02/08/01 17:56
パンパカ3の783の続編。
<ひとつ鍋>山の事故 取材先からの注文
「下山を強行」「計画に甘さ」「準備不足」
死者2人を出した大雪山系トムラウシ山の2件の山岳遭難事故。 今回も最近の例に漏れず、新
聞紙上では中高年の登山ブームに潜む危うさを指摘する見出しが踊った。
新聞の山岳遭難の扱いは、死者数が同じ交通事故と比べてもかなり大きい。 日常的な交通事
故より珍しく、例え登山者1人を助けるためでも、数百人が動員される一大事となるからだ。
しかし、最近は事情が違う。 ある救助関係者は「本州の登山パーティーの遭難騒ぎは、交通
事故より確率が高い」と指摘する。 一方で、地元にとって、山岳遭難が一大事なのは変わら
ない。
「仲間を亡くした人には気の毒だけど、厳しく書いてやって」。 今回の遭難事故では、複数
の取材先からこう言われた。 山岳救助は命懸けの作業だけに、関係者のいら立ちは想像に難
くない。
取材先の1人は冗談半分に「でも、本州の人は道新を読んでないからなぁ」とも。 これには
苦笑いで返すしかなかった。
(北海道新聞 7月15日付)