09/08/13 14:41:55 O6opyHCr
20年ほど前に読んだミステリー短編集の中の一編です。
主人公は日本に赴任してきた外交官の若奥様で、
横浜か神戸の外国人居住区に暮らしています。
殺人事件が起こって何か事件に関するメモを発見して、
彼女は夫に疑いを持つようになります。
それは居住区の区画をアルファベットに当てはめた暗号のようなもので、
例えば郵便局のある区画はPost=P、銀行のある区画はBank=Bで、
これは夫婦と親しい人の間だけで使われていたものだと思います。
メモには「G.R.G.S.に気をつけろ」というような事が書かれていて、
夫のイニシャルがG.R.G.S.だったのです。
ある日台風が上陸して怯える彼女は友人のアイリスと避難している最中、
夫の「変わったんだ」と言う言葉を思い出します。
General～という建物に新しく（メール欄）が入って暗号が変わっていたのです。
そして真犯人が分かった彼女の身に危険が及びます。
登場人物は外国人ですが、日本が舞台な事から作者は日本人と思われます。
この作品は表題作ではありませんでした。
当時ミステリーの新刊をかたっぱしから図書館で読んでいたので、
発表時期も20年前ぐらいになると思います。
心当たりがありましたらご回答よろしくお願いします。