10/02/09 12:41:24 AchTQkNv
あの頃のオレは若かった。まわりの反対を押し切って自分のやりたいようにやっていた。
そういえば、今日はあの事件のあった日だ。
世間一般の奴らとは違う意味で印象深く心に刻まれているあの日。
毎年この日が来るとオレはしみじみとあの事件を思い起こす。
場所はシカゴ。抗争を繰り広げていたバッグズ・モラン一家のヒットマン7人が
ノースクラーク・ストリート2122の倉庫に集まり、盗品のウイスキーを運ぶトラックの到着を待っていたその時……、事件は起きたんだ。
突然、シカゴ警察が使用していたのと同型の黒いキャデラックが一台やって来た!
警察が来たと思った彼等はその警官に言われるがままガレージの壁際にならんだ。
だが実はその警官は犯人が扮装していたのだ。
彼等は全員マシンガンで射殺され、裏で糸を引いていたアル・カポネはこの事件を機に暗黒街の帝王としての地位を揺るぎなきものとした。
毎年この日が来ると真っ先にこの事件……聖バレンタインデーの虐殺が頭に浮かぶ。
あの頃オレは若かった。3年前の中学の頃、周りがくだらないからやめろと止めるのも聞かず禁酒法時代のマフィア話にハマった。そんなオレに、あの子はチョコレートをくれるだろうか?