09/01/29 21:16:07 L+hgYr8l
>>903
清張先生のキャリアと膨大な著作を見ると、日本最大発行部数の新聞社と清張先生のつきあい
はその程度だったとも言える。
目立つのは「眼の壁」の週刊誌連載ぐらいであり、
「砂の器」はずっと後の映画化以後のヒットだし、決定的な仕事を読売でしていない感がある。
反体制の作家として見られることが多い(俺は疑問に思っているが)清張先生ゆえ、
保守的・大衆的な読売のカラーには合わない面もあったのか。
と言っても、保守系出版社と言われる新潮や文春で大量の仕事をしているゆえ、
商売は商売なのかもしれぬが。
森本穫著「松本清張歴史小説のたのしみ」(洋々社)。
これは一読の価値ありかと。