10/02/09 07:09:36 SB49Dl9+
>>302
>>>推理が可能であることを保証するものではありません。
>この「推理」は「一意の解でなくてもミステリ的な厳密性もなくていいから可能性をとりあえずあげろ」という意味かね?
「一意な解でなくても可能性をあげろ」という意味だと思う(良く散弾銃に例えられるけど)。
”ミステリ的な厳密性”が何を言わんとするかわからないけど、論理的である(解が与えられた情報に帰着する)
相手に対する攻撃として認められる(説得力がある)という意味では、普通のミステリの推理と大して意味は変わらない。
>叙述トリックは一般的に「ルール」自体はミステリのルールにのっとってるんだがw
>つまり、地の文では嘘は書かないし、可能な限りヒントは書くし、フェアプレイでない場合は読者の挑戦はしないし
叙述とはそういうもの、と厳密に言えないから、叙述周りで特にフェア議論が巻き起こるのではないの?
可能な限りヒントは書く、の「可能な限り」の前提が人によって異なるから、フェアかどうかという議論が起こるわけで。
そもそも叙述というのは本質的に、登場人物ではなく読者を騙すためのトリックだから、どうしても読者の思考の盲点を
突かざるをえないし、それが理由で(騙されたことに対して)怒る人も居る。
だから、両手を挙げて受け入れられる類のトリックじゃないし、未だに拒否する人もいる、と理解していたんだけれど。
>叙述トリックで「作中でルールを作っていく」なんてものはない
>ってか「作中でルールを作る」ってトリックだったんかw
「作中でルールを作っていく」というのは、トリック自体ではないけど、うみねこの謎解きの根幹に関わる話じゃないか?
赤字も青字も作中の駆け引きから出た訳だし、復唱の拒否から情報を導いたりする推理もあるわけだから。
作中でルールを定義するのは、むしろメタフィクションに良くある形式だけど、その上で展開するトリック、
例えば嘉音の死亡に関する赤字の使いかたは、まさに叙述トリックそのものではないかね。