『読みました』報告・海外編Part.4 at MYSTERY
『読みました』報告・海外編Part.4 - 暇つぶし2ch585:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/06 08:56:42 n2N/75r7
アガサ・クリスティー「三幕の殺人」を読んだ。
これもマイナーな作ながら日本では多くの出版社から刊行されていた作。
初期作だけあって、後年の人間ドラマ強調路線とは異なるストーリーを
芝居に見立てた遊び心を彷彿とさせるものとなっておる。
残念なのは、意図した構成とはいえポワロが第一の殺人から立ち会っている
のに脇のポジションにとどまっていることか。
解明された犯人の犯行動機の残酷ぶり(殺人のリハーサルという発想が
ぶっ飛びだ)は際立つものがあるが、ビビッドにそれを感じさせないのは、
アガサ初期作品らしい探偵小説は大人のメルヘン風の創りゆえであろう。

586:名無しのオプ
09/12/06 09:23:33 Eqc/1BW/
初読w

587:名無しのオプ
09/12/06 09:29:35 YmVigQMe
クイーン、クリスティ、カーぐらいは邦訳されてる全作品読んでるのは当たり前だろ

588:名無しのオプ
09/12/06 16:13:54 ESeWjL4F
つうかネタバレはルール違反だろ
削除依頼しろ

589:名無しのオプ
09/12/06 17:55:11 kk1MHk+U
468 名前: 書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日: 2009/12/06(日) 09:08:07 ID:n2N/75r7
クリスティ専門者に質問。
最近、マイナー作品に読破していっているのだが、
クリスティ自選ベスト10に入っていて、日本のファン投票ではランクイン
していない「ねじれた家」「動く指」ってどう?
あくまでこの板の特質上、謎解きミステリとして面白いかどうかという
観点から。

590:名無しのオプ
09/12/06 19:09:31 e/flRN80
書斎の論考は読書ガイドの好例だ。
読後感の「感想文」とは格が違う。

591:名無しのオプ
09/12/06 19:19:32 su50k5fG
>>590
格の違いを具体的に説明してくれ。
自分の書いた文章だから簡単だろう?

592:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/06 23:04:56 mRaLklKb
>クイーン、クリスティ、カーぐらいは邦訳されてる全作品読んでるのは
>当たり前だろ
実はこれこそ素人考えそのもの。
国書、論創、双葉等で刊行されるクラシックでマイナーな謎解きミステリを
読み漁っていたとしても、御三家の作に関しては安全パイとして
未読作品ストックを残しておくのが常道でしょ。
初訳される本格には酷い内容のもの多数だが、
御三家の作なら、悪くてもひとつはきらりと光る部分くらいはあって、
それに相応する満足感を得られる。
増してやアガサは御三家中で一番の多作、かつ、質的アベレージが高いゆえ、
マイナー未読作品のストックは肝要である。
また、大のミステリ好きで知られる木田元先生をはじめ、
ミスオタに近いミステリファンであるにもかかわらず、アガサは多くは読んで
いないって人が多いのは面白い現象ではある。
その分、一般ウケするってことか。

なおストック原則はハードボイルドや警察小説等の他のミステリのジャンル
にも該当し、俺の例だとハードボイルド御三家中一番の多作である
ロスマクは5作程度、87分署シリーズは3作程度、あえて完全未読ストック
してあるものが存する。
これらのジャンルも新作が当たりなことは稀だしね。

593:名無しのオプ
09/12/06 23:17:49 f8p/QKi4
>>587
普通のミステリーファンならその作家が好きでもない限り全作読む必要はないのですけど
普段から論考だ講義だ指導だと偉そうなこと言うのなら
最低限しておかなければいけないことですよね。
ところがその偉そうな奴はその最低限のことをしていないどころか
読んだフリして威張っているのですから話になりません。
クイーンスレをご覧ください。
「九尾の猫」を読んでもいないのにNGだとほざいていますから。

594:名無しのオプ
09/12/06 23:20:12 Eqc/1BW/
要するに未読。

595:名無しのオプ
09/12/06 23:25:16 9y2im5qW
読んでないのに世間の評判だけ調べてベストテンを作って
これ以外は読む必要なし とか言ってたわけだ。

たいした読書人もあったもんだなwww

596:名無しのオプ
09/12/07 00:02:13 FmsO7/FP
確かに未読ストックって意味分かんないよね
手に入り辛いものまで読んでなきゃならないワケでもないだろうけれど
最低一人の作家には惚れ込んで、ほぼ全作品読んでないと自分の中に基準が
出来上がらないから批評なんかできないよ
そんな読み方だと直ぐにコロコロ意見が変わったりしない?

597:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/07 00:02:39 fkrAbDfW
素人衆って、たとえば本格好きなら御三家作品だけ必死こいてコンプリートしようと
しているのが微笑ましい。後、レドメインズ、赤い館、黄色い部屋等々を
凄く有り難がっている感じ(w
ドクターコースからパン教履修者を語っても仕方ないのかもしれないけど・・・

598:名無しのオプ
09/12/07 00:12:12 hQS7HZ8B
>>596
実際馬の言うことはしょっちゅう変わっていますよ。
ただしそれは読み直したからじゃなくて
パクる感想サイトがそのときそのときで違うからなんですけどね。

で、あのバカは自分より本を読んでいたり知識が豊富だったりする人間を
○○ヲタと罵倒して強がっているわけなんですよ。
そんなバカのくせに自分のことを「ドクターコース」だと自画自賛する姿は
惨めの一言に尽きます。


599:名無しのオプ
09/12/07 00:12:51 vv8wPKkH
子供の頃から読んでるんだけど
バカ魔神は・・・w

600:名無しのオプ
09/12/07 00:31:41 mrLVXl7d
>>592
書斎とミス住は違うという設定なんだろうがw


601:名無しのオプ
09/12/07 02:58:29 L/UbbjxP
書斎魔神とミステリ板住人は別人という「設定」
名無しで書いてるのはハンドル入れてる人と別人という「設定」
働かなくても食べていける身分という「設定」
書斎魔神は皆から一目置かれる知識人という「設定」

他の人に、こんな幼稚でくだらない「ごっこ遊び」に付き合う義理はないので
嫌悪と嘲笑の対象にしかならないのは当たり前だわな。

602:名無しのオプ
09/12/07 08:08:46 lwLHjH2u
コテハン叩きは最悪板でやってくれ。

603:名無しのオプ
09/12/07 08:23:50 dm8qMwsW
>名無しで書いてるのはハンドル入れてる人と別人という「設定」

当の本人が「コテハンという設定」と言い張っているだけの
自称コテハンに過ぎず、客観的にはコテハンじゃないだろ。

604:名無しのオプ
09/12/07 09:28:03 lwLHjH2u
そういう書き込みも含めてスレタイと関係ないことはやめてもらえないか。

605:名無しのオプ
09/12/07 09:33:25 dm8qMwsW
読んでいない本を読んだふりして偉そうに書き込んだり、他の住人を
素人衆だのと口汚く罵倒しても、スレタイに関係あれば問題がなく、
そういう書き込みを諌めるレスはスレタイに関係ないからやめろ、と。

ずいぶん誰かさんにとってムシのいい「話し」だなw

606:名無しのオプ
09/12/07 13:22:33 lwLHjH2u
ルールを守らないでは話しにならない。ここは読みましたスレだ。

607:名無しのオプ
09/12/07 13:37:42 vv8wPKkH
自ら手本を示せよ。名無しの書斎w

608:名無しのオプ
09/12/07 14:08:41 Y4CzqJJx
関係ないレスしかない荒らしよりは
まだスレに沿った書き込みしてるぶんコテハンの方がマシだな

609:名無しのオプ
09/12/07 16:25:11 4zDn9vOZ
書斎よ、好きに感想でも書評を書いていいから
せめてネタバレだけはやめてくれ
これを守れないようならこのスレどころかミステリー板にいる資格さえない

610:名無しのオプ
09/12/07 17:42:12 Se15uUKv
>>608
同意。いくら叩かれても感想しか書かない読後感はまだ偉い。
それにひきかえ同じコテハンでも書斎某は…
特に597なんか酷いもんだ。

611:名無しのオプ
09/12/07 17:48:51 L/UbbjxP
スレに沿った書き込みをしていても、他の住人を罵って嫌な気分にさせたり
ルール違反のネタバレを繰り返すような奴は邪魔なだけ。

そんな奴と楽しくミステリーについて語り合えるわけがない。


612:名無しのオプ
09/12/07 19:20:15 3SfyG7ts
あの、根本的な疑問なのですが、そもそも「コテハン叩きはルール違反」というなら、
「毎回読後感氏にイチャモンをつけ、『それに引き替え~』と判で押したように書き込む」
という行為はどうなるのでしょうか?

613:名無しのオプ
09/12/07 20:14:58 QN4z5EWK
コテハン叩きがなんで禁止されているのか考えればわかること。
何でも人にたずねなさんな。

614:名無しのオプ
09/12/07 20:22:02 GS9P9d2p
書斎関係のスレを見るたびに思うけど住人のスルー力がないだけだよね

615:名無しのオプ
09/12/07 20:32:40 812SKxH7
書斎については、あとはこっちで話しましょう。
>>612さんの問いにも答えがあるはず。
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

616:名無しのオプ
09/12/07 20:52:28 ByiTOpnF
>>612
コテ叩きは禁止とかスルー力がないだけとか言う人たちが回答を避けていることから察してやってください。

617:名無しのオプ
09/12/07 21:22:44 QN4z5EWK
>>615の誘導先こそスレ荒らしの元凶ですよ。
ところどころスレが荒れるのを見て楽しんでいるレスが見受けられるのが動かぬ証拠です。

618:名無しのオプ
09/12/07 21:34:42 ByiTOpnF
随分そのスレに詳しいですね。
でもsageたり口調を変えたりする前に回線切り替えるべきでしたね。


619:名無しのオプ
09/12/07 21:41:57 L/UbbjxP
スレ荒らしの元凶は、ルールを守らずコテハンを自称する書斎魔神なる人物

彼がルール違反の書き込みをしなければ、そもそも「アンチ」など発生せず
叩きスレが立つこともない。

物事の因果関係を考えれば、誰にでもすぐ分かること。

620:名無しのオプ
09/12/07 22:31:01 d1tuh6aH
果てしなくレスを浪費するなお前ら

621:名無しのオプ
09/12/07 23:04:08 13Ula+wm
最近、中国語の推理小説読んでるんだけど、
誰か興味のある人いますか?
ネットで原文を読んでいるのですが、誤字が多くて驚く。

622:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/07 23:20:31 X9Lhp/G8
剽窃行為ありという妄想に浸りながら、
具体的な根拠をあげるでもなくワンパターンな罵倒を延々と繰り返す・・・
アガサ作品を続けて読んでいるせいか、「狂気」ってものをあらためて考え
させられ、その点では興味深いものあり。


623:名無しのオプ
09/12/07 23:55:29 ByiTOpnF
>>621
中国語圏のミステリーは、有栖川有栖のアンソロジーに収録されている
「生死線上」しか読んだことがありません。
読了後感想をください。

624:名無しのオプ
09/12/08 00:51:48 HiNGAJmT
すると読んでもいない本の感想はどうやって書いたの?ただの妄想?

625:名無しのオプ
09/12/08 07:00:31 pMfYMXxp
2000年以降に出版された海外ミステリーでは
マイケルギルバートの捕虜収容所の死が頭一つ抜けておもしろかったな。
これは衆目の一致するところだと思うが。
本格、スリラー、エンターテイメント、あらゆる要素をそなえた超傑作。

626:名無しのオプ
09/12/08 09:02:19 KY059Vou
>>624
アホ丸出し。
書斎は一貫して読んだ本の論考しか執筆してないよ。

627:名無しのオプ
09/12/08 10:17:04 oHf0D5aO
>>626
クイーンの「九尾の猫」は読んでいないよね?
なのにどうして感想文をかけたのかな?
それとも書斎が読んだという本は犯人や事件の設定が変更されているのかな?

628:名無しのオプ
09/12/08 10:19:46 DD5fU+WO
>>626
書斎さん、週刊文春読んだ?w

629:名無しのオプ
09/12/08 10:52:55 SHuYgp8b
>>626
読んだのにあんな間違いだらけの「論考」しか書けないなんて
よほど読解力が足りないんだね書斎って

630:名無しのオプ
09/12/08 12:10:53 pMfYMXxp



















閑話休題


↓スレの主旨にそって感想をどうぞ

631:名無しのオプ
09/12/08 12:25:01 bjk8IbpE
んじゃ空気読まずに

「ミスター・ディアボロ」
おもしろかった!
密室も犯人も「…ま、考えてみりゃそうだよな」なんだけど
推理の過程が楽しく読めて惑わされるw
コーネリアスは自分もH・M卿が頭に浮かんだ。

同時期にルシアナ・Bを読んだんだけど
こっちは苦痛だったなー。
メタミステリ読む気分じゃなかったからかな。

632:名無しのオプ
09/12/08 12:35:29 KY059Vou
>>629
論考の下書きだからね。
推敲は編集者がやることだ。

633:名無しのオプ
09/12/08 12:51:28 oHf0D5aO
URLリンク(homeless-editors.cocolog-nifty.com)

>原稿が送られてくると、まず担当者が目を通す。
>その時点で大まかな内容の確認(注文と合っているか)と文字数の確認をする。
>それから校正をするわけだが、大抵は「てにをは」のチェックや変換ミス程度のチェックしかしない。
>あとは差別用語のチェックかな。
>なんでかというと、まず「書いてある原稿にウソや間違いはない」という思い込みの前提があるからだ。
>「だってこっちはそのために金払ってるんだから、いくらなんでもきちんと調べてるでしょ」ということだ。

結論。
推敲は編集者のすることだと言い切る632、及び自分で推敲しない書斎という人は
極め付きのド素人だということですね。

634:名無しのオプ
09/12/08 13:47:14 Ho7HH+/Q
書斎さんが嫌ならブラウザーでNG認定すればいいだけであり
まさかブラウザー機能知らないとは考えずらい・・・
書斎さんに嫉妬してレスしてるというのがバレバレですなw
現実を認めよ。

