10/04/23 19:26:41 UucaFMav
>>735
際物なのはたしかだけど、論理破綻はしてないはずです。
創元のは読んでいませんが、論創のブラックバーン個人的感想。
「刈り立ての干草の香り」古いから科学的に?な部分もあるが、上手くまとまってると思う。これのオチは読めてしまったけど、それでも盛り上がるし満足。
「壊れた偶像」一番際物っぽくないというか、意外と普通で、ぶっ飛んだ展開を期待してたので逆にいまいち。
「闇に葬れ」三作中で一番好き。ゴシック歴史ミステリーを読み始めたんだなと思ったら、最後は全然違うジャンルで終わるのが許せれば、引き込まれるし大傑作だと思う。
>>736
アシモフ「鋼鉄都市」「はだかの太陽」ギャレット「魔術師が多すぎる」それと「魔術師を探せ」
全部読んだことがありました。既読をあげずにすいません。
全部短編集ですが、このスレですでに出ているそういう要素があるもの。
ダンセイニ「二壜の調味料」ミステリとしては全体に古びてしまった感じ。
イーリイ「ヨットクラブ」文庫化した「タイムアウト」の方で読みましたが、表題作が最高。『カウントダウン』も良かった。
ジャック・リッチー「クライム・マシン」『縛り首の木』が時間の乱れもの『デヴローの怪物』が良質なゴシックホラーでもありました。
「10ドルだって大金だ」「ダイアルAを回せ」どっちかにカーデュラものが何本かあったはず。三冊ともミステリとしての切れ味もすごい―ただダイアル~がちょっと落ちるかも。
アーサー・ポージス「八一三号車室にて」ミステリ的切れ味はそこまででもなかったけれど、SFミックス『犬と頭は使いよう』『ハツカネズミとピアニスト』や奇想系『ひとり遊び』『水たまり』に唸らされる。
ここで出ていませんが、
ヒョーツバーグ「堕ちる天使」傑作
クリストファー・プリースト「奇術師」傑作
スタニスワフ・レム「捜査」傑作
マーク・マクシェーン「雨の午後の降霊会」味わいがある
他、作家では中井拓志、デイヴィッド・アンブローズ、ジョナサン・キャロルなど。
ちなみに読んだのはずいぶん前ですが、アシモフはしっかりそのSF設定ならではのミステリ的解決を行っていたけれど、
ギャレットは魔術的世界観とミステリ的部分にあまり関連がなくてそこは残念だった覚えがあります。