻っていった
 
 
次「ドッペルゲンガー」

400:soft ◆soft/e/9Do
07/08/14 03:12:24 FKVzbIwf
『ドッペルゲンガー』
公園は大人たちで賑わっている
着古しすぎて、擦り切れて
所々に穴のある長袖のシャツと短パンで
髪は伸びるに任せた
そういうジジイが一人、後ろに廻した手を腰で組み、歩く
「ちぃと失敬」聞こえぬくらいの小声を発して
花見に興じる、宵に酔いに興じるサラリーマンの一団から
ワンカップ酒を頂戴する

そこらに座して、シケモクを吸い吸い
夜桜を眺める
「桜の木の下には……」
若い頃に読んだ小説がジジイの頭を騒がす

桜の木の下には 桜の木の下には

ジジイは傍の桜の根元を手で掘ってみた
掘っているうちに酔いは覚めたようにも思える
「あっ」っと人差し指の爪が剥げた

痛覚がちゃんと機能して、ジジイは思わずも目を潤ます
ふと遠くの宴会の声が響く
見ると立派なスーツを着込んだ自分に似た老人が舞っていた

ジジイは自分の掘った穴に目を戻す
ここに埋まってやろうと必死に刃物を探した
必死に、だ


次は「お墓参り」でお願いします

401:名前はいらない
07/08/14 13:37:27 IBlSlZod
「墓参り」

疲れに泳ぐ毎日の中の
ほんのわずかな安らぎのひと時。
蒸し返す夏の熱気のなか、
懐かしい人たちが帰ってくる。

きょうは静かな祝宴のなかで。
火傷しそうな墓石に水分補給。
拝啓。元気にしてますか?
こちらもあいかわらずいろいろあるけど、
なんとか毎日あるいてます。

いつも見守ってくれてありがとう。
土産話はまだできていないけれど、
また、いつでも会えるから。
今日は線香を一本。感謝をこめて。

8月14日。晴れ


「情熱」

402:miko
07/08/14 14:10:06 IWXrWdHo
[情熱]

眠りから覚めたとき



いつしか夢と現実が混ざった
息苦しくもあたたかい世界にいた
そこに住む人々のはーとゎ眩しくして赤く光っていた

初めて自分が恥ずかしくなった



そして思う。
この世界から現実に戻れたとき
自分の眩しいくらいに輝くはーとを見せ付けてやろうと…

真っ赤なはーとを。。。。。



『ガラス』

403:ガラス
07/08/14 16:51:30 Ns1QyPLM
粉々に砕こう それしか方法はない 四角に囲まれた部屋で扉などない 照り付ける陽射しは容赦ない

誰も信じれない

誰も信じない

水一杯の幸せを欲して
自由な空間を求めて

あぁそんなに外から叩かないでくれよ

ガラスは割れやすいのだから

あぁそんなに見つめないでくれよ
遮るものは何もないのだから

そう、もう限界なのだ
いくつかのヒビは目に見えて日々大きくなっている

粉々に砕こう それで終わるのだから

粉々に砕こう 破片は煌めくのだから

粉々に砕こう 作り直せない美しさを見たいから







次は【つくつくぼうし】

404:名前はいらない
07/08/23 15:50:58 iBCtjO+M
「つくつくぼうし」
十歳か十一歳だか、とにかく歳が二桁になった時は
たったそれだけですっかりオトナになったような気分だった
自称おにいちゃんの俺はその頃まだばーちゃん家で暮らしてて
人数を余す事無く近くに住んでる小学校低学年の子供を連れてきた
純粋純朴ド清純な虫採り少年だった俺はそいつらの中心でこう叫ぶ
 
「カブト虫取り行くモン手ーぇ上ーげてー!」
 
皆呆れた顔でどっか行った
たりめーだ とにかくまとめ役やリーダーが格好良くて
遊ぼうとなればかならず「●●するモン手ぇ上げて」を連呼
シカト食らってもめげずに叫び続ける欝陶しいくらい健気な俺

