09/11/18 16:35:18 U5IgPJfe
>>352
多作だから、自分の過去の作品の設定を拝借したものも多いし、
同じ題材を使いまわしている。
ファンだったら許せるけど、アンチにとっては格好の攻撃目標だな。
でも、「生い立ちの不幸な男女」を描くという作風は一貫していて、
それが角川春樹の痛い感性に触れて書斎大先生の言うところの横溝ブーム
を呼んだ。
19世紀から20世紀中ごろの欧米では、そんな作品は、ミステリーよりも(ブロンテ姉妹やディケンズ
みたいな)普通の小説に多かった。
よく考えれば、ディケンズやブロンテが取り組んできた題材をミステリーに
取り入れたんだな。そんなこと、書斎先生には60年前に気づいたことだが。