09/12/15 14:15:35 15fg9Iju
昼下がりの図書館の閲覧室。
俺は書庫から綾辻行人と二階堂黎人の本を持ってくると、机についた。
うしろでは、クラスメートのKが、新聞を読みながら、なにかブツブツ言っている。
俺は、Kの背中に語りかけた。
俺 「なあK、この二人の作家、どう思う?」
K 「はげたくない」
俺 「ずいぶん露骨なこと言うな。もっと敬意を払えよ。ミステリー書くのは大変だぞ」
K 「ちょうちょうかんたん」
俺 「簡単じゃないぞ、読んでいて驚かされることもある」
K 「ドックィーン……」
俺 「なんかベタな驚き方だな」
そういって俺はKの新聞をひったくった。
そこには次のような見出しが踊っていた。
「羽毛田宮内庁長官単独インタビューに答える」