08/05/29 23:00:17 uPEPCEXm
「渡された場面」「殺人おくのほそ道」「十万分の一の偶然」「迷走地図」「熱い絹」・・・
いずれも清張作品中では卓越した作ではないものの、
刊行当時は全てベストセラーリストにランキングされている。
清張先生の新刊が出れば売れた時代、今なら、ミステリ作家なら宮部みゆき、東野圭吾
に相当する存在だったと考えられるが、現代の方が作風的に子供っぽくなって来ている感があり、
清張作品にあった渋いオトナの読み物という風は感じられない。
これも日本社会全体における幼児化傾向の顕在化のひとつであろうか。