魚の跳ねるようだ

仕方なく田舎の森を一人で歩くみじめな少年はふと気付く
いつも煩いつくつくぼうしが黙りを決め込んでるって事に
なんやなんや虫までシカトかいな、とぶーたれて葉の毛布の上に寝転がる
暫らく間が空いてそのまま眠っちまった俺が夢心地に目を開けると
青いワンピースに青い髪に青い目の青青尽くしの綺麗なねーちゃんが立ってた
漫画に出てきそうなかんじのほっそりした、本当に綺麗なねーちゃんだった
ねーちゃんは俺の額を三回位撫でると
「いじけてんとな、皆の話も聞かなあかんよ」
と冴えた高い声で言ってぺしぺしと頭を軽く指で弾いた

霞の揺らぐようだ

そこからは多分俺がまた寝付いたのか覚えてないが
目を覚ますとねーちゃんはいなくなってて、代わりに低学年の子達が居た
しゃーないから付き合うたるわ、って具合にな
 
その時にはつくつくぼうしもまたいつもみたいに鳴き喚いてた
 
次「色情霊」

405:赤い子v5
07/08/26 00:03:10 Roz8HfqG
色情霊
こいつはめざとい!
これはことつのコドンだ。
遺伝子の一部。
除霊しても駄目だ。
決して成仏できない。
それはあのタイプの生まれもっての性格そのものでもある。
もう生来の癖(くせ)だ。
そっとしておいてあげよう。
ほら、そうこう言ってるうちに次の相手にアタックしているw


        次は「つまらない毎日」でおねがい。



406:名前はいらない
07/08/26 03:44:04 SlRjxQB0
「つまらない毎日」

命の蛍が頭上を飛びかう
 
輪廻とは気付けば作り上げられているものだ
星が生まれ、息をするものが生まれ
星が尽き、息をするものが尽き
積み重なる粕が宙を舞い
粕は寄り固まって星が生まれ
振り出しに戻っていく生命が何を思えばいい
最後にはみな粕になる
果たしてその粕に思いは託せるのだろうか
ぼくらの粕に
 
そんな事ばかり考えて生きてきた若い命がここに一つ
頭上を見上げると深夜の空は不安になる程澄んでいた
あの星達がぼくらの青い願いを聞き届けるならなあ
なんて空想が広がる
 
全くつまらない毎日だ
命の蛍が頭上を飛びかう
 

次「ポルターガイスト」
某林檎がループしてるのは秘密

407:名前はいらない
07/08/26 17:51:21 cw3IJg8l
「ポルターガイスト」

わたしの膝
ポルターガイストが棲み憑いた
がく がく
がくがくがくがくがくがく
ああ震度4
今日もまた


お次は、飴、で

408:名前はいらない
07/08/27 00:37:51 T6VAL+Cy
あの夏
ただ走って ただ走って
蝉しぐれと太陽光線の雨の中

全身ずぶ濡れになって
息を切らせて
眩しすぎる西日を背景に見たものは

日がすっかり落ちた
けだるさを全身にまとい
格好つけたつもりでポケットに手を突っ込んだ

「あ、飴だ…」

ベトベトになって ポケットのゴミも少し混ざっていて
思い出す 思い出しそうになる
たくさんの想いを込めた なのにコレは軽すぎる

なんだっけ
なにをいおうとしてたんだっけ
これを どうしたかったんだっけ

「もう、いいや…」

忘れたフリして
それを口に放り込んだ
昔が浮かんでくる前に 噛み砕いた

その日 初めて声を出さずに泣いた



次は「弱・中・強」

409:鬼津月 ◆tBqj2O1lqQ
07/09/18 23:33:02 puy4x4TH
  弱・中・強

コンボを決めて
ピヨるくらい危険で
誰もがどよめくほどに
華麗な指先のダンスを
バンバン見せつけて
弱いやつなんていらない
中に入れて喜ばせるのは
強く激しく滾ったものだけ
スティックをにぎって
回して、こねって、倒して
早く早く、リズミカルに
突き出たものたちを押して
必殺の技を、繰り出して
叩いて、勝利を手にして
弱く優しく、強く狂おしく
弱・中・強! 弱・中・強!
敵も味方も車もドラム缶も赤いパンツも
ああ、ぶってぶって

