08/05/27 01:46:25 CiwDshpZ
有栖川有栖だったか、新本格の作家が、点と線を読んで落胆したと書いていた。
どのような感想を持とうが各人の自由だが、文面から、「社会派なんてつまらない、
新本格こそが本当のミステリーだ」と言わんばかりの変なプライドが見え隠れしていた。
確かに、現在の本格推理のトリックを知り尽くしている読者から見れば、点と線のトリック
はチャチに思えるかも知れない。しかし、小説を評価するには、それが書かれた当時
の環境や文学界の実状を知らなければならないはず。
それを考慮せずに上記のような感想を堂々書いたのを見て、俺はその作家の底の浅さ
を見透かした気がした。それは同時に、新本格の作家全般に言えることのようでもある。