09/12/23 16:50:01 9X/NjvNQ
アガサ・クリスティー「殺人は容易だ」を読んだ。
終盤でおなじみバトル警視が登場するものの、
捜査にも推理にも関連しないため、実態としてはノンキャラ作品である。
このスレで推す声もあったので手にしてみたが、正直言うて外れだった。
アガサ十八番なキティねた、どこか横溝御大の犯人キャラ想起させるものあり。
タイトルからもわかるとおり、偶然性(特に轢き逃げネタが酷い)も絡んだ
連続殺人が容易に繰り返される展開には、巧みな計画犯罪といった面白さは
無く、手がかりも「野郎とは限らない」というありがちな思い込みネタ、
アガサが大好きな急展開のロマンス等、読み易いというアガサの特徴が
良く発揮されている点を除き、殆ど評価するべき内容が無い。
ミステリの女王には悪いが、逝ってよし!、だわな。