09/09/14 23:13:19 gZuGhhsR
カメラマンはライセンスが無いため、名刺を作って「今日から私はカメラマン」と言えばOK。
「少数民族の素敵な笑顔」や「小汚い子供のまっすぐな瞳」などの撮り尽くされた写真を持って、とりあえずガイドブック出版社などへ営業で回る。
営業をするうちに、バリバリのプロのカメラマンの写真を目にするようになり、半分はその場でショックを受けて消えていく。
プロのカメラマンの写真と自分の写真の違いがわからない勘違いさんだけが、その後の数年間ほど撮影旅行を続ける。
そして、貯金をはたいてポストカードを作ったり、こぢんまりと写真展などをしてみる。借金をしてまで自費出版で作った写真集は実家の倉庫に山済み。
その後、まだ気が付かない勘違いさんが、流れ着いた現地の広告やフリーペーパーなどの編集部に出入りして細々と食いつなぐ。
この辺りから名刺は「ジャーナリスト」に改名。
なんとなく旅行記っぽいものなども書くという暴挙に出る者も。しかし、どこかで何かが間違うのが出版界で、まれに出版されちゃったりするから怖い世界だ。
友人、知人を頼って営業し、図書館に注文を出してもらい、バレない程度にネットでも営業をしてみるが、全く鳴かず飛ばず。
出版されればまだしも、編集者から相手にされずお蔵入りも数知れず。
現地情報誌の編集部で暇つぶしをしていれば、センスある写真を持った元気いっぱいの若者が営業に来る。しかも商業写真もバリバリに撮れる。
ハッと気が付けば、全てが中途半端でつぶしが利かない歳になり、これまた中途半端な現地語を生かして、現地情報誌にずっぽりとはまり込む。
自慢は「○○年住んでいます」www