08/06/11 16:21:55 cNF+L/Aj
さてと、アヒルと鴨のコインロッカーを読んだわけだが、またまた美白の無表情美女が現れたな。
琴美が連中に襲われた時に、突然シェパードを連れた西嶋が助けに入ったのには、さすがにワロタ。
まあ、ブリジット・バルドーよろしく筋金入りのアニマル・ライツ活動家志望の俺にとっては、
あの姉弟が一番のヒーローだな。ゼノフォビックな関西人の同級生や、無軌道な動物虐待の若者の
描写は、多少ステレオ・タイプに過ぎる嫌いはある。HIV感染の不安と恐怖は身につまされるね。
特に俺みたいに、80年代のニューヨークで公衆便所の便器にしょっちゅうチンコをピタピタ
押し付けてた人間からするとね。むこうの便器の位置、幾らなんでも高過ぎだろ。ヘソから
ションベン出してんじゃねえんだからよ。巻末の参考文献に、春樹のパン屋襲撃とパン屋再襲撃、
同訳の熊を放つが堂々と挙げられてるのは、伊坂の誠意が感じられて良い。