635:名無しのオプ
09/12/08 16:29:13 tDt8mncV
>>634
書斎さん書斎さん、
「考えずらい」ではなくて「考えづらい」ですよw
もっときちんと本を読め。

636:名無しのオプ
09/12/08 16:37:33 pMfYMXxp
「第二の銃声」 アントニィバークリー 国書刊行会
超傑作というわけではないが、なかなかの佳作。
長さも読みやすさもちょうど良い。
終盤の犯人明かしだけではなく、プロット自体も楽しめる。
仰天するようなトリックが使われているわけはないが
「推理小説を読んだなあ」という充実感は味わえる作品。
古典の有名どころは大体読んで、何読もうか迷っている人はぜひ読むべき。

637:名無しのオプ
09/12/08 16:46:16 pMfYMXxp
あらすじを載せ忘れてた

探偵作家ジョン・ヒルヤードの邸で作家たちを集めて行われた殺人劇の最中、
被害者役の人物が本物の死体となって発見された。
殺されたのは放蕩な生活で知られる名うてのプレイボーイ、
パーティには彼の死を願う人物がそろっていた。
事件の状況から窮地に立たされたピンカートン氏は、
その嫌疑をはらすため友人の探偵シェリンガムに助けを求めた。
錯綜する証言と二発の銃声の謎、二転三転する論証の末にシェリンガムがたどりついた驚くべき真相とは。
緻密な論理性、巧みな人物描写とブロットの妙。
本格ミステリの可能性を追求しつづけたバークリーの黄金時代を代表する傑作。

638:名無しのオプ
09/12/08 16:52:53 9o9hrS2R
ミステリと直接関係のない恋愛ドラマ的な部分でえ、ええ~!?と驚かされた

639:名無しのオプ
09/12/08 16:54:40 D/miB31U
第二の銃声は傑作だよな。古いからって過分に
持ち上げられてるんだろと思ってたけど読んで考えが変わった。

640:名無しのオプ
09/12/08 16:58:16 VvGbiF2S
トリックもバークリーにしては結構大技なとこがあって好きだな

641:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/08 20:39:56 U6c4Eizg
気が利いたことを書いたつもりなのだろうが、
>>624を見ると病状の進行・固定化を実感(w
キティに道理を説いてみても・・・か。

642:名無しのオプ
09/12/08 20:43:58 KY059Vou
ははは。まさにそうですな。道理も通らぬ何とやらで。

643:名無しのオプ
09/12/09 08:03:55 HNkXNVFJ
>>638
有名某作品と同様のトリックなのに完成度はこっちが上でビックリw
でも、「あの『某作品』を凌ぐ傑作!」とかいう紹介が絶対出来ないのが歯がゆいなw

644:名無しのオプ
09/12/09 10:13:03 AdIE5DKg
「疑惑の霧」クリスチアナ・ブランド (ハヤカワ・ミステリ文庫)
霧のロンドンに疑惑の渦を巻き起こしたフランス人の色男ラウールの撲殺事件。
犯人はラウールの元恋人マチルダか、彼女の夫で妹ロウジーが誘惑されたと恨むエヴァンス医師か、
ロウジーを愛するテッドワード医師か。事件を追うチャールズワース警部はエヴァンスに狙いを定めるが、
ロウジーに助けを求められたコックリル警部の疑う相手は別にいた…
推理対決を制するのはどちらの名探偵か?驚愕のラストに疾走する本格傑作。

10点満点で言えば7点ぐらいかな。
霧をテーマにした作品だが、内容自体もかなりつかみにくい。
ブランドの文体自体がミステリ作家としては独特なこともあると思うが、
その漠然とした感じが本書の魅力かな。
最後で明かされる謎に関しては、あまり評価しない人もいるようだけど、俺は結構楽しめた。
ただ、あらすじで書かれているような「名探偵の推理合戦」というほどのものはなかった。
黄色い部屋の謎みたいなものを期待するとちょっと肩すかしをくらうかな。

645:名無しのオプ
09/12/11 17:31:00 6F8lglzy
「七人のおば」 パット・マガー (創元推理文庫)
結婚し渡英したサリーの許へ届いた友人の手紙で、
おばが夫を毒殺して自殺したことを知らされた。
が、彼女にはおばが七人いるのに、肝心の名前が書いてなかった。
サリーと夫のピーターは、おばたちと暮らした七年間を回想しながら、
はたしてどのおばなのか、見当をつけようと試みる。
一作ごとに趣向を凝らすマガーの代表作!

これは傑作。回想しながら犯人を捜すっていう構成なんだけど
その語られる話がすごくおもしろい。ミステリーの要素を抜きにしても十分楽しめるほど。
読みやすさも長さもちょうどいいし、万人に薦めたい。

646:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/12 16:00:58 sYxFZfw6
アガサ・クリスティー「ホロー荘の殺人」を読んだ。
この作は俺もがちな初読。
館もの風のタイトルに食指は動いたのだが、(実際には異なる)
ミステリとしてはあまり面白くないという評もあり、
長きに渡り積読状態やった。
確かに、本格ミステリらしいゲーム感覚やトリッキーな展開を売りとした
初期から作風が一変、本作あたりになると多数の個性溢れるキャラを
じっくりと書き込み、その間に生じる濃い人間ドラマで読ませる
感じになっておる。
とは言うても、本作が現代日本で書かれたものだとしたら、ミステリとしても
このミス、文春等のランキングでダントツな年間1位をゲットするであろう
レベルの作なのは間違いなかろう。
2丁の拳銃を利用した殺人トリックはそれなりに面白く、
これがハードボイルド・ミステリあたりなら、ほぼ100点満点に近いかも。
(実際、米国が舞台ならチャンドラー等が書きそうな有産階級の
悲劇なのだ)
この物語の要的存在であり、
なぜかポワロには好感度大なルーシーばあさんがうざ過ぎるのが難か。

647:名無しのオプ
09/12/12 16:05:47 e/NW1/t2
さすが書斎さんだなあ。

648:名無しのオプ
09/12/12 18:11:37 +2XEZASB
読んでない、読んでないw

649:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/13 10:42:44 F369Z6cu
フィリップ・マクドナルド「Xに対する逮捕状」を読んだ。
Xというと昔ミステリ板を荒らしまくったアホな削除人を思い出して失笑に
耐えないものがあるが、
うーん、国書は何でこれをチョイスしたかな。
あとがきにも明記されているとおり、本格を期待すると大きく外される
スリラー。
偶然、喫茶で女2人の犯罪絡みらしき密談を盗み聴きした米人青年(劇作家)という出だしは、サスペンスフルで掴みはOKなのだが、
後の展開、遺留品(バスの切符等)からの推理が強引過ぎる。
(ふと、ご都合主義満載の清張長編を想起した)
鳴り物入りでスタートした世界探偵小説全集の最初期刊行作品というのが
いまだに不可思議な作としか言いようがないものがある。

650:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
09/12/14 00:37:38 ooJTdcrn
「バッド・モンキーズ」マット・ラフ(文藝春秋)

殺人犯の女ジェインが精神科医リチャード相手に語る冒険の数々。
自分ある組織の一員であり、悪者を狩るハンターだというジェインの話を
丁寧に聴きつつ冷静に突っ込みを入れるリチャードだったが、
話はどんどん現実離れしていき、やがて……。

久々にホラ話を読んだ。
連作短編集仕立てになっており、最初は楽しめたものの、
段々トンデモ度が増して読みづらくなってくる。
虚実入り交じった果てに意外なオチがつくというのは悪くない。
読者があそこまで予測するのは困難なはず。
自分は終盤手前まである映画を思い起こしながら読んでいたけれど、
読み終わる頃には忘れた(笑)

まあ物珍しさはあるのかも。

651:名無しのオプ
09/12/14 09:51:35 Tit2Tumu
>>625
同作者だと「スモールボーン氏は不在」の方が面白いが
「捕虜」が合うような人には合わないかも知れんな

652:名無しのオプ
09/12/14 12:22:48 FVZ23QiS
「警官嫌い」 エド・マクベイン ハヤカワ・ミステリ
夏の夜の大都会─まばゆい照明のかげに、街があり、夜空の下でうごめく暗い生活があった……
その夜、市警の87分署の刑事リアドンは、夜勤に向かう途中、
二発の弾丸に頭半分を吹き飛ばされ即死した。
憤怒に燃え上がった同僚刑事たちは、犯人検挙に全力をそそいだ。
だが、警官殺しの犠牲者は次々と生まれていった……
大都会の喧騒の裏に隠された犯罪を執拗に追いつめ、
探偵小説に新分野をひらく<87分署シリーズ>第一弾

このシリーズは前々から知っていたが今回初めて読んでみた。
文体がハードボイルドっぽいのはかなり好みだし、皮肉やトゲのある警官達の会話もおもしろい。
長さも300ページ程度で会話が占める割合も多いしテンポも凄く良いから一気に読めた。
今まで読んだ警察小説の中では一番警察という組織をリアルに(本当に正しいのかは知らないが)描いてる気がした。
この後のシリーズも読みたくなった良作。

653:名無しのオプ
09/12/15 21:58:33 WNA76/LR
>>623
ネットに出ているので古い作品です。1920年代かな。
自分は現代的じゃなくてもアリバイトリックなどが
面白ければ良いので、楽しんでいます。
程小青の「霍桑探案」の短編で「楼上人面」は面白かった。
訳してみたけど、要る?70枚くらい。


654:名無しのオプ
09/12/15 22:05:52 WNA76/LR
>>653
あらすじ:
上海の裕福な家庭の一人息子(20歳)が書斎で射殺体で見つかった。
息子が死んだ時の発砲音を通りかかった警官が聞いていて、
直後に書斎の窓辺にいる男を見て犯人と思い、その男を探す。
容疑者は、息子の同級生で、婚約者をめぐる三角関係かと思われた。
こんな感じです。

655:名無しのオプ
09/12/15 23:11:22 L/hpNK0W
読んでみたいですー

656:名無しのオプ
09/12/16 00:25:13 i0eR5uar
>>655
ワードに縦書きで打ちこんであって、400字詰め換算で70枚くらいです。
自分の訳した題名は「窓辺の男」。
メアド分かれば添付して送るけれど、さらすのは難しいしね。。
何か好い方法あれば、送ります。

657:名無しのオプ
09/12/16 07:11:01 aufCJYYM
どっかのろだからダウソ

658:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/19 12:37:16 jJA0sv3M
アガサ・クリスティー「無実はさいなむ」を読んだ。
アガサの自選ベスト10にはチョイスされているが、日本のアガサファンの
チョイスからは外れている作である。
本邦における一般的知名度は無いに等しい作だが、なるほど読んでみると、
アガサが書きたかったのは十八番のメロドラマをまぶした殺しが
絡む文学的作だったのかなと。
ゆえに、本作は冤罪ネタという現代日本においてもタイムリーなテーマ
を含むとはいえ、週末に気軽に楽しむといった風の創りの作ではない。
(作中でゲーム感覚で事件の推理を楽しまんとするキャラが殺害されて
しまうのは何か象徴的だ)
こんなん地味な作も最後まで読ませる語りの術は巧妙と言わざるを得ないとは
いえ、犯人像はS・Sのルールに抵触するものであり、
アガサらしいアクロバティックな展開の面白さは皆無である。
はっきり言うてつまらんかったね。

659:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/19 15:41:41 MiCF+FFQ
H・C・ベイリー「フォーチュン氏の事件簿」を読んだ。
フォーチュン談を読むのは、大乱歩編のロングセラー「世界短編傑作集5」に
収録された「黄色いなめくじ」以来である。
独自な病的テーストは印象的ではあったが、
当時はゲーム感覚の謎解きミステリに嵌っていたため、その後は縁が無いまま
年月が過ぎた感あり。
この作品集は残念ながら「黄色い・・・」を上回る、匹敵するような作は無く、
その点では期待外れは否めないものの、黄金時代に謎解きよりも人間や
社会観察に重点を置いたこのような作が存在したという歴史的な意義は
認めるにやぶさかではない。
好評の声に応え、一応な収録作品全話講評逝ってみよう!!
・「知られざる殺人者」
本書解説を担当した戸川安宣氏は、フォーチュン談とハードボイルドの
共通性に関して触れているが、生来の邪悪に対して拳銃でカタをつける形に
なるこの作など、正にハードボイルド的と言い得るかも。

「彼は死体をヘッドライトの光のなかへ運んで行ってじっと眺めた。
『これでかたづいたか』と呟きながら肩をすくめ、死体を車の中へ引きずり
こんだ。」
ただし、シャーロック・ホームズのライヴァルたちシリーズとしては「?」
なのだが。

660:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/19 15:43:19 MiCF+FFQ
・「長い墓」
これはホームズ談にもありそうな古代の墓を巡る陰謀ネタ。
まあ、そこそこの面白さか。女は怖いネタ。
・「小さな家」
執筆年代的にラストに救いはあるものの、これはジャック・ケッチャム的幼児虐待な世界でしょ。刺激に慣れた昨今ならともかく、
当時は相当にショッキングな作ではないかな。
・「ゾディアックス」
タイトルからシリアル・キラーねたかと思いきや、時代が異なり。
意外や経済ネタ(採掘権、株価)ミステリ。
この作者の社会的視野の広さを覗わせるものはあるが、まあ、今読むとそれ
だけの作とも言い得る。
・「小指」
最後に平然とちょいグロい展開になるエピ。
1度も表立って登場しないキャラが事件のキーマンになるなどミステリとしては問題外な面あり。
・「羊皮紙の穴」
まあ、フローレンスとその周辺の観光案内ミステリといったところか。
バイブルに馴染みが薄い日本人にはそれ以上の興趣は湧かないと思われ。
・「聖なる泉」
偶然性が絡むとはいえ、これはクリスティ風の人間ドラマがあるミステリで
まずまず読ませるものあり。

661:名無しのオプ
09/12/19 18:23:43 9xJsnOrz
書斎は本当の読書家だねえ。

662:名無しのオプ
09/12/19 19:02:05 LQm68iLD
具体的に。

663:名無しのオプ
09/12/19 22:49:19 LF944u3r
書斎魔人ぬっころす

664:名無しのオプ
09/12/19 22:50:44 6+5WC7x5
このスレから逮捕者が

665:名無しのオプ
09/12/19 23:44:28 c5yjXttI
出ませんでした~(羽鳥慎一 at ゴチになります! in ぐるぐるナインティナイン)

