08/06/28 16:15:44 KgWaBPqr
角川春樹は「一度死んだ金田一を俺が復活させた」と吹いてるけど、
角川は「ブームを作った」とは言えるけど「復活」させたわけじゃない。
むしろ復活に「便乗」した口だろう。リアルタイムで体験した世代が
いま書き手になってるから昔よりもその辺りははっきりしてきている。
横溝復活はあくまでも「少年マガジン」に掲載された『八つ墓村』の賜物。
「巨人の星」「あしたのジョー」が連載され人気絶頂・若者文化のど真ん中で
あった時代の少年マガジンに連載されたのが1968年から69年。
これで半村良などのブームが生まれていた若者たちに、「横溝正史」の名が
ガツンと打ち込まれ「編集部に原作者についての問い合わせが殺到した」とか。
同じ1968年から69年に、マガジンと同じ講談社の「なかよし」で
『夜光虫』が漫画化されて、少女マンガの世界にも横溝の名が掲げられる。
なぜ当時ここまで講談社が横溝正史をプッシュしたのかをもっと報じて
もらいたい気がする。