02/06/03 14:05
>>82 >>83
どちらも同じ話です。
マツダランプは東芝がかつて使っていた電球のブランド名です。
横山・鈴木という仲間を失った東芝山岳部員が、指導標への悪戯に憤り、
また追悼と遭難再発防止の意味で建てたのがマツダランプの指導標です。
しかし、その後もこのコースでは大量遭難が起きました。
昭和37年のゴールデンウィークに、慶応ワンゲルOB児玉博とパートナーの女性、
さらに長銀の佐々木清ほか1名の2パーティーが、仙ノ倉とエビス大黒の鞍部で遭難し、
結局、昭和25年と同じく山岳経験豊富な男が倒れて女性だけが助かりました。
児玉氏は慶大ワンゲルの元キャプテンで、同じコースをすでに十数回踏破しており、
佐々木氏は谷川岳登山が実に199回、岩もこなしたという人でした。
積雪期で小雨まじりとはいえ、せっかく担ぎ上げた重装備を活用せずに疲労の極に達して倒れたというのは、
12年前の東芝隊と同じです。そして、この遭難のあとはマツダランプ道標に続いて避難小屋ができました。
なおかつプライドが高く、なおかつ冷静さを失うと、魔がさしたようにベテランもあっけなく逝くということでしょう。