08/10/31 15:57:22 h5zTH/Gj
ある日、大きな樹のある庭に忍び込みました。
他人の家の庭ですから、不法侵入です。怒られるかもしれません。
住んでるのが、乱暴な怖い人だったらどうしよう。
ちょっと怖いけど、でも、きっとマサルが守ってくれると思います。
「マサル……」
私は言いたくて言えなかったことを思わず口に出していました。
「マサルとずっと一緒にいたかったよ……。ごめんね……」
「泣くなよ。また会えるよ、きっと」
マサルがやさしい声で慰めてくれます。
「うん、そうだよね……。好きだよ、マサル」
私は泣きながらそういって芝生に座り、顔を上げました。
あと半年。卒業したら隣町に引越し。でも、マサルは笑ってくれてる。
夏の太陽が、私の涙を乾かしてくれます。