666:名無しのオプ
09/12/20 00:32:49 c80cLzpp
>>662-665
自分の論考(もどき)を他のスレに自慢げにコピペするアホはほっときましょう。

667:名無しのオプ
09/12/20 11:18:01 hNjfFPzP
本を読まずに文春やこのミスのランキングを妄信するのが「本当の読書家」なら
俺はきちんと自分で本を読んで自分なりの感想を持つ「偽の読書家」を尊敬するね。


↓のスレにいる「ミステリ板住人」のようなクズには殺されたってなるもんか。
スレリンク(tv2板:257-635番)

668:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/20 13:03:04 ZeI5N9lN
アーサー・モリスン「マーチン・ヒューイットの事件簿」を読んだ。
シャーロック・ホームズのライヴァルたちシリーズの作としては、
どんぴしゃ(ホームズ談のセットアップ的にストランド誌上に掲載)の
作ながら、現在はシリーズ中で入手難の1冊である。
いかんせん、作風、マーチンのキャラ共に地味過ぎるゆえか。
全話講評逝ってみようか!!
・「サミー・クロケットの失踪」
ミステリとしてはスリッパねたが笑える程度の出来か。
・「フォガット氏の事件簿」
堅苦しい遵法精神に拘泥しない締めは良いのだが、
密室殺人のバカバカしい程にリアルな解決は、はじけっぷり不足な感あり。
・「ディクソン魚雷事件」
マイクロフト絡みでホームズ談にありそうな一編。
それゆえセットアップの役割は十分に果たしている作とは言い得るかも。
小技だが杖のトリックはそれなりにおもろいものあり。
・「クイントン宝石事件」
宝石盗難事件に絡むエピ。脇役で登場するアイリッシュに狂言回し的な
面白さは感じられるものの、マーチンが事件に関連してゆく展開等に
偶然性が強過ぎて、ミステリとしては評価出来ない作である。
・「スタンウェイ・カメオの謎」
シリーズ中の傑作と評される一編。
これもホームズ談にありそうな宝石盗難事件の意外な顛末を描いたものだ。

669:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/20 13:04:54 ZeI5N9lN
・「亀の事件」
亀が絡む奇妙な事件だが、
不可能犯罪のあっけない幕切れ(結果的自作自演?)は物足らないものがある。
・「アイヴィ・コテージの謎」
いわゆるお宝の隠し場所が面白い一編。
ガイシャの職業も巧く活かされた展開となっておる。
・「<ニコウバー>号の金塊事件」
これも凝ったお宝隠し。ダーク・ピットまがいとまでは言わないが(w
マーチンの潜水による捜査まである冒険小説風味も感じさせる作や。
・「ホールファド遺言状事件」
この時代の作品に言うても仕方ないことなのかもしれぬが、
ミステリとして反則(催眠術ねた)にして、しかも現代医学から見ると
出鱈目な記述も見受けられるという頂けない作である。
ラストに見せるマーチンの茶目っ気面白く、救い程度か。
・「レイカー失踪事件」
現代日本でもありそうな銀行員失踪事件の顛末。
これはリアルならガイシャはばらされてしまうのでは?
この点で時代性が反映した救いがあるラストではある。

670:名無しのオプ
09/12/20 13:14:16 cPQhcBD7
>>668-669
もう少し読みやすい文章を書いてほしい。

671:名無しのオプ
09/12/20 14:11:39 fEd3+fS4
教養のある人間が書く文章だから難しいのはしようがない。
背伸びをした気で読んでみろや。

672:名無しのオプ
09/12/20 14:19:49 cPQhcBD7
背伸びしようとした文章としか思えないが。

673:名無しのオプ
09/12/20 14:42:59 kWkzSJe8
ホームズのライヴァルたちの中だったら
レジナルド・フォーチュンが好きだった

674:名無しのオプ
09/12/20 16:42:53 cXcM4+i9
教養のある人間が書く文章ってなに?
本も読まずにランキングを妄信することかよバーカw

スレリンク(tv2板:257-684番)

675:名無しのオプ
09/12/20 20:18:00 040a86T2
教養のある人間=サー(Sir)をファーストネームと思い込み、
アーサー・コナン・ドイルのことを「サー、サー」と呼んでは得意がるクズ。


676:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/20 20:50:15 F9JneKxu
>>675の自己紹介が面白過ぎる(w

さて、フォーチュンとヒューイットの作品集を読んだので、
この2シリーズの代表作と言われ、事件簿シリーズには未収録と
なっている作を再読してみた。
フォーチュン・シリーズ「黄色いなめくじ」  (「世界短編傑作集5」収録)
ヒューイット・シリーズ「レントン館盗難事件」(「世界短編傑作集1」収録)
前者は、病的かつビターなテイストが強烈な印象を残す作、
後者は、軽快、かつ、飄々とした謎解きが楽しめる作、
いずれもそれぞれのシリーズの決定的な代表作と言うて過言でなく、
作品集(「事件簿」)には、この2作を凌駕する程のものは見当たらないと
言い得る。
奇しくも両作品共に訳者はあの宇野利泰先生(以下「うの」と略す)。
こなれた訳文で読み易いが、事件簿の永井淳氏、井上一夫氏とのタッチの
違いか、フォーチュンやヒューイットのキャラまで異なって見えるのが
面白い。

677:名無しのオプ
09/12/20 22:28:41 fEd3+fS4
書斎の評論が光るね。アホが必死に反論すればするほど(w

678:名無しのオプ
09/12/20 22:37:06 cPQhcBD7
下らぬ茶々は当人にとって迷惑千万だと思うのだが、
そういうのは諌めないのか?

679:名無しのオプ
09/12/21 02:21:36 r48sZHJo
「蛇、もっとも禍し」ピーター・トレイメン

井戸から若い娘の首なし遺体が見つかった。
”ドーリー”(法廷弁護士)であるフィデルマは、その謎を解くため
女子修道院「三つの泉の鮭」に派遣される。
その道中で発見した漂流船には人影がまるでなく、客室には
以前フィデルマが大切な友人に渡した祈祷書が残されていた。

7世紀アイルランドを舞台に、古代アイルランドの情景と薀蓄をふんだんに交えつつ
若くて美人で頭脳明晰、王の妹にして武術の達人でもある主人公が
謎の解明に挑む歴史ミステリ。

真相についていくつか疑問が残るが、確認のために読み返す気が起きない。
訳注と解説は面白かった。

680:名無しのオプ
09/12/21 13:09:58 sNysrxdn
光る論考=「エドガー・アラン・ポー」を「エドガー・ア・ランポー」と呼ぶこと

681:名無しのオプ
09/12/21 13:51:49 m/+hMJf7
>>678
諫めるどころか、迷惑とすら思ってないでしょう(住人にとっては甚だ迷惑だけど)。
何しろ誰からも褒められた事が無いのだから(過去の言動を見る限り永遠に無理だけど)。

682:名無しのオプ
09/12/21 17:09:52 DwVMeLLD
>>678 & >>681
そいつは「スレの住人が迷惑だと思うこと」をするのが目的だから、
「迷惑」であると言ったら、嬉々としてやり続けるよ。

だから、スレでは完全に無視して、必要に応じて削除依頼を出す、
という形で対処した方がいい。

683:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
09/12/22 18:34:40 luMq0wjw
「絹靴下殺人事件」アントニイ・バークリー(晶文社)

家出した娘と連絡が付かなくなったので捜して欲しいとの依頼を受け、
動き出したシェリンガムだったが、調査は思わぬ展開を迎える。
女性が同じような形で自殺したと思われるケースが相次いでいたのだ。
自殺に見せかけた他殺なのか?

バークリー攻略作戦(?週更新)。
いや、相変わらずバークリーは真っ当な本格を書くなあ。
今回は特に謎がストレートに提示されていて読者も推理し易いのでは。
前作からみてこういう話を入れてくるのがバークリーの良いところ。

シェリンガムも良い奴だよな。ゲロした直後に(メル欄)するし。

しかし、38ページの仮説はおかしい。
後、解説GJ!
本当そういうバカが現実にいるからね。
それで被害者面するんだからどうしようもない。

684:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/23 16:50:01 9X/NjvNQ
アガサ・クリスティー「殺人は容易だ」を読んだ。
終盤でおなじみバトル警視が登場するものの、
捜査にも推理にも関連しないため、実態としてはノンキャラ作品である。
このスレで推す声もあったので手にしてみたが、正直言うて外れだった。
アガサ十八番なキティねた、どこか横溝御大の犯人キャラ想起させるものあり。
タイトルからもわかるとおり、偶然性(特に轢き逃げネタが酷い)も絡んだ
連続殺人が容易に繰り返される展開には、巧みな計画犯罪といった面白さは
無く、手がかりも「野郎とは限らない」というありがちな思い込みネタ、
アガサが大好きな急展開のロマンス等、読み易いというアガサの特徴が
良く発揮されている点を除き、殆ど評価するべき内容が無い。
ミステリの女王には悪いが、逝ってよし!、だわな。

685:名無しのオプ
09/12/23 17:47:37 EkrcORbQ
大御所の作品でもダメなものはダメという。この姿勢こそ評論だわな。読後感に欠けているのはそれなんだよな。

686:名無しのオプ
09/12/23 17:50:39 EdzGNuaa
はい、証拠のないコテハン叩き来ました。
いいから書斎フェチはあの世へ行けや。
読後感も「大御所の作品」wに対していろいろ言ってるぞw


687:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/26 19:19:51 W8CY9FhR
704 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/12/26(土) 19:18:34 ID:W8CY9FhR
アガサ・クリスティー「バートラムホテルにて」を読んだ。
この後期ジェーンものは、昔読んで「つまらなかった」という記憶はあった。
「鏡は横に・・・」では、ジェーンのホームグラウンドとも言える
セント・メアリ・ミード村の変貌が描かれているが、
この作品では、若き日の彼女の思い出が詰まった古き良きロンドンの変貌が
描写されている。
舞台となるのはレトロな雰囲気を残すバートラムホテル。
(当初から、何かいわくあり気なのは示唆されているが、盗っ人宿とはね(w )
ミステリとしては繰り返される偶然の目撃、後出しの証言、
具体的な証拠無き推理等、穴が多過ぎ評価出来ない。
しかもこれらの件に全て探偵役のジェーンが絡んでいるのだから、
何をかいわんやである。
まあ、スリラーとして読めば、アニメまがいの女怪盗の逃亡・最期なんかは
おもろいかもしれぬが。
ホームグラウンドでないせいもあるが、
事実上の探偵役は「おやじさん」ことスコットランドヤードの
デイビー主任警部であり、ジェーンが、終始、脇に回る感があるのが残念だが、
人間味溢れるこの主任警部のキャラは、なかなか魅力的ではあった。
彼が単独で活躍するエピも読みたかったものである。
他のキャラではストーリーのキーマンとも言えるぺ二ファザー牧師が面白過ぎ、
今ならどう見ても認知症でしょ。相変わらずのアガサの精神医学に対する
強い興がわかる。
最後に苦言を呈しておくが、「殺人は容易だ」「バートラムホテルにて」と
クリスチー・スレで評価された作を手にしてみたが、満足がゆく出来ではなかった。作品推薦のレス作成に際しては慎重な配慮を心がけろ!!

688:名無しのオプ
09/12/26 19:34:35 mKPC9/Df
バカは同じことを繰り返すw

689:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/27 17:17:23 rS+cUw1/
M・D・ポースト「アブナー伯父の事件簿」を・・・
長期に渡って積読している1冊。今回も挫折しますた。
舞台は開拓期のウェスト・バージニアだが、雰囲気は元祖西部ミステリ。
だが、バイブルオタのアブナー伯父の言が堅苦しく、
短編にもかかわらずストーリーも非常にタルい。
21世紀に読むべき代物ではなさそうである。

690:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/27 17:18:25 rS+cUw1/
葛山二郎「股から覗く」を読んだ。
横溝スレで「赤いペンキを買った女」の話題が出たのを機に再読してみた。
今では入手難だが、寡作な著者唯一の作品集。
意外な面白さといったところか、
大阪作品を文庫化した創元は、是非、葛山作品にもスポットライトを当てて
欲しいものである。
その際は本作品集からは洩れた「赤光寺」等も収録して欲しい。
では、大好評なおなじみ収録作品全話講評逝ってみようか!!
・「股から覗く」
主人公の異常キャラを見ると、大乱歩の「虫」のような作を想起したのだが、
さにあらず、コテコテと言うてよい謎解きミステリである。
最後の最後までドンデン返しを狙った展開が憎いものがある。
・「偽の記憶」
タイトルからも想起出来るとおり、現代的なネタな一編。
この作者は決してスマートな作風とは言い難いのだが、
本作に関しては欧米の短編ミステリのような伏線(序盤にばっちり有り)が
効いたオチが楽しめる。
・「あから顔の商人」
勧善懲悪に拘泥しない展開が良し。ミステリとしては「偽の記憶」よりは
落ちるのは否めないが、列車内奇談としては十分におもろい。
・「杭を打つ音」
「音」と「光」の速さの違い。ミステリ的にこの着眼が面白い。
鉄道三部作のとう尾を飾るにふさわしい秀作である。

691:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/27 17:46:56 WGkLgF01
・「赤いペンキを買った女」
この時代にしてリーガル・サスペンスしているし、錯覚を利用したジョン風の
おバカトリック(赤いポスト)といい、ラストのどんでん返しといい、
前半が法廷記録風仕立てで読み難い面があるのを除けば、やはりまぎれもない傑作でしょ。多くのアンソロジィに収録され、長く読み継がれているのが納得
出来るものあり。
・「霧の夜道」
ストーリー上の繋がりは無いものの「赤い・・」の後日談。
前作に登場した花堂弁護士が主人公である。
思わせぶりなタイトルそのものが「遠い伏線」という感あり、
トリックは「赤い・・」と同様に偽装ネタだが、
状況設定を巧く利用しており、これはこれで面白い作だ。
作中で「赤い・・」のトリックに言及するシーンが存するため、
ネタばれを気にするなら絶対に本作を先行して読まないことだ。
・「影に聴く瞳」
清張先生の「砂の器」の物理的トンデモトリックが楽しめた向き、
海野十三の科学ネタミステリが好きな向きにはお薦めだが、
異色作であるのは間違いなく、読む人を選ぶ作かと思う。

692:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/27 17:48:57 WGkLgF01
・「染められた男」
これもリーガル・サスペンスちゅーか、法廷もの。
最後の最後に快漢(?)花堂弁護士の名推理が披露されるが、
事件の手がかりが強い偶然性によるものであるため、
謎解きミステリとしては高い評価は出来ない。
・「古銭鑑賞家の死」
これも「赤い・・」や「霧の・・・」に相通じるものがある偽装トリックが
面白い作だが、手がかり(黒板塀ネタ)がやや見え見えなのが難か。
・「蝕春鬼」
収録作品中の最大ボリュームを持った中編。
戦前の横溝御大作品を想起させる怪奇色溢れる出だしはOKなのだが、
不出来なSFまがいのトンデモ医学ネタ(老衰病)、終盤の活劇めいた展開等、
やや白ける面が多い作。この「長さ」になって来ると苦しい作家だったの
だろうか。
・「慈善家名簿」
海外の掌編にありそうな作。慈善家名簿というアイデアが面白く、
短かく纏めてオチまで読ませるは良し。

本作品集には、「新青年」に掲載された15作中の11作が収録されているの
だが、創元の「日本探偵小説全集12」の解説でマエストロ鮎も簡単に言及
している「赤光寺」(タイトルどおり寺を舞台にしたものとのこと)は未収録。
これは是非、読んでみたく思うが、手が無いわな・・・

693:名無しのオプ
09/12/27 19:09:57 IbavY3K8
書斎の快刀乱麻の多読ぶりが素晴らしいね。そこらの三流評論家なんか足元にも及ばないわ。

694:名無しのオプ
09/12/27 19:27:46 wFMYkEGH
自演だからね。

695:名無しのオプ
09/12/27 20:07:44 GUhAywY5
未読のパクリだからね。

696:名無しのオプ
09/12/27 23:17:51 2hMKhuiv
ソフィー ガイ・バート著 創元推理文庫

自分のアホは承知なんだけど、解説の
「姉弟が二人とも夏休み中に誕生日を迎えるように設定され、
しかも姉の数日後に弟が年を取るようになっているのはなぜか?
マシューが、貝の化石を強く心惹かれるのはどうしてなのか?
なぜ、ソフィーは採掘坑の奥に日記を隠したのか?」

の回答がぜんぜんわかりません。先生、答えをおしえてください。
おねがいします。

697:あぼーん
あぼーん
あぼーん

698:名無しのオプ
09/12/29 20:12:45 nAcDkevw
またネタバレか・・・

699:名無しのオプ
09/12/29 21:50:51 HaIeiu+L
しかも読んだのは解説だけらしいしw

700:名無しのオプ
09/12/30 11:08:49 ebfBd0g8
ブルーエン「ロンドン・ブールヴァード」読みました。
改行がやたらと多くてすぐに読める。
「サンセット大通り」の人間関係を借りてきて
ノワールに仕立ててみましたっていう感じ。
ディテールの蘊蓄が楽しめるか鬱陶しいかで評価が変わりそう。
プロットは平凡。いたってシンプル。
軽い作品ですね。

701:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/12/30 16:41:29 T2uf9Tp9
フランシス・アイルズ「レディに捧げる殺人物語」を読んだ。
生来の殺人者(?)とケコーンしたやや残念な面相の女の物語とでも
言ったところか。
同じ作者ながらバークリー名義のアンチ・ミステリ的謎解きの興趣は皆無、
倒叙スタイルとはいえ「刑事コロンボ」のような巧みな犯罪工作打破と
いった物語ではなく、その手段はプロバビリティに頼った極めて単純なもの
である。
退屈してしまいかねないストーリーと終盤におけるヒロインの一見不自然な
心理(殺人容認、殺され志向とでも称すべきか)を短い場面展開で繋ぐこと
により巧みな語りで読ませてしまうのはさすがである。
人間を描けるのが文学という鉄則に沿った考えによれば、ミステリという
形式が迫り得た「文学」の形がここあると言うても過言ではなかろう。
(本書解説を担当した中島河太郎先生は本作を倒叙ミステリのカテゴリーで
把握するべきでなくクライムノヴェルと見ているようである。
クライムノヴェルも広義のミステリのカテゴリー内にあると言えなくもないが)

702:名無しのオプ
09/12/30 19:05:13 6E8sZujQ
また解説止まりの内容かよ。
プライドないんだなゴミ書斎って。

703:名無しのオプ
09/12/31 12:08:19 IMvq/Mxb
開設にもならない読後感よりは遥かに上だがな。

704:名無しのオプ
09/12/31 12:23:13 MEZp41DL
開設→解説
書斎さん、添削しておきます。

705:名無しのオプ
09/12/31 13:19:05 Aoa/zfTA
ここは感想スレなんだから感想に徹している読後感のほう。がまとも。
書籍末尾の解説をの劣化コピーなんかおよびじゃない。
そんなに劣化コピーがありがたければ直接本を読めよ。


706:名無しのオプ
09/12/31 16:50:50 MXJtlHyG
そもそもここは解説スレじゃねえし
書斎って本当にアホなんだな

707:あぼーん
あぼーん
あぼーん

708:名無しのオプ
09/12/31 19:48:48 Urzy/eqd
クリストファ・ブッシュ「完全殺人事件」を読んだ。
→ クリストファ・ブッシュ「完全殺人事件」の解説を読んだ。
書斎さん、添削しておきます。

709:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/01 20:32:35 hknWhenf
エラリー・クイーン「死せる案山子の冒険 聴取者への挑戦Ⅱ」を読んだ。
本格ミステリの収穫が少なかった今年だが、正月に読む本として俺が
チョイスした1冊である。
早速、好評な収録作品全話講評逝ってみようか!!
「<生き残り>クラブの冒険」
ある種のダイイング・メッセージねた。
謎解きは色盲ねたにあり、冒頭から伏線が仕掛けられる。
まあまあの出来ではないかな。
「死を招くマーチの冒険」
これは相続を巡る典型的なダイイング・メッセージねただが、
英語ねたであり日本人には面白味は薄い。
「ダイヤを二倍にする男の冒険」
これはエル作品らしい論理的推理が面白い作で、
俺的には表題作以上に収録作品中の一押しだ。
「黒衣の女の冒険」
ジョンなら映画トリックねた(作中で指摘されるとおり無理がある面も
あるが、結構面白い)で落としたのではと思われるご機嫌な怪奇探偵小説
仕立てな一編で楽しめる。
「忘れられた男たちの冒険」
手がかりも小粒だし、
謎解きミステリとしては今ひとつだが、現代日本でもリアルなホームレスねた。
後年の社会派エルの一面を垣間見せる作だが、謎が小粒となる欠点も感じ
させる。

710:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/01 20:33:21 hknWhenf
「死せる案山子の冒険」
いわゆる田舎の一家の悲劇を描いた後年のライツヴィルもの風作品で、
重いムードのわりに謎解きの面白さは薄い作という感あり。
(雪だるまネタはホック風でちょい惹かれるものはあるが)
なぜこれが表題作?とか思うが、エルのラジオドラマ中ではわりと著名な作とのことだ。
「姿を消した少女の冒険」
直接の登場が無いとはいえ、エルにとってはいたいけな少女キャラさえ
ストーリーの「ピース」に過ぎないというのがわかる後味が悪い作で、
謎解き前に犯人はわかったが、謎解きミステリとしての構成はきちんと
しており、それなりに読ませるものあり。

711:名無しのオプ
10/01/02 10:53:40 vKQzQqN9
>>707
途中はクロフツと二度も呼称し
最後の一行だけフリーマンと呼称するのは統一感に欠けるぞ
最初からフリーマンと呼ぶと別の作家と誤解されるとでも思ったのか

712:名無しのオプ
10/01/02 11:24:59 v0Iqat4Q
注意深く丹念にレスを読めば問題はないんだよ。

713:名無しのオプ
10/01/02 11:35:12 KS0HKjqS
>>711
だって書斎は脳味噌の中が統一されていませんからw


714:名無しのオプ
10/01/02 20:08:32 ojZZDW/x
>>711 & >>713
ほんのちょっと前に自分が書いたことさえ覚えていられないほどの
「グズグズ」な脳味噌ですからw

715:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/02 20:50:27 3QCGSJYz
有栖川有栖「乱鴉の島」を読んだ。
俺が愛読している火村&作家アリス・シリーズの1作。
タイトルから想起出来るとおり、孤島を舞台にしたクローズドサークルもの
である。けれん味たっぷりな怪奇探偵小説を期待したのだが、
エル好きなアリスの作風ゆえか、そうはならず、
凝ったトリック、錯綜した謎等は無くクローン人間ねたを
絡めた(この薀蓄はまずまず面白いのだが)平板な出来に終わっている。
偶然性満点な出会い、解いてみれば場当たり的で説得力を欠く犯行と、
謎解きミステリとしては萎える要素多数で、犯人もガヤから出て来たって
感あり。
クローン人間ねたの他にも、ポップカルチャーねた、ポオねた等、
多彩な薀蓄を楽しむ手もあるが、いかんせんプロットの乏しさが装飾だけでは
補えきれなかったというたとことかな。
「作者あとがき」からもわかるが、「アリス、喪前、孤島ものを書きたかった
だけなんやないか」と言いたくもなるわな。

716:名無しのオプ
10/01/02 20:58:52 1NP4oprX
有栖川有栖が海外作家だとは知らなかったw

717:名無しのオプ
10/01/02 22:04:04 ZWvVw1ko
書斎よ、ちゃんと削除依頼出しとけや。

718:名無しのオプ
10/01/03 02:22:56 FV9nRfHF
住人への嫌がらせの為にレスを書いているヤツが
自分で自分のレスの削除依頼を出すワケ無いじゃん。

もっとも、削除依頼を出さなければ
「住人への嫌がらせ目的でレスを書いている」
ことを認めたことになるんだけどね。

それでも削除依頼を出さないだろう。

ヤツは正真正銘の“荒らし”だからね。

719:書斎の荒らし宣言だね
10/01/03 08:39:52 CIh9NHgv
892 :ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/01/01(金) 20:32:03 ID:Z6ChuqS5

>>875-880と新年早々、年賀状代わりのキティ・レス連発や(w

>2ちゃんねるのように「どこ」の「だれ」が書いたか
>管理者にも簡単には分からないような“掲示板
貴重な情報サンクス。励みになります(w

720:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/03 20:55:45 kkMe54tS
削除以来出している馬鹿(荒らし目的の他板住人と思われ)がいるけど、
今後はミステリ板の「読みましたスレ」は内外作品共用でOKでしょ。
(現在は国内用は無し)
人が多い板ではないし、活字文化衰退のトレンドでは今後も急激に人が増える
見込みも無いしね。
ちなみにSF板等では内外作品の読了報告スレは分別されていない。

721:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/03 20:58:18 kkMe54tS
ドロシー・セイヤーズ「ピーター卿の事件簿」を読んだ。
まあ、現代ではドロシー作品を大量に読める状況になったものの、
一時期は容易に入手出来るのは本作品集ぐらいしかない時代もあった。
その点で、俺が敬愛する名翻訳者宇野利泰氏(以下「うの」と略す)の手に
なる本作品集はドロシー作品の多彩な面白さを伝えたものとして、
その功績や大と言い得る。
相変わらずの好評に応えて収録作品全話講評逝ってみよう!!
「鏡の映像」
あのH・G作品(SF)に関するドロシーの思いを覗わせる面白さはあるが。
反則とも言える双子ネタ、登場人物の勘違いや極端な偶然性が絡んだ展開等、
謎解きミステリとしての出来は良くない。
「ピーター・ウィムジー卿の奇怪な失踪」
アフリカ大陸奥地か南米の秘境の話かと思いきや、
迷信渦巻くピレネー地方の山村を舞台にしたエピ。
今なら地元民からクレームが出そうな中世まがいの探偵談が展開され、
謎解き(病気ネタ)よりはムードで読ませる作と言い得る。

722:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/03 20:59:04 kkMe54tS
「盗まれた胃袋」
意外な隠し場所ネタだが、ミステリを読み慣れていれば「それ」はすぐに
わかる。ドロシーがこんな明るいグロを書いていたという意外性のみはあり。
「完全アリバイ」
鮎あたりが好きな向きにはお薦めな一編。執筆当時なりのアリバイ工作が
それなりに読めはする。
「銅の指を持つ男の悲惨な話」
本当に悲惨なのはゴールドフィンガーならぬ表題の男の「妻」というお話。
クラブにおけるある男の回想談としてスタートする展開といい、
これは完全に大乱歩の怪奇・猟奇の世界(人体彫刻)や。
大乱歩大好きな俺には非常にスリリングで楽しめる一編であった。
「幽霊に憑かれた巡査」
ピーター卿が父親になった日の午前3時から早朝までに展開される
謎の13番地の家をめぐる怪奇探偵小説である。
ジョンやクレイトン作品を想起させる絵画による視覚効果を利用した
トリックが結構面白い出来の作だ。
近所の出来事に興味を持たず、国立美術館を一番利用しないのが
ロンドンのイギリス人だったり等、現代の東京を思わすような記述が
散見されるのが面白い。
子持ちになったピーターの保守化ぶりを描くラストもリアルで微笑ましい。
「不和の種、小さな村のメロドラマ」
収録作品中最大ボリュームな作だが、
タイトルから想起するような日本風の理解による「メロドラマ」は無いので、ドロシー長篇におけるこの要素が好みでない向きも安心して読める。
田園を幽霊馬車が疾走する怪奇探偵小説だが、このトリックはバカミスの
神ジョンでもやらないような創りものの「極み」である。
相続ねたに絡んだ謎解きは古書のしみに着目したものであり、
古書マニアのピーター卿のキャラが活きているとはいえ、
小技過ぎる感もある。
まあ、ドロシー作品への入門編としては最適なクオリティとボリュームと
いった程度の評価かな。

723:名無しのオプ
10/01/03 20:59:28 We51g/Kw
バカが勝手に国内と海外を統合しようとしていますが
こいつは相変わらずの自分勝手な荒らしですので無視しましょう。

724:名無しのオプ
10/01/04 09:42:43 zKS5I5BV
統一で構わないでしょう。
どうせ民主主義で決まるものでなし、今の流れで行けば統一が自然ですね。

725:名無しのオプ
10/01/04 10:02:49 KdThoqwj
>>724
今の流れとはどういう流れですか? 説明してください。

726:名無しのオプ
10/01/04 13:38:04 zKS5I5BV
ここしか「読みました」スレがなく、それで誰も何の違和感も感じないこと。
SF板では国内外を問わず「読みました」スレが統一されていて、何の混乱も生じていない事実。

727:名無しのオプ
10/01/04 13:39:41 gaO7dsA4
「国内編スレが無い」のなら「国内編スレを立てればいい」だろう?