―――――――

お次は「食欲のない秋」で。

410:名前はいらない
07/09/23 00:04:25 N5weFNGM
眠いです
ちょっと疲れています
世の中の流れに着いていけません
他人の声が耳障りです
あの上司を殴りつけてやりたい
眠いです
同世代にクダを巻かれます
年下にタメ口されました
5分の間で駐禁を切られました
眠いです
コンビニの店員の態度が悪すぎです
満員電車では両手をつり革にかけます
眠いです

春から夏になっても
夏から秋になっても
そんなことばかりでまったく食欲がありません

でも
自分は大丈夫
キミがいるから





次、「女の子同士」

411:名前はいらない
07/09/24 14:10:45 rKfSXp/Q
「女の子同士」
ひくひくと痙攣するのは罪悪感があるから
こんなに嬉しい事はないのに涙が出るのは正しくないから
罪と罰の赤い実を齧ったばかりに
冷たい雫は私たちを伝った
 
夜の闇は案外に浅い
すべてを包む深い闇が欲しかった
自分達の間に咲いたつりがねのような白い花が二つ
月の光に照らされ、その白さを際立たせる
 
ああ、とんでもなく、いけないことをした
ようやく私はそれに気付いたのだ
 
 
次「多重人格」

412:名前はいらない
07/09/29 18:38:39 8CaO7XlP

私は私

時々笑って

時々泣いて

時々怒って

アイデンティティは確立している
此処にちゃんとある

私はわたし私はわたし私はわたし私はわたし私はわたし私はわたし私はわたし私はわたし私はわたし私はわたし私はわたし私はわたし私はわたし私はわたし



ねぇ愛してるよ






次「虚像」

413:名前はいらない
07/09/30 00:26:53 tUprWOQD
四角い部屋の真ん中で
僕はロウソクに火をともし見つめていた
それが明るいのかどうかは分からなく
ただ 後ろに何かがいる ということだけは感じていた

キミは 誰?

何かに 顔を向けずにそのまま言い放った
答えは 無い

そうか 僕を連れていくために来たのか
何故かって?
そんなの キミが一番知っているはずじゃないか

答えは 無い

キミは 僕がしてきたことをすべて見ていたはずだよ?
だったら キミがなすべきことは 分かるよね?

何かは 答えない

はは! はははは!
分からないのかな ねぇ 分からないのかな!?
はははは! 分からないのかなぁ!?
はははははははは!

フッと ロウソクの火を消す
僕はそのまま四角い部屋を飛び出した

止められるものなら 止めてみろ





次「壊れかけのラジオ」

414: ◆75PSbtSdd2
07/10/13 00:16:50 o67NFm9Z

あきれるほどの秋晴れの日
その余りの秋晴れさに
何処にも行かず、行くことができず

だから、と言うわけでもない
わたしと
今日の日の秋晴れに
もっとも似つかわしいような
誰にも邪魔されることのない、邪魔をする誰がいるわけでもない、
何ものにも侵食され得ない、侵食し得る何ものをも持たない、
昼寝を貪る


秋の光がどこまでも輝かしく
穏やかにそよぐ風と、心地よい温度
期待や予感で際限もなさげにしている空と
そこに浮かぶ希望と呼ばれる雲や雲や雲が流れる

と、いうらしい外の世界、秋模様を余所に
ひたすら貪る昼寝

何を思おうと思うまいと
何を考えようが忘れようが
何も拾わず何も捨てず
どの感傷とも離れず関わらず
歌うことも歌わぬことも
笑うことも笑わないことも、あるいは

それら一切から自由な
自由という不自由からも自由な

そんな昼寝を貪り続ける
時計を止めるほどの貪欲さで


その、夢ほどにもない夢心地につらねる
絶対的価値的自由的昼寝の寝言的戯れ言を

壊れかけのラジオが、(ザザザ)きっと
どこかで壊れかけているであろう世界に(ジジジジ…)
壊れながら、まさに壊れゆくが如く(ザザザ)
送っているのだ(ジジジジ…)

