07/04/07 12:22:13 /aoAHNSO
山田幸司のソウル奮闘記(「」の国での建築事情)
ソウルは今、さながら建設バブルといったところだ。そこらじゅうでビル建設が進行している。
また、高層の建築も目立つ。ただ、建築の専門家である私にとっては、すべてが考えられない状況だ。
まず、各現場の柱等、およそ建築的オーダーではない。細い。彼らからは「韓国には地震がないから大丈夫」
との答えが必ず返ってくるが、かなり危険だ。工事も、日本人には到底受け入れられない程「荒い」。
さて、当方の現場について書く。まず、韓国人は非常に誇り高き民族で、絶対に「できない」とは言わない。
必ず「今の韓国にできないことは何もない」という。日本人が韓国の建築レベルの低さを心配するような発言をすると、
もう抗議を受けることになる。で、実際はどうなのかというと、残念ながら日本ではなんでもないことができない。
言っていることの理解すらできない。まったくもって始末が悪い。だからといって日本人が机をたたいて退席してしまえば、
それでジ・エンドを迎えることになる。日本側がすべて妥協しなければ決して上手くいくことはないのだ。
当初、私の提出した図面に対して、高さがぜんぜん間違っていると厳しい抗議を受けた。
いただいた当該ビルの図面と照らし合わせても、明らかに私の図面に誤りが見当たらないため、
改めて現場に行ってみると、すべてが分かった。いただいた図面の断面は5階建てなのに現場は6階建てだったのだ。
そして、すべての階高が図面と違っていたのだ。さらに、図面では鉄骨造なのに現場はRC造だったのだ。
あきらかに韓国事情が原因であったことが分かり、理不尽な言いがかりに対する抗議をして理解はしてもらったが、
謝罪は絶対にない。彼らは何か問題が発生した場合、まず自分ではなく、まず相手のほうに問題があると考えるのだ。
まいった。
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