08/07/04 23:59:29 CGs7pqva
松本清張も小林多喜二も最近まで知らなかったっていう世代も
確実に金田一をはじめとして横溝作品に接しているから、自分の
無知を必死にごまかそうとしている人間がバカ騒ぎを繰り返して
いても、こういう話も読んでいる若い人に何かしら益になって
いるってところはあるだろうね。
いや、何しろ「点と線」連載の年に生まれた人間はもう五十過ぎ。
単行本化したものを18歳の時に読んだ人間の、孫が中学生になっていて
おかしくない時代なんだから、ちょっと資料の調べ方に疎くてバカな奴なら
昔のことを物凄く歪んだ認識で受け止めていてもおかしくはないわけで。
(けど自分がろくに知らない話題で、リアルタイムに体験している人間に
当て推量で説教始めちゃう奴はやっぱりただのアホでしかないんだけど)
しかし凄いよなあ、清張の読者の孫の世代が、新刊で発行される横溝の
作品を読んでたりするんだから。
勝って傑作と呼ばれたことのあるものは、これからも一時の打ち上げ花火
じゃなく、長く読まれてほしいよね。黒岩涙香とか角田喜久雄とかも、
まだまだ頑張って人の手に届けられ続けてもらわないと。