よく聞き取れないほど途切れ途切れに
そんな周波数で
どの耳にも届かないまま、きっと


外は秋晴れ

昼寝の最中


――***

次は、「おしゃべり」 で。

415:名前はいらない
07/10/16 23:32:31 5HpzeRBe
「おしゃべり」
 
掌と脳には文字列
握り締めたことばの数々を姦しい声が紡ぐ

あした あしかせ あしおと
あんず あんねい あんしょきょうふしょう
アイス アイロニー アインファクト
アルト アルデリー アルミホイル

平仮名と片仮名と飛びかう声声声
歩道橋を行き交うヒトビトは今日もいそがしく
それでも、ヒトビトがヒトビトである限りは
これを止める事は出来ないのだ
 

次は「影」でおねがいします

416:青の羊 ◆pNGtbbWniA
07/10/19 03:11:01 ps6O+W5C

定期的に様子の違う彼のことを皆心配している

あるものは仰向けに寝転がりながら
あるものは首をひねりながら

船上の男は 己の行く末を彼に託し
陸の女は 我が子の御宿りを彼に祈る

時には満ちて 影を放逐し
時には欠けて 影に染まる



次は「月」でおねがいします

417:名前はいらない
07/11/08 03:47:09 GzBoBr4e
たとえば私が綺麗な満月なら
あなたは目を細めて私に笑いかけてくれた?

たとえば私がふっくらと丸みを帯びた十三夜なら
可愛らしいと愛でてくれた?

三日月のようなあどけなさがあれば
新月のような儚さがあれば

あなたは優しく抱きしめてくれた?



永遠にお日様には敵わないけれど

淋しい夜にあなたを照らす

そんなやさしい月に私はなりたかったんだ





次は「地図」でおねがいします

418:soft ◆soft/e/9Do
07/11/15 00:04:27 0cafQxpL
『Mr.Map』
僕はあなたと対峙して
あなたは決して動かない代わりに
僕を決して受容せず
僕とあなたは間に線を引き
僕はそっぽを向いて
歩いた、あれはとても昔のこと

僕はお前と対峙して
アサルトライフルの銃床でくっきりと
線を引き火薬の匂いが充満し

僕はお前らと対峙して
僕と姿形そっくりのお前らと対峙して
僕は両手を使って掘るように
線を引き僕の爪は全部剥がれ落ちて
金切り声はお前らの酒の肴になる

僕は君と対峙して
君は僕を上から見下ろしているという図で
僕は首がへし折れそうになりながら上を向いていて
「やあ」
と声をかけるんだけど
あまりに線が絡み合っていて
あまりに線を引きすぎいて
僕の周りは、いいや僕自身が
どうやら真っ黒けになってしまっていて
おまけに君は目が悪いときている
いいよ、僕を確認できなくったっていい
構いやしない、そんな事より
「ねぇ君、消しゴムを持っているだろうか」
_______________
お次『サボタージュ』

419:名前はいらない
07/11/15 00:23:19 alyvig2n
『サポタージュ』

こんな寒い日にはこたつにもんぐりこんで
だんまりを決めるに限る
喋り屋が喋り喋り喋り喋り喋るけど
可脱式意識の前では意味をなさない

ははん、ミロ、ひとがココアだ

あたたかい肩にあたまを預け
利息がついたら返してもらう

ははん、ミド、ファド、レッシー、ソルフェージュだ

どうなってもいないこの島の片隅で
パブロフの犬顔負けの猫舌を出して
湯気立ちこめるマグカップの中身を
うらめしく見ている



次は『土』

420:名前はいらない
07/11/15 03:40:59 WBqK7FB4
『土に』

土に
つぐみ つむぐ
つむぐ つぼみ

つぐみ つぐむ
つぼむつぼむ

空に つばめ 一直線

つぐみ つむぐ
つむぐつむぐ
土からのぼる

空を切る風
つばめ つばめ 一直線

つぐむも つぐみ
つむぎつむいで
つぼみ ほころべ

つぐみ ほころべ
ほころべ 土に



---
次は、「席」で




421:名前はいらない
07/12/10 22:28:18 VYgSj6E1
私の席に 花が飾ってあった
小さくて地味だが しっかりとした造りの花瓶に 色とりどりの花が添えられている

