『読みました』報告・国内編Part.5at MYSTERY
『読みました』報告・国内編Part.5 - 暇つぶし2ch241:あぼーん
あぼーん
あぼーん

242:名無しのオプ
08/08/28 12:35:21 LDgKUFOz
これは脅迫では……

243:名無しのオプ
08/08/28 13:58:44 26vdLVWa
ついに逮捕者が

244:名無しのオプ
08/08/28 14:49:50 nl8JNgOi
あちこちあるけど、何なの?

245:名無しのオプ
08/08/28 16:11:32 kIx8qfV+
>>244
とりあえず自治スレにまとめておきましたので、そちらをご覧ください。

246:名無しのオプ
08/08/28 18:24:54 w+mpO1K5
書斎魔神さん・ミステリ板住人さんに対する、腹立ちの気持ちから
上記のような適当な推測による、いいかげんな住所や事実無根のデマを
書き込んでしまいましたが、皆様からの警告を受け、深く反省しております、
書斎魔神さん・ミステリ板住人さんや皆様に不快な思いをさせ、
ご迷惑をおかけした事を深くお詫び申し上げます、申し訳ありませんでした、
もう2ちゃんねるへの書き込みは、いたしません、ご迷惑をかけたことを
お詫びさせていただきます。


247:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/08/30 09:52:32 GpICbBhn
今週はミステリ映画を紹介しておこうかと思う。
ノヴェラも存しないため、ミスオタにとりノーチェックとなるには惜しい気がする作である。
各人、心して聞け!!

ピーター・スネル監督「ウィッカーマン」を見た。
凝りに凝った傑作ミステリ映画「探偵 スルース」のライター、アンソニー・シェーファーの手に
なるものだけあって、地味だが緊迫感溢れる作に仕上がっている。
性の異教が蔓延するスコットランドの孤島で少女失踪事件を追う警部、一癖ある者が多い
閉鎖的な住民たちは何かを隠しているようだが・・・
演出によっては、下品で安っぽい雰囲気となってしまうようなあざといストーリーなのだが、
丁寧で凝ったキャメラワーク(特に光の使い方が秀逸、絵画を見るかのような美しいシーンがある)
もあって、落ち着いて上品な感さえある。
ラスボスである島の領主役にはミスター・ドラキュラことクリストファー・リーが扮し、
凄みを効かせるかと思いきや、長髪のズラを被って飄々と登場、自慢(?)の喉まで聞かせ、
ボンドガールにもなったスウェーデンの美人女優ブリット・エクランド(年甲斐もなく村娘役)
オールヌードで同じく歌いまくる・・・
とにかくミュージカルまがいに歌いまくるシーンが多く、終いには主人公の警部まで最期の喉を
聞かせる展開、まさに怪作・トンデモとしか言い様がない。
ただし、ミステリとしてのオチもしっかりついているのでこの点は安心あれ。

248:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/08/30 09:53:34 GpICbBhn
ブライアン・デ・パルマ監督「悪魔のシスター」を見た。
公開当時はオカルトブームのため、刺激的な殺人シーンが強調されホラー的にセールス
されたものの、実態はヒッチ大好きなブライアンによるミステリ映画である。
制作年代的にはサイコ・ミステリの走りであり、
ブライアンが広く世に出る端緒となった作でもあるが、
ただし、ミステリ通が見れば真相は見え、見え、特筆すべき点はない。

249:名無しのオプ
08/08/30 11:51:00 bHlt5DhT
さすが書斎。知見が幅広いね。しかも板定義に抵触しない範囲で書いているあたりさすが。
ミス板には必要欠くべからざる存在だ。

250:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/08/31 10:59:50 JStIuS1j
ロバート・ルイス・スティーヴンスン&ロイド・オズボーン「難破船」を読んだ。
晩年の作、しかも共著ということもあってかあの「宝島」の興奮、もう1度とはいかないものの、
凡百なミステリ作家など足元にも及ばない人物造型の確かさは「さすが」としか言い様がないもの
がある。ただし、ポケミスとして刊行されながら直接い冒険・ミステリに関連する挿話は三分の一
程度に過ぎず、登場キャラの来歴を語り過ぎて冗長になっている面があるのは難と言い得る。
最終章に述べられた作者のミステリ批判を見れば、単なる謎解きのみに終始した作に
したくないゆえの試みとも理解は出来るが、
終盤の畳み掛けるような真相シーンは巻を置かせぬ迫力に富むだけに、もっと絞り込んで書けば
傑作海洋冒険ミステリ足り得た可能性があるのが惜しまれる。
結構。残酷な面があるにもかかわらず、この時代にしてあっさりと勧善懲悪を排した展開にも
驚かされる。
主人公の生涯の相棒ピンカートンのネーミングは、やはりあの探偵社から取ったのであろうか。

251:名無しのオプ
08/08/31 11:55:59 K3EDIEZH
良作なら内外を問わずに紹介してくれる書斎は貴重だな。
海外スレが読後感の荒らし攻撃で潰された今となっては尚更。

252:名無しのオプ
08/08/31 16:49:17 90HUXyoE
読後感が荒らしをしてたというのは本当なのか?
むしろ読後感でも書斎でもない外野が荒らしてた印象があったんだが

253:名無しのオプ
08/08/31 18:02:16 GI0dxskq
>>252
荒らしの自演と荒らしの相手をする奴のレスが多くて「荒れた」。

254:名無しのオプ
08/08/31 18:20:45 KkNwwIHZ
 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
 ||  与えないで下さい。                  ΛΛ
 || ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて   \ (゚ー゚*) キホン。
 ||  ゴミが溜まったら削除が一番です。       ⊂⊂ |
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_      | ̄ ̄ ̄ ̄|
      (  ∧ ∧__ (   ∧ ∧__(   ∧ ∧     ̄ ̄ ̄
    ~(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は~い、先生。
      ~(_(   ,,)~(_(   ,,)~(_(   ,,)
        ~(___ノ  ~(___ノ   ~(___ノ


255:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/09/02 17:31:33 cF5z+Vwp
「斜光」泡坂妻夫(角川書店)

写真館を営む夕城は叔母の薦めで呉服商の娘弥宵と見合い結婚をする。
40に近いが初婚だという弥宵の写真を初めて見た時、夕城はそこに
男の影をみて、彼女に惹かれたのだった。新婚生活は順調と思われたが、
やがて弥宵の行動に不審なものが表れ始め……。

ずっと以前に薦められていて期待して読んだのだが、
あまり面白くなかった。少なくともミステリーとしてはダメダメの部類。
あの泡坂がこんな……。真相は解り易いし、用いられているカットバックも
あまり意味を持っているとは思えない。まあエロいのが見所か?
大人しく「乱れからくり」とか読めば良かった。

256:名無しのオプ
08/09/02 18:00:57 IjUm5yFH
「斜光」は傑作だと思うがなあ。

「湖底のまつり」と同じく不可能現象を技巧的な構成で描いた
作品なのに、あっさりし過ぎてて凄さが分りにくいのかな。

各章が写真屋の話と刑事の話の二部構成になってるんだけど、
章のタイトルがその両方の内容と一致すると気付いたときは
シビレたわ。

257:名無しのオプ
08/09/03 23:21:26 C0auxvOX
読後感は「Yの悲劇」もロクに理解できないような人だから

258:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/09/04 19:51:24 LwrpcmzT
「長い腕」川崎草志(角川書店)

ゲーム制作会社に勤める汐路は、転職しようとしていた矢先、
同僚二人の無理心中事件に遭遇する。それは彼女に忌まわしい過去を
想起させるものだった。しばらく実家で骨休めしようと姉に
電話をした汐路は小さな田舎町である故郷で殺人事件が
多発していることを知り、インターネットを使って調べ始める……。

作品スレに煽られて読んだがこれもイマイチ。
一言で言うとプロットの肉付けが甘い。いくつもの事象を主人公が
結びつける理由が薄弱。こんなんじゃ人は動かんよ。終盤真相が
暴かれる件も展開の仕方が下手に感じられた。

ゲーム制作の裏側が語られる前半部は物珍しい一方聊か飽きが来る。
後半に入り田舎に舞台が移ると読み進め易くなるものの
前述の理由で結局良作とは言い難い。

それから巻末の綾辻評にもあるようにインターネットで検索する辺りの
記述がゲーム作りのそれと比べて拙いのが気になった。

ま、横溝賞もこんなもんか、と。

259:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/09/06 15:51:27 +3NVhqnt
オーギュスト・ル・ブルトン「男の争い」を読んだ。
大藪春彦、馳星周、花村萬月等が好きな向き、あるいは笹沢左保の股旅ものが好きな向き
にもお薦めのフランス・ノワールである。
(サン=ティティンヌの男ことムショ帰り、肺病病みの主人公トニー、
相棒で所帯持ちのスウェーデンのジョー・・・通り名も持ったフランス極道の世界は、
まさに本邦の股旅ものの世界を彷彿とさせるものがある)
巨額なダイヤを巡るギャング同士の抗争がメーンストーリーではあるが、
作者もその筋の人だけあって、
最大の読ませどころはフランス暗黒街事情(執筆当時)とそこに棲むギャングたちの生き様、
そして死に様(ラストで端的に示される)そのものと言い得る。
裏切った娼婦はフルボッコにし、イカサマ師や裏切った仲間は問答無用であの世へ送る
正に文字どおり非情の世界、ある意味でダークなマン・オブ・ザ・ワールドであり、
妄想と中傷が渦巻く2ちゃんねるに入り浸っている連中の精神性がいかに幼稚、かつ、
女性的であるかをあらためて痛感させるものがある。
裏表紙の本作紹介文にある「これが本物のノワールだ」というキャッチフレーズに偽り無し、
各人、心して読め!

260:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/09/06 15:52:33 +3NVhqnt
シャーウッド・キング「上海から来た女」を読んだ。
不具者の弁護士の運転手を勤める主人公ローレンス(船員上がり)に持ち込まれた美味い話、
それは偽装殺人だった。
ストーリーからはハードボイルドタッチを予想していたのだが、
作者が女性のせいか作品中に美文調の詩が挿入されたりするハーレクイン風であり、
ちょっとミスマッチな感あり、邦題がオ-ソン・ウェルズ監督による映画化作品からの流用で
ミステリ読みとしての勘が普通にあればネタばれ気味、
映画公開時(47年製作だが、日本では77年公開)にあわせた翻訳であるならばともかく、
原題の「IF I DIE BEFORE I WAKE」を活かした邦題にすべきであった。
後半の法廷小説的展開が少し面白い程度であり、読む価値は少ない作と言い得る。

261:名無しのオプ
08/09/06 17:12:42 CmB1Us1u
正当な読後感批判もでてきたね。
荒らしはこの際去るべきではないか。

262:名無しのオプ
08/09/06 18:07:42 MSRf86QL
スレ立てすればいいのにw

263:ジョー・サージェント
08/09/06 18:53:20 iaoj00TT
魔神、ここでは弾けてるな!
ウィッカーマン、地雷臭い感じがしてたが今度借りてこようと思わせるレスだ。

264:名無しのオプ
08/09/07 00:14:13 UJ4ZaDiH
他では叩かれっぱなしw

265:ジョー・サージェント
08/09/07 01:13:33 9JscUX+G
黙れ小僧!悔しかったら俺を唸らせるレスをしてみろ!

266:名無しのオプ
08/09/07 04:58:31 /BFnAlQr
まあまあ、そう熱くなるなwwwwwwwwwwwwww


267:名無しのオプ
08/09/07 06:11:05 TIXa1u8z
 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
 ||  与えないで下さい。                  ΛΛ
 || ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて   \ (゚ー゚*) キホン。
 ||  ゴミが溜まったら削除が一番です。       ⊂⊂ |
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_      | ̄ ̄ ̄ ̄|
      (  ∧ ∧__ (   ∧ ∧__(   ∧ ∧     ̄ ̄ ̄
    ~(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は~い、先生。
      ~(_(   ,,)~(_(   ,,)~(_(   ,,)
        ~(___ノ  ~(___ノ   ~(___ノ


268:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/09/07 11:57:34 sSWAr3IP
エセル・リナ・ホワイト「バルカン超特急」を読んだ。
この作者の邦訳は2作のみ、もうひとつの「らせん階段」の論考も記したことがあるが、
時代背景の古さは感じるものの、サスペンス・ミステリとして水準に達しており、
お約束に走らないキャラの人間臭い魅力を描くことに長けている
(この点では類型しか書かないアガサより上)のは、文学愛好家である私などにも
十分に惹き付けるものがあると言える。
「らせん階段」のヒロインは小柄で可愛らしい(器量は十人並み)が、ややこの点を意識した行動
が目立つ人物、本作のヒロインは裕福なイギリス美人だが、気まま、わがままな面があり、
冒頭ではリゾートホテル近辺の山で遭難(?)しかける間抜けなところもあるという実にビビッドで
面白いキャラなのである。
そんな彼女が保養地からの帰国のため乗車した列車で巻き込まれる怪事件とは・・・
他の登場キャラもマイペースな独身老姉妹、子煩悩で親切だがうざい感がある牧師夫妻
等々、脇に至るまでキャラが活写されているのがグッド、
ちょい役では、ヒロインを列車に乗車させるため体を張るポーター(惚れてるわけではなく金のためであり、ダイブして自分は下車)なども印象に残るところだ。
そして、本作の真の主役とも言えるミス・フロイ、ヒロインのアイリス以上の存在感で最後まで場を
さらう。
コンパクトに纏めた章を巧く繋ぎ、邦訳300頁程度にまとまっており、
トラベル・ミステリ好き、クローズド・サークル好き(謎解きミステリとしては弱いが)には
お薦めの作である。

269:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/09/07 11:58:23 sSWAr3IP
ポール・アルテ「七番目の仮説」を読んだ。
アルテ最新作。正直言うて、謎解きミステリとしては本邦初登場作「第四の扉」が最高にして最良、
後は無理が目立つ展開の作が多いという感がある。
本作もその例外ではなく、犯行トリックは無理有り過ぎ、クレイトン張りの単純なマジックねた
(ごみバケツのトリック)も、タネを明かされると萎えるものがあるし、
レギュラー名探偵ツイスト博士の心情を書いた21章「死者は語る」における
「まだ答えの出ない多くの疑問が残っているが、犯人を駆りたてた真の動機が、脳裏にくっきりと
浮かびあがっていた。博士は初めからこの事件に、何か忌まわしい病的なものを
感じ取り、最悪の事態も覚悟していた・・・しかし、今わかったのだ。事実はそれに輪をかけて
恐ろしいものだったと」、このくだりを読んで、犯行の細部は別として、
俺には真相(自動的に犯人も)が見えてしまった。
(この真相は「月明かりの闇」等で時代性ゆえジョンが書けなかったネタでもある)
ただし、深夜のロンドンにおける人間消失ネタというコテコテの不可能犯罪の発生、
傑作ミステリ映画「探偵 スルース」を想起させるような駆引き等々、
物語として読者を惹き付ける語りの巧さ、フランス人作家らしいムーディな作風の魅力は
いまだ捨て難いものはあることはある。

270:名無しのオプ
08/09/07 12:03:48 MdVL1uji
魔神、ここではスレ違いだな!
スレ立てろよ。

271:名無しのオプ
08/09/07 12:24:51 JrBOsX/h
>>270
海外スレを潰した張本人である読後感が謝罪とともに立てるべき。

272:名無しのオプ
08/09/07 12:39:00 BVvMXsoj
スレ違いを承知で書き込む書斎w
支持者を装う弱虫w

273:名無しのオプ
08/09/07 13:28:49 mXdVn9tW
>>270
いや書斎はこれらの本が国内作品だと思っているんだよ。
だって日本語で書かれているからw

274:名無しのオプ
08/09/07 18:55:52 u3hPgE4/
>>273
なんてグローバルな思考。

275:ジョー・サージェント
08/09/07 20:26:50 qk0nXjfO
魔神の守備範囲の広さに驚く。
まさに鬼才。

276:名無しのオプ
08/09/07 20:29:02 WPl2QNCX
英語には疎いけどなwwwwwwwwwwwwww

277:名無しのオプ
08/09/07 20:33:40 mXdVn9tW
それじゃまるで日本語には疎くないみたいじゃないかwwww

278:名無しのオプ
08/09/07 20:57:29 WPl2QNCX
>>277
すまん、肝心な点を忘れてたwwwwwwwwww

279:ジョー・サージェント
08/09/07 23:33:51 qk0nXjfO
アホらし。

280:名無しのオプ
08/09/08 20:24:05 ROl6n3Uu
「崖の館」 佐々木丸美
殺人方法がぶっ飛んでいて笑える
特に二年前の殺人(メ欄)
動機はあえて問わない優しさが俺にはあるw


281:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/09/08 20:56:45 4cDCGG7K
ジョーよ、
先に紹介したDVD「ウィッカーマン」だが、2回目を見てしまった。
「地雷」という君の表現が、まさにジャストフィットするような作だが、
文句無しで楽しめる怪作と言い得る。
あえて「地雷」を踏んで思いっ切りぶっ飛んでみるのも一興かと思う。
アマゾンやツタヤの通販で手頃な値段で入手可能だお。

282:ジョー・サージェント
08/09/09 12:41:32 g6XplY9t
ほほう短期間に二回も楽しんだのかこれは手頃な値段だし次購入してみるか。
失敗しても別に痛くないな。
地雷と言えばこのスレ的に全く関係ないがゴッドファーザー3を買って
涙した記憶が思い出される・・・。

283:名無しのオプ
08/09/09 13:28:00 4LgNxZE1
アホらし。

284:名無しのオプ
08/09/09 14:37:48 w+Qkmwjh

 ―┼‐         ノ     /   |  --ヒ_/     /   \ヽヽ    ー―''7
   `」   ┼,   二Z二   レ   /  /´レ' \ ―7 ̄}  |  ー-、   /
 (__  (|フ)   (__ノ  _ノ  ∨`  ノ  /  /     _ノ    \_

    ─┼-        /   |   ‐┼-   |     ー|―
    ─┼─ |   \ レ  /   ̄Tー  /      ノ -─
   (二フヽ  \/    _ノ   (二フ\  ヽ_ノ   / 、__

     i';i
    /__Y
     ||真||                   /⌒彡
  _ ||露||         /⌒\     /冫、 ) ・・・・・・。
  \ ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ `./⌒ i `  /ゝ    _,,..,,,,_
  ||\`~~´  (NEET)       \( >     ('\\  ./ ,' 3 `ヽーっ ・・・・・・。
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄\`つ    ⌒ _) l   ⊃ ⌒_つ
     .|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||                `'ー---‐
( 'A) ・・・。 〃∩ ∧_∧        <⌒/ヽ___
/(ヘ)ヘ    ⊂⌒(  ・ω・) ・・・。  <_/____/ zzzz・・・
         `ヽ_っ⌒/⌒c




285:ジョー・サージェント
08/09/09 19:58:22 g6XplY9t
ジム・キャリー主演 ケーブル・ガイもひどかった。

286:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/09/09 20:53:44 SvATBytQ
ジョーよ、
君が買ったのはDVD「ゴッドファーザーPart3」?
二匹目どころか三匹目の泥鰌だし、
(しかも「2」からの時間経過も長い)期待していなかったのだが、
予想外の迫力溢れるドラマに魅せられた。
ところで、ジョーよ、
君が涙したのはドラマの出来に失望したから(こんなものに銭をはたいてしまった)、
あるいは、コルレオーネ家の新たな悲劇に対してか?

287:ジョー・サージョント
08/09/09 21:35:53 f8a25HKt
ミス住の守備範囲の広さに驚く。
まさに鬼才。

288:ジョー・サージェント
08/09/09 23:15:24 g6XplY9t
そこは魔神とは意見の分かれるところであるが俺はゴッドファーザーの
続編としては正直ガッカリしたんだ。それ程前二作が神だった・・・。
ドラマの出来やコルレオーネ家の新たな悲劇に涙したのでもない。
押し寄せる時代の波にどうする事もできない糖尿持ちのパチーノの役柄に
ガッカリしたんだ。
哀愁と言われれば哀愁とも言えるだろうが・・・。
がしかしあくまでゴッドファーザーのブランドがあるからガッカリしたんで
あって単体として割り切れば重厚なドラマと言える(残念ながら俺は認められないが)。


289:ジョー・サージェント
08/09/09 23:34:20 g6XplY9t
最近観たサスペンスでは大いなる陰謀が意外に良かった(レビューでは散々だが)。
グッドシェパード、クローバーフィールド、ノーカントリーはイマイチ。
最近のアカデミーってタイタニック以降辺りからつまらんのばっかだよな・・・。
ブロークバックマウンテンが落とされたりディパーテッドが獲ったり意味わからん(これはこれで好きだけど)。

290:ジョー・サージェント
08/09/09 23:35:50 g6XplY9t
スレチだったな。ちとヒートしすぎた。

291:名無しのオプ
08/09/10 10:07:10 JZ92csdt
いやいいんだよ。どうせ過疎スレ、ギチギチにルールに縛られねばならない理由はどこにもない。
スレの活性化の方がよほど大事だよ。

292:名無しのオプ
08/09/10 12:23:25 r68PdS5I
匿名希望の書斎w

293:ジョー・サージェント
08/09/10 13:21:26 VB9DF5r2
>>291
言われてみれば確かに・・・スレの活性化が第一ですな。

294:名無しのオプ
08/09/10 13:41:35 r68PdS5I
言われないとわからないバカwwwwwwwwww

295:名無しのオプ
08/09/10 14:15:03 iwSvKzHr
コテハン占有・馴れ合いスレか
もうちょい泳がせてからバッサリだな

296:名無しのオプ
08/09/10 15:49:58 yQHAB7CW
ジョーさんよ、その調子その調子。
おそらく最悪板から来ただろう荒らしの妨害工作がひどいだろうが、盛り上げていこう。

297:ジョー・サージェント
08/09/10 17:15:57 VB9DF5r2
うむ、下劣な荒らしに負けるわけにはいかないな。

298:名無しのオプ
08/09/10 22:36:45 Hoj/N1ab
もうこのスレも次スレいらないな。


299:名無しのオプ
08/09/10 22:51:02 4/rQrFlW
>>289
そう?
今年のアカデミー本命バトルだった
『ノーカントリー』対『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
は久々のゴールデンカードだと思ったけど。

実際、海外では両作品ともそれぞれの監督の最高傑作として
評価が尋常でなく高いし。

300:ジョー・サージェント
08/09/10 23:19:49 VB9DF5r2
>>299
まあそこは欧米との感性の違いかな。
そりゃ評価が高いのは重々承知してる。
ゼア・ウィル・ビー・ブラッドは観てないからなんとも
言えないがコーエンはやっぱファーゴが最高傑作じゃないか?
ノーカントリーは自分が期待しすぎてた感はあるが・・・。

301:名無しのオプ
08/09/11 02:28:55 AvzNjRdp
>>300
日本だとコーエン最高傑作がファーゴ派とノーカントリー派に割れるよな。
海外だとノーカントリーが一貫して批評家・一般人の両方から評価高いよな。

302:名無しのオプ
08/09/11 05:54:25 D/rBpuzG
ワザとらしい自演が続いてるなw

303:ジョー・サージェント
08/09/11 13:53:14 iq7iIoul
>>301
何故だろう二度観るとまた違う良さが見えてくる感じかも。
まあ殺し屋のキャラがたってたのはわかるけどなぁ う~ん。


304:ジョー・サージョント
08/09/11 14:04:32 fnjf2Rk9
それで?

305:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/09/13 17:03:02 gh8EyMPJ
レーモン・クノー「地下鉄のザジ」を読んだ。
「文体練習」で著名なレーモンの最も有名な創作と言い得る。
邦訳とはいえ、本作にも十八番な文体実験を数々見て取ることが出来る。
パリの叔父の家に預けられた少々柄は悪いが元気少女ザジの2日間の冒険談
(あるいは非常に凝縮されたビルドゥンクス・ロマンか)とも読めるが、
夜警でありながらなぜかダンサーの叔父ガブリエル、
その妻で男装ならぬ女装の麗人(?)マルスリーヌ、
嫁募集に賭けるタクシー運転手シャルル、
そしてザジにくっついて登場する謎の男等々、
とにかくキャラ全員が、けつ喰らえな面白さだ(w
ところで地下鉄は??

306:ジョー・サージョント
08/09/13 17:27:11 zp06VPfW
それで?



307:名無しのオプ
08/09/13 20:06:02 2B2mr9o5
>>304>>306
騙りはやめろや。

308:名無しのオプ
08/09/13 20:34:57 ii6fJ0ZZ
弱虫の書斎くん

309:ジョー・サージェント
08/09/13 20:55:11 ouy3mtrr
俺ほどのカリスマがあればニセモノが出てくるのも自然の摂理であろう。


310:名無しのオプ
08/09/13 21:03:10 hMbcmHnI
バカは真似しやすいんだよwwwwwwww

311:ジョー・サージェント
08/09/14 19:14:18 7/ZYRQMF
いや違うよ 絶対カリスマのせい。
俺にはわかる。

312: ◆XjFtIkbasQ
08/09/16 23:41:27 8ooh8IfT
梶龍雄『幻狼殺人事件』(1984→1987、徳間文庫)【6.5点】

群馬の黒檜村で発見されたニホンオオカミの死体。
平家の隠里。未調査の鍾乳洞。戦中に起きた猟奇殺人事件。
密室状態の村から持ち出された村の寺宝。

とりあえず、出てくる小道具にはワクワク。伝奇+本格+意外性を狙ったと思うが、
近年の大長篇の本格物を読みなれているので、どの要素もいまひとつ物足りない。
とくに伝奇要素は、荒唐無稽でいいからもうちょっと大風呂敷広げて欲しかった。


313: ◆XjFtIkbasQ
08/09/16 23:49:42 8ooh8IfT
黒川博行『切断』(1989→1994、新潮文庫)【7点】

入院中に惨殺された男の遺体の耳は切断され、口には別の男の指が差し込まれていた。
そして次の犠牲者の遺体には耳が押し込まれ、代わりに舌が切断されていた・・・

メイントリックは解かり易い。書かれた時代もあってか、サイコな犯人像もやや定型。
だが、短い分量ながら読み応えはある。もうちょっと刑事の個性を際立たせてもよかったかも。


314: ◆XjFtIkbasQ
08/09/20 00:34:36 Sl2uSve7
皆川博子『相馬野馬追い殺人事件』(1984→1990)【6点】

相馬で行われたイベントの最中に発見されたスナック店主の死体。
現場で起こった投石事件で落馬し負傷した喬雄は、犯人探しに奔走するが、
偶然居合わせた戦中の「模擬内閣」の老人たちが次々と不審な死を遂げ・・・

いかにもご当地モノ的なタイトルだが、戦時中の事件を絡ませた物語は
なかなかに読ませる。ただ、ある重要な事件の真相が拍子抜けなのと、
人物関係にご都合主義的なところがあるのが残念。
過去の因縁話や、被害者の身元を手繰っていく過程がおもしろかったので、
もう少しそこを膨らませてもよかったかなあ。

315:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/09/20 11:03:27 fQ8XQAH5
笹本稜平「越境捜査」を読んだ。
昨夏、ちょっと評判になった国産警察小説(俺が好きなモジュラー・タイプではない)では
あるが、オフ落ちまで手に取らないで正解だったという感がある。
漫画、アニメ、Vシネとか好きな連中のウケを狙ったかのようなキャラ立ち過ぎるメーンキャラたち、
物語のポイントとなる部分で連続する極端な偶然性の連続には、読んでいて萎えることおびただしいものがあるし、終盤のラスボスの登場などそのまま「漫画」である。
なんで御大みずから出て来る必然性があるのかと・・・
警察組織の裏金問題という着眼点は面白く、リアルで面白い作品に仕上げることが期待出来る
ネタであるにもかかわらず、大衆小説にカタルシスのみを求めるアホな読者に迎合した結果が
コレである。かなわぬ思いではあるが、本邦悪徳警官ものの傑作「夜の終わり」等数々の警察小説
(ちゅーか、刑事小説)をモノにした結城昌治氏が存命であればという感を強く持った。

316:名無しのオプ
08/09/20 11:48:25 JY+77xKG
相変わらず酷い文章だな。
下書きにもなってないw

317:名無しのオプ
08/09/20 21:30:29 BF1CjPEL
>>316
教養が欠落しているからそんな見当外れが言えるんだろうな。

318:名無しのオプ
08/09/20 21:40:19 B9YUKpsB
>>317
そうだよな。書斎にほんの少しでも教養というものがあったら
あんな見当外れの下書き未満なんか投稿する気にはならんよな。

319:名無しのオプ
08/09/21 01:45:28 tjk+mtR9
 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
 ||  与えないで下さい。                  ΛΛ
 || ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて   \ (゚ー゚*) キホン。
 ||  ゴミが溜まったら削除が一番です。       ⊂⊂ |
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_      | ̄ ̄ ̄ ̄|
      (  ∧ ∧__ (   ∧ ∧__(   ∧ ∧     ̄ ̄ ̄
    ~(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は~い、先生。
      ~(_(   ,,)~(_(   ,,)~(_(   ,,)
        ~(___ノ  ~(___ノ   ~(___ノ


320:名無しのオプ
08/09/21 11:28:57 p5ub7AGB
>>315
先日ドラマ版をTVで見たので参考になった。

321:名無しのオプ
08/09/21 12:38:27 eXsWPD7U
なんだドラマを見て感想をデッチ上げたのかw

322:名無しのオプ
08/09/21 19:21:35 osaDsfjb
なんでそういうコテハンを貶める発言をするかなあ。

323:名無しのオプ
08/09/21 20:25:55 ID8XyfHj
なんで匿名で書き込むかなあw
堂々と名乗れよ。

324:名無しのオプ
08/09/21 21:00:36 QR230Vzk
森博嗣『今はもうない』(講談社文庫)

森作品は『すべてがFになる』しか読んでなかった。
読後いろいろ調べていたら、
御手洗シリーズしか読まずに『竜臥亭事件』を読んでしまったような損をしたらしい。
でもメインの仕掛けは途中で気がついたので、それほどの損でもないと思う。

むしろすべFの作者がこういう文章を書けるんだ、ということの方に驚き。
ここまで女のセリフを、自然にさらっと書けるのに感服した。
個人的に、西之園嬢は加藤あいのイメージなんだがどうだろう。

325:ジョー・サージェント
08/09/22 01:57:59 fwyd1E3H
宮沢賢治いいよな~。
天才だよ彼は。
涙なくして読めない作品の多いこと多いこと。
貴様等鬼畜にはこの感覚はわかるまい・・・。
そんなお前達に同情を禁じ得ない。

326:ジョー・サージェント
08/09/22 01:59:26 fwyd1E3H
村上春樹の最高傑作はハードボイルド。
異論は認めない。ノルウェーは凡作。

327:名無しのオプ
08/09/22 08:10:12 sjrQNGOh
>>324
もったいないことをしたなあ。

328: ◆XjFtIkbasQ
08/09/22 15:42:19 2mH4QaS1
誉田哲也『アクセス』(2004→2007、新潮文庫)【7点】

次の登録者を紹介すると、携帯もネットも無料になるという「2mb.net」。
そのサイトを教えてくれた親友が自殺を遂げたことにショックを受ける可奈子だが、
やがて携帯に「お前が殺した」という謎の声が聞こえ始め・・・
第四回ホラー・サスペンス大賞「特別賞」受賞作。

よくある携帯系ホラーめいた導入から、物語はどんどんキテレツになっていく。
これを「先読みできない」とするか「荒唐無稽」とするかは読者によるかも。
文章がたまにマンガチックな点は気になったが、個人的には楽しく読めました。

例の「世界」での修行やバトルがあっさりしていたのはページ数の関係かもしれないが、
選考委員も褒めてたように、ラストの物語的「着地」は上手く決まった感じ。

329:名無しのオプ
08/09/22 21:44:54 T5VAVn69
荒らしの読後感が消えたと思ったら、今度は変なトリップ付き名無しが居ついた。
つくづく恵まれないスレだなあ。

330:名無しのオプ
08/09/22 21:53:12 T/nFPL2X
同意。
あと、書斎の落書きもな。

331:名無しのオプ
08/09/23 09:12:16 hUHw26fT
書斎の論評は評価できると思うが。

332:名無しのオプ
08/09/23 09:25:49 142/Qt4V
朝から自演。

333:名無しのオプ
08/09/23 12:13:37 kUNaKjeU
確かに書斎の論評まがいは評価できるね。
こんな低レベルな文章を書くべきではないという悪い見本としてね。

334:ジョー・サージェント
08/09/23 22:25:00 Smsbw/vd
黙れ小僧!悔しかったら魔神ほどの知識を得ろ!


335:名無しのオプ
08/09/23 22:30:49 kUNaKjeU
読んだと称する本の主人公の性別を間違える程度の知識なぞ無意味w

336:ジョー・サージェント
08/09/25 01:40:39 vyEAsuko
黙れ黙れ!俺が黙れと言ったらただひたすら黙れ!

337:名無しのオプ
08/09/25 17:47:00 Kzl6WqWr
>>329
感想書くスレにずっと粘着して、感想書いてるだけの人を叩くお前は意味不明。
正直書斎よりウザイ。自演じゃないとすれば。


338:ジョー・サージェント
08/09/25 21:01:14 os95Kj1l
みんな何故仲良くできないんだい!?
先生悲しい・・・相手の立場にたってモノを考えるんだ!
簡単な事じゃないか!みんなブラザーだよ!

339:名無しのオプ
08/09/25 22:43:55 gKbdiz/3
「葉桜の季節に君を想うということ」

うーむ・・・・
良くできましたパチパチって感じだな。

素晴らしくはない。

340:名無しのオプ
08/09/27 14:41:09 fgG+66iE
女ともだち・孤虫症(真梨幸子)よみました

途中まではスラスラ読めたけど、ラストまでに盛り上がりなしで読後、何も残らなかった

「メタボラ」・・・・登場人物やエピソードがありそう、こんな人いそう!って感じで面白く読めた
「ダーク」・・・読まなきゃよかったと思った。OUTから主人公の中年のおばさんがどれも同じ人間に見える
「柔らかな頬」・・・ミステリーは、金払って読んでくれた読者に敬意を表す意味もこめて、謎解きは必ず示すべき これはルール違反もいいとこ
(以上、桐野夏生)

341:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/09/30 17:09:19 XC1YfhlM
「運命交響曲殺人事件」由良三郎(文藝春秋)

高明な指揮者を招いてのアマチュアコンサートの最中に突如指揮台が
爆発し、指揮者他数名が死傷するという事件が発生。現場に居合わせた
地元県警の白河警視は部下達と共に真相究明に尽力するのだが……。

綾辻の良き理解者として知られる医者上がりの遅咲き作家のデビュー作。
まあ、イマイチですわ。単純なアリバイ崩しじゃなくて、爆破のトリック
とか持ち運びのトリックとか動機とかフーダニットとかにポイントを
置いていることは良いとしても、爆破トリックはユニークではあるが
面白味に欠け、持ち運びトリックはユニークでも意外でもない。
動機も引っ張った割に捻りが無いし、犯人も描写のせいで驚きが薄い。

総じて地味であり、これが大賞を獲ったというのは首を傾げる。

342:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/09/30 17:12:38 XC1YfhlM
「綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー 1」(講談社)

DJならぬMJと称し、曲ならぬ短編を挿入しそれを交えて
ミステリ観を語るというアイディアは大変面白かった。
収録された短編の中では「開いた窓」「残されていた文字」の
ショートショート2編の切れ味と、「ヨギ ガンジーの予言」の
トリック、「ガラスの丸天井付き時計の冒険」のロジックに
感心した。南條範夫の意外な作品も読めたのも良かった。
MJの対談はちょっと取り止めが無さすぎる気もするが、続編も楽しみ。

343:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/10/01 17:22:39 2x5upQ2L
「しらみつぶしの時計」法月綸太郎(祥伝社)

ノンシリーズ短編集。単行本でのりりん読むのは生首以来なり。
玉石混淆と言ったところか。この人の良いところは
からくりが理解しやすいところだね。一見複雑に見えても
解決が提示されれば成程と腑に落ちるもん。「ダブル・プレイ」や
「盗まれた手紙」はその好例。パスティーシュの「幽霊をやとった女」も
良い。あからさまなのはどうかとも思うけど。表題作の論理に
こだわったプロットも好きなんだけど、ラストが惜しい。
後奇妙な味は向いてないと思う。

344: ◆XjFtIkbasQ
08/10/02 03:36:20 cHqjY38s
岩井志麻子『ぼっけえ、きょうてえ』(1999→2002、角川ホラー文庫)【7点】

第6回日本ホラー大賞の表題作以下、「密告函」「あまぞわい」「依って件の如し」
合計4篇を収録する短篇集。

初シマコ。意外とあっさりした描写にやや拍子抜け。
どれも特異な道具立てを用いるわけではないけれど、そこそこ楽しめた。
村内に流行るコレラを扱った「密告函」がいちばんおもしろい。

345:名無しのオプ
08/10/02 18:20:11 EH1c9wa+
ニュース

346:名無しのオプ
08/10/02 19:57:53 CxqgDtKn
>>342-344
いい加減にしろ。海外スレを潰した張本人がよくもいけしゃあしゃあと。
スレ住人にとっては荒らしそのものなんだよクソが。

347:名無しのオプ
08/10/02 20:07:13 L/Sa51tb
島田荘司『最後の一球』

うまい漫画家が鉛筆orミリペンで描いた漫画。その小説版という感じがする。
従来の御手洗シリーズに見られたような、挑戦的な姿勢はかけらも見えない。
ミステリとしては微妙なレベル。
しかしこの一見無駄が多い感じに、作者の積み重ねてきた芸が見えて感慨深い。
一人称で犯人に独白させたら相変わらず上手いねこの人は。

348:名無しのオプ
08/10/03 00:42:09 WLQM2fil
>>346
お前こそいい加減にしろ。
感想スレに感想書くのは当たり前だろ。
国内スレで魔神が延々海外ものの感想書いてた時も雑談してた時も
しれっとスルーしてたして、感想書いてるだけの読後感だの
トリップの人だのには意味不明に噛みついてくるお前こそが
最低の荒らしだ。

349:名無しのオプ
08/10/03 00:56:09 E1JbAZvg
>>348
気持ちは分かるが、スレではスルーして、削除依頼を出すべき。

350:名無しのオプ
08/10/03 01:03:32 WLQM2fil
了解

351:名無しのオプ
08/10/03 02:03:20 6RItiJa/
書斎魔神の書き込みの間違いを指摘したレスに対してまでも
「コテハン叩きだ」「ルール違反だ」と噛み付いてくる奴が
いるが、同じIDが他のスレではコテハンを叩きまくっている
という事実w

失礼ながら読後感氏は平凡な感想しか書いていないし、特に
称賛されているコテという訳ではないと思うが、その人物に
とっては「嫌われていないコテ」というだけで、死ぬほどの
憎しみの対象なのであろう。

自分がなりたくて堪らないのに、絶対になれない存在だから。

352:名無しのオプ
08/10/03 21:57:01 8JJNZEoa
黙れ・・・

353:名無しのオプ
08/10/04 00:13:17 vvoUe9Ge
>>351
スルーしろアホ

354:名無しのオプ
08/10/04 05:17:58 gyxLWFEc
おそらく書斎魔神は、最初に書き込んだときには
「ミステリに詳しいオレ様が書き込めば、みんな驚いてひれ伏すに違いない」
「何でも読んでると書いておけば、2ちゃんねらーどもは恐れいるだろう」
ぐらいの気持ちで、ここ(2ちゃん)なら認められる、一目置かれる、
チヤホヤされると期待していたんだろうな。

井の中の蛙なんとやらで、書斎魔神程度の読書量ではお話にならないことが
まったく分っていなかった。総スカンを食って初めて気付いたが後の祭り。

「さすが書斎さん」だの、「書斎の論考でスレが引き締まったね」だの、
「トップコテハンだけのことはある」といった名無しでの自己讃美レスは
「こういう反応をしてもらえると思った」のにしてもらえなかったから
仕方なく自分で書いているわけだ。

書斎のレスを見てそんな反応をする人がいる訳がないから、自作自演で
あることはバレバレだけど、なりふりかまってはいられないんだなw

355:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/10/04 14:52:34 gluaOjs8
秦郁彦「現代史の虚実」を読んだ。
これもまた、日夜、密室や意外な犯人ネタに読み耽っているアホなミスオタ連中に突き付けて
読ませたい1冊である。
1次資料を重んじる実証主義の歴史家が沖縄集団自決(大江裁判)、南京大虐殺、
従軍慰安婦問題、靖国参拝等、近年の現代史トピックに関して自在に斬りまくる。
資料無し(例えば、日本軍の慰安婦強制連行の史実を証するものは存しない)に流布される
俗説を資料をもとに論理的に否定してゆく展開は、良く出来た本格ミステリに通じる興趣に溢れた
ものがある。
島民が生活の糧となる援護年金を得られるように生き残った軍人の協力を得て自決命令が
あったかのように装ったという「沖縄集団自決」問題の真相には、浅はかなミステリには
ない謎解きの「重さ」を感じさせるものがある。
また、元宮内庁長官のメモ(富田メモ)に描かれた巷間に伝わる昭和天皇のイメージとは異なる
アクティブな姿勢には、あらためて驚かされるものがある。
小ネタでは「暗号解読と陰謀史観の盲点」の章にある「情報マンとしての杉原千畝」で触れられて
いる関東軍樋口季一郎少将をリーダーとするユダヤ人保護の全貌が、いまだに不明というのは
意外そのものであった。(手塚治虫「アドルフに告ぐ」もこのエピに触れられている)
5部構成の本書だが、第4部は産経新聞のコラム(「正論」)を纏めたもの、第5部は軽いエッセイ風
の読み物を集めたものであり、非常に読み易いので、難しい話が苦手なミスオタ諸兄はこの辺から
読んでみれ。
今時のインテリにしては凄まじい愛煙家であったり(第5部で禁煙問題だけで3本のエッセイが
収録されている)、朝ドラ「純情きらり」の時代考証にケチをつけてみたり、
「義経の周囲」という書を推した部分で、
「NHK大河ドラマで、石原さとみが舞った静御前のあで姿も忘れられない」と書いてみたり、
この著者はなかなか面白い爺ではなかろうか?
しかし、本書で取り上げられたネタは、昨年、一昨年のトピックとも言い得るものにもかかわらず、
米のサブプライム問題に端を発した米大手金融機関の破綻等による経済問題のクローズアップ
により、既に随分と昔の話に感じられるのは時代が持つ「早さ」ゆえであろうか。

356:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/10/04 14:53:21 gluaOjs8
原宏一「床下仙人」を読んだ。
90年代後半に書かれた作品を纏めたものであり、現時点で見れば一時代前の作品集なのだが、
ハッピーエンディングで統一された読後感が良さ(この点が私のような文学愛好家には
物足りない面でもあるのだが)は、今でも楽しめるものがあり、文庫化もされ版を重ねているのは
それなりに納得がゆくものがある。
それでは大好評な全話講評いってみよう!!
「床下仙人」
マイホームの床下に誰か住んでる・・・屋根裏の散歩者ならぬ床下の居住者ネタである。
タイトルにある床下の仙人の正体、そして多忙な商社マンである主人公の顛末は
トンデモちゅーか、ファンタジック。
「てんぷら社員」
てんぷら学生というワードを知っているのは50年代生まれの筆者ならでは。
ハイテク社会を背景にした収録作品中ミステリ色が最も色濃い作、
ありそうで無さそうな奇談の魅力が光る。
「戦争管理組合」
筒井堂がこのネタで書いていればもっとシニカルなオチになっていたのではないかと思わせる作。
管理組合規約に関する知識が妙に正確だったり、作者はマンション居住者か。

「派遣社長」
派遣社員の急増する現時点でも、十分にエスプリが効いた作。
超近未来SFタッチとでも称すべきテーストが魅力。
「シューシャインギャング」
これは身近なメルヘン的作。
今ではリストラ50男と家出JK(高1)のSEX抜きの疑似家族コンビという設定が嘘臭く成り過ぎて
しまうであろう。

357:名無しのオプ
08/10/04 15:13:22 HZmCaMr2
相変わらず酷い文章だな。
下書きにもなってないw

358:名無しのオプ
08/10/04 15:39:49 FjHyjYjz
資料 歴史家

読んでないこと確定

359:名無しのオプ
08/10/04 17:08:10 QpBh9SZf
ここは書評書評スレかw

360:名無しのオプ
08/10/04 20:02:16 rOhe6gyo
読後感やトリップ付き名無しを批判するとものすごい勢いで反論が返ってくるが(w、
>>357>>358には何も言わないのな(w

361:名無しのオプ
08/10/04 20:18:26 n7hzpZqD
嫌われてるってのは悲しいな、書斎クン。

362:名無しのオプ
08/10/04 20:33:54 WusqnSa2
>>360
どこかのアホ馬は名無しで自画自賛しているけれど
我々にとっちゃわざわざ同意と一言だけのレスをつけることになんか意味ないからね。

363:名無しのオプ
08/10/04 20:58:47 RQmWOxAw
>>360
>読後感やトリップ付き名無しを批判すると

>>346 はオマエか。
自白乙。

364:名無しのオプ
08/10/05 01:11:02 ozT9n3zN
 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
 ||  与えないで下さい。                  ΛΛ
 || ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて   \ (゚ー゚*) キホン。
 ||  ゴミが溜まったら削除が一番です。       ⊂⊂ |
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_      | ̄ ̄ ̄ ̄|
      (  ∧ ∧__ (   ∧ ∧__(   ∧ ∧     ̄ ̄ ̄
    ~(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は~い、先生。
      ~(_(   ,,)~(_(   ,,)~(_(   ,,)
        ~(___ノ  ~(___ノ   ~(___ノ


365:sage
08/10/05 02:43:53 GrFQDkj6
永瀬隼介「無人地帯」読んだ方おりませんか

366:名無しのオプ
08/10/05 10:35:41 UN9aNyNc
夏樹静子
天使が消えていく
三度目久しぶりに読み返した
ときどき無性に読みたくなる本


367:名無しのオプ
08/10/05 12:50:07 AmLpdw5k
>>360
だって事実だもん

368:名無しのオプ
08/10/05 17:54:21 fooYU8uR
>>365
今、手元にある。
8日から読む予定。
ちなみに今日は、大倉崇裕「生還」読んでる。

369: ◆XjFtIkbasQ
08/10/06 01:19:35 3o7rlglq
井上ひさし『十二人の手紙』(1978→1980、中公文庫)【7点】

書簡形式でつづった12人の物語+1。
ミステリー仕立ての物語もあるが、たいていは皮肉なオチでおわる。
短篇集自体の仕掛けについては某スレで言われていたので期待したけど、
ちょっと思っていたのとは違ったかな。
個々の物語はそれぞれ工夫があって楽しめた。

370: ◆XjFtIkbasQ
08/10/11 12:47:47 AMAkZNeW
小杉健治『原島弁護士の愛と悲しみ』(1986→1989、文春文庫)【6点】

表題作ほか「紅い記憶」「冬の死」「愛の軌跡」「牧原博士、最後の鑑定書」収録。

世評高い短篇集だけど、調書を多用した説明文の羅列にちょっと困った。
小説として面白くないし、個々の短篇のツイスト自体もひとひねり足りない。
この作者の小説はいくつか読んだけど、やはり長篇向きなのかな。

371:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/10/11 22:04:43 qWLOv/Yd
ローラン・トポール「幻の下宿人」を読んだ。
嘗ては、早川書房ブラックユーモア選集に収録されていた異色作。
この選集、読書人の間では論議が多いものであったが、
果たして現代において本作を「ブラックユーモア」と言うか否かは疑問な点もある。
(この事は同選集に収録された他作にも該当することであるが)
この点はともかくとして、サイコ・ミステリあるいはサイコ・ホラーとして読み、
(ラストをいかに読み解くかにより、この辺は変わって来るやに思う)
あるいは三人称で書かれた狂人の物語として見るとそれなりに面白いものはある。
何しろ主人公(トレルコフスキー)は、部屋探しだけのために会社に3日も年休を申請するDQN、
(どんな国、どんな時代でもNGな香具師かと思う)
文字どおり、おかしな奴がおかしな世界へじょじょに突入してゆく様が淡々と綴られてゆくのが、
恐く、この点で、より主人公の内面にアプローチ可能な一人称という形式をとらず、
あえて三人称という客観的視点を用いたことが成功しているやに思えるのだ。
そう、トレルコフスキーは、正にネット社会無き60年代の2ちゃんねらー(DQN&キティ)なの
やもしれぬ。

372:名無しのオプ
08/10/11 22:44:37 8HfmjZPF
ローラン・トポール「幻の下宿人」が国内作品とは知らなかったな。
いったい何を読んでいるんだかw

373:名無しのオプ
08/10/11 23:02:23 g5DvVurg
海外スレが読後感という荒らしコテによって潰されたからしょうがないんだよ。

374:名無しのオプ
08/10/11 23:06:32 8HfmjZPF
海外スレは既に立っているし、コテハン叩きは禁止なんだろ?
頭の悪いこと言ってないで謝罪のひとつもしたらどうだ?

375:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/10/12 12:14:58 Ca78Zf4q
「瞬間移動死体」西澤保彦(講談社)

生来の怠け者である中島は、売れっ子作家の妻に養って貰う生活に
満足していた。妻が禁断の言葉を口にするその時までは。全てを
投げ売って妻を殺す決意を固めた中島には、
完璧なアリバイの元に殺人を遂行する自信があった。何故なら―。

初西澤。瞬間移動という禁じ手を用いて書かれたSFミステリ。
以前「生ける屍の死」を読んだ時は今一ピンと来なかったが、これは
素直に楽しめた。あくまでも部分的な要素だからだろうかね。
移動出来るのは本人のみ、しかも裸で、代わりに目的地から出発地に
何かが運ばれてくるという独自の設定を使ってよく盲点を衝いている。

でも実は本作を読むに至った理由はミステリーとは別にあって、
それに関しちゃ不満が残った。
1、奥さんの描写がイマイチ
2、行為の描写が無い
3、過程が飛ばされている
他にもこういう要素があるのかな?

376:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/10/12 16:37:25 4l5PB7ll
講談社文芸文庫の梅崎春生「ボロ家の春秋」を読んだ。
50歳での早逝が惜しまれる才あった私小説作家であるが、
アンソロジイに収録されるミステリの著作もあり、純文学の作品集である本作にもその傾向は
覗われる。
大好評な全話講評逝ってみよう!!
「蜆」
(鳴く)蜆ネタでもっとホラー風に書ける話なのが惜しいと思うてしまうのは、
エンタメに毒された身ゆえだろうか・・・
「庭の眺め」
これはミステリ色が無い短めで典型的な私小説風作品。
隣家の古畑夫妻(大八郎&ネギ 注 任三郎ではない(w )の言い知れぬ存在感に
見られる人物描写の巧さ、
「・・まるで庭中が馬になったような感じ」等、この作者特有の表現力の面白さがコンパクトに表出
された佳作かと思う。
「黄色い日々」
これもサイコホラー風に書ける話とか思うてしまう。
「Sの背中」
これはフランス・サスペンス・ミステリ風に書ける作かも。
Sの背中の秘密は遂に明らかにされぬまま終わるのだが・・・
「ボロ家の春秋」
直木賞受賞作品にして作者の短編代表作。
通常は私小説風の評価しかされないが、借地・借家関係、不動産売買に関連する詐欺等の
法律ネタが絡むメーンストーリーであり、リーガル・サスペンスとしての観点から読み解くのも
面白いやもしれぬ。
「記憶」
人間の記憶をネタにしたサイコミステリ風とも読める一編。
タクシー運転手とのいざこざのエピをはじめ妙なスリルがある作である。
「凡人凡語」
妙な狂人も登場するし、クライムがあってもおかしくないワールドを描きながらも、
世間から隔絶した飄々とした主人公のキャラが「それを許さない」感があるのが、
いかにもこの作者らしいものがある。

377:名無しのオプ
08/10/12 18:17:35 IYyiOyI+
アホの下書き

378:名無しのオプ
08/10/12 18:26:00 RZN+RLU+
誰でも興味を持って、すぐ手に取るような本ではいろいろとマズいのだろう。

379:名無しのオプ
08/10/12 19:33:40 TwOa4kea
長いな
パッポンしようと思ったが
パーッと読む気もしない

380:名無しのオプ
08/10/13 02:55:13 W05Rq9+e
広い読書。
さすがは魔神さんだ。

381:名無しのオプ
08/10/13 08:49:56 CPHKSWIQ
ジョーカーゲーム 柳広司
あまり期待してなかったけど、面白くて一気に読んだ
結城魔王カッコよすぎ

382:名無しのオプ
08/10/13 08:51:43 odHvWMdH
>>377>>378
読後感だね。
激しく同意。

383:名無しのオプ
08/10/13 09:44:40 TU8AzXa7
コテハン叩きはやめろやクズ。

384:名無しのオプ
08/10/13 10:47:56 u9GEwaJZ
>>382
書斎さん、痛いところ突かれたねw


385:名無しのオプ
08/10/13 10:55:42 ES7Vy5QW
380のように尊敬されたいと思っていたんだろうけど、
ミス板で他ジャンルの本を読んだと自慢するのはあまりにも痛々しい行為だな。
普通の人は例えば純文学ならば文学板で語るしSFならばSF板で語る。
ミス板で他ジャンルの本についての感想書くのはあまりに自慢が見え透いて
軽蔑されるばかりだぜオッサンw

386:名無しのオプ
08/10/13 10:57:50 rooBU94H
SF板では最近漫画を読んだ話ばかり(しかも漫画でさえ中身には触れない)してるんだよね

387:名無しのオプ
08/10/13 13:05:27 c1dapg7g
>>385-386
パッポンでいいよあんなの。レスがもったいないからw

388:名無しのオプ
08/10/13 13:14:11 dAmEu5pF
>>385
俺今日図書館で「百年の孤独」借りてきた
読んだら感想書こうと思うがもちろんここではなく文学板に書く
当たり前の話だよね
ここへ書き込んで「お前らも純文学読め」なんてアホ丸出しの恥さらしなことはしませんw

389:名無しのオプ
08/10/13 13:37:02 odHvWMdH
書斎がやろうとしていることを理解してないアホばかりだな。
書斎はミステリとはいえないものをあえてミステリとして読むという試みなんだよ。
だからここでやる必然性がある。

>>388が凡庸な読書しかできないようなら、その感想をここに書き込む資格はないね。

390:名無しのオプ
08/10/13 13:40:32 MfxOtLYt
>>389
> ミステリとはいえないものをあえてミステリとして読む

別スレでも立ててやってくれ。

391:名無しのオプ
08/10/13 13:41:34 6jKGetN7
荒らしは言い訳もめちゃくちゃだなしかし


392:名無しのオプ
08/10/13 13:46:34 NhQqvTKY
ルールを守る気なんかサラサラないようだしね。

自分の書き込みは称賛されるだろう、と期待していた2ちゃんねるで
逆にボロクソに拙さを指摘されて、逆恨みに凝り固まっている男w

393:名無しのオプ
08/10/13 13:50:23 6jKGetN7
ミステリでないものミステリとして読む試みで書いた文章が

「ホラー風」「ミステリ色が強い」「サスペンス・・・」

があるっていってるだけの文章w
結局あれじゃんかミステリとして読む試みっていうのの正体はミステリとして読める部分を探してみた
っていうだけのことで、「ミステリとして読めます」って結論しかないじゃん。

そんなもんなあ感想スレに書く必然なんかどこにもないわ


394:名無しのオプ
08/10/13 13:50:51 NhQqvTKY
一応、マジレスしておくと、誰が書いているのか分らない2ちゃんでは
「書かれている内容」によってすべてが判断される。

称賛されるべき内容の書き込みならば、自分で名無しで誉めなくても
他の住人から自然と誉められるわけ。

嫌われ、馬鹿にされ、間違いだと嘲われるだけのレスには、それだけの
価値しかないということ。これは絶対の真理なんだよ。

395:名無しのオプ
08/10/13 13:54:49 FFlW5Vjf
スレチなレスして叩かれた。ふざけんな
って事か。おこちゃま丸出しですね。


禁断のパンダ 拓末司
白と黒 横溝正史

前者はこのミス大賞だとかで買った。料理好きだから夢中になって読めた。面白いね。ごちそうさま
白と黒は登場人物多くて読むのに時間かかった。ドロドロした昼ドラみたいな感じがたまらん

396:名無しのオプ
08/10/13 14:22:19 mdgc1dra
>>393
しかもそのことを最悪板だかで
「サスペンスなんて小説全般にあるからミステリーの専売じゃないだろ」
なんて突っ込まれたときわざわざそれをコピペしてきて
「そんなこと当たり前だ」
なんて言い返していたっけ。
だったらそれこそなんで「サスペンスがあるからミステリーとして読める」
なんて理由でここに書き込むんだかw

そのうえ名無しで
「凡庸な読書しかできないようなら、その感想をここに書き込む資格はない」
なんてバカなこと言ってるけど自分自身平板な読み方しかしていないことを理解していないしw


397:名無しのオプ
08/10/13 16:58:20 VaCgIOcK
いい加減スルーしろ

398: ◆XjFtIkbasQ
08/10/14 00:14:08 LvZZ/zuC
岩井志麻子『邪悪な花鳥風月』(2001→2004、集英社文庫)【7.5点】

女流作家が、マンションの隣に立つアパートの住人たちを題材にして書いた
連作短篇小説、といった体裁をとる「作中作」もの。

いずれも女の妄想を中心に描くが、岡山ものよりこわくてリアル。
第三章の「いずれ檸檬が月になり」はグロテスクで詩的な怖さ。

構成が折原一風だし解説が千街晶之なので、そっち系の真相かなと期待した。


399:名無しのオプ
08/10/18 14:23:38 2aXHIXwE
>>398
おまいもうやめろよ。
園児の感想にすら劣るぞ。

400:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/10/18 14:46:04 Py3REw0n
田村隆一「インド酔夢行」を読んだ。講談社から久々の新装刊行。
日本で何度かあったインドブームのうち70年代から80年代にかけてよく読まれた1冊である。
アガサ作品の翻訳でミスオタにもおなじみの詩人(このことを念頭に置いて読むと、
列車で乗り合わせたフォーサイス読者よりもアガサ読者に肩入れする様が微笑ましく、
「ネパール酔夢行」の終盤で著者がアガサ作品的シチュエーションを夢想する様も面白く読める)
による70年代後半の2度のインド行、ネパール行を収録した、当時としては十分に冒険の名に
値する読み物であると言い得る。
日本のタゴール(?)を称することにし、「インド匂い」の世界へと入ってゆく著者。
文中、20年代後半の米軍大佐の著書が引用され、50年近く経ても(70年代)も不変なインド
への驚嘆が記されているが、近年経済発展が著しく「BRICS」の一角を締め、インド数学等の
教育面も注目されているとはいえ、インドの一般社会(特に庶民レベル)はひょっとして現代でも
そうは変わらないのではないか?
少なくとも、90年代に遠藤周作氏の「深い河」に描かれたインドと本作で詩人が描くインドには
大きな差や変化は感じないのである。

401:名無しのオプ
08/10/18 14:56:14 jOlMEXSH
言われてもわからないバカw

402:名無しのオプ
08/10/18 14:57:46 cFRyBEkK
>>399>>401
書斎だね。
激しく同意。

403:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/10/18 17:05:18 g15bmCsw
「浮遊封館」門前典之(原書房)

ハイジャックされ墜落した飛行機から消えた130人の乗客。
施設から半分ずつ消えてゆく新興宗教の信者たち。
行方不明になる身元不明死体。

日本各地で起きたこれら不可解な事象の数々の一端を知らされた私立探偵蜘蛛手は、嬉々として捜査に乗り出すのだが、真相は
彼をも震撼させるものだった―。

「死の命題」はちょっと造り過ぎて蛇足な部分もあったが、今回は
そういったことは感じずに読めた。本作の見所は大量の人間消失という
途方も無い謎をどう処理するのかという点だと思っていたが、
これに関しては2つ不満があった。

1つ目は、中盤で真相に気付いてしまう点。流石に“あれ”を書いたら
まずいでしょう……と思っていたら本スレで序盤にもっとあからさまな
記述があると知らされ呆然。恥ずかしながら完全に流し読みしていた。
伏線としてはあまりに大胆不適(気付かなかったわけだけどw)。
ただ、最初に指摘したものとは微妙に異なる観点のものなので、
指摘自体は有効かと考える(それでもわざと気付かせてる可能性は
あるけど)。

2つ目は、真相自体が今一つかなと思われる点。これがサイコサスペンス
とかなら全然ありだと思うが、こと本格としてみた場合、舞台装置に
寄りかかっているのではないかと感じた。

結局、読後一番の見所だと思ったのは中盤の雪密室トリックであった。
これは寡聞にして類例が思い浮かばない。見事だと思う。

404:名無しのオプ
08/10/18 23:45:25 2aXHIXwE
読後感は無駄に長い感想文をいい加減やめろ。
スレ容量を潰すな。

405:名無しのオプ
08/10/19 00:12:12 nekGhewd
馬のほうがダラダラ長いし
しかもミステリー以外のものを
サスペンスがあるからとかいう噴飯ものの理由で
ここに書き込んでいる
むしろ馬が出て行くべき

406:名無しのオプ
08/10/19 00:29:46 MmYT2q4o
>>405 同意 書斎は、なぜ自分がつまはじきなのか考えろ。

407:名無しのオプ
08/10/19 00:35:58 MmYT2q4o
読後感=普通のコテハン

書斎馬=荒らし・汚物

                    以 上               

408:名無しのオプ
08/10/19 08:25:08 T11A3Hlp
書斎が凄まじいクソなだけで読後感もクソレベル

409:名無しのオプ
08/10/19 09:10:10 7dlPXyzs
読後感は普通に感想書いてるだけだろ
ウザイけど
書斎は板違いにデタラメにパクリに自演
どうしようもないクソ

410:名無しのオプ
08/10/19 10:54:53 yT5jLMsf
読後感はコテ外せばスレに溶け込んで分からなくなる。
馬のアレはコテ外しても悪臭が漂うからかぐに分かる。

411:名無しのオプ
08/10/19 15:29:57 RtXu5P63
ようするに毒にも薬にもならない読後感の感想なぞ書き込まれる意味すらないということか。
比べて書斎は個性際立ち匿名掲示板での感想発表には大きな意味があるな。

412:名無しのオプ
08/10/19 15:33:34 n39wctc7
火車読みましたよ
まぁ面白いですが絶賛されるほどじゃないですね。
宮部みゆきの代表作みたいですが他の作品を読みたくなる感じはしませんでした。

413:名無しのオプ
08/10/19 15:42:04 MfJ1WqVD
宮部みゆきは人によって「一番好きな作品」が異なるみたいね。
人気高いのは「火車」だけど、自分は「龍は眠る」が一番好きだな。

414:名無しのオプ
08/10/19 18:48:42 bDntTmIN
>>411
悪臭を個性と言い切るお前は
粉ミルクの中のメラニンを特別な添加物と言い出すんだろうなw

415:名無しのオプ
08/10/20 22:06:58 AYvcPbZb
 プルプル  ____   ブリブリブリィッ!     プーーン        .\
      /不能変態\  ビチビチィッ     ∞~~~      ままー
  //  / ⌒ ⌒  ミミヽ ヽヽ              また あの糞ジジイ
 //  /‐―◎-◎―一ミミミγ ⌒  ⌒ ヽヽ           .はだかで
((   (●⌒)(_ _)(⌒●  6)"⌒γ"⌒`ヽヽヽ            うんこ
// /^(.^<ロロロロロロフ^(∴  )⌒ヽミ彡',', 巛 ヘ M//  ~~  .してるよ
( (','ミ(u ヘnmmノu u J/ ξミ',')    ミ彡 。)ニヽ Σ          /
\. \(ゞ_`u^U`-J___ノ',',',', /ミ)','  ',',','  ノ 人;ヘ
 〔 〔  ШШ⌒゙/^ШШ彡 /ミγ 彡,',','巛 ノ ノ ;;;;;;;;)         . \
  ゝゝ ゞ、____人__ノミ● 〉ミ',', 彡/// ;;;;;;;;;;;;)    相手しちゃ
  ( ( ((⌒)','\__','ミ巛彡',',',_(',',(⌒)',',) ) ) ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)    だめよ!
   ヽヽ ヽ',ミ巛',) .ゞ、_巛',_',_',ヘ',彡巛ミ) ) ) ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)       /
    ノノ γ',ミミ',',) ) ) ニ ニ ノ ノ  ノ',',彡',') ) ) ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)
   (( (ccc0O_)ノ ノ   ( ( (O0ooo',') ) ) ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)


416: ◆XjFtIkbasQ
08/10/21 01:38:47 fAj+WydZ
梓崎優「砂漠を走る船の道」(短篇、2008)【8.5点】

第5回ミステリーズ!新人賞受賞作。
サハラ砂漠の「塩の道」を行き来するキャラバンでの殺人事件。
小説としての「語彙」・書き込みがやや足りない気はするが、
舞台と結びついた殺人の動機や真相(例の+αを含む)には思わず膝を打った。

市井豊「聴き屋の芸術学部祭」(短篇、2008)【7.5点】

同佳作受賞。芸術系大学の学祭での殺人事件。
探偵役が聞き込むんじゃなくて勝手に情報が集まってくる設定は新鮮。
背後霊キャラの先輩女性は、某AA(なんであたしここにいるんですか?)を
髣髴させる。ロジックもやや強引だが、舞台やキャラの雰囲気とマッチしている。

417:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/10/26 11:08:31 4K6cZVho
井上章一「日本に古代はあったのか」を読んだ。
結論から言えば、日本に古代という時代区分(通常は平安時代までを指す)は存在しなかった
というアピールを書いた学会は勿論、一般社会の常識でも一見トンデモ・ミステリ風でありながら
真面目な歴史読物である。
関東が中心を成す鎌倉時代や江戸時代を肯定的に捉え、関西(=京都中心)の公家の時代等
を否定的に見るスタンスを関東史観(関西出身の国民作家による司馬史観、駐日大使であり
歴史家でもあったライシャワー氏の説もこれにとらわれていたとする)
に過ぎないとして批判の目を向ける姿勢は面白く、宮崎市定、内藤湖南等の京都の歴史学から
ユーラシア大陸全般に及ぶ時代区分論紹介もスケール大でそれなりに読物としては楽しいもの
はあるのだが、結局、読みながら、そして読み終えて門外漢の念頭に去来するのは
「そこまで国ごとの時代区分に拘ってどうするねん」という感だったりする。
極論から言えば、国の数だけそのヒストリーに対応した時代区分があっても差し支えないのでは
ないだろうか?
なぜに、封建制(土地を恩給とした主従関係の成立と定義される)等のスケールを当て込み、
統一化を図る必然性があるのであろうか。

418:名無し
08/10/27 20:57:24 Suiv2wSs
「川田亜子真相究明まとめサイト」は…?

ZARDの坂井泉水の一周忌に自殺してるよな。亜子はZARDのファンって
ことないか?(26日慶応病院の一階スロープから落下。27日15時10分?死亡)

病院の一階スロープから自殺なんて考えられないし、そもそも病院は弱っている
人を相手にしてるんだからスロープから落ちる確率は限りなく0だろ。これ
だって相当怪しい。松岡農林水産大臣も27日か28日に自殺してるし。
意味ない同時攻撃である個人に圧力かけるなんてこと考えられないか?
以前ハロプロの安倍なつみが交通事故起こしたほぼ同時刻?にライダーの
阿部ノリックが事故死したし、その数ヶ月前に吉沢の弟が謎の事故死が
あった。後藤まきの弟も捕まったり(盗みをする環境を作り、最後は本人
にやらせる。もちろん逮捕、報道されることを前提として?)したり、
他にも名前を売るためかもしれないが、数多くのスキャンダル。
悪魔になったってフレーズがあるが、仕事をもらう変わりに、闇組織から
何かやらされたってことはないか?

テレビと闇組織って、つながりがあるからな。吉沢の弟が死んだ後、吉沢に
意味を持たせてテレビ出演を多くする。墓みたいな死や事故を連想させる
クイズなんかがまた<偶然>出題されるとか。そう言えば、事故後吉沢が
新幹線物語(2時間3部構成?)みたいなのに出てたが、彼女が出てないドラマ
に彼女の弟の名前、こうた?って名前のキャラクターが出てきた。これなんて
テレビ局は分かってるんだから名前くらい変更できるだろ。
公共の電波って威力あるからな。ひとつの出来事で多くの人に圧力をかける
ことができる。もちろん<偶然>って逃げれるレベルで。
それは素人の考え。殺人事件だと警察が本腰を入れてくる。つまりリスクが
高まるわけだ。自殺にしとけば、警察は対して人数を避けてこない。証拠が
なければ、そんなもんだ。偶然とかあいまいにするのがプロの世界。


419:名無し
08/10/27 20:58:20 Suiv2wSs
「川田亜子真相究明まとめサイト」は…?

東京都済生会中央病院で2007年5月28日死亡した、看護師高橋愛依さんの
過労死が17日、認定された。

モーニング娘。の高橋愛と漢字違いの同じ名前か?
2007年5月28日と言えば、松岡農林水産大臣が議員宿舎で自殺し、慶応大学
病院に運ばれ死亡した日だな。前日にZARDの坂井泉水も同じ病院で
死んでいる。何か関連があるかもね。まあ<たかはし あい>って日本に
一番いそうな名前だが・・・・

高橋愛の所属しているハロプロは、吉澤の弟の交通事故、後藤の弟の逮捕、
恋愛スキャンダル等が連発している。それだけに、もしかして関連がと思っ
ちゃうんだよな。

真実+韓国の自殺がまだあったな。うっかりしてた。

崔真実(チェ・ジンシル) 10月2日(名前が真実)
チャン・チェウォン    10月3日(真実ゲーム+オカマ)
キム・ジフ        10月6日(真実ゲーム+オカマ)

これに加勢大周と巨人と覚せい剤が絡んでくるから複雑だな。

加勢大周
昼ドラの主役の名前が真実、加勢の役も真二も発音が真実っぽい。覚せい剤
で逮捕。

巨人  
チェ・ジンシルの元夫が巨人で活躍した趙 成珉。
巨人軍イ・スンヨプ選手の 代理人を務めていたキム・キ ジュ被告が 覚せい
剤取締法違反の疑いで逮捕。


420:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/11/03 20:41:57 wVzVHrrT
法月綸太郎「しらみつぶしの時計」を読んだ。
では、大好評につき収録作品全話講評逝ってみよう!
「使用中」
作中でも話題に挙がっているエリン(ETVの日本語講座の可愛い子ちゃんではない(w )の
「決断の時」をノリリン流に書くと「こうなる」というリドル・ストーリー。
平日の日中は人気が少ない駅ビルショッピングプラザの公衆トイレという事件現場設定は
目の付け所に面白いものがあるのだが、文字どおり雪隠詰め(このワードは冒頭に注あり)に
至る経緯が無理有り過ぎ、
ウェートレスの作家殺害がリアリティとまで言わぬまでも、あまりに説得力を欠くのである。
「ダブルプレイ」
交換殺人ネタだが、御都合主義による創り過ぎが目立ち過ぎで途中から嫌になる面がある。
ファムファタールな主人公の妻にも陥穽があったというオチにした方が、やはり面白いであろう。
「素人芸」
腹話術人形という小道具、屋根裏に死体を隠すという乱歩風展開等、スリリングな設定なのだが、
実は警官のひとりが腹話術の心得があったというオチは今ひとつ乗れないものがあった。
「盗まれた手紙」
意外やエドガーの著名な短篇に通じる要素は無く、南京錠と状箱を巡る論理的なトリックが
読ませ所となっている。エルの初期国名シリーズ等が好きな向きには推せる作かモナー。
「イン・メモリアル」
コメントの要もないかもしれぬS・S。
もう少しボリュームがあれば不気味で奇妙なムードが盛り上がったのではないかと惜しまれる作。
「猫の巡礼」
都筑道夫好きな作者だけあって、ミッチーが多く書いた現代怪談を彷彿とさせる作。
ただし、作者の猫好きはビビッドに伝わって来るものの、オチ無しは頂けないものがある。
果たしてミッチーならどんなオチをつけたであろうか?

421:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/11/03 20:42:34 wVzVHrrT
「四色問題」
これは「退職刑事」のパスティーシュ。
ただし出来栄えは原典の初期には遠く及ばず。
凝り過ぎたダイイング・メッセージねた(心電図検査絡み)展開のため御都合主義に走り、
さすがに無理が来ているという感が強い。
最後の詰めも容疑者をマークしていればOKってのは、謎解きミステリとしては弱過ぎ。
「幽霊をやとった女」
これはカート・キャノンならぬクォート・ギャロン・シリーズのパスティーシュ。
面白いし、良く出来ており、タイトルもトリック・真相含みでいかしている。
やはり、この作家の特質はハードボイルドにあるのではないか。
「しらみつぶしの時計」
表題作にして、まさにLogic(これもネタばれ気味かモナー(w )を楽しむべき作だが、
あまりに凝り過ぎてエンタメとしては問題大有り。
「トゥ・オブ・アス」
あとがきによれば、デビュー前習作でありボーナストラックとして収録されたものゆえ、
仕方ない面もあろうが、最後のドンデン返しが見え見えの展開(弟が兄の死を看取るシーン)
が萎える。今は悠々と探偵法月談を綴るノリリンもこんな程度の「もの」を書いていた時代も
あったのかと思うと、逆に感慨深いものはある。

422:名無しのオプ
08/11/04 01:11:05 Ddt+TDbe
本物の本読みなら、余計な前置きはしないものさ。

423:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/11/08 12:48:05 AhGwAmk4
大藪春彦「殺し屋たちの烙印」を読んだ。
嘗て初期短篇集シリーズの1冊として刊行されていた再刊。
8編を収録したものだが、初期作ということもあって、極めて妙な表現ではあるが
この板で紹介してもおかしくないようなミステリ色が濃い作(「牝にむらがる」)、
J・H・チェイス風のファム・ファタールもの、警察小説風の作(「黄金の謀略」)等
大藪作品としては異色なものが多い。
好評につき、例によって収録作品全話講評逝ってみよう!!
・「殺し屋誕生」
Gsの住み込みで働くバイクキティな三流大学(夜間部)生が、偶然に犯罪の現場を目撃、
銃を手にし、悪と殺しの世界へと入ってゆくという、これは典型的な大藪ワールド。
後の大藪アクション小説の冒頭のみ読まされた感があり、欲求不満気味となるのが難か。
・「黄金の謀略」
大藪氏が好んで自作の舞台にした横浜港を舞台にした作で、
主人公が気骨がある若き警察キャリアというのが珍しい。
痛快アクションを期待していると、政府絡みの謀略の前に全て真実は抹消されるビターな
結末、短い作ながら読み応えはあり。
・「歯には歯を」
暗い情念を秘めた平凡なリーマンがトラブルに巻き込まれた末、銃を手にしたことから破滅へ
向かい突っ走る。
後の「蘇える金狼」や「凶銃ルーガー08」等の代表作を想起させるテーストにして、
大藪ワールドではおなじみ新宿戦争小説にして大藪流男の生き様・死に様を
描き切った佳作である。

424:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/11/08 12:48:57 AhGwAmk4
・「苦い罠」
後の「探偵事務所23」を想起させる作で軽快に読み飛ばせる通俗ハードボイルド小説の魅力
に富む。
主人公はみずから敵を蜂の巣にはせず「用心棒」あるいは「荒野の用心棒」風に仕掛けて
同様な結果に導く。所長のピンハネ(手付け50万を5万しか渡さず)は酷すぎ(w

・「迷い犬」
20万円の謝礼を出すという迷い犬を広告に隠された謎とは・・・
犬好きには厳しいトリック(犬の腹を切開してダイヤを埋め込む)だが、
畳み掛けるようなテンポで読ませる私立探偵小説、「苦い罠」よりはヘビーなタッチである。
・「乳房に拳銃」
金持ちの女房に養われている駄目男(元銃砲店経営者)が主人公という大藪作品には珍しい
設定。異色作として面白いのだが、なんかヤリマンで高慢な面があるとはいえ、
逆襲され惨殺されてしまう嫁の方にも理がある感がしてしまい。
ラストには爽快感ではなくして残酷さを感じてまう。
・「女猫」
J・H・チェイス風の悪女もの。
後の長篇作品では間違いなく殺されてしまうタイプのヒロインだが、
主人公はフルボッコにされ、
「女」という存在の不可思議さを示唆した文学的とも言い得る締めが大藪的でなく、
かえって強烈な印象を残す。
・「牝にむらがる」
大企業ワンマン社長の若妻にむらがる男たちの物語という、見も蓋もないタイトルそのままな
ストーリーなのだが、本作もJ・H・チェイス風の悪女もののテースト、社長謀殺のトリック、
そしてラストに至る意外な展開等、読ませ所満載で推せる作に仕上がっている。

425:名無しのオプ
08/11/10 03:00:48 yCggGgRh
宮部みゆき『理由』

ずっと読まず嫌いだった宮部みゆきを初めて読んだ。
最初読みにくかったけどあれだね、進行がバキなんだね。
それがわかってからは、すっと読めるようになった。


426:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/11/11 18:22:19 asgMQrfl
「葉隠三百年の陰謀」井沢元彦(徳間書店)

時は江戸時代末期。佐賀藩主鍋島斉正の寝所に巨大な猫が現れ、
宿直の侍を噛み殺し、呪いの言葉を吐いて消えたという。
斉正は藩内きっての俊英大隈八太郎を呼び事態の究明を命じた。
八太郎は同志達の力を借りて怪異に立ち向かうが、その過程で
次第に明らかになっていく佐賀藩の成り立ちが八太郎の信念を
揺さぶることになる―。

「暗鬼」を読んだ時にも思ったけど、正直キャラクターや文章は
あんまり大したことない。トリックも見当が付く。ただ、本作の凄い所は
「戦国」「化け猫」「幕末」と佐賀にスポットライトが当たる時期や
伝承を自然な形で結び付けてストーリーを作っている所だろう。
それが探偵役の積極的な介入理由に繋がっていくのも巧い。

尚、史実の誤りが数箇所あると思われるので以下に指摘しておく。
・沖田畷合戦で龍造寺隆信の首級を挙げたのは川上忠智ではなく
 息子の忠堅
・佐賀藩の藩校は明倫館ではなく弘道館
・方広寺銘鐘に記されているのは「右僕射徳川家康」ではなく
 「右僕射源朝臣」

427:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/11/11 20:15:53 asgMQrfl
「偽証」小杉健治(中央公論社)

短編集。久々某スレからのセレクト。
初ケンジ・コスギだったが……うーん。7~80点ぐらいのが
並んでる感じ。二転三転するプロットは良いのだが、後出しが
あったりしてミステリーとして詰めが甘い。もっと丁寧に書いて
欲しかった。発表されたのは80年代半ばで、新本格作品群に混じると
やはり見劣りする。

ベストは最後の「絵の証言」。前述した欠点をストーリーが割と
誤魔化していたので。次点は「騙し絵」。これなんか本当惜しいねえ。

ま、弁護士作家それも国内の人は詰まらないだろうという
偏見を壊してくれたのは確か。

428:名無しのオプ
08/11/11 22:36:25 loBP/SQa
>>426
井沢元彦の歴史ミステリーって、結構間違いがあるよね。
何の作品かは忘れたけど、太平洋戦争前の設定なのに
内田百閒に対して「あの『阿房列車』の」と言うシーンがあった。
『阿房列車』は戦後の作品だっての。

429:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/11/12 20:21:34 wn9d3o/G
「肺魚楼の夜」谺健二(光文社)

大震災を耐え抜いた古い洋館・冬景楼から意識不明の女性が救出された。
通報者によると、タイムスリップから帰ってきたら物音がしたので
階下に向かうと、巨大な肺魚が被害者にのしかかり胸ビレで
首を絞めていたという。到底受け入れられない証言に警察は自殺未遂との
判断を下すが、通報者は館に住む老婦人の世話をしていた
NPOの事務所に居座ってしまう。これに困った責任者は私立探偵有季に
調査を依頼する。

ある大学のセンセが「阪神大震災が貴志祐介を生んだ」と言ってたけど、
この人はモロやね。それしか舞台に選んでない。そういや未だに
「赫い月照」のラストの謎が解けないんですが……。
まあともかく、今回は壁の中に棲む人喰い怪魚と証拠写真付き
タイムスリップの謎がメインか。いやー 単純ながら中々巧い手だと
思ったね。手掛りのばら撒き方も、ある場面が全く違ったものになるという展開も、
終盤アンフェアだとかちぐはぐだとか思えた部分がしっかり嵌るのも
良かった。衝撃度は「赫」に劣るかも知れないが完成度は上だろう。

疑問点をいくつか。
・(メル欄)はアンフェア
・手紙で菜津の紹介をスルーしたのは?
・46ページの嘘
・いつも帰ってる地元に近づくのが緊張するわけない
・訪ねて行ったなら名刺を渡したはずでは?

後、失神した女子高生とタクシーに乗ったら通報の危険がw。
でも歩いてたら尚怪しいし……悩ましい問題だ。

430:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/11/13 18:35:58 srPso2+Y
「告白」湊かなえ(双葉社)

ある中学校で起きた事件を巡って展開していく連作短編集。
ミス板でやたらめったら評判の良いかなえちゃんですが、デビュー作で
この盛り上がりは「天使のナイフ」以来じゃないですか?

冒頭いきなり青木さやかのネタが始まったんでどうしようかと
思いましたが、1編読み終えるとああ、こんな感じか……と。
で、読み進めていったのですが、うーん、これを良く使い切ったとみるか、
芸域が狭いとみるかは意見の別れる所ではないでしょうか。自分としては、
××××××の精一杯の所なのかなと感じました。
後、(メル欄)について理由が示されていない点が気になりました。
本格では無いのでフェアかどうかは評価の指針にはなりませんけど、
すっ飛ばして良いわけではありませんから。

1400+税金払って買う程では無いというのが結論です。

431:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/11/15 13:02:29 YhP+TS35
蔵前仁一「シベリア鉄道9300キロ」を読んだ。
写真満載の鉄道紀行だが、現代における冒険談としても読める。
著者は実績(実体験・著作数共に)がある旅行家だが、インテリ(慶応・法政治学科卒)だけ
あって、念願のシベリア鉄道に乗っても舞い上がり美化することなく、
クールな観察者の視点を失わない何でも見て野郎なのが、
文章も信頼感ある読み応えあるものにしている。
シベリア鉄道(この正確な定義は判然としない旨があとがきに記されているが)内が紀行の
大部分であるせいもあるが、ヨメと同行の旅というせいもあってか、美形のロシア娘に触れた記述
はあってもポートグラフィは無し、「旅」のお楽しみである目の保養の面は皆無なのが残念だが、
ユーモアを散りばめた巧みな描写で倍のボリュームがあっても楽しめそうな書ではある。
著者がセレクトしたシベリア鉄道車窓ベスト10の上位4位までが東シベリアと中央シベリアなのが、
この鉄道旅行の肝を端的に象徴しているようで面白い。

432:名無しのオプ
08/11/15 16:57:27 2t0VUUii
>>431
簡にして要を得た素晴らしい論考だね。
スレ全体を引き締めているよ。

433:名無しのオプ
08/11/15 19:06:45 fW5a8SNc
>>431正直ミステリと関係のない本の書評なら別のとこでやってもらいたい

434:名無しのオプ
08/11/15 20:36:52 pVIxYTMr
>>431
朝鮮通信使、金仁謙の著書『日東壮遊歌』

●1764年1月22日 大阪
100万軒はあると思われる家の全ては「瓦の屋根」だ。凄い。
大阪の富豪の家は「朝鮮の最大の豪邸」の10倍以上の広さで、
銅の屋根で、黄金の内装である。 この贅沢さは異常だ。
都市の大きさは約40kmもあり、その全てが繁栄している。信じられない。
中国の伝説に出てくる楽園とは、本当は大阪の事だった。
世界に、このように素晴らしい都市が他にあるとは思えない。
ソウルの繁華街の10000倍の発展だ。
北京を見た通訳が通信使にいるが、「北京の繁栄も大阪には負ける」
と言っている。
穢れた愚かな血を持つ、獣のような人間が中国の周の時代に、この土地にやってきた。
そして2000年の間、平和に繁栄し、一つの姓(つまり天皇家)を存続させている。
嘆かわしく、恨めしい。

●1764年1月28日 京都
街の繁栄では大阪には及ばない。
しかし倭王(天皇)が住む都であり、とても贅沢な都市だ。
山の姿は勇壮、川は平野を巡って流れ、肥沃な農地が無限に広がっている。
この豊かな楽園を倭人が所有しているのだ。
悔しい。 「帝」や「天皇」を自称し、子や孫にまで伝えられるのだ。
悔しい。 この犬のような倭人を全て掃討したい。
この土地を朝鮮の領土にして、朝鮮王の徳で礼節の国にしたい。



435:名無しのオプ
08/11/15 20:37:44 pVIxYTMr
●1764年2月3日 名古屋
街の繁栄、美しさは大阪と同じだ。 凄い。
自然の美しさ、人口の多さ、土地の豊かさ、家屋の贅沢さ…この旅で最高だ。
中原(中国の中心地)にも無い風景だ。
朝鮮の都も立派だが、名古屋と比べると、とても寂しい。
人々の美しさも最高だ。
特に女性が美しい。 美しすぎる。 あれが人間だろうか?
「楊貴妃が最高の美人だ」と言われているが、名古屋の女性と比べれば、
美しさを失うだろう。
(帰路にて)
名古屋の美人が道を歩く我々を見ている。
我々の一員は、名古屋の美人を一人も見逃さないように、
頭を左右に必死に動かしている。

●1764年2月16日 江戸(東京)
左側には家が連なり、右側には海が広がっている。
山は全く見えず、肥沃な土地が無限に広がっている。
楼閣や屋敷の贅沢さ、、人々の賑わい、男女の華やかさ、城壁の美しさ、橋や船…。
全てが大阪や京都より三倍は優っている。
この素晴らしさを文章で表現する事は、私の才能では不可能だ。
女性の美しさと華やかさは名古屋と同じだ。

436:名無しのオプ
08/11/15 21:43:50 yOV7euKj
>>431
これはひどい
こんな下書き、言葉の暴力だ

437:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/11/16 16:12:02 sYNgHhlQ
柴田錬三郎選集第15巻初期短篇集を紐解く。
直木賞受賞作「イエスの裔」と芥川賞候補作「デスマスク」を読むがためである。
眠狂四郎シリーズ等を読んでいる向きにはこの著者のミステリ仕立ての巧みな物語作りは
よく知られたところかと思うが、上記2作もミステリタッチ、しかしながらどこか斜に構えた筆使い、
緩いテンポ等、後年の稀代のストーリーテラーの作とは思えない読み難さがある。
前者は、義理の娘(実妹の子の孫)を殺害した老人の動機解明を軸にした謎解きを
犯人である老人の幼友達、古い知己である作家、ガイシャである娘の情夫の3人の独白から
試みるスタイル、ただし、真の主人公である老人自身の語りが無いため、謎解きは不十分に
終わる感は否めない。
タイトルに即し、イエス裔ゆえ老人は殺人を犯したのだとバイブルの基本知識を欠く者
が多数なミスオタに読解出来るかどうか・・・
後者は、作品スタイルは類似したものがあり、自殺したデガダンな評論家の死者の視点をまじえ、
DVの被害者であった彼の妻、愛人の若い娘、友人の編集者の独白を通じ、人間の真情を探らんとした作、
アホなミスオタにこの作の奥底に流れるある時代のデガダンスを読み取れるか否か。

438:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/11/21 17:07:49 lwNHaTXb
「崖の館」佐々木丸美(講談社)

資産家の伯母が住む館を訪ねた6人の従兄妹達。それは毎年の恒例行事
であり、ほとんどが成人の彼等もこの時ばかりは伯母の子供の様にして
生活をするのだった。しかし、初日の夜、廊下に飾られていた絵画の
一つが消え、更に翌朝、従兄妹の一人が施錠された自室から消え失せた。
皆の捜索の末彼女が見つかったのは、2年前謎の死を遂げた伯母の
養女が使っていた開かずの部屋だった……。従兄妹の一人が
彼女の死は殺人だったと言い始める。遺された日記帳に書かれている
真実とは―?

「雪の断章」がミステリーじゃなかったんで止めた過去があり
今度はこちらを。
最初は文章がぎこちなく、展開も唐突に感じて読み通すのは骨だと
思っていたが、段々気にならなくなった。プロパー外の作家ではあるが、
真っ当な本格CCに仕上がっており、密室間の移動等を含む
複数のトリックや、犯人当ての手掛りは中々巧くて納得の行くものだった。

新本格以前(1977)にこういう吹雪の館が舞台という海外古典的な
本格ミステリが書かれていたんだねぇ。

439:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/11/21 17:27:52 lwNHaTXb
「龍神池の小さな死体」梶龍雄(講談社)

関東大学工学部教授の仲城は先日没した母親が言い残した言葉が
気にかかり調査を始める。その言葉とは「弟は殺された」
というものだった。弟の秀二は戦時中疎開先の村で溺死した
と伝えられていた。休暇を取った仲城は当時の秀二の友達から話を聞き、
現地の村へ赴くのだが、そこには思いもしない落とし穴が
口を開けていた……。

クリスティを連想する様な過去の事件に纏わる本格ミステリですが、
やがてそれに現在の事件が加わり更に読み進めていく内に
色々な事実がガラリと違った色彩を帯びてくる様子は素晴らしい
……と言いたいのですが、どうも有り得ない偶然があったりして
当てはめが巧くないです。
伏線の妙もあり、まとめ方も良いだけに残念でした。
後、229ページのセリフは言った端から矛盾してます。

この作家にしては中レベルでしょうか。特にお薦めはしません。

440:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
08/11/22 21:04:13 KWmyPArg
大藪春彦「最後の銃声」を読んだ。
全7作を収録。引き続き全話講評逝ってみよう!!
・「最後の銃声」
主人公の逆襲、リベンジ終了まで一気に読ませる大藪アクション小説の典型。
・「流れ者」
目的のためなら素直な若い女の子を欺くことも躊躇しない非情の流れ者のアクション談。
エスカーレートしてゆくアクションが堪能出来る一編。
・「今日もこの街で」
主人公の粋な一言で締める、これも壮絶なアクション小説である。
・「屍を越えて」
堅気の大学生が主人公、しかも大藪的悪霊化(破壊者たる)しないという意味では異色な作。
往年の日活アクション映画が如きハッピー・エンディングが、大藪作品としては意外感大。
・「廃銃」
覆面捜査官もの。それなりに楽しめるが、主人公設定のため破壊度が抑え目なのが不満点か。
・「暗い春」
「屍を・・」と同様に大学生が主人公だが、こちらは早大生時代の作者を想起させるような銃の魔力
と暗い情念に取りつかれたような主人公で大藪青春小説の代表作と言うてよい出来栄え、
本書中の一押し作品。
・「怒りの航跡」
「野獣死すべし」を想起させる冒頭、非情のサクセスストーリーで読ませるものがある。

441:名無しのオプ
08/11/22 22:42:41 GkdxJnOC
読後感うぜー。
書斎はいつもながらご苦労様です。

442:名無しのオプ
08/11/22 23:15:01 qTOcNJQe
確かに馬公は相変わらず内容のないゴミ長文を垂れ流して・・・
ご苦労さんだよなw

443:名無しのオプ
08/11/22 23:36:19 kp3phcfz
読後感のレスは、適度に空行が入っているので読みやすく、
気がつくと最後まで読んでしまっていることが多いな。

書斎魔神のレスは、空行が無くてグチャグチャって書かれているので、
目に入った瞬間に読む気が失せる。

444:名無しのオプ
08/11/23 00:41:20 q5AI8LmQ
>>443

> 読後感のレスは、適度に空行が入っているので読みやすく、
> 気がつくと最後まで読んでしまっていることが多いな。

> 書斎魔神のレスは、空行が無くてグチャグチャって書かれているので、
> 目に入った瞬間に読む気が失せる。
どう考えも同一人物だろ

445:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/11/25 02:07:22 lbx6RJ1u
「三百年のベール」南條範夫(批評社)

時は明治半ば。静岡県庁に勤める平岡素一郎は知り合いから借りた
徳川家康に関する歴史書の記述の中に矛盾する箇所を発見する。
その時抱いた疑問がある会食の席で聞かされた話と相まって
平岡は途方も無い仮説を立てるに至る―。

歴史ミステリーです。
徳川家康の生涯にスポットを当てた時点でハードルはかなり高いのですが、
流石は有名歴史作家、歴史書や言い伝え等から抽出した一つ一つは
けして大きくとも言える矛盾点を汲み上げて超有名人の生涯に大胆な
奇想を展開させています。ある種の思想性は感じるものの、無理に
そっちに引っ張っているという印象は受けませんし、割とお薦めです。

隠蔽工作が甘いのは御愛敬です。

446:名無しのオプ
08/12/03 17:15:12 RdXmtONL
てかうだうだ文句言ってるやつよりもコテつけて書評書いてるやつの方がはるかに意義があるよ。
嫌なやつはわざわざコテにしてくれてるんだからNGにすればいいのに。

447:名無しのオプ
08/12/03 22:07:59 t7yzD9Nc


448:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/12/06 21:56:40 sXVqK7iK
「十三回忌」小島正樹(原書房)

静岡の片田舎に君臨する大資産家宇津城家に取り憑いた恐ろしい呪い。
当主の2人の妻は同月同日、次々に変死を遂げ、後に死んだ妻の
一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌に合わせて人が死んでいく。
しかもそれぞれの死体は不可解で残酷な様相を呈していた……。

島荘の腰ギンがコネで出しやがってとやっかんでいたところ、
フィニッシング・ストロークものとして優れているという評判を受けて
読んでみた次第。
いや、面白かったよ。うん、いいじゃんこれ。

被害者の数が多く、しかもそれぞれの事件に様々な謎が散りばめられて
いるというこのサービス精神が泣かせるじゃありませんか。
具体的に挙げると、引っ繰り返った大型バス、真夏の雪で脱線したという
ディーゼル車、光る鉄仮面、壁から聞こえる死人の声等々……。
加えて殺人状況そのものも不可能性に溢れており、ワクワクしながら
読み進められた。

もちろん大事なのは解明に至るプロセスなわけだが、伏線はきちんと
回収され、驚きもあると思う。ただ自力で数々のトリックを暴いて
真相にたどり着くのは至難の業だろう。

中盤に「え!マジ?」と思わせる場面があり、後半には


449:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/12/06 21:57:47 sXVqK7iK
「何これ誤植?」という様な箇所もあるが、それがラストにはかちっと
嵌る。お薦め。

最後に、13ページと18ページの鎌田のセリフは不自然。

450:名無しのオプ
08/12/07 23:12:24 2o6IQPV6
「レッド・マスカラの秋」永井するみ

「カカオ80%の夏」の続編。
前作がことのほか良い出来だったので期待したが、はっきり言っていまいち。
強引な展開、わかりやすすぎる悪役、ガッカリな真犯人の動機と、
欠陥部分ばかりが目につく。
第三弾が出るのなら挽回してほしい


451: ◆XjFtIkbasQ
08/12/08 08:39:08 MgwCxmbx
東野圭吾『流星の絆』(2008、講談社)【8点】

両親を何者かに殺害された洋食屋の三兄妹の物語。
うまいしおもしろいし、事件の真相も一応意外性はあったけど、
東野圭吾にしては人物像などがちょっと物足りない。期待値が高すぎたかな。

ただ、空腹時に読んだんで、無性にハヤシライスが食べたくなりました。

452:名無しのオプ
08/12/08 23:26:53 +r2iBEZc
現在、「2chが選ぶこのミステリーがすごい!2009」の投票を行っています。
こちらに投票お願いします。

2chが選ぶこのミステリーがすごい!
スレリンク(mystery板:266-番)

【以下のルールを守ってください】
・投票スレの>>1-3は無視してください。
・対象は奥付表記で2007年11月~2008年10月の期間内に発行された広義のミステリー作品。
・6作品以内で順位をつけて投票すること。
・必ずしも6作挙げる必要はなく、1作でも投票可とするが、上記のように順位はつけること。
・1位=10点、2位=9点~6位=5点で集計。
・国内作品と海外作品は別々に投票する。
・各作品に一行以上の総評必須(ネタバレ禁止)
・宝島社の作品は対象内
・投票期間は12月8日~1月20日まで

今年のこのミス、本ミスなどのランキングです。参考にしてください
国内編 スレリンク(mystery板:267-270番)
海外編 スレリンク(mystery板:271-278番)

453:都筑道夫PART6
08/12/10 21:56:01 Ra8HHq0+
都筑道夫さんと、その作品について語るスレッドです。
前スレ
都筑道夫PART5
スレリンク(mystery板)

過去スレ
都筑道夫PART4
スレリンク(mystery板)
過去スレ
都筑道夫PART3
スレリンク(mystery板)
都筑道夫PART2
スレリンク(mystery板)
都筑道夫(初代)
スレリンク(mystery板)

当スレにはネタバレ及び間違いだらけの「論考」、
及びスレ住人を見下し嘲笑行為を繰り返す自称コテハンが居ついています。
ネタバレの危険が高い彼のレスを目にしたくないという方には
>>2に目を通されることをお奨めします。

454:名無しのオプ
08/12/11 19:35:09 UmZKlFcD
「チームバチスタの栄光」

あっさりと終わった・・何もかもが薄い。
しまった、ドラマちゃんと見ればよかった!


455:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/12/11 19:44:35 PiXeBFUg
「酒井嘉七探偵小説選」(論創社)

この叢書、映画で言えばアルバトロスみたいなもんで9割ゴミだと
思ってるんですが、極たまに鶴が出る様でそれが以前読んだ
「大庭武年探偵小説選Ⅰ」だったわけですが、本作者はその大庭と
肩を並べる程と聞いたので読んだ次第です。

中々面白かったです。発想力やサービス精神が他の同叢書内の
凡百どもより格段にあります。記述形式がワンパターンだったり、
フェアプレイには然程留意していなかったりといった点はマイナスですが、
この叢書内では大庭に次ぐ原石であると思います。

ベストは「撮影所殺人事件」です。ショート・ショートながら、
その奇妙な味に絡め取られ気が付いたらスカタンと投げられていました。
次点は「京鹿子娘道成寺」でしょうか。歌舞伎役者が舞台上で
張りぼての鐘に入ったまま撲殺されるという衆人監視の密室もの。
フーダニットとして楽しめるかも知れません。
他、周到故に陥穽に嵌る「ながうた勧進帳」、一見アリバイ崩しの
「探偵法第十三号」、地道な分析方法で犯人の特定を試みる「亜米利加発第一信」、
飛行機を墜落させる「呪われた航空路」
などが印象に残りました。

456:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/12/11 19:47:20 PiXeBFUg
創作以外では「海外犯罪ニュース」シリーズが興味深く、中でも
幸運の手紙の変化形である十セント銀貨の手紙の話が良かったです。

作者は暗号ものに情熱を傾けていたようですが、そちらは余り
ピンと来ませんでした。

以下は気になった点です。
・「ある自殺事件の顛末」がラストで駄目になっている点
・解題で「S堀の流れ」はトリックが明かされていないと書かれていたが、
ちゃんと書いてある点
・昔の書評の方が辛口な点

大庭のⅡはⅠより劣るらしいですが本当かな?
大阪圭吉も数編しか読んでないから読まねばなりません。
それにしても戦前は本格の良い流れが確かにあったはずなのに、
戦後の量産型ザク共の跳梁が流れを断ってしまったんですね……。

457: ◆XjFtIkbasQ
08/12/22 00:13:43 H4LQkLyv
東野圭吾『聖女の救済』(文藝春秋社、2008)【7.5点】

湯川准教授のガリレオシリーズ。
どうやって毒殺された被害者に毒を飲ませたか、というシンプルな謎で
長篇一本仕上げた腕前はさすが。真相もなるほどと膝を打つ。

前半はややテンポがのろかったことと、
何か湯川がかっこよくなったり、作中に福山雅治の音楽が出てくる点は
正直イラナイと思った。

458:名無しのオプ
08/12/23 18:45:02 MKVF7efP
推敲中

459:名無しのオプ
08/12/23 18:57:09 FnE4pmxn
聖女の救済

アンフェアの一言
20点

460:名無しのオプ
08/12/23 19:20:29 S0cFerM0
田中啓文の
「落下する緑」を読んで驚いた。
しかも、これが処女作らしい。
意外なまでにコージーな佳作ミステリー。
どこで何を間違ったんだろう。

461:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/12/25 17:34:55 AJiraedj
「人間動物園」連城三紀彦(双葉社)

ある日の午後、浦和署に誘拐事件発生の通報が入る。駆け付けた
発田と朝井の両刑事に対し通報者の女性は被害者は隣家の幼女だと告げる。
被害者の家は盗聴されているため窓から手紙で助けを求めてきた
というのだ。刑事達は隣家を拠点にして誘拐犯を特定しようとするが……。

長編は初めて。期待以上ではなかった。
まず文章が読みにくくて面食らった。見出しみたいに最初に
事実を持ってきてそこに至る経緯を書く、名付けてメメント文体w。

それからネタの後出しが多い。伏線がいくつも張ってあってwktkしたけど、
いざ回収されると全部明かされなきゃ解り様がないものばかりで
ガックリきた。

事件の真相については、驚く程のもんじゃないと思った。ああ、
そうだねってレベル。安いどんでん返し。銅婚式よりマシな程度。

他細かい疑問は、21世紀に4歳児がファミコンするとは思えないことと、
(メル欄)必要ないこと。

しかし、連城と聞くとKKKみたいなイメージが拭えない。
げに金田一少年の罪は大きい。

462:読後感 ◆VkkhTVc0Ug
08/12/25 17:38:17 AJiraedj
「造花の蜜」連城三紀彦(角川春樹事務所)

息子が蜂に刺されたとの電話を受け、幼稚園に駆け付けた母親。
しかし、そこで意外なことを聞かされる。息子はついさっき母親自身が
迎えにきて連れて行ったというのだ。やがて通報を受けてやってきた
警視庁の腕利き橋場警部の指揮の下、誘拐事件の捜査が始まるのだが、
被害者の母親は何かを隠している様子。おまけに電話をかけてきた犯人は
「誘拐などしていない」と言い放つ。果たしてこの前代未聞の
誘拐事件の行く末は―!?

「人間動物園」から6年後の作品。同じく誘拐ものだが、文章は
別人かと思うほど読みやすくなっている。ミキティ精進したな……
やり取りを無意味に後回しにする癖が直ればもっと良いけど。
内容もこちらの方が濃いと思う。ただ、自分の絶対評価としては
然程ではなかった。

冒頭の先生の証言から、母親の秘密、紛失した携帯からの声、
冬のスズメバチ、フィギュアの嘘、事件を認めない犯人、変わらない写真、
無意味の様な身代金、交差点の害虫などいくつもの謎がどしどし出てきて
興味津々読み進んでいった。そして中盤辺りから徐々に事件の背景が
明らかになってくるのだが、どうも盛り上がらない。
「ここだな」という箇所は判るのだが、期待が大き過ぎたせいか、
抑制が効いてるせいか、単にショボいのか、心躍らないのである。

帯でくるみちゃんが言う「どんでん返し」の度合いがイマイチなのかな。
「腰を抜かす」という終盤の展開も「おいおい」としか思わなかった。
ポプラ社なら良いけどさ。つか、(メル欄)は要らなかった。陳腐になる。

最後に気になったのは、上に挙げた謎のいくつかと、(メル欄2)が
解明されていない点。

463:名無しのオプ
08/12/25 23:44:31 +RC13jk+
こいつに連城が精進したな…なんて語られるとイラッとくるなw

464:名無しのオプ
08/12/26 23:35:14 JLwCwPh+
>>450
「カカオ80パーセント」は期待していい?
未読、というか、見つからない・・・

465:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/01/02 00:03:42 Muk40sWC
大藪春彦「汚れたパトカー」を読んだ。
本格ハードボイルドのキャッチフレーズあり、新古書店100円コーナーにてゲット。
大好評な全話講評逝ってみよう!!
・「汚れたパトカー」
表題作は、昔、文庫で読んだ記憶がある。
署ぐるみで犯罪組織化しているというトンデモ設定、だが、今読むと妙に現実感もあるのが
恐いものがある。
長篇で書いていれば凄い警察小説になったと思われ。
・「揉め事は俺に任せろ」
私立探偵が主人公の大藪流「マルタの鷹」。
だが、ラストで元ネタのブリジッドに相当する女にも金を要求するのがいかにも大藪作品の主人公
らしい。
私立探偵という制約のせいか、大藪作品の魅力である主人公による激しい破壊行動が
ないのは残念。(殴打、死体遺棄程度、程度なのか?)
・「邪魔者」
これは特にコメントの要もないアクション小説か。
大藪作品には珍しく、主人公が萎えてリベンジがための皆殺しをしないのがミソか。
・「誤算」
タイトルの由来であるお間抜けなオチが何か笑えるものがある小粒な青春アクション小説である。
・「折れた牙」
殺し屋日下アホでへタレ過ぎ(w、この一言に尽きる作。
・「ブローニング0・25」
保税倉庫管理会社社員が主人公という異色作だが、
凶銃ルーガー08シリーズにありそうなエピ。
短いが大藪テーストとでも称すべきものが良く出た作である。
・「苦い札束」
ドンデン返しが読ませどころとなっている作。
・「醜聞」
ダシールの「血の収穫」を想起させる壮絶なアクション小説。
最後をクールに締める主人公がいかしている。

466:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/01/02 22:38:46 eX0ttsy3
三津田信三「首無の如き祟るもの」を読んだ。
今年も同じ作者の「山魔の如き嗤うもの」が文春7位、このミス8位、
マイナーではあるが本格ミステリベスト10では1位にランキングされている。
本作は昨年の文春6位、このミス5位(ちなみに本格ミステリベスト10では2位)と
総体的に見て「山魔・・・」以上に高評価された作でもあり、今あらためて読み直し、
三津田信三という作家評価の縁としたく思う。
媛首村の旧家秘守家の当主争いを巡る密室殺人、そして首無し連続殺人と来れば、
諸に横溝御大の世界だが、ミステリとしてはともかく描写力を含めたストーリーテリングが
落ちるせいか、文章が読み辛い面があり、テンポを欠くのが残念、
斧高=よきたか、僉鳥=みなとり、等々凝ったつもりなのか読み難いネーミングもリーダビリティの面からは頂けない。
本格ミステリとしての謎解きそのものは意外にあっけなく、
特に首無トリックの謎解きには単純過ぎてバカにされたような感さえある。
むしろ本作は終盤の相次ぐどんでん返しを主眼に全体を怪奇な伝説(淡媛とお淡)で
デコレートして読ませるサスペンス・ミステリとしてなら十分に楽しめるのではなかろうか。
各人、心して読め!!

467:名無しのオプ
09/01/04 00:45:53 UfYW2yN9
読み方なんて人それぞれだし首無は本格として優れてるとおもうが。
自分の意見無理強いして心して読めとは?
あと大好評の全話講評ってまったく好評だという話は聞こえないんですが?

468:名無しのオプ
09/01/04 01:06:23 3bMQQ0CC
スルーしろ

469:名無しのオプ
09/01/04 22:53:30 YGtCJrYW
芥川賞
鹿島田真希「女の庭」(文芸秋号)
墨谷渉「潰玉(かいぎょく)」(文学界12月号)
田中慎弥「神様のいない日本シリーズ」(同10月号)
津村記久子「ポトスライムの舟」(群像11月号)
山崎ナオコーラ「手」(文学界12月号)
吉原清隆「不正な処理」(すばる12月号)

直木賞は恩田陸「きのうの世界」(講談社)
北重人「汐(しお)のなごり」(徳間書店)
天童荒太「悼む人」(文芸春秋)
葉室麟(りん)「いのちなりけり」(同)
道尾秀介「カラスの親指」(講談社)
山本兼一「利休にたずねよ」(PHP研究所)

470:名無しのオプ
09/01/07 06:37:00 Xw1guL1W
>>467
>>3-5
(現在の「書斎魔神・アホアホ語録格納庫」は その27↓
  スレリンク(tubo板)l50)

471:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
09/01/10 08:41:19 sZVV8+ui
都筑道夫「東京幻夢図絵」を読んだ。
一編ずつ見ればそれほど面白い、特筆すべき作は無い。
ミステリと言い得る作は一部、しかも十分に謎解きされないものも多く(主眼ではないとも言える)
ホラータッチの作(「白山下薄暮」)も示唆のみにとどまる。
だが、全体を通じて浮かび上がる古き東京の姿(第1話は除く)には魅せられるものはある。
男女の濃い色事が絡んだ話が多く、映画なら石井輝男のドロドロの世界を想起させるものが
あるが、根っからの東京人作家らしいスマートなタッチがいやらしさ、胸苦しさを感じさせないのは
非常に良し。
作者あとがきでは、近松秋江等の「情話」が念頭にあった旨が書かれているが、
「情話」といえば岡本綺堂の影響も外せないのではないか。
また各話の語り手は異なる設定とはいえ、
艶っぽくした「三浦老人昔話」(これは巷談と称すのが妥当だが)という感もある。
ゆえに、後に追加された完全にミステリに徹した「道化の餌食」への違和感は拭い切れない
ものがあり、文体等に拘らず本作と、思い切って東京が舞台ではない「墓場の丁」を外せば、
タイトルそのままにコンパクトなミッチー流東京情話集に仕上がったかと思う。
作家が各作品に込めた思い(「道化の餌食」に関してはこの一篇の行き場所がなくなるのを
恐れたと記されている)は理解出来得ぬでもないが、作品集としてのまとまりという点も念頭に
置いて欲しかったものである。

472:名無しのオプ
09/01/12 20:40:44 rV2ZmiWk
連城捕まえて文章上手くなったとか舐めてんのか?こいつ。
頼むから作家を冒涜するのだけはやめてくれ。

473:名無しのオプ
09/01/12 21:18:18 Br1C/QIe
自己顕示欲丸出しの空気の読めないコテハン二人がうざいな

474:名無しのオプ
09/01/13 01:26:29 i/gen/qz
あんたの個人的な思い入れなんか知ったこっちゃない
連城スレならまだ解るが、他所でまでマンセーがデフォだと思われちゃな

第一上手くなったっつってんのに何で冒涜になるんだかw
それも本人との比較だからね


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