どうせそのスレに書き込むレスの半分近くは書斎が書くのだろう?
だったら、書斎が次の国内編スレを立てて、そこに書けばいい。

「国内編スレが無いから海外編スレに書く」などというデタラメ行為は認められないよ。

目的のスレが無いから別のスレに書く、なんていう暴挙を認めたら、
スレを分ける意味が全く無くなる。

728:名無しのオプ
10/01/04 13:45:14 gaO7dsA4
それと、他の板のことを持ち出すのはナンセンスだ。

それぞれの板にはそれぞれの事情がある。
だからこそ板ごとにルールが設定されている。

729:名無しのオプ
10/01/04 14:37:05 uB3WDdH5
最悪板じゃコテ叩きが認められているからミス板でもコテ叩きOKにしよう
とか
モナ板じゃAA連投が認められているからミス板でもAA連投を認めよう
というのと同じレベル。

だいたい住人の了承をとるどころか提案すらしていない状態で
自分勝手に国内作品の乾燥、もとい感想文を投稿するような奴は
荒らし以外の何物でもないということだね。



730:名無しのオプ
10/01/04 15:36:42 zKS5I5BV
ローカルルールの意味すら理解できていないアホ出現。
読みましたスレが国内外で分かれているべきというルールはない。
慣行で続いてきたことであり、その慣行が変化した以上変化に追随する他ないんだよ。

731:名無しのオプ
10/01/04 15:59:48 uB3WDdH5
一人で勝手に変化した変化したとほざいてもダメなんだよバカ書斎w
悔しかったらお前以外の人間から賛同を得てみろよw

ああそれから
「このミスや文春のベスト10に入らないような作品は語るに値しない」 と
このスレ↓
スレリンク(tv2板)l50
でほざいた落とし前もきちんとつけろw

最悪板からコピペする暇があるならすることはきちんとするんだな。
スレリンク(mystery板:725番)
スレリンク(tubo板:332番)



732:名無しのオプ
10/01/04 16:45:56 AzNlSB8Y
揉める理由がわからない。どっちにせよ国内編の次スレを立てればいいだけ。

733:名無しのオプ
10/01/04 16:58:51 zKS5I5BV
波風を立てて荒らしたい阿呆がいるんだよね。
いつもはコテハンを叩いて荒らしているようなバカが。

734:名無しのオプ
10/01/04 18:18:26 1T1onbws
>>732
同意。国内変のスレを建てればいいだけなのに
海外スレで勝手な振る舞いをするアホコテと
その支持者を名乗る名無しがさわいでいるだけのことだね。

>>731の一番上のスレを覗くとわかるけど

> 950 名前: 奥さまは名無しさん [ ] 投稿日: 2010/01/03(日) 19:14:11 ID:???
> 我々は書斎支持者連合(SSR)のスポークスマンだよ。

と名乗る奴らがただ書斎を擁護するためだれのレスを垂れ流していることがわかる。
つまり書斎を支持する奴はただの荒らしだということで話はお仕舞い。

まあ意地でも自分で国内スレを立てず、海外スレに荒らしレスを続けるつもりなら
このスレが埋まったら海外スレも次は立たないだろうね。

735:名無しのオプ
10/01/04 18:25:07 1T1onbws
ついでに言うと>>731の一番上のスレ、
『福家警部補の再訪』を読んでもいない「ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE」と名乗る奴が
読んで褒めている人間を徹底的に中傷罵倒嘲笑している。
で、未読のくせにどうして読んだ人間を罵倒できる理由はというと
「文春やこのミスのベスト10に入っていない」
というただ一点。

はっきり言ってこいつは完全なバカだね。

736:名無しのオプ
10/01/04 18:43:09 zKS5I5BV
>それと、他の板のことを持ち出すのはナンセンスだ。

>それぞれの板にはそれぞれの事情がある。
>だからこそ板ごとにルールが設定されている。

737:名無しのオプ
10/01/04 18:43:50 zKS5I5BV
書斎アンチの荒らし勢力はスレ内ですら矛盾したことを書き込むんだねえ。

738:名無しのオプ
10/01/04 18:53:13 1T1onbws
他の板だから未読でもOKというわけかw

おやおや、他の板のことを持ち出して自己正当化を図る
バカ書斎の支持者連合SSRwがそんなこと言っていいのかい?

739:名無しのオプ
10/01/04 18:58:22 KdThoqwj
書斎支持者連合(SSR)…w
まあ書斎はSでもいいけどさ。

740:名無しのオプ
10/01/04 19:12:00 PaGlT9jc
726 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2010/01/04(月) 13:38:04 ID:zKS5I5BV
ここしか「読みました」スレがなく、それで誰も何の違和感も感じないこと。

とっくに削除依頼が出されているのに「誰も何の違和感も感じない」?
デタラメもたいがいにすること

741:名無しのオプ
10/01/04 22:32:47 zKS5I5BV
一部の書斎アンチが過剰反応しているだけのこと。
普通の中立派住人は静観しているよ。

742:名無しのオプ
10/01/05 10:09:08 ojRKeNVs
自分と意見が異なる相手は全て「アンチ」w

743:名無しのオプ
10/01/05 12:45:28 ErvKly5K
わざわざことを荒立ててスレを荒らしているのは紛れもなくアンチだよ。

744:名無しのオプ
10/01/05 16:32:58 wwGm7U/n
で、書斎に賛成しているのは支持者連合だけなんだね。
そいつらはスレに関係なくただ書斎に隷属しているだけの寄生虫なんだから数に入れる必要はなし。

結論

国内作品の感想を投稿したければ自分でスレを立てること。
それができないならスレ立て依頼スレに自分で依頼をかけること。

745:名無しのオプ
10/01/05 19:14:10 ErvKly5K
反対しているのがアンチだけというのが正しいんだがな。

746:名無しのオプ
10/01/05 19:46:13 hC4KGjoV
賛成しているのが書斎支持者wだけで、ネタバレ荒らしというのが正しいな

790 名前: 書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日: 2010/01/04(月) 23:35:47 ID:iGJL+Dqd
あけおめ!
アガサと並ぶ本格御三家なジョンとエルのスレが低迷状態なので、
今年はこのスレに頻繁に来ることにしますた。
そこで、俺はアガサ専攻ではないので、
アガサオタ的にネタばれOKで語れる作を呈示して欲しい。
今更、アクロイドやオリエントのネタばれとか言うてもジョークでしかない
しね。だが、ナイルあたりはかなり微妙な作かと思う。
心して書け!!

791 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2010/01/05(火) 09:55:46 ID:ErvKly5K
書斎さんの論考が読めるならネタばれなど些事でしかありませんよ。
誰も咎めることはありませんので存分に語ってください。

ID:ErvKly5K
ID:ErvKly5K
ID:ErvKly5K

747:名無しのオプ
10/01/05 20:05:16 wwGm7U/n
書斎支持者連合wとやらはただの書斎の腰巾着ということが証明されたようですね。

748:名無しのオプ
10/01/05 23:49:44 +JPMDevG
次スレ立てました。
当面は国内作品の感想はリンク先に書けばOKでは?

スレリンク(mystery板)

749:名無しのオプ
10/01/06 01:44:09 RtXhFQCc
「どうせ、まともな感想を書き込む人などいない」のだから
統合しても別にかまわないとは思うが、なんの議論もなく
勝手に統合スレを立てたのは勇み足じゃね?

750:名無しのオプ
10/01/06 06:25:55 WSxSy7Kz
同感。
最低でも立てる前に
「国内編と海外編のスレを統一しようと思うけど、皆はどう思うか?」
と、皆の意見を聞くべきだったと思う。

それと、なんであんなにあわてて立てたのか分からないな。
「国内編」と「海外編」を統一するのなら、
そして当分のあいだ(現行の海外編スレが終わるまで)は、
「国内編」のスレとして使っていく、と言うのなら、
最低でも国内編スレの前スレのURLを調べてからにするべきでしょう。

まぁ、このスレがスレの趣旨以外の話題で埋められていくのがイヤだった、
ということで一刻も早く立てようと思ったのかもしれないけど、
立てる前にやっておくべきことが行われていなかったのは残念だと思う。

あと、スレ立て時にはテンプレも貼られていなかったし・・・・


ま、あそこは「国内編スレ」として使っていけばいいと思うよ。

海外編はこっちがまだ200レス以上残っているのだから。

751:名無しのオプ
10/01/06 15:29:09 8qIZj+Tn
>>750
2ちゃんごときに必死になりすぎではないですか? 
レス立てるまえに皆で会議ですか? 
そんなに2ちゃんが好きですか?

752:名無しのオプ
10/01/06 15:42:10 0uBbxxLa
同意。
読みましたスレ一本化で話しはまとまったんだからごちゃごちゃ言うな。

753:名無しのオプ
10/01/06 16:59:53 o0rcDJek
オレは2ちゃんが好きだ。以上

754:名無しのオプ
10/01/06 17:04:49 RtXhFQCc
>>751
950なり980に達して普通に次スレを立てるなら相談の必要もないが
他のスレと統合するような大きな変化が生じるのであれば、住人の
合意を得るのが当り前だろ……。使うのは住人なんだから、好きとか
嫌いという次元の問題ではない。

スレ立てる奴が好き勝手に次スレの内容を変えていいはずがない。

「一本化で話しはまとまった」どころか、先走ってスレを立てた
おっちょこちょいがいるだけで、国内スレと統合しようとの動議
すら出されていない状態じゃねーか。

755:名無しのオプ
10/01/06 17:12:46 o0rcDJek
住民登録したいんですけど・・・・・

756:名無しのオプ
10/01/06 17:15:38 NJc9HZm3
>>754
ヒント:「話 し」

757:名無しのオプ
10/01/06 20:10:32 GgoCpugI
海外スレを事実上の統合スレとして使い切って後に合流するのがベストだが、基本的に住人が決めることだから強制はしない。

758:名無しのオプ
10/01/08 09:47:39 lw7XZm/f
とりあえず立てておきました。

『読みました』報告・国内編(書斎厳禁)Part.6
スレリンク(mystery板)l50



スレ統合賛成、馬コロ大好きというSSRwは馬専用のこちらのスレで。
スレリンク(mystery板)l50

759:名無しのオプ
10/01/08 22:51:31 AWkgruaQ
だから、私はどうすればいい?
住人になりたいんだが・・・・・

760:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/09 11:49:57 84Uo3Ady
エリック・アンブラー「ディミトリオスの棺」を読んだ。
HM文庫初期刊行作品であり、何とも久々の再読やが、
今読むとやっぱり古いなあ・・・
ふらつの大戦に挟まれた時代の欧州を舞台にしたスパイ・スリラー、
まず、この時代背景が日本人にはわかり難いでしょ。
当時のユーゴ(当時)とブルガリア関係とか言われてもねぇ。
だが、強盗殺人、売春人身売買組織結成、麻薬密売等々、
悪の権化のような男ディミトリオスを終盤まで表面に出さず、
一応の主人公であるミステリ作家ラティマーを狂言廻しとして、
逆にミステリ的興趣、スリラーとしてのサスペンスを盛り上げる手法は
面白く思うた。
思わせぶりなタイトル(原題も同じ)がストーリー展開にさほど絡まない
(由縁は記されているが)のも、やや難か。

761:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/10 23:51:46 FZiWaxSz
ジェイムズ・ヒルトン「学校の殺人」を読んだ。
まあ、文学者の手慰みで書かれた古い作ゆえ仕方ないかもしれないが、
あまりに犯人見え見え。
ただし、アガサあたりならキティというわかり易い流れにするところを
冷血漢にしているのが、さすが人間観察に長けたヒルトンという感はある。
基本「逝ってよし!」作品だが、なぜか創元推理文庫で長く読み継がれており、
中島先生の解説もわりと好意的なのが不思議だ。
今となっては、事件の舞台となる古き良き英国パブリック・スクールの雰囲気を楽しむぐらいしか能がない作だと思うのだが。
(一応探偵役のレティが母校オクスフォード大学で解決した盗難事件は
小説化されていないのだよね?)
解説を読むと、作者がオクスフォードでなくケンブリッジ出身というのも
意外や。

762:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/11 21:59:59 Am/sDOYq
栗原裕一郎「<盗作>の文学史 市場・メディア・著作権」を読んだ。
文中で筆者も類書が見当たらないと述べているとおり、
現在のところ文学における盗作に関する唯一の体系書であり、
基本テクスト足り得る力作である。
本書を読むと、基本的な法的知識や文学に関する見識も無くして、
荒らし目的のためにいたずらに「剽窃」云々を騒ぎ立てる連中に、
「甘ったれるな!!」という感をあらためて強く抱いた次第である。
欲を言えば、もう少し事例を整理するなりしてボリュームをコンパクト
たらしめても良かったかも。
ミステリ関係の盗作ネタも相当数紹介されているが、
文壇、ジャーナリズムにおけるその注目度は昔から低かったようだ。
ミスオタが地団太踏んで悔しがっても、「所詮、たかがミステリなのである」。
この点は、本書で紹介されている倉橋由美子「暗い旅」における
ミシェル・ビュートル「心変わり」の2人称スタイルパクリ疑惑事件に端的に
顕れていると言い得る。
倉橋嬢の半年程前にあのミッチーこと都筑道夫がビュートル作品に倣うと
公言(文筆上の犯行宣言?(w )の上、「やぶにらみの時計」を著している
にもかかわらず、糾弾もその後の論争における参照も無かった(66頁参照)
のである。ネット用語で言う完全スルーやね(w
本書第三章では大藪春彦、三好徹両氏絡みの盗作事件の詳細が引用や報道記事にもとづき検証されている。
本書の引用で見る限り、大藪氏の盗作問題(2件)はフランク・ケーンには
成程感があるが、ロスマクの方は自家薬籠中のものしていると言うても良いのではないか?

763:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/11 22:00:44 Am/sDOYq
三好氏の方は黒澤映画「天国と地獄」に絡むものである。
他に本書中にミステリ作家関連では、
あの悪名高き2ちゃん、しかもわがミステリ板が発信源となった飛鳥部勝則
「誰のための綾織」の件が、第七章で頁数を割いて紹介されているが、
この件は一般どころか、ミステリ板住人でも知らなかった者も多いのでは?
更には、第8章その他の事件では、清張先生が「深層海流」で著作権侵害
で告訴された件(いずれ清張スレで紹介したい)、
有馬頼義氏が「カストリ雑誌前期」の盗作の件で示談金を取られた件等が
紹介されている。
著作権問題としてリーガル・サスペンスを読むかのような逆転の
面白さがあるのは、第六章で取り上げられているNHK大河ドラマ「春の波涛」
の件、複数の原本が存在する等で展開そのものがミステリアスな「黒い雨」の件等、いずれもミステリ関連でないのが面白い。
盗作史(?)という文学史の断面をひとつ見ても、ミステリというジャンルの存在感の無さが実感できるものあり。
本書では漫画絡みの件(第六章の「川べりの道」)も取り上げられているが、
この活字文化衰退の昨今、ミステリはこのままでは漫画よりも影が薄いもの
となってまうぞ(w

764:名無しのオプ
10/01/11 22:38:23 Gq0mNlOB
国内と海外の区別もつかないバカがいるようだねw

765:名無しのオプ
10/01/11 22:41:25 M/S6tchf
ジェフリー・ディーヴァー「獣たちの庭園」

どんでん返し職人が挑んだ歴史モノ。
でも……正直この内容なら分量を半分にして密度を濃くしてほしかった
どんでん返しは一回だけ、しかし双方の視点を読み比べれば早々に齟齬が見つかるので
オチの予想がついてしまう
アクションも地味、最後もあまり盛り上がらずに終わってしまう
よほどディーヴァーが好きでない人以外にはオススメできない


766:あぼーん
あぼーん
あぼーん

767:名無しのオプ
10/01/16 13:15:23 EVJxqpW0
初読w

768:名無しのオプ
10/01/16 16:32:50 ZbLgYI0/
ヘレン・マクロイの「殺す者と殺される者」を読む。これは予想以上の傑作だった。
若くして叔父の遺産を相続した私こと心理学者ハリーは昔の想い女性シーリアが住む故郷に隠退するが、
新生活を始めたハリーの周りでささいながら不可解な事件が続発する。やがてシーリア夫婦に痛ましい
事件が・・・物語は主人公の手記の形で淡々と語られるが、物語の終盤ある子供のひと言から、まったく
予想外の展開に。大技のメイントリックは今ではアレだが、当時としては相当衝撃度が大きかったと思わ
れる。伏線の張り方と回収はいつものマクロイでうなります。
そして最後の一行、タイトルの本当の意味がわかったとき鳥肌が立ちます。

769:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/17 09:20:38 3ylOjr0P
ドロシー・L・セイヤーズ「ナイン・テイラーズ」を読んだ。
本作を初めて手にした時の感動を忘れることは出来ない。
鐘殺す(?)トリックは、中島河太郎先生の著書等でとうに既知であったが、
古典的名作と言われながらも、広く翻訳で読めるようになったのは、
なんと21世紀になってから、しかも創元がセイヤーズ作品を刊行するように
なってからも、執筆順に翻訳され、作者の長編ミステリ10作目、
キリスト教国ではない日本では全く馴染みがない鳴鐘術(ストーリー上重要)に関する部分の翻訳に時間を要したということもあろうか、
かなり待たされたのである。
刊行時には文庫コーナーの一角で「キターーーーーーーーーーーーー!!!」と歓喜の声を上げたのは、果たして俺ひとりだったであろうか。
ただし、読み初めてからは「?」感が強く抱いたのも俺ひとりではなかろう。
S・Sの芸術論を想起させる鳴鐘術なるものに関する薀蓄、実にうざいのである。
アガサであれば、本作のメーントリックですっきりとコンパクトに纏めて
しまったであろう。
いかに古典とはいえ、本作の如き日本の読者向きではない作こそ、
優れた抄訳あるいは超訳が期待されるところかと思うのだ。

770:名無しのオプ
10/01/17 13:15:55 vg0xWJrt
歓喜の声を上げて手に取りながら今頃読むのもバカだが、
1998年翻訳の第9長編をどう間違えたら「21世紀になって」と書けるのかが不思議だ。
実物が目の前にあれば、こんなアホなミスはしないだろうに。


771:名無しのオプ
10/01/17 13:34:09 WLivQd7m
あれまた新訳出たの?って思っちゃったじゃないか

772:名無しのオプ
10/01/17 16:46:40 2B0d8xOA
バカだなあ。書斎は10作目の話しをしているだろうが。
何をトチ来るっているんだか。

773:名無しのオプ
10/01/17 16:53:50 Py/k/D5G
>>772
あのひどい文章から文意を即座に読み取れるとは…
おぬし、なかなかw

774:名無しのオプ
10/01/17 20:59:19 2B0d8xOA
書斎は間違えていないことをアンチも認めざるを得なかったようだね。

775:名無しのオプ
10/01/17 21:27:44 WLivQd7m
> 古典的名作と言われながらも広く翻訳で
> 読めるようになったのはなんと21世紀になってから

ん?
ここはナインテイラーズのことを言ってるようにしか読めないんだけど

776:名無しのオプ
10/01/17 21:59:09 vzTnFpEN
それよりネタバレしてんだけど
既読の本で助かった

777:名無しのオプ
10/01/18 16:34:45 ukbwhUUu
ネタばれは実質解禁だからいいでしょう。

778:名無しのオプ
10/01/18 16:43:21 BvbMHkVC
馬鹿かお前は。法で禁じられてさえなければ
お前はミステリ読みの集まりで堂々とネタバレするのか?
そんなやつが出入りを認められるわけがないだろ。

779:名無しのオプ
10/01/18 17:06:18 rPDRUIkY
別に超訳なんかしなくても同じ様なトリックの小説も沢山あるだろ
新本格派以降ならむしろ多すぎる程あると思うが

780:名無しのオプ
10/01/18 19:33:44 ukbwhUUu
ネタばれは自己防衛すべきもの。
実際読む前の作家各品スレには顔を出さないしね。
ましてやここは2ちゃんねる。なんでもありなんだよ。

781:名無しのオプ
10/01/18 19:47:36 qThIkn1a
今後のためにも、レス削除依頼スレURLを貼っておきましょう。
スレリンク(saku板)l50

782:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/18 21:20:28 C/qF/XVc
「ナイン・テイラーズ」論考にネタばれ?
この作品は、犯人名やトリックに関する、
いわゆる「巧みなネタばれ」が難しい作だ。
一発明記が困難であり、詳説しないとネタばれにならない。


783:名無しのオプ
10/01/18 21:42:03 rPDRUIkY
説明が難しかろうがネタバレしてるだろ

784:名無しのオプ
10/01/20 01:16:27 4hCp5wX2
ロバート・B・パーカーが亡くなったらしい
南無

785:名無しのオプ
10/01/20 02:21:12 2Q4AVhR4
RIP...

786:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/23 16:14:06 SxkmiDuu
ジョルジュ・シムノン「ゲー・ムーランの踊り子・三文酒場」を読んだ。
前者はメグレ・シリーズ初期代表作のひとつ。
メグレのホームグラウンドであるパリでなく、作者の母国ベルギーを舞台
にした作品である。簡潔ながら町の空気が匂って来るかのようなビビッド
な描写は母国だけあってパリのそれに劣らず、作品の雰囲気を盛り上げている。
このシリーズにコテコテの謎解きを期待する向きはいないであろうが、
確かな筆致で読ませる警察小説仕立てのサスペンス・ミステリといった
ところか、凝った謎解きよりも雰囲気とストーリー展開の妙味を好む
フランスで大受けしたのはわかる気がする。
残念なのは、純文学も書ける作者だけあって、本作も上流と中流階級に属する2人若者の青春の彷徨、その結果としての犯罪、
これに絡む年上の酒場の女(ダンサー)
このメーンキャラ3人に焦点を当て、ミステリにしなければ現代にも通じる
文学足り得たのではないかということだ。
パリが舞台ではないせいもあるが、この作品では俺にはメグレが余計者にしか見えない。
後者は名作「男の首」を想起させる処刑目前の凶悪犯(死刑囚)への何気ない
メグレのシンパシーからスタート、ジョルジョによるおなじみパリ情緒描写も
巧みながら、前記した名作級を期待すると外される一編。
逆に事件にのめり込むことなく、
ラストでは夫人とヴァカンスを楽しむであろうジュールに人間的練れを見る
視点もあろうかと思う。

787:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/23 16:15:33 SxkmiDuu
エリック・アンブラー「あるスパイへの墓碑銘」を読んだ。
心ならずも国際スパイ容疑を受けた主人公による冤罪を晴らすための探偵談。
ダークでシビアな作かと思うが、
意外や母国無き主人公のポジティヴなキャラが逆にコスモポリタン的であり、ユーモアさえ漂わし、(主人公の語学教師バタシーが無謀で間抜け過ぎる
という気もするが)
前記した「ディミトリオスの棺」の如き暗さは無く、
スイスイと読める反面、舞台が保養地のホテルに限定されるため、
スケール感を欠くことは否めない。
全般的な評価としては、今は「逝ってよし!」かな。
思わせぶりなタイトルが、作中における登場人物(諜報機関の長)の
ひとりの言にちなむだけであり、直接に本筋に絡まないのは「ディミ・・・」の場合と同様。
ミステリ好きとしては、これもやや外される感あり。

788:名無しのオプ
10/01/23 17:29:23 GQxqx6AK
書斎はヘレンマクロイとかヒラリーウォーとかDMディヴァインとか本格ものだけ読んでればいいんだよ

789:名無しのオプ
10/01/23 21:18:18 TI5GoEsU
本格だろうがなんだろうが書斎は本を読まないよ。

790:名無しのオプ
10/01/23 21:21:34 TI5GoEsU
書斎が必死になってネタバレを繰返しているのも
(もちろん嫌がらせという目的もあるけど)
それが読んだという証明になると思っているから。


791:名無しのオプ
10/01/23 21:28:58 cc3pl5oO
>書斎
ほんと何を恥じて何を控えるべきか全然分からない奴なんだな

童貞がヘンな見栄の張り方してかえって墓穴を掘るみたいに、
見栄を張れば張るだけバカにされる所と、絶対にこれだけは
知っていなければいけない所をことごとく取り違えてる。

素直に「それ知らないんですけど何ですか?」と聞けばいいことを
「そんなことは知らないのがおかしい」と見栄を張るから話が途切れ
スレから逃亡を余儀なくされる。逆に絶対知っていなければ会話に
加われないはずのことを全く知らないまま、その無知を丸出しにして
強引に話に割り込もうとして鼻つまみ者になる。

しかし2ちゃんの中だけでも、10年も笑われ恥をかかされ泣きながら
逃げる、を繰り返しているのに、ちっとも成長しないで同じ失敗を
延々とリピートしているっていうのはちょっと凄い。
まあ実年齢70歳説もあるくらいだから、単なる痴呆症なんだろうが。

792:名無しのオプ
10/01/23 21:39:32 mmbtn7nx
書斎は2ちゃんで論考ごっこするのが目的なんだから
もともとまともに読書なんて出来る知能ないし

793:名無しのオプ
10/01/23 23:35:07 SF3QpbnY
最近2chも厳しくなって、ルール違反をした人間をアク禁にするのは簡単に
なってきたみたいだから、ここの板ルールを破るコテも多分追放出来るよ

794:名無しのオプ
10/01/24 10:14:48 FszNU7jO
書斎はルール違反はしていないから関係ないな。

795:名無しのオプ
10/01/24 10:27:13 uTIn88g/
コテハン叩きは禁止らしいから、あえて誰か特定できないように書き込んだんだけど
どうして書斎ナントカだと思ったの?

796:名無しのオプ
10/01/24 10:27:15 bhsgnoXJ
というかルールを理解できないw

797:名無しのオプ
10/01/24 10:46:04 uTIn88g/
真面目な話プロバイダがBIGLOBEだったんだけど、この前ただのAA連続投稿が原因で全国規制された
ルール違反でみんなに迷惑かけていることが証明出来れば、プロバイダに苦情を言うことをしてもいいし
あまり苦情が多ければ、契約違反でプロバイダは退会させるよ
本当に2chも段々変わって厳しくなってきてるから、他の板でも変な書き込み減ってきてる

798:名無しのオプ
10/01/24 11:30:02 TndNlePv
>>795
書斎支持者は「2ちゃんは何でもあり」とほざいているのだから書斎をいくら批判しても問題ない。
「コテ叩きは禁止」だといういいわけも書斎はコテじゃないし俺たちにたたいているという認識が無ければ問題ないw


799:名無しのオプ
10/01/24 12:30:53 FszNU7jO
コテハン叩き禁止という絶対ルールを守れないなら2ちゃんから出て行くこった。

800:名無しのオプ
10/01/24 12:56:11 eVDFduyh
「コテハン叩き禁止が絶対ルールだ」なんてどこに書いてあるんだよw

口からでまかせもたいがいにしておけや。

801:名無しのオプ
10/01/24 13:40:15 FszNU7jO
2ちゃんねる案内を読み直してから書き込めアホ。
コテハン叩き禁止は明示されているわ。

802:名無しのオプ
10/01/24 13:42:32 MDWIkyFC

こうやって名無しを使ってる時点でもうコテハンでも何でもない書斎魔神ってたまに名乗るやつが
なにをいってもなあw

803:名無しのオプ
10/01/24 13:55:21 uTIn88g/
他のスレッドで無知だから誰も相手にしてもらえないヤツが
そこの住人と名乗って他の板で嫌がらせをすると言ってる
ID:FszNU7jO
このアホ
これはもう脅迫だから、警察に言ってもいいな

804:名無しのオプ
10/01/24 14:08:31 /yjMRG5N
コテハンよりそいつらにいちいち反応するやつらの方が迷惑?

805:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/24 15:03:12 f2j1YkFh
ヒラリー(前ファーストレディ、現国務長官ではない(w )の全体評価は、
どう見ても本格ミステリ作家ではないっしょ。
謎解き風味が濃い警察小説の書き手というのが妥当なところか。

E・D・ビガーズ「チャーリー・チャンの活躍」を読んだ。
内容的には「こもった空気」とでもタイトルを付すのが妥当、
まあ、古い作品ではある。
タイトルと相異して名探偵役のチャーリーが登場するのは
作品半ばを過ぎた第Ⅳ部(200頁過ぎ)からである。
正直言うて、ジョン作品の如き怪奇探偵小説の装飾は無く、
世界周遊旅行団をめぐる殺人事件を描きながら、
アガサ作品のような観光小説的面にも筆を割いていないため、
稀代の魅力的中国人探偵チャーリーが登場するまでは退屈な感は否めないもの
がある。
時代のあだ花的に一時期はヒット(本邦でも)したこのシリーズを
今読む要があるかは疑問ながら、本格ミステリ好きは1度は手にしておくべき
価値は無いとは言えまい。
後半は、巨大なクローズド・サークルとも言うべきホノルルからシスコに
向かう豪華客船内での犯人探しと相成るが、
「刑事コロンボ」のあるエピで問題になった捜査権の話は、
本作ではしっかり正確に書けている点は評価できよう。

806:名無しのオプ
10/01/24 16:00:37 wNMiEuQ3
無読書斎以外のコテハンを口汚く罵るゴミ蟲がいくら

799 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2010/01/24(日) 12:30:53 ID:FszNU7jO
コテハン叩き禁止という絶対ルールを守れないなら2ちゃんから出て行くこった。

とか

801 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2010/01/24(日) 13:40:15 ID:FszNU7jO
2ちゃんねる案内を読み直してから書き込めアホ。
コテハン叩き禁止は明示されているわ。

とかほざいても何の説得力もないね。


807:名無しのオプ
10/01/24 16:26:22 FszNU7jO
読後感が消えて気分がよくなったのは確かだね。

808:名無しのオプ
10/01/24 16:42:47 wNMiEuQ3
早速コテ叩きw
書斎の味方になるような奴ってどうしてこうバカしかいないんだろう?
類は友を呼ぶというべきか、所詮同一動物だからというべきかw

809:名無しのオプ
10/01/24 16:55:45 /Kq27w5T
930 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2010/01/24(日) 13:46:51 ID:FszNU7jO
ネタばれありでも構わないという証拠が出たね。
早速今度のアガサ放映で冒頭ネタばれをやりましょう。


さらには実況でネタバレやりましょうだとさ

810:名無しのオプ
10/01/24 16:55:58 /yjMRG5N
コテハンを叩いても良いが、読んだ本の感想を書いたやつだけが叩けるようにしよう
現状じゃ、感想を一切書かずコテハン叩きしてる連中の方が荒らしだぞ間違いなく

811:名無しのオプ
10/01/24 17:29:57 wNMiEuQ3
読んでもいない本を騙る書斎を叩いても問題ないということだね?

812:名無しのオプ
10/01/25 16:38:59 jtG7cLWD
一番破壊力のある反応が「スルー」なのにね

813:名無しのオプ
10/01/25 20:23:37 u7gL+FAZ
最悪板で思う存分やりあえばいいのに、書斎アンチは最悪板でスルーという馬鹿げた戦略を取っているんだよね。
最悪板で叩けない分、このスレなんかに出張してきているという自己矛盾。

814:名無しのオプ
10/01/25 21:27:41 Sm91O7vO
書斎って最悪板でやりあってたのか?

815:名無しのオプ
10/01/25 21:37:02 u7gL+FAZ
書斎はあくまでスレタイに沿って書き込むだけだよ。
ただ書斎シンパというのもアンチ以上に多いからね。

816:名無しのオプ
10/01/25 21:41:43 Sm91O7vO
書斎シンパがアンチ以上に多いんだったら、少数のアンチのためにガタガタわめいてスレを汚すな

817:名無しのオプ
10/01/26 10:27:40 7k6Q+EPD
>>786
創元推理文庫のシムノンは改訳して再刊してもらいたいものですね。
日本語がぎこちない。

818:名無しのオプ
10/01/26 21:40:13 l7mTRza7
書斎シンパはサイレント・マジョリティだけど、書斎アンチはラウド・マイノリティなんだよね。
だからスレを荒らすのは書斎アンチだということになる。

819:名無しのオプ
10/01/27 01:11:09 aIE/URQp
『トレント最後の事件』エドマンド・C・ベントリー
本格推理小説の先駆けとなった作品とも言われ、江戸川乱歩が黄金時代ベスト10に選んだことでも知られる史上に名高き古典作品。
アメリカ財界の大物シグズビー・マンダースンが、イギリスの別荘「ホワイト・ゲイブルズ荘」の庭で死体となっているのが発見された。
「レコード」新聞社の社長であるジェームズ・モロイ卿は、その不審な死をめぐるスクープ獲得に、記者でもあり画家でもある探偵フィリップ・トレントに事件の調査を依頼する。
トレントは事件解決へと奔走する中、殺害されたマンダースンの妻メイベルと出会う。次第に、トレントはその未亡人に惹かれていくのだが…。

物語の序盤、ゆったりした古き良きブリティッシュミステリだなと思い、少し退屈しながらページをめくっていたのだが、中盤に入ると物語は一変する。
あれよこれやと物語は進展し、そして事件解決。見事に背負い投げを食らわされてしまった。
いやあ、まんまと作者のいいように翻弄されてしまったね。
この作品の仕掛けは現代の日本のミステリーだとそう珍しいことでもなさそうなのだが、古典という先入観があって見事騙されてしまったな。
あまり新本格派のミステリーを読まず、海外古典、ホームズとかポアロとかクイーンとかばっかり読んでる人はあっさり引っかかりそうだ(人によっちゃ結末で時間返せと本を投げる人もいるかもしれないが)
そんな古典としては結構異端なことをしているこの作品が本格推理小説の先駆者となったのは色々と興味深い

820:名無しのオプ
10/01/27 11:12:00 U1hVOD4C
>>817
書斎さんの偉大さがわかる君こそが真の住人だね。

821:名無しのオプ
10/01/27 12:22:40 UJsB+pDI
>>820
スレ荒らすのやめてさっさと感想書けよ

822:名無しのオプ
10/01/27 13:01:03 EyfJsVbW
>>817
大学の仏文科のセンセーがバイトで訳したのが多い。
作品への愛が欠如してるのが残念だな。

823:名無しのオプ
10/01/27 20:34:07 Kcvj7sv9
>>821
それがアンチ書斎の褒め殺し荒らしだよ。
書斎シンパが荒らしてるように見せかけるのが目的。

824:名無しのオプ
10/01/27 21:05:57 MXHbEV3i
名無しなんだから「シンパの書き込み」か「アンチの褒め殺し」か
書いたやつ以外には区別が付かないはずなんだがな。

823が確かな根拠を元に区別しているとしたら面白いことになるね。

825:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
10/01/28 01:08:50 POSE1w0/
「灰色の栄光」ジョン・エヴァンズ(河出書房新社)

私立探偵ポール・バインの今回の依頼人は田舎町を牛耳る大富豪の老婦人。
娘の素行に関して自分をゆすっている相手を突き止めて欲しいという。
当初は他の探偵に頼んでいたのだが訳あって罷免したらしい。
その夜バインの元にかかってきた一本の電話。
いなくなった夫を捜して欲しいと言うその女性が口にした名は、
先に首になった探偵のものだった。
彼の居場所を突き止めたバインだったが、そこで遺体を発見する。
すぐに通報するが警察の対応は何故かおかしい。
一体この町で何が起こっているのか?

いやあ面白かった。楽しく読んだ。犬の力のような凡作や
ミレニアムのような駄作がもてはやされる異常な時代にこういう
真の傑作を読むと、自分がおかしい訳じゃないと勇気付けられる。

今回の敵は今までになく巨大で、どちらかというとAチームに向いている。
それに徒手空拳でどう立ち向かうのかも読み処であるし、
その場その場の展開が程良いサスペンスを醸成している。
更に事細かに伏線が張られていて油断ならない。
ただ、フーダニットは先行作に比べて若干落ちるかも知れない。

後69ページの比喩が面白い。
この叢書読破目指そうかしら。

826:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
10/01/28 01:11:51 POSE1w0/
「狂気のモザイク 上・下」ロバート・ラドラム(新潮社)

アメリカの腕利きスパイだったマイケルは退職し失意の中で
ヨーロッパを旅していた。
しかし、彼はローマで信じられない人物を見かける。
それは、マイケル自身が死に追いやったはずの恋人ジェンナだった!
彼女が何故? マイケルは謎を解くため、そして愛のために
ジェンナを追うが、その背後にはとてつもない陰謀が渦巻いていた。

初ラドラム。これも面白かった。
本作は様々な顔を持っている。
女を追うハードボイルドであり、恋愛小説であり、そして勿論
スパイ小説である。
最も感心したのは、視点が複数の登場人物の間を飛び交うにも関わらず、
主人公を巡る謎の真相が一向に見えて来ず逆に深まっていく点。
それでいて韜晦という風には思わず、ページを繰る手は停まらないのだ。

中盤まで来て漸く明らかになる大謀略には唖然とすること請け合い。
そしていよいよ謎は収束していき、黒幕の正体に迫る!
ミレニアムのような駄作がベタ褒めされることが如何に異常かを
教えてくれる傑作なのでお薦め。

冒頭行く先々で引退したことを疑われるマイケルがおかしかった。
しかし、最後の謎を解いた手がかりは不自

827:名無しのオプ
10/01/28 03:01:39 zndl2wCW
『愛の探偵たち』アガサ・クリスティ
クリスティの戯曲の中でも著名な「ねずみとり」の原作「三匹の盲目のねずみ」を筆頭に
ポアロ、マープル、クイン氏らの短編を合わせた計8編の短編集。

なかでも「三匹の盲目のねずみ」は100ページ近くあり中編といってもよい分量があり、
雪に閉ざされた山荘、山荘に泊まる怪しい宿泊客、マザーグースの調べにのって起こる殺人事件と、
ミステリーファンをわくわくさせる内容なのだが、分量的にちょっと食い足りないと感じてしまう。
そういう人は戯曲版を読んでね♪ということなんだろうか。
他、マープル、ポアロの短編はいつもどおりのデキで安心して楽しむことができる。
クイン氏の短編は最後を飾るこの短編集の表題作にもなった「愛の探偵たち」のみ。
この話は特に優れた短編でもなかったが、ミステリアスな探偵クイン氏には興味を持った。
今度『謎のクイン氏』も読んでみようかしら。

飛びぬけて面白いものやミステリ的に優れたものはなかったが、
それぞれ違う趣向の話しと三人もタイプの違う探偵が登場するのでなかなか満足できる短編集だった。
余談だがこの短編集、原題は『三匹の盲目のねずみ』だったらしく、日本で出版する際に、
邦題を『愛の探偵たち』に変えたらしい。
これは正解だったと思う。何故ならこの短編集には様々な愛が描かれている。
探偵たちはその愛を救ったり、愛が偽物であると暴いたりするのである。
クリスティの探偵たちは「愛の探偵たち」というフレーズが似合う探偵ばかりである。

828:名無しのオプ
10/01/28 21:58:23 ARa/TPIm
読後感は気が狂ったか。

829:名無しのオプ
10/01/28 22:45:07 R3qCdMaP
嫉妬に狂ったコテハン叩き荒らしwww

830:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
10/01/28 22:56:42 POSE1w0/
「世界名探偵倶楽部」パブロ・デ・サンティス(早川書房)
探偵に憧れるブエノスアイレスの少年サルバトリオは、
現地の名探偵クライグに弟子入りする。紆余曲折を得ながらも、
めでたくクライグの助手になることが出来たサルバトリオは、
クライグの代理でパリで開かれる〈十二人の名探偵〉クラブの
初めての総会に出席するよう命じられる。
万博に沸き立つ花の都でサルバトリオは世界屈指の名探偵たち、そして
その助手たちとの新鮮な出会いを味わう。
しかし、会員の一人であるパリの名探偵ダルボンがエッフェル塔から
墜死するという事件が発生。名探偵たちはめいめい捜査を開始する。

まずは構成を評価したい。すぐパリに行くかと思いきや、語り手の
物語から始まるのだ。そこで思わせぶりな余韻を残し舞台はパリへ。
総会では各国の探偵たちがそれぞれの解決譚を披露していく。それも良い。

だが褒めるのは残念ながらここまで。以降ショボくなるばかり。
探偵たちはちっとも名探偵という風格が無いし、当然あると思っていた
推理合戦も無い。一人称のせいで主人公ターンばかりだしね。
真相も動機の辺りはまあまあ面白いが、気の利いたトリックもなく、
物足りない。おまけに(メル欄)に関しても拍子抜け。もっとプロット練れ。

831:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
10/01/28 22:59:33 POSE1w0/
「騙し絵」マルセル・F・ラントーム(東京創元社)

屋敷を左右対象の間取りに区切った片方に住むブイヤンジュ家の一族。
一家が秘蔵するダイヤモンド〈ケープタウンの星〉が、
結婚披露宴の最中に何者かに盗まれてしまう。
厳重な警戒体制の中、一体どうやって……?
素人探偵スローマンの調査が始まる。

ナチの収容所内でフランス人捕虜が書いた稚気溢れる本格ミステリ。
かくの如く戦争は文学を育むのであります。
奇妙な館、巨大なダイヤモンド、瞬間移動装置、多国籍警官隊、
鏡の間等々魅力的な道具立ても充実しています。

そして起こるダイヤモンド盗難他奇怪な事件の数々。楽しく読み
そして真相に驚愕しました。ノックス的捻り+ロースン的一発トリック。
都筑のみっちゃんは「知られざる傑作など無い」とうそぶいていた
けれども、ある所にはあるんですね。

しかし、稚気溢れすぎている箇所があります。(メル欄)の件。
一気に戦前どころか前世紀にタイムスリップしているのが残念でした。

他の作品の邦訳も待たれます。

832:名無しのオプ
10/01/28 23:05:56 /amYeBz4
読後感の感想を見て久しぶりにラドラム読み返したくなったな
確かにラドラムってそんな所が売りだった

833:名無しのオプ
10/01/29 16:41:01 0OlBiENE
「失踪当時の服装は」 ヒラリー・ウォー

一九五〇年三月、アメリカ、マサチューセッツ州の女子大学から
ロウエル・ミッチェルという美貌の女子学生が失踪した。
警察署長フォードは若手の巡査部長と一緒に、
長年の経験をたよりに、この雲をつかむような事件に挑む。
捜査の実態をリアルに描き、警察小説に新風をおこした問題作! 
果して失踪か? 誘か? 殺人か?

