09/06/05 03:33:09 mi8WmgG9
「出題篇2/2」
警視庁の町田警部が休暇でぶらりと訪れた田舎のそこに今どき珍しく古風な旅館があった。
部屋に通された警部が、よっこいしょと座布団に腰を降ろし
女将に差し出された宿帳に名前を記入しようとしていたその時に事件は起きた。
静けさを破るキャーッという女の悲鳴に、警部は女将と一緒に駆けつけると
昼食を届けに来た女中が腰を抜かしてうろたえていた。
部屋の中には泊まり客の大和田爆郎(おおわだ ばくろう)が布団の上で絞殺死体となっていた。
枕元には睡眠薬のビンが置かれ、死体の脇には被害者所有と思われるノートパソコンが開いていて
画面には『犯人那覇神戸海話』という文字が残されていた。
女将の話によると被害者は夕べ、ゆっくり休みたいから昼食までは起こさないでくれと言っていたらしい。
そしてどうやら寝ている間に何者かに首を絞められて殺されたらしい。
女中の証言「昼食を届けに来たら、お客様はまだ眠ってられると思っていたんです。
でもよく見ると死んでるんじゃないかと私は飛びあがってしまいました。
そのとき脇のノートパソコンにぶつかったりして腰を抜かしてしまいました…」