08/11/18 23:50:19 3kjsfUfi
乱歩の隠れ蓑願望、変身願望、ユートピア願望を
最後まで満たしたのが少年もの、怪人二十面相ものであることは間違いない(作品の出来はともかく)。
それを無視するのは、乱歩の本質そのものを無視していると言っていい。
乱歩を満足に読みこなせない、満足に読んでいない書斎が
乱歩の本質を語ることなんかできるはずもない。
「ぺてん師と空気男」のような 他作品のアイディアを借りて乱歩が自戒するような作品を
力作が書けると言い張ること自体が乱歩を全く理解していない証拠。
「心理試験」がヴァン・ダインの二十則を意識したものなんてアホなことを書くことしかできない書斎が、
乱歩を語ろうとすること自体が烏滸がましい。