08/12/18 01:19:58 scEoXQUU
ネット上にはまた僕の悪口が書かれている。
最近のいじめはネットの中でも起こり、身元認証の必要ない掲示板では
好き放題僕への罵詈雑言が綴られている。奴らが憎い。憎くて憎くて
しかたない。今にも頭が壊れそうで苦しかったとき、ある情報を耳にした。
黒魔術。ばかげてしまうかもしれないが僕はそれを実行した。初めは『僕の
悪口を書かれないようにしてくれ』という願いだった。半信半疑でやってみたところ
なんと次の日に悪口は一つも書かれていなかった。本物だと確信した僕は
感動と恐怖で全身が震えた。二ヶ月前から学校には行ってないので、もう奴らに
おびえることなどないのだ。僕は久々に心地よい眠りについた。そんな日が
数日続いたが、だんだんと僕は理不尽な気がしてきた。クラスの奴らはこれまでと
変わらず登校し勉強し、遊び、日常を満喫している。なのになんで被害者である僕が
悪口が書かれなくなったことくらいで満足しなくちゃいけないんだ?あいつら
は罰せられなくちゃいけない。罰しなくてはいけない。生きてる価値などない。
僕は二回目の黒魔術を実行した。今回の願いは『今まで僕の悪口を書いた
奴は死ね』だ。儀式を終えると僕は早く明日にならないかと意気揚々と
布団にもぐりこんだ。明日は学校にいってみよう。そこで何人死んだか
この目で確かめてやろう。
それから一ヶ月の間、埃のたまった一つの机の上に、小さな菊の花が置かれていた。