09/01/02 00:08:01 Muk40sWC
年末に「日本のいちばん長い日」を再読。
前記したとおり、作者の半藤一利氏はシバリョウと清張先生の担当編集者だが、
文体はシバリョウ(独自の講談調)の影響の方が大きそうなのが本作に関しては残念。
宮城占拠というショッキングな事件だが、逆に清張風の淡々とした抑制したタッチの方が
コントラストが活かされ、スリリングで効果的なように思う。
(清張先生の手になる二・二六事件はこれで成功)
まあ、ベストセラーになった昭和史等、他の著作でも半藤氏は張り扇片手風な語りではあるが。
2大マエストロを担当した結果、自己のスタイルを選択したのか。