08/08/26 00:52:12 9hiPJx2d
>>587は文句無しの荒らしで問題外としても、
>>586は何を問題としようとしているのか?
読者にとって春陽文庫版「蜘蛛男」にカットがあるという事実こそ重要、
カットがあるバージョンをそのまま使うってのは容認と同様と言い得る。
>>597の唐突なごますりには笑ったが、まあ見える「トリック」ではある(w
大乱歩の評価だが、謎解きミステリという観点から見ても短編作家としては一流と言うてよいかと
思う。エロと謎解きを見事に融合させたD坂、これもあえて禁則に挑戦しサスペンスフルな作と
して成功した「心理試験」、プロバビリティの犯罪のスリル満載な「赤い部屋」等々、
傑作が目白押しだ。
本格ミステリの長編ではオリジナルでは「化人幻戯」(中編なら「陰獣」があるが)のみ、
出来栄えとしては翻案の「三角館の恐怖」が最高という寂しい状況だが、
これはこれで作家の特質ということであろう。
あと、編集実務にも携わっただけあって、PR、商売が巧い人という印象が強い。
通俗長編やエログロ強調の作は「江戸川乱歩ここにあり!!」という感じではなく、
当初は別として、後には「ショーバイ、ショーバイ」と割り切っていた面もあるように見える。