04/09/12 12:35:01 NbHbTZuQ
>>80超遅レスだが。
それってまず、綾辻の「『館』シリーズの違法建築性」というエッセイが元にあるんですよね。
(92年3月「IN☆POCKET」掲載。エッセイ集「アヤツジ・ユキト1987-1995」に収録)
内容抜粋すると
「当面僕のメインワークとなっているこのシリーズ、一部では『違法建築物』なる悪名で呼ばれているらしい。
(中略)あまり細かい“現実”にはこだわっていないのだけれども、そのように聞くと気になってしまうのが人情で、
果たしてどの程度『違法』なのかを調べてみたことがある。
(中略)今のところ『これぞ違法建築だ』と胸を張れる建物は五作目の『時計館』だけのようで、
そうと分かってみると、内心ちょっと残念な気がしないでもない。」
で、文庫版「斜め屋敷の犯罪」(92年7月15日発行)の解説で、関口が
「(前略)いくら変形異形の建物ミステリーを書いても、作品の内容と自らの姿勢を別にして、
これは違法ではないからいいのだ、というような屁理屈をこねる作家だけは我慢がならない。
どんな違法の建築物を描いてもいい。それは紙上のリアリティがあれば許されるのだ。
問題はミステリーに対する姿勢だということを考えてほしいし、そのことを師匠格である島田荘司は教えてあげてほしい」