「綺麗だね」

ふと 私の横でクラスの人が言う
いつのまに
私の問いかけに答えず クラスの人は歩き出す

「私の所の、あんまり綺麗じゃないんだよね」

言って クラスの人は 花瓶というには疑わしすぎる置物と それにぶちこまれた粗末な花を撫でた
私は 自分の席の花をいくつか取ろうとして

「やめてよ」

止められた

「別に、そんな事、重要じゃないもの。行こ」

クラスの人は笑顔でそう言い 手を差し出した
うん
少したじろぎながらも 私はその手をしっかりと繋いだ

瞬間 風が吹く
誰もいない教室 花瓶の花が小さく揺れる



次は「サボりの平日」

422:soft ◆soft/e/9Do
07/12/13 01:17:56 fSHRFw6i
69 名前: 栄養士(山梨県) 投稿日: 2007/12/12(水) 20:38:20.79 ID:fs62P5Dt0
徹夜で2ch、朝6時
今日も眠るタイミングを逸したななどと思いつつ、明けてくる夜。
太陽が徐々に町の輪郭を浮かび上がらせる中、覚醒している自分の脳
早く寝なければ今日も1日無駄になるとは分かっているのに眠れない
思わず部屋にストックしてある常温の発泡酒に手が伸びる
起きだす家族。動き出す世の中
俺がいなくても、何の変哲も無く社会は回っているのだと実感し
その温くてマズイ発泡酒の苦味が涙腺をゆるませる
徹夜明け、ぬるいビールと起きだす家族
ウシジマ君よりひどいこのシチュエーションで、
何度かボロボロと涙をこぼしたことがある。

次は「砂丘」

423:名前はいらない
07/12/20 21:15:43 TCrPCewG
ひとつの標識が
ここからたつ
進むな先に、と

風が吹く

ひとつの標識が
砂に埋もれていく
その役目を
終えようとして

百年ぶりの雨は
大地を酔わせた
火酒のように

ふりむくと
砂丘を
撫でるように
やさしく
去っていく風がある



次は「境」

424:名前はいらない
07/12/22 00:46:06 gulQcEuS
「ドコ行くんだ?」

話し掛けられた人は 私の目の前を右から左に横切ろうとして立ち止まり 無表情をこちらに向ける

「よかったら、なんか買っていけよ」

私は 広げた風呂敷の上にある ごちゃごちゃした物の山をすすめた
その人は 無表情のまま物の山の前でしゃがみこみ ただ眺めていた

「最近、さっぱりでね。まぁ、売れなくても、遊びでやってるようなものだけどさ」

その人は結局 しばらく物の山を眺めたあと 無表情のまま 来た道を戻っていった

「へっ、冷やかしか。ま、いいけどね」

私は暇潰しに 物の山から無造作にひとつを取り出す
なにか花を型取った 不細工な首飾り
私の目の前を 68番目に右から左に横切った人の物
その人は どうなったかは分からない
ただ その人が肌身離さず持っていた物は ココにある

ココは そういう場所だ





次は「あかず」

425:名前はいらない
07/12/27 20:56:27 q9+PDfdN
ワイフ貰ってうれしかったが
いつも出てくるあかずはコロッケ




次は「スタミナ」

426:名前はいらない
08/01/30 00:46:25 BpERPNjN
どうにも、こうにも調子が悪うて
何ぞ足りんかと自問せば
嗚、 すたみな とやらが要るのですね。



