09/01/29 22:12:24 2xg/v8Po
だいたいクイーンは後味が悪いというか、人情ドラマとして人の機微に
鈍感な作品が多すぎるという感じは国名シリーズからもやたら受けてた。
だからどうしても「文章で書いたクロスワードパズルにしか興味ないのか」
という目で見られていて、歌舞伎育ちの横溝正史なんかに「論理の読み物と
して割り切って楽しむ分にはいいけど、俺にはああいうものは書けない、
書く気が起きない」と言われちゃってた。
「テニスコートの殺人」のエピローグを書いちゃうカーなればこそ、横溝も
「このスタイルなら俺にも本格を楽しんで書けるかも」と思わせたわけで。
そのいわば足りなかった部分を埋めようとしてライツビル物に傾倒していった、
っていうのはファンにとって良かったのか残念だったのかも、いわば人それぞれ
なのでしょうけど。