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北ア西穂ロープウェイ延長構想 岐阜側が安曇村に説明
信濃毎日新聞 3月26日
北アルプス・西穂高岳(二、九〇九メートル)の岐阜県側中腹に架かる
「新穂高ロープウェイ」をりょう線を越えて長野県側の上高地まで延ばす
構想を立てている岐阜県上宝村の研究会が二十五日、安曇村を訪れ有馬佳明
村長に構想を説明し協力を求めた。
同村長は「上高地は入山者を制限する総量規制の時代に入っている」と、
難色を示した。
旅館業者ら研究会メンバー五人が訪れた。野尻辰彦会長が「高齢化の中、
車いすでも登山ができてもいいのではないか」と説明。「北アルプスという
国民共有財産を預かる地元として、健脚者以外にも雄大な眺めを提供する
責任がある」とし、実現への協力を求めた。
これに対し、有馬村長は「長野県側では上高地は聖域として残したいと
考えている」とし、「自然保護の点で国の規制をクリアするのは難しいと
思う」と答えた。研究会は、安曇村内にある環境省中部地区自然保護事務所に
も出向いて、協力を求めた。
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