次は「疑心」

427:soft ◆soft/e/9Do
08/02/08 20:02:33 xEeo2TDg
『疑心』
幼い命が刃物でズタズタに引き裂かれた
深刻を装った女子アナウンサーの
思想を混じり込めたアホみたいに強張った声を
いつまで聞いていなければいけないのか

お母さんとお父さんが閉じこもっている家が暗く映って
それから周りのクズな隣人へのインタビュー
適当な事を言うあのジジイとババアどもに
私はハヤシマスミ特製の十年間ことこと煮込んだカレーを
振舞ってあげたいと思うのだ

さようなら、人間もどき
こんにちは、不細工なお月様

暴走族もびっくりの騒音を撒き散らして
存在しないユートピアを熱心に説いてまわる
あの悪の結晶の選挙カーに
スーパーで買った卵を投げつけてやれば
少なくとも私の周りの世界は平和になるのだ、多分
Yes、Loveはいらない、求めちゃいない
ジョン・レノン、お前は間違っている

愛を歌いながら離婚して
今度は失恋を歌いながら堕胎する
仮面を皮膚に縫い付けたケバケバしい女には
ちんぽこの形をした大人のおもちゃを喉の奥深くまで突っ込んでやれ
そうして窒息させれば、恐らく成仏できる
普通に死んだらいけないよね

さようなら、暗黒のやすらかな宇宙
あっちへ行け、直視できない醜い太陽

私は自分で目玉をくりぬいた
私は自分で耳の穴にセメントを流し込んだ
お口は塞がないのだ
まだきっと言いたいことがあるだろうから

__
次は『アメリカ』でお願いします





428:名前はいらない
08/02/17 01:12:52 mWPL8Tfj
日本にとっては切っても切れない縁なんじゃないかな
どんなことであれ、それが無ければ始まらないって感じがするしね
いつもお世話になってるよ
もうそれが無い日なんて考えられない
大好き
もう信仰の対象としてみなしてもいいくらい
嫌いな人なんているの?
もしいるとしたら軽蔑されても仕方ないと思うね
それくらい重要なんだよ大事なんだよ
もっともっと大切にしなきゃ好きにならなきゃ感謝をしなくちゃ
もはや君の一部といっても過言ではないからね
そうだ今度ぼくの家に来なよ
それの魅力や素晴らしさをたっぷりと教えてあげるからさ










え?
米の話じゃないの?



次は「モラトリアム」

429:名前はいらない
08/04/30 03:08:08 pMp0i9Hm

人生のはしっこに鋏を入れて
細く細く切り開いて
その上をそろそろひょろひょろと歩く

落ちないように千切れないように
下を見ないように

どんどんどんどん
細くなっていくけど
まだ大丈夫みたいだ

--------------------------------------

次は「熱帯魚」で

430:鬼津月 ◆tBqj2O1lqQ
08/04/30 23:54:38 7sH/NsEa
  熱帯魚

まばゆい原色の衣をひらめかせても
ただ泳いでいるだけ
本当はなにもない
閉ざされたガラスの箱の中に空しく
冷めた世界を奏でる
機械仕掛けの泡は終りもなく連なる
ただ消えるために
上を目指し
揺れる
体は長すぎる尾鰭に従い
こわれ
水底の砂に伏すまで
狂った色合いを滲ませ続ける
誇らしげに
毒々しく
ただ泳いでいるだけ
本当はなにもない

―――――――

お次は「五月晴れ」で。

431:五月晴れ
08/05/11 23:52:30 2XaBdXD3
なんだってそんな大声で叫びながら飛ぶんだ

ひばりよ

ただでさえ暑苦しいってのに
日陰もない空のまっただなかで



432:431
08/05/12 00:01:32 3mq+GyW/
次は「返してくれ」で。

433:cレール ◆n/ANJuS0Pg
08/05/12 22:38:14 N3PZK6fc
「返してくれ」

日々を
かけがえのない
たわいもない会話
寄り添って住んだ小さな部屋
窓縁で過ごし眺めた日差し
小さな犬と桜の季節と
愛してたかの人は消え行く
今この前で消えようとする

返してくれ
巡り巡って還る季節と
月の満ち欠けを数億倍の
速度に速めて幾数世の
輪廻を早めて返してくれ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お次は「ざわめきの中で私は」でお願いしまっす。

434:名前はいらない
08/05/25 12:24:04 SweJpixe
「ざわめきの中で私は」

ざわめきの中で私は
人になる
普段は何かではあるが
何でもない

ざわざわした場所に
わざわざ向かう私は
私なのか

ざわざわした場所に
わざわざ向かう私は
君ではないのか

ざわめきの中で私は
人になる
普段は何かではあるが
何でもない

------------

次は「品川」

435:ローカルルール変更議論中@自治スレ
08/08/16 14:51:22 2s+Ozy+f
「品川」

おしゃべりくそやろうと呼ばれる男がいる
漫才師である
その片割れである
ブログを書いておる
大層な人気だそうだ
今ではニュース番組にも真面目な顔してでたり
本も出したらそこそこ売れたり
映画監督もやったりなんかしちゃったり

もう一度言う
彼は漫才師である
お笑い芸人である
だがその体を張ったネタは留まるところを知らない
故におしゃべりくそやろうと呼ばれる

いい加減にしろと
誰かが後ろから突っ込んでも
止める理由はない

人生は幕が下りるまで自分の番なのだ


436:ローカルルール変更議論中@自治スレ
08/08/16 14:54:50 2s+Ozy+f
ホワイトクレーム

437:ローカルルール変更議論中@自治スレ
08/08/17 16:44:47 nuHtnXeC
チンボ代理店

438:ローカルルール変更議論中@自治スレ
08/08/17 17:16:54 EfCmnXbD
参加させたくないだの
なら辞めりゃいいわけでもなく
行列がなんだって
は?って感じなんですけど

不倫かなんかしらねーけど
テメーの配偶者ぐらいテメーで抑えろ!ボケ

439:ローカルルール変更議論中@自治スレ
08/08/20 01:17:35 J7INklyw
花より●○

440:ローカルルール変更議論中@自治スレ
08/08/21 22:53:40 71CWqwKr
考える
未来のコト
じゅうにじかんまえ人殺した
考える
逃亡サキ
苦悶の表情
刺されたあいつより刺したわたしが
苦悶の表情
今、電話のベルが鳴って
『・・・・・・』
いつもの無言電話
分かっているのかしら?
わたしは闇に怯えるか弱い花のような乙女じゃなく
もはや鋭い針と牙をもつ毒蜘蛛だってことを
わかってないからあいつも今日・・・
ねぇ、そんなに黙ってると


『あんたも殺すわよ』


441:ローカルルール変更議論中@自治スレ
08/08/21 23:39:45 71CWqwKr
ノック

442: ◆2RWHOU4ClQ
08/08/28 01:18:44 MbXCp/+N
投げやりになつても仕方がないのですが

手の甲を木の板に叩きつければプライベエトを尊重したということになるそうなのです

(はいほう)

(はいほう)

(はいほう)


木は気の抜けたもので
まともな返事を返してくれやしませんから

プライベエトなどどうにも関係ないやうな気がしてなりませんが

ともあれ手の甲を木の板に叩きつけることで彼女は許しを得るのださうです




---------------
『おつかいのためと称して』で。

443:ローカルルール変更議論中@自治スレ
08/09/03 13:46:34 ZPNXtEsD

せつない 揺れる 花びらの紅

ゴウゴウ 流れる トラックの黒

永遠 空映す 川面の蒼

やつきばや 繰り出される 言葉の白

ふさぎこむ 君の目に 太陽の黄

八月の終わりと九月の始まりにエピローグ

ちょっとそこまでおつかいとか言ったけど

ホントは最後に君の顔が見たかったんだ

さようなら ありがとう 帰り道のぼやけた緑


君に逢えてよかった







‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
蟹化する街


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch