08/01/25 03:49:20
<2月25日>
この日は最低気温がマイナス23度で、足先の感覚がなくなっていた。
マッサージをして暖める。軽く食事をし神々のトラバースへ向けて出発する。
神々のトラバース手前の、ピッチはどうみてもIV+~V級はあり、A0を交えて
登るが厳しい。支点はあるが信用ならない。
ここからは下り気味のトラバースだ。神経を使うトラバースだった。
ここから蜘蛛の糸へとトラバースを続ける。
蜘蛛の糸は着雪が著しく嫌らしい。プロテクションも掘り出したが、支点は少ない。
絶対に落ちれない状況を乗り越え、クラック手前のカンテにある支点を使ってビバークする。
気温は昨日と変わらない。寒い夜だった。
<2月26日>
ここから再びトラバースの開始。テンショントラバースを繰り返し、ピークに繋がっている
クラックへと登る。このピッチは氷が張詰めており、支点はスクリューでしか取れない。
氷の厚い所を見極めスクリューを決めた。
嫌らしいピッチだった・・・。
ここからはノーザイルで5ピッチ程登ると頂上直下の雪田へ出ることができた。
氷田はブルーアイスのピッチが6ピッチ程。雪のついた登りやすい所を突いて登り、
頂上に11時着。写真を数枚撮って急いで西稜を下降する。
西稜は結構難しい下降路であった。ルート判断が問われるラインだ。
途中から左手の氷河に降り立ち下降を続けアイガーグレッシャー駅にたどり着いた。
こうして4日間の死闘?の末アイガー北壁ノーマルルート冬季単独登攀が終了した。
次回はジョラスである・・・。
↑
みなさんツッコミヨロ