08/10/24 23:13:43 zDfzBoxj
>>170
よく考えたら、まさにいま一番手に入りやすい由利先生ものの傑作選は
日下氏が編集した扶桑社文庫の「真珠郎」なんだよね。
そして同じシリーズでは都筑道夫の「なめくじに聞いてみろ」も出ている。
どこかの馬鹿が紀伊国屋のサイトで品切れだっただけなのに早とちりして
絶版だと大はしゃぎしたことがあったけど、ちゃんと現役で売ってるよw
どちらも2000年に刊行されて現役だから息の長い需要のある本といえる。
でも横溝正史は都筑道夫とは作家としての格が違って知名度があるから
「真珠郎」は「なめくじに聞いてみろ」の何倍も何十倍も売れているのか?
というと、そうでもない。おそらく部数はあまり変わらないだろうね。
横溝の由利先生ものまで読みたいという読者と、都筑道夫の代表長篇を
読みたいという読者は、現代においてはほとんど一致しているわけだ。