10/07/18 06:53:30
■始めに
山開き期間中の富士山(標高3,776m)は、夏の暑さと冬の寒さを併せ持ち、その気温差と強い風による
厳しい自然環境の山です。
観光地化しているといっても、日本一高い山に登るのだということを忘れないでください。
一般に、高度が100m上がるごとに気温が0.6℃下がり、風速1m/sごとに体感温度は1℃下がります。
特にご来光を迎える夜明け前が最も寒い時間帯で、平地が25℃以上の熱帯夜であっても、富士山山頂では、
気温は氷点下、風速10m/s以上(体感温度マイナス10℃以下)なんてこともざらです。
また、「寒いのはがまんすればよい」というものでもありません。
寒いと体温が下がり、その下がった体温を上げるために、人の身体はエネルギーを消費します。
つまり、寒いとそれだけ疲労するのも早く、最悪の場合、真夏でも疲労凍死することがあります。
開山期間は、例年7月1日~8月いっぱいですが、登山道に雪が残っていると、山開きが遅れることもあります。
山開き前の雪の残った富士山は、つるつるに凍った滑り台状態です。
斜面で滑ると、100m以上を一気に滑落して、岩にぶつかるまで止まりません。
7~9月以外は、雪の積もった冬山であり、決して軽い気持ちで登ってはいけません。
(初冠雪は例年10月初旬ですが、9月中に積雪することもあるのでご注意ください)
このスレでは、まともなアドバイスをくれる人だけではなく、「安いから」というだけの理由で、100円の
ペラペラの雨合羽を薦める人、「山の天気は変わりやすい」という常識も知らずに、「天気予報が晴れのときに
登ればいい」などという、初心者以下の知識で装備を語る人もいるので、惑わされないようにしましょう。
また、「自分はこれで大丈夫だった」という経験談も、その時々の天候、体調、個人差などにより状況が違うため、
あまり参考にならない場合もあります。
それらの情報も鵜呑みにせずに、自分の状況に置き換え、最悪の状況になっても対処できる準備をしましょう。
>>2-以降のテンプレを参考に、安全かつ楽しい登山を。
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