この作品の一番の魅力は、警察活動の描写の緻密さやスリラー要素ではなく
署長のフォードと部下のキャメロンの軽妙な会話。
これこそまさにウィットに富んだ会話のオンパレード。
これだけ登場人物が気のきいたことをお言いまくるミステリー小説はなかなか無い。
チャンドラーよりもすごいんじゃないかと思わせるぐらい。
ストーリー自体はそこまで起伏に富んでるわけはないが
登場人物の発言のおもしろさのおかげで飽きずに読める

834:名無しのオプ
10/01/29 17:47:12 5CwqqT7Q
なるほど、「失踪当時の服装は」は警察小説の元祖みたいな紹介が多いがそんな魅力があったとは
今度読んでみよう
まともに読んでみると紹介の上手な人も多いな

835:名無しのオプ
10/01/29 21:10:57 XxVJD1hw
読後感は読んでないね。
短時間で読める量じゃない。

836:名無しのオプ
10/01/29 21:46:00 e0D/urW9
未読なのは書斎だけです

837:名無しのオプ
10/01/30 10:52:15 SPMl7k7O
アホ書斎は毎日毎日巡回スレをいちいちチェックして論考と称するゴミを垂れ流し
世間一般では休日とされる日は必ず2~3冊「読んだ」と称する感想文をデッチ挙げる。
しかもあのバカは様々な分野の本を読んでいるんだとさ。

50を越えたいい歳したオッサン書斎はここまでヒマなのかw

学生とおぼしき読後感ならそれだけの読書時間がとれるだろうけどね。

838:名無しのオプ
10/01/30 11:55:26 WqdF0fRE
だからコテハン叩きしかしてないカスどもはまずはスレの趣旨に添って
何か作品の感想書いてから書き込めよ
お前らもそういう書き込みが一番スレを汚してんだよ。
コテハンが気に入らないならNG登録してスルーすればいいだけ。
そうすればスレが荒れることなんてない。子供じゃないんだったらそれぐらいわかるだろ

839:名無しのオプ
10/01/30 12:56:34 FPMQ5VDv
>>838>>835 へのレスですね。
わかります。

840:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/30 17:25:42 zD1J8twl
ウィリアム・C・ゴールト「百万ドル・ガール」を読んだ。
この作者唯一の訳書、なんとあのエル作品の妙訳で知られる井上勇氏の
手によるハードボイルドである。
(ゆえに日本文としては「?」な訳文が散見される。「どん百姓」とかの今はNGな訳文がある楽しさもあるが)
正直言うて、ミステリとして見るべきものは皆無に近い。
探偵ジョー・ピューマ(名前はカッコ良さ気だが、女好きで喧嘩早いだけの
ような)が、事件関係者の学歴(カウンセラー)を確認するためビルの一室
を本部とするインチキ大学を訪問するくだりが、現代にも通じるエピで興を
惹く程度か。
あとがき(ノート)によれば(なぜか厚木淳氏が担当)、この作者の作品中では
出来が良いものらしいが、後が続かなかったのは仕方あるまい。
本邦では未訳に終わった多数の通俗ハードボイルド・ミステリ作家が存することを思えば(この辺の事情は小鷹信光氏の著書に詳しい)、早くに1作だけでも
紹介されたことを幸運とすべきであろうか。

841:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/30 17:27:00 zD1J8twl
ピート・ハミル「マンハッタン・ブルース」を読んだ。
タフなジャーナリスト、サム・ブリスコー・シリーズの第一弾。
別れた恋人の謎の死を発端にキューバ革命まで遡る陰謀に巻き込まれてゆく
ブリスコー。
名エッセイ「ニューヨーク・スケッチブック」の著者の手になるものだけ
あってNYの風景描写が冴えるが、残念ながら物語中盤からは舞台が
完全にメヒコに移ってしまうため、NY情緒を堪能することはならず。
代わりというては何だが、熱いメヒコ情緒は満載ではある。
だが、ミステリとしての評価は偶然性に頼ったご都合主義満載で頂けず、
エッセイ等を読む限りでは、ストイックな作風という印象があり、
NYを舞台にした序盤はこれに沿うものなのだが、
後半の過激なセックスシーン、アクションシーンは意外感を越え、
違和感さえある。
ハードボイルド・ミステリにはこの手のものが必須という固定観念でもあったのであろうか?
まあ、原書は30年以上前の刊行という点を考慮しても、最早、逝ってよし!
作品とは言い得よう。

842:名無しのオプ
10/01/30 20:40:02 4S52MLTd
書斎は読んでないと出てこない論考だね。

843:名無しのオプ
10/01/30 22:04:05 l25y/Cwa
早く読後感の新作が読みたい!!

844:名無しのオプ
10/01/30 22:17:45 faVD6EyG
同意。書斎のインチキ未読論考とは大違いだね。

845:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/31 15:36:22 pb+kRCCS
ジョゼフ・ウォンボー「メキシコ国境の影」を読んだ。
警察小説の大家の手によるコテコテのノンフィクション警察ノベルとでも称す
べき作だ。
既に30年以上前の邦訳作品であり、文庫化もされず忘れられた作品と言い
得るが、今読んでも米とメキシコ国境の治安維持に当たった20世紀の
ガンマン(サンディエゴ市の警官で略称「バーフ」=ボーダー・エイリアン・ロバリー・フォース=国境付近の不法入国者に対する強奪犯罪を取締る
機動部隊)たちの家庭崩壊や精神変調までに至る者も出た体を張った勤務ぶりは強烈な印象を残すものあり。
個性的な人物群の濃い描写は、ノンフィクションとフィクションの違いは
あれど、ポケミスのハリウッド警察ものへとしっかりと継承されている。
現場警察官出身の作者らしく、アメリカ人の警察官(メヒコ系が多いが)に
肩入れし過ぎず、美化もせず、彼らと対立関係にあるメヒコ警察官
(ティファナ市警)たちの視点にも配慮している筆致は好感度大。
作中でハリウッドの映画会社のリサーチに警官たちが狂喜するシーンがあるが、
もし本作が映像化されていたとするなら、
ストイックで理想主義なバーフ創設者のディック・スナイダー警部補は
ロイ・シャイダー、
実質的にバーフを仕切ることになるマニー・ロペス巡査部長は若い頃のテリー・
サヴァラス、といったイメージだろうか。
この線で時代性に拘泥しなければ、
その他の警官たちには、ペドロ・アルメンダリス、サル・ミネオあたりの
キャスティングが浮かんでくるお。
この「バーフ」、米墨国境はあまりに広大に過ぎ砂上の楼閣に終わったようなのが悲しいが、
本書を読了後は現在の状況はどうなっているのか非常に気にかかるところだ。

846:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
10/01/31 15:37:21 pb+kRCCS
リチャード・ジェサップ「摩天楼の身代金」を読んだ。
80年代に少々話題になったミステリちゅーか、サスペンス・スリラー。
主人公はベトナム戦争帰りだし、リアルでシリアスな緊迫した作品かと
思いきや、そうでもないという感じ。
特にラストなど洒落た遊び心に富んだアメリカン・ミステリの味わいさえある。
(果たして物的証拠が隠滅された状態で公判に堪え得る個人特定が可能か?)
最大の読ませどころは、身代金の奪取手法(正に「博打」そのものが絡む)、
つまり誰から取るかでなく、金が取れればオールOKというのが肝なのである。
このアイデアは結構面白い。
だが、タイプライター、公衆電話等、執筆年代を感じさせる小道具は仕方無い
しても、(特にPCが日常品化した現代では、犯人割り出しの手がかりにも
これを強く感じさせるものはある)
この手に作にありがちなご都合主義過ぎる展開に萎えるものはある。
あえて今読む必要は無い作と断言しても差し支えないのではなかろうか。

847:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
10/01/31 15:44:03 wp11cULR
「災厄の紳士」D・M・ディヴァイン(東京創元社)

ケチなジゴロで稼いでいるネヴィルは、ある富豪令嬢をカモにする
話を持ち掛けられる。
大金に目がくらみ引き受けたネヴィルはこの仕事を引き受ける。
苦戦しながらも次第に令嬢の心を掴んでいくかに思えたネヴィルだったが、
その先には思わぬ事態が待ち受けていた……。

“フーダニットの達人”ディヴァインの新紹介作。またやられた。
今までの作品とは一風変わったストーリーで展開していく。
主人公が明確でなく、登場人物の誰にも感情移入することはないが、
ページを繰る手は止まらない。
しかし、読み進むに従っていつものディヴァインの本格の味わいが
出てくる。
こんなあからさまな伏線に何故気付けなかったのかと嘆くことになる。
真犯人像には疑問を感じなくもないけど、パズラーとしてならアリかな。

後、ドロシー萌え。男の理想やないか。

ここから文句。
女性のセリフを今風にした翻訳は頂けない。
71年の作品なんだから余計なお世話だ。
あと解説は邪道に迎合するな。自己責任なんだから。
最後に翻訳紹介に無駄なブランクを作った編集者どもの無能ぶりを
再度嘲笑っておく。

848:名無しのオプ
10/01/31 16:02:23 jtAWixtL
読後感>>>>>>>子供の感想>>>>ガムテープ>>>>未読の書斎

849:名無しのオプ
10/01/31 17:12:18 n41lB5sv
読後感の感想は他の人を読書に誘う力があるね

850:名無しのオプ
10/01/31 17:49:47 Hi2GvX2F
>>847
いやいや。むしろセリフはどんどん現代風にするべきだろ。

クイーンのZの悲劇だったと思うが、ペーシェンスのセリフで
「よござんす」ってのがあったんだぞ。時代劇か?っていう。
あとは「あんたたちは、本当に馬鹿な明きメクラよ!」とかな。
明き盲なんて話し言葉で使う女なんて存在しないだろ現実には

851:名無しのオプ
10/01/31 17:54:56 M2cwvrTP
Zは2010年の話じゃないから

852:名無しのオプ
10/01/31 18:00:42 Hi2GvX2F
日本の小説だったら100年前だろうが会話はそのままで良いが
翻訳小説なら時代に合わせて変えるべきだろ
別に50年まえのイギリスの女がそんな古くさい話し方してたのか、なんてわからないわけで

853:名無しのオプ
10/01/31 18:10:00 jtAWixtL
>>852
エリザベス女王時代のイギリスで
「犯人チョーむかつくしー。探偵さん、超スピードで捕まえてみたいなー」
女がいたらおかしいだろ。

854:名無しのオプ
10/01/31 18:27:16 0R654WW7
書斎憎しの感情があるんだろうが、読後感を持ち上げすぎだろ。

855:名無しのオプ
10/01/31 18:29:34 jtAWixtL
へー、書斎ってインチキ論考書くばかりか住人から憎まれてるんだー

856:名無しのオプ
10/01/31 18:43:23 Hi2GvX2F
>>853
?そんな極端な話だれもしてないだろ。
お前災厄の紳士読んでないだろ?そんな極端なセリフは出てこないから。
読んだ上で語れよ

857:名無しのオプ
10/01/31 19:02:19 jtAWixtL
「よござんす」ってのは災厄の紳士の話だったのだろうか

858:名無しのオプ
10/01/31 19:11:52 0R654WW7
ギスギスしているねえ。
もっと和やかに歓談できないものか。

859:名無しのオプ
10/01/31 19:11:53 Hi2GvX2F
>>857
曲解してるんだよな?
>>847の言う「今風」ってのは女子高生みたいな口調のことじゃなく
従来なら「~あそばせ」とか言ってたところを「~してよ」とかにしてることを指してるんだぞ
チョーむかつくなんて口調に訳してるミステリーがあるなら教えてくれ。読んでみるから

860:名無しのオプ
10/01/31 19:14:21 jtAWixtL
「~あそばせ」でいいじゃん
それって時代劇の言葉か?

861:名無しのオプ
10/01/31 19:23:00 Hi2GvX2F
>>860
今の感覚で言うと不自然だろ
翻訳ってのはその時代に合わせて、改められていくべきなんだよ
村上春樹も書いてたが、だいたい25年周期で再訳すべきだって。
それはなぜかっていうと、話し言葉は時代によって変わっていくから。
ライ麦畑でつかわれてる「やっこさん」なんて表現は今じゃ誰も使わない

862:名無しのオプ
10/01/31 19:24:22 jtAWixtL
>今の感覚で言うと不自然だろ

今の小説じゃないから不自然じゃないな


863:名無しのオプ
10/01/31 19:29:05 Hi2GvX2F
>>862
だからそれは日本の小説の場合。
夏目漱石の小説ならどんだけ表現が古くさかろうが良い

でも日本の話し言葉とアメリカの話し言葉は全くリンクしてないだろ。これが重要。よく読めよ。
例えば
1950年代のアメリカの話し言葉を1950年代の日本語の話し言葉で訳す必要なんて全くないんだよ
なぜなら、両国の話し言葉には共通点なんて全くないから。
だから、翻訳の場合はその出版される時代の言葉に合わせるべきなんだよ。


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