09/06/06 14:50:20 6UsLJegR
KC八つ墓のヒットから、角川文庫に相当数の作品収録(ただし、他にもこんな作家は多くいた)
され、誰しも横溝正史の名を知っていると言うても過言ではないような状態(相次ぐ映画公開、
連続テレビシリーズ化、文庫コーナーで平積み等々)に至るまでは相当な時間経過がある。
常識的に見て、この時点を名実共にブーム到来と把握して当然であり、
さすれば角川メディアミックス戦略開始以降ということになる。
KC八つ墓ヒットからブームまでを直線的に関連付けて把握するのは無理がある感があり、
文庫多数刊行段階でも、まだ横溝人気復活ぐらいの把握が妥当であろう。
圭吾やみゆきは漫画に食われていない分、売れているという見方が可能かと思う。
「白夜行」でも「模倣犯」でも漫画化作品のヒットがあれば苦しかった。
映画やテレビドラマという映像化作品はむしろ読者獲得ツールと成り得ており、
正に角川の教訓は健在という感あり。