00/10/26 16:49
2000/10/25(水)
レジャープール、フィットネスクラブ経営
東京マリン株式会社
自己破産を申請
負債70億円
東京マリン(株)(資本金5000万円、東京都足立区栗原3-25-1、登記面=足立区扇1-3-17、川名康允社長、従業員18人)は10月24日、東京地裁へ自己破産を申請した。
申請代理人は、佐伯一郎弁護士(千代田区神田神保町1-7-12、電話03-5283-6881)。
同社は、1972年(昭和47年)2月にレジャープールの経営を目的に設立された。ウォーターパーク(流れるプール、水の流れる滑り台などプールを中心とした遊園地)の運営を中心に、89年2月にはフィットネスクラブ「マリアックス」の運営を開始し、翌年には横浜店をオープンするなど業容を拡大、他にもアミューズメント施設(ビリヤード場、ゲームセンター)の賃貸なども手がけていた。また、94年2月には不動産事業部を設置しマンションの分譲も手掛け、96年1月期には年収入高約26億1300万円を計上していた。
その後も、プール施設の充実には積極的で、チューブ式では傾斜角が世界一のウォータースライダー「BLACK MAGIC」を97年に新設するなどして、年間入場者数14万人前後を確保していた。
しかし、個人消費が冷え込むなか、売店など附属部門の売り上げは振るわず、主業のプール部門は天候に左右されることが多いためフィットネス事業、アミューズメント事業の展開により業況の安定化を図ってきたものの、主力のプール部門では6億円の期初売り上げ目標に対し5億6000万円、フィットネス部門の収入高3億5500万円と2000年同期の年収入高は約9億1500万円にとどまっていたうえ、プールを中心とした各種設備への投資負担にともなう金融債務が収益を圧迫、資金調達も限界に達し、ついに今回の措置となった。
負債は、約70億円。