08/03/15 20:57:23 BPOyJRUP
「三毛猫ホームズの推理」赤川次郎(角川書店)
女子大生が友人宅で惨殺される事件が発生し、青年刑事片山は捜査に
狩り出されることに。調べてゆく内に組織売春の存在が
浮かび上がって来るが、今度は文学部長が密室で殺される。
片山は学部長の飼い猫だったホームズと共に事件の謎に挑む。
期待して読んだ。しかし、ある不自然なことを十分に解明しないため
犯人は早い段階で見当がついた。密室トリックも恐らく内外に
先例があるはずで後は見せ方の問題なのだがこれは矢張り
無理が目立つ。作中で言い訳はしていたが納得し難かった。
もう一つ唐突に明らかになる事実の蓋然性も薄く、総じて強引な印象。