06/12/06 00:52:03
快適な焚き火を長時間続けようと思ったら、用意は周到に行わなければならない。
雨の日の焚き火はなおさらだ。地面が土だったので、川から平たい石を持ってきて、ター
プがぎりぎり雨を凌いでくれるところに埋めた。土は熱を吸収するが石は反射する。ここ
が火床になる。
ノコギリで薪を切りそろえ、石の上にまず、太い薪をぎっしり並べる。そしてその上
に徐々に細くなるように薪をすき間無く積む。指ほどの太さまで積んだら、メタ(着火剤)
を載せて火を付け、今度はその上に、乾いた細かい枝を綺麗に束ねてたっぷり載せる。
雨の日はメタを載せる直前の指ほどの薪と、最後に載せる細かい枝(焚きつけ)た立ち枯
れの木から取ったものがいい。立ち枯れなら表面が濡れていても、中は乾いているからだ。
そこまでできたら、濡れ新聞か、笹や蕗の葉などを上から被せてしまう。
火を燃やすのに必要なものは3つ。熱、燃えるもの、そして酸素だ。たきぎを煽ぐと
火が強くなるのは、より多くの酸素が送り込まれるからである。だが、火のつき始めに煽
いでも、酸素が送り込まれる以上に熱が逃げてしまい逆効果になる。火がつきにくい雨の
日は、濡れ新聞や笹の葉をかぶせて、いつも以上に熱をこもらせ、何もしないで辛抱強く
火が上がるのを待つがいい。酸素不足で消えることはない。こもった熱で濡れ新聞が乾く
頃、十分に熱くなった焚き火の中心から火が噴き出してくる。