10/05/24 12:39:58 fei4uyBL
あの頃・・・・俺は毎日仲間と歌って、踊って騒いでいた。
生きる喜びに満ち溢れ生を謳歌していた。
そんな俺達をあいつらは捕まえようと躍起になっていた。
時には、そいつらに向かって俺はションベンをひっかけてやったこともあった。
ある日俺は彼女を見つけた。一目ぼれだった。
それ以来俺は、彼女の気を惹こうと必死にアピールした。
ようやく彼女と結ばれた日、俺は生まれた意味が分かったような気がした。
が、そんな幸せも長くは続かなかった。
次の日彼女に会いに行くと、既に死んでいた。
なぜだ?俺は鳴いた。声の限り鳴いた。
そのうち、俺も体に力が入らなくなってきた。周りの仲間たちも次々に死んでいった。
でも死ぬことは不思議と怖くなかった。
だって、俺達の新しい命が土の中に宿っているのだから・・・
俺達の短